syakedaikon0
DONEリョ三 お題「応援」親友ガチ勢のリョ三が渋々付き合う話
君の笑顔を守りたい「アイツに応援されると、何がなんでも勝たなきゃって気分になんだよな」
帰り道の三井サンは素直だ。素直というよりも、部活の疲れからか脳直具合が激しいだけだが。
その証拠に今だってほら。俺のアヤコちゃんへの愛をウンウンと聞いていたと思ったら、フッと笑ってこんなことを言い出した。
悲しいかな、三井サンのこの突拍子のなさに慣れてしまった体は、言いたいことをすぐさま理解してしまえる。
「堀田さんスか」
「おう。アイツには迷惑かけ通しでよ、ほんとに。それなのに今もずっとついてきてくれて……」
ずび、と鼻水を啜る音。マジか泣いている。さっきまでカマキリの交尾の話を嬉々として語っていたのに。情緒どうなってんだこの人。
4316帰り道の三井サンは素直だ。素直というよりも、部活の疲れからか脳直具合が激しいだけだが。
その証拠に今だってほら。俺のアヤコちゃんへの愛をウンウンと聞いていたと思ったら、フッと笑ってこんなことを言い出した。
悲しいかな、三井サンのこの突拍子のなさに慣れてしまった体は、言いたいことをすぐさま理解してしまえる。
「堀田さんスか」
「おう。アイツには迷惑かけ通しでよ、ほんとに。それなのに今もずっとついてきてくれて……」
ずび、と鼻水を啜る音。マジか泣いている。さっきまでカマキリの交尾の話を嬉々として語っていたのに。情緒どうなってんだこの人。
syakedaikon0
DONEリョ三 お題「生クリーム」ファミレスで駄弁っている付き合ってないリョ三の話
ファミレス事変「俺さ、最近おかしいのかもしんねえ」
はあ、と答えて、宮城はパンケーキを頬張った。
トッピングの生クリームが、口に入れた途端に雪のように溶ける。ふわふわの食感の生地は、食べ慣れているはずなのにいつもよりも数倍美味しい。嬉しいけど、何でだろう。やっぱ人の金で食う飯だからだろうな。うん。
「ボーッとすること増えたし」
「練習中はやめてくださいよ」
「うっせ、必死に頑張ってるだろうが。今日の練習見てなかったんか」
「そすね、必死にやってましたね。ゼエゼエハアハアゲェゲェして。マジで早く体力つけてください」
「〜生意気!先輩で年上だぞ俺は」
「こないだ復帰したばっかのくせに」
「むぐ」
ムグて。
変な擬音を口に出して押し黙った三井は、フォークを弄っている。目の前のチョコケーキは一向に減っていない。
5079はあ、と答えて、宮城はパンケーキを頬張った。
トッピングの生クリームが、口に入れた途端に雪のように溶ける。ふわふわの食感の生地は、食べ慣れているはずなのにいつもよりも数倍美味しい。嬉しいけど、何でだろう。やっぱ人の金で食う飯だからだろうな。うん。
「ボーッとすること増えたし」
「練習中はやめてくださいよ」
「うっせ、必死に頑張ってるだろうが。今日の練習見てなかったんか」
「そすね、必死にやってましたね。ゼエゼエハアハアゲェゲェして。マジで早く体力つけてください」
「〜生意気!先輩で年上だぞ俺は」
「こないだ復帰したばっかのくせに」
「むぐ」
ムグて。
変な擬音を口に出して押し黙った三井は、フォークを弄っている。目の前のチョコケーキは一向に減っていない。
穂山野
REHABILI【リョ三】『ふたりにしかわからない』リョ三になる手前くらいのリョ+三。うっかり観に行ったザファで様子がおかしくなり2週間で4回観た結果すごく久しぶりに書きました。薄目で読んでください。誤字脱字あったらすいません。久しぶりに書いていてとても楽しかった。リョ三すごくいいCPだと思っています。大好き。
木暮先輩誤字本当にごめんなさい。5.29修正しました
ふたりにしかわからない9月半ばだというのに今日もまだ夏が居座っていて暑い。
あの夏の日々と同じ匂いの空気が体育館に充ちている。その熱い空気を吸い込むとまだ少し胸苦しかった。いろいろなことがゆっくり変わっていく。
自分は変わらずここにいるのに季節だけが勝手に進んでいくような変な焦りもある。でもその胸苦しさが今はただ嫌なものではなかった。
木暮が久しぶりに部に顔を出した。
後輩たちが先輩、先輩と声をかける。あの宮城ですら木暮に気付くと「あっ」って顔をして5分間の休憩になった。
部の屋台骨だった人間が誰か皆知っている。誰よりも穏やかで優しくて厳しい木暮は人の話をよく聞いて真摯に答えてくれるヤツだ。
後輩たちの挨拶がひと段落したあと宮城も木暮に話を聞いている。
4209あの夏の日々と同じ匂いの空気が体育館に充ちている。その熱い空気を吸い込むとまだ少し胸苦しかった。いろいろなことがゆっくり変わっていく。
自分は変わらずここにいるのに季節だけが勝手に進んでいくような変な焦りもある。でもその胸苦しさが今はただ嫌なものではなかった。
木暮が久しぶりに部に顔を出した。
後輩たちが先輩、先輩と声をかける。あの宮城ですら木暮に気付くと「あっ」って顔をして5分間の休憩になった。
部の屋台骨だった人間が誰か皆知っている。誰よりも穏やかで優しくて厳しい木暮は人の話をよく聞いて真摯に答えてくれるヤツだ。
後輩たちの挨拶がひと段落したあと宮城も木暮に話を聞いている。
Marion20180210
REHABILI10年付き合って結婚するまでのリョ三その②その②なんだけど長くなってしまったので前編
誤字脱字後で確認します。
10年付き合って結婚するまでのリョ三その②前編 あの後、髪を乾かしきる前にソファで寝落ちてしまった三井は、翌日には頭痛を訴えた。正確には何となく気まずい宮城に自分からは言い出せず、珍しく頻繁に溜息をつく様子と、時折こめかみをグリグリと押す様子を見た宮城が問い詰めた結果わかったことだった。
寝れば治る、と言って割と一日のんびりと過していたが、大して改善された様子もなく、その日は2人でお互い背を向けたままだったが同じベッドに入った。
明け方、背後で頻りに寝返りを打つ気配を感じた宮城がごろん、と振り返ると、近付いた背中から異様な熱気を感じた。疑問によって覚醒した宮城は、上体を起こし背を向けている三井を覗き込んだ。まだ室内が暗くて表情はよくわからないが、浅く湿った呼吸。もぞもぞと、また寝返りを打つ。
8183寝れば治る、と言って割と一日のんびりと過していたが、大して改善された様子もなく、その日は2人でお互い背を向けたままだったが同じベッドに入った。
明け方、背後で頻りに寝返りを打つ気配を感じた宮城がごろん、と振り返ると、近付いた背中から異様な熱気を感じた。疑問によって覚醒した宮城は、上体を起こし背を向けている三井を覗き込んだ。まだ室内が暗くて表情はよくわからないが、浅く湿った呼吸。もぞもぞと、また寝返りを打つ。
景です。
MEMO10 Kissesリョ三/良三/令和プロ同棲設定/26.27歲
#三井寿生誕祭2023
#三井寿誕生祭2023
10 Kisses「倒數了。」
宮城盯著特地經過網路對時校正的時鐘,認真的倒數著。
「五、四、三、二、一。」
從五開始數回到ㄧ,他向坐在正對面的三井送上生日祝福。
「三井サン、生日快樂,今年我是第一個了吧!」
在時間跨過整點、他說完祝福的那一刻,三井的手機開始響起通知音效,接二連三響個不停,肯定百分之九十九都是生日祝福的訊息。
「怎麼還在記恨啊?」
「我不喜歡輸,而且還是被你的球迷搶先,我超不爽的。」
去年三井生日的前一天,他們一起出席了應酬場合,在大家散場道別分頭返家的路上,換日的那一瞬間,竟然被不知道是真的碰巧還是預謀尾隨的球迷認出來,給三井送上一句生日快樂。
還記得回家的路上宮城咬牙切齒的說著,同居以來第一次被搶先,這種感覺就跟連勝紀錄突然被爆冷門的打斷一樣,超不爽的啊。都幾歲了還在這種地方像個幼稚鬼一樣斤斤計較,而且還記恨到隔了一年,看在三井眼裡只覺得他真可愛。
2310宮城盯著特地經過網路對時校正的時鐘,認真的倒數著。
「五、四、三、二、一。」
從五開始數回到ㄧ,他向坐在正對面的三井送上生日祝福。
「三井サン、生日快樂,今年我是第一個了吧!」
在時間跨過整點、他說完祝福的那一刻,三井的手機開始響起通知音效,接二連三響個不停,肯定百分之九十九都是生日祝福的訊息。
「怎麼還在記恨啊?」
「我不喜歡輸,而且還是被你的球迷搶先,我超不爽的。」
去年三井生日的前一天,他們一起出席了應酬場合,在大家散場道別分頭返家的路上,換日的那一瞬間,竟然被不知道是真的碰巧還是預謀尾隨的球迷認出來,給三井送上一句生日快樂。
還記得回家的路上宮城咬牙切齒的說著,同居以來第一次被搶先,這種感覺就跟連勝紀錄突然被爆冷門的打斷一樣,超不爽的啊。都幾歲了還在這種地方像個幼稚鬼一樣斤斤計較,而且還記恨到隔了一年,看在三井眼裡只覺得他真可愛。
syakedaikon0
DONEリョ三なんか変な方向から始まりそうなリョ三です
迷探偵三井「三井サン。好きです。付き合ってクダサイ」
いや、嘘だろふざけてんのか?
棒読みだし、両手はポッケに入れたままだし、目なんてあの頭突きを思い出すほど凶悪で態度悪ぃし、つーかアヤコはどーした、アヤコは。
あまりのツッコミどころの多さに思わずため息が出る。どうせ嘘、とわかっていても、一応告白の場面だ。ため息はまずい、と一瞬思ったが、宮城の視線が一層凶悪になったのを見てすぐに打ち消す。こんな態度なんだ。俺だって真面目にしなくてもいいだろ。
さて、俺は三井、湘北の知性。
考えろ。こんなふざけた告白を、宮城が突然してきた理由はなんだ?
1.普通に好き
俺はかなりのイケメンだから、思わず惚れちまうのもわかる。だが宮城は別だ。あんなことした相手を好きになれるわけがない。よって却下。
1433いや、嘘だろふざけてんのか?
棒読みだし、両手はポッケに入れたままだし、目なんてあの頭突きを思い出すほど凶悪で態度悪ぃし、つーかアヤコはどーした、アヤコは。
あまりのツッコミどころの多さに思わずため息が出る。どうせ嘘、とわかっていても、一応告白の場面だ。ため息はまずい、と一瞬思ったが、宮城の視線が一層凶悪になったのを見てすぐに打ち消す。こんな態度なんだ。俺だって真面目にしなくてもいいだろ。
さて、俺は三井、湘北の知性。
考えろ。こんなふざけた告白を、宮城が突然してきた理由はなんだ?
1.普通に好き
俺はかなりのイケメンだから、思わず惚れちまうのもわかる。だが宮城は別だ。あんなことした相手を好きになれるわけがない。よって却下。
syakedaikon0
DONEリョ三テレビで痴話喧嘩しそうなリョ三です。
痴話喧嘩 目があった時、相手の考えていることが手にとるようにわかった。思っていることと口に出していることが逆であることが常の恋人と長年付き合っていれば、さすがの三井でも多少は鍛えられるらしい。
ゲストはこの方です!と威勢よく紹介されて、カーテンから出てきた瞬間のことだ。
『は?????』
と。
宮城の目が。何よりも雄弁に物語っていた。
そこに宿る困惑と、そして怒りを。
ことの始まりは10年前に遡る。苦い思い出も、輝かしい栄光もあった、紛れもない青春時代、華の高校生。
バスケ漬けだった上、通常よりも特殊な事情があった俺たちは、気づいたらなぜか付き合っていた。付き合って、同棲までしてしまっている。
宮城と俺は今や売れっ子バスケ選手。最近はスポーツ選手の私生活にもフォーカスを当てることが流行っているらしい。パートナーが居る、とこぼしたのはどちらが早かったか。流石に相手の名前はまだバレていないが、一度漏らしてしまえばもうタガが外れた。ボロボロと情報をこぼしまくり、ついに『人気スポーツ選手の恋人事情を聞いてみた』などという企画にゲストとしてお呼ばれされるまでになった。
1781ゲストはこの方です!と威勢よく紹介されて、カーテンから出てきた瞬間のことだ。
『は?????』
と。
宮城の目が。何よりも雄弁に物語っていた。
そこに宿る困惑と、そして怒りを。
ことの始まりは10年前に遡る。苦い思い出も、輝かしい栄光もあった、紛れもない青春時代、華の高校生。
バスケ漬けだった上、通常よりも特殊な事情があった俺たちは、気づいたらなぜか付き合っていた。付き合って、同棲までしてしまっている。
宮城と俺は今や売れっ子バスケ選手。最近はスポーツ選手の私生活にもフォーカスを当てることが流行っているらしい。パートナーが居る、とこぼしたのはどちらが早かったか。流石に相手の名前はまだバレていないが、一度漏らしてしまえばもうタガが外れた。ボロボロと情報をこぼしまくり、ついに『人気スポーツ選手の恋人事情を聞いてみた』などという企画にゲストとしてお呼ばれされるまでになった。
Marion20180210
REHABILI10年付き合って結婚するまでのリョ三その①なんでも許してくれる人のみ読んでください
なかなか結婚しないし暗い
三がずーっとよわよわ
久々の創作で色んなことが心配 とりあえず誤字脱字はそのうち確認します
パートナーシップ制度のこととかバスケ界のこととかは全然ガバガバななのでふわ〜と見てほしいし出てくるモノも時代と合ってなくてもふわ〜としてください
続いたらいいな
10年付き合って結婚するまでのリョ三その①「リョーちゃーん!」
入国ゲートを出た途端フロアに響き渡った声に、思わずプッと吹き出すと、宮城リョータは久しぶりに顔を見る妹アンナに向かってスーツケースを引いていない方の左手を軽く上げた。
その隣には母親のカオルが立っている。コーヒーのカップ片手にこちらへ笑いかける姿に、随分慣れたもんだなぁ、となんだか嬉しく思う。
駆け寄るアンナが、スーツケースの大きさに今回も新鮮に驚き、宮城の手から持っていく。重い!と体全体を使って転がしていく様を見ながら後ろを着いていくと、おかえりリョーちゃん、とカオルから肩を撫でられる。
「うん、ただいま。昼飯食った?」
「まだだよ、今回も寿くん外で待ってるから」
あぁ、そうだった。空港内には決して迎えには来ないが、空港まで母と妹を自らが運転する車に乗せ、必ず迎えに来てくれる恋人。
6797入国ゲートを出た途端フロアに響き渡った声に、思わずプッと吹き出すと、宮城リョータは久しぶりに顔を見る妹アンナに向かってスーツケースを引いていない方の左手を軽く上げた。
その隣には母親のカオルが立っている。コーヒーのカップ片手にこちらへ笑いかける姿に、随分慣れたもんだなぁ、となんだか嬉しく思う。
駆け寄るアンナが、スーツケースの大きさに今回も新鮮に驚き、宮城の手から持っていく。重い!と体全体を使って転がしていく様を見ながら後ろを着いていくと、おかえりリョーちゃん、とカオルから肩を撫でられる。
「うん、ただいま。昼飯食った?」
「まだだよ、今回も寿くん外で待ってるから」
あぁ、そうだった。空港内には決して迎えには来ないが、空港まで母と妹を自らが運転する車に乗せ、必ず迎えに来てくれる恋人。