銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第5話「招かれざる者」TEXT版姫の誕生を知ったマレフィセントは復讐を思い立つ。
大鴉のディアヴァルの回想は続く。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。完走したら多分あちこち修正入れます。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」、今回は映画のネタバレあります。もちろん改変・捏造てんこ盛り。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第5話「招かれざる者」 城で、姫の誕生を祝うパーティが開かれる。
その知らせは人間の国中を駆け巡り、隣国にまで伝わった。
国中の選ばれた客へと招待状が送られ、隣国の王家にも使節が走った。宴は国を上げての盛大なものになると、お触れが出され、城の使用人たちは準備でてんてこ舞いになった。
そして姫の誕生パーティの当日。
城の大広間は大勢の招待客であふれかえっていた。
客たちを見下ろす段の上には王と王妃の玉座が設けられ、その隣には隣国からの使者の席も用意された。
主催である王が宴の始まりを宣言し、隣国の使者が長ったらしいお祝いを述べ、次に国内の有力者がお追従をたらたらと垂れ流し……。お祝いの乾杯の前の長い「儀式」に皆がうんざりした頃に、広間に文字通り飛び込んできた者があった。
3361その知らせは人間の国中を駆け巡り、隣国にまで伝わった。
国中の選ばれた客へと招待状が送られ、隣国の王家にも使節が走った。宴は国を上げての盛大なものになると、お触れが出され、城の使用人たちは準備でてんてこ舞いになった。
そして姫の誕生パーティの当日。
城の大広間は大勢の招待客であふれかえっていた。
客たちを見下ろす段の上には王と王妃の玉座が設けられ、その隣には隣国からの使者の席も用意された。
主催である王が宴の始まりを宣言し、隣国の使者が長ったらしいお祝いを述べ、次に国内の有力者がお追従をたらたらと垂れ流し……。お祝いの乾杯の前の長い「儀式」に皆がうんざりした頃に、広間に文字通り飛び込んできた者があった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第4話「復讐の始まり」TEXT版城で姫の誕生を知ったディアヴァルは、マレフィセントにそれを知らせたが……。
城門の前の戦いとマレフィセントの最期から時を遡ること十数年前。大鴉のディアヴァルの回想は続く。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。完走したら多分あちこち修正入れます。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが、このシーンは捏造です。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第4話「復讐の始まり」 ディアヴァルは、先程みた光景に釈然としない思いを抱いたまま、漆黒の翼を駆ってマレフィセントの元へと急ぎ戻った。
ディアヴァルの話を聞いたマレフィセントは、これは好機かもしれない、と言った。人間どもは王女の誕生を祝って宴を催すだろう。そのときに、復讐のチャンスが訪れる、と。
「あの男は、どうして怒っていたのですか?子どもが無事に産まれたら、普通は喜びそうなものですが」
ディアヴァルの疑問に、マレフィセントは吐き捨てるように答えた。
「跡継ぎになる男児が欲しかったのだろうよ。あの男らしいわ」
「でも、男の子じゃなくても子どもは子どもですよ。跡継ぎってなんなんですか? 人間の考えることはよくわからないな……」
1018ディアヴァルの話を聞いたマレフィセントは、これは好機かもしれない、と言った。人間どもは王女の誕生を祝って宴を催すだろう。そのときに、復讐のチャンスが訪れる、と。
「あの男は、どうして怒っていたのですか?子どもが無事に産まれたら、普通は喜びそうなものですが」
ディアヴァルの疑問に、マレフィセントは吐き捨てるように答えた。
「跡継ぎになる男児が欲しかったのだろうよ。あの男らしいわ」
「でも、男の子じゃなくても子どもは子どもですよ。跡継ぎってなんなんですか? 人間の考えることはよくわからないな……」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第3話「誕生」TEXT版城門の前の戦いとマレフィセントの最期から時を遡ること十数年前。大鴉のディアヴァルの回想は続く。
※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)を連載中。完走したら多分あちこち修正が入ると思います。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが、このシーンは捏造です。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第3話「誕生」 大鴉のディアヴァルの回想は続く。
そう、あれはマレフィセントに仕えるようになって間もない頃のことだった……。
ある日、ディアヴァルはいつものように人間の城に舞い込んで、あちこち覗いて歩いていた。
今日は何となく、城の中がざわめいていて、いつもと雰囲気が違う。様子がおかしいぞ……、と思い、いつもより念入りに様子を見て歩く。
と、とある部屋の前に人だかりが出来ていて、その真中に王がいた。あれが我が主マレフィセントの仇敵だ。王は気もそぞろな様子で扉の前をウロウロと歩き回っていた。何か心配事があるような風情だが、ならばなぜ扉を開けて中に入らないのだろう?
そう思った時。唐突に扉が開き、歓びに顔を上気させた下仕えの女が飛び出してきた。
958そう、あれはマレフィセントに仕えるようになって間もない頃のことだった……。
ある日、ディアヴァルはいつものように人間の城に舞い込んで、あちこち覗いて歩いていた。
今日は何となく、城の中がざわめいていて、いつもと雰囲気が違う。様子がおかしいぞ……、と思い、いつもより念入りに様子を見て歩く。
と、とある部屋の前に人だかりが出来ていて、その真中に王がいた。あれが我が主マレフィセントの仇敵だ。王は気もそぞろな様子で扉の前をウロウロと歩き回っていた。何か心配事があるような風情だが、ならばなぜ扉を開けて中に入らないのだろう?
そう思った時。唐突に扉が開き、歓びに顔を上気させた下仕えの女が飛び出してきた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第2話「茨の魔女との出会い」TEXT版城門の前の戦いとマレフィセントの最期から時を遡ること十数年前。大鴉のディアヴァルと「茨の魔女」の出会い。
クロウリー学園長の過去話(捏造200%)を連載中。完走したら多分あちこち修正が入ると思います。
※注意!映画「マレフィセント」を下敷きにしているため映画のネタバレあります。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第2話「茨の魔女との出会い」 マレフィセント亡き後、大鴉のディアヴァルは、荒野を彷徨いながら彼女と出会ったときのことを思い出していた。
そう、あれはもう十数年も前のことだ。あの頃、自分はただの鴉で、魔法のことなど何一つ知らなかった。妖精のことも。人間のことすらも……。
ディアヴァルは、窮地に陥っていた。
畑に植えられた豆を掘り盗ろうとして、農夫の仕掛けた網に掛かってしまったのだ。
「この悪戯カラスめ!ぶちのめしてくれる!!」
粗野な怒声と共に棍棒が振り下ろされる。
ディアヴァルは必死にもがいて致命的な殴打を逃れたが、網に絡め取られて飛び上がれない。網の中でもがく彼に向かって、農夫の犬が吠えかかる。思わずガァ!と悲鳴が漏れる。
1915そう、あれはもう十数年も前のことだ。あの頃、自分はただの鴉で、魔法のことなど何一つ知らなかった。妖精のことも。人間のことすらも……。
ディアヴァルは、窮地に陥っていた。
畑に植えられた豆を掘り盗ろうとして、農夫の仕掛けた網に掛かってしまったのだ。
「この悪戯カラスめ!ぶちのめしてくれる!!」
粗野な怒声と共に棍棒が振り下ろされる。
ディアヴァルは必死にもがいて致命的な殴打を逃れたが、網に絡め取られて飛び上がれない。網の中でもがく彼に向かって、農夫の犬が吠えかかる。思わずガァ!と悲鳴が漏れる。
銀鳩堂
PROGRESS【シリーズ移植のお知らせ】第一話は最終話(⑮話)に回収され消滅しました。このファイルは初期版の保存のため残してあります。校正済みのシリーズ最新版はpixivへお願いします。pixivのシリーズ目次URL
https://www.pixiv.net/novel/series/8421068
(2022.01.27.書き換え。書き換え前のキャプションは本文冒頭に転載して保存)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第1話「茨の魔女の敗北」【初期版キャプション保存】
ヤンクロ第1話「茨の魔女の敗北」TEXT版
クロウリー学園長の過去話(捏造200%)を連載中。完走したら多分あちこち修正が入ると思います。(話が途中で矛盾したりするかもしれず…)
画像版だけ「第一章」って書いちゃったけど第一話ですね…。後々校正する都合でテキスト版もUPしました。今後はTwitterには文庫ページメーカー画像を投稿、こちらはテキストで行きます。
~*~*~ 本文(修正なし)~*~*~
轟音と共に鮮やかな黄緑の炎が吹き出し、橋の上を舐めるように走る。
その源には巨大なドラゴン。裂けよとばかりに開いた顎を閉じると、上体をそらし、振り上げた前足を力強く足下へと振り下ろす。筋肉の動きにつれて金属光沢を帯びた鱗がうねる。陽光を反射し輝くさざ波がドラゴンの体表を走る。
1264ヤンクロ第1話「茨の魔女の敗北」TEXT版
クロウリー学園長の過去話(捏造200%)を連載中。完走したら多分あちこち修正が入ると思います。(話が途中で矛盾したりするかもしれず…)
画像版だけ「第一章」って書いちゃったけど第一話ですね…。後々校正する都合でテキスト版もUPしました。今後はTwitterには文庫ページメーカー画像を投稿、こちらはテキストで行きます。
~*~*~ 本文(修正なし)~*~*~
轟音と共に鮮やかな黄緑の炎が吹き出し、橋の上を舐めるように走る。
その源には巨大なドラゴン。裂けよとばかりに開いた顎を閉じると、上体をそらし、振り上げた前足を力強く足下へと振り下ろす。筋肉の動きにつれて金属光沢を帯びた鱗がうねる。陽光を反射し輝くさざ波がドラゴンの体表を走る。
銀鳩堂
DONEヤング・クロウリー ~始まりの物語~①「茨の魔女の敗北」
【注意】ツイステ世界のねじれの謎を考えていたら生まれたお話です。🎭の過去捏造200%。D作品からのインスパイア(という名の設定つまみ食い&改変)あり。なんでも許せる人向け。全部書き上げたら全体の調整を入れると思います。
※大鴉の名前は映画「マレフィセント」準拠です。 4
銀鳩堂
DONEタイトル「言の葉の窓」ラギーたちに漫画を読む読書力を与えた人の思い出って、ありえるなぁと思ったので書きました。
ラギーの世界が広がるイメージは、遊喜じろうさんの「愚か者どものマーチ」の影響を受けています。素晴らしい作品を生み出して下さった遊喜じろうさん(@jirohq)に感謝を捧げます。
※過去捏造、妄想200%注意。ラギーはまだ幼いため「~ッス」という対目上語尾を身につける前という設定です。
言の葉の窓「はっ……はっ……はっ……」
小さな足音がスラムの裏路地を駆け抜けてゆく。
西日を遮る建物の影の中、薄碧の瞳に濃い蒼の空が映る。
短めのしっぽと大きく広がる柔らかな耳はハイエナ属の獣人のそれだ。
その耳としっぽは小さな身体に対し不釣り合いに大きく、あどけなさを残している。
荒い息を吐く口元にちらりと見える牙は、まだ乳歯であろう柔らかな象牙色をしていた。
着ている服はボロだが丁寧に繕われ清潔で、貧しいなりに大切に育まれていることが伺えた。
西に傾いた陽は、ごみごみした路地の奥までは差し込んでこない。
昼の暑熱が和らぎ、住民たちが一息つく時間だ。
彼が目指すのは路地の奥。
8270小さな足音がスラムの裏路地を駆け抜けてゆく。
西日を遮る建物の影の中、薄碧の瞳に濃い蒼の空が映る。
短めのしっぽと大きく広がる柔らかな耳はハイエナ属の獣人のそれだ。
その耳としっぽは小さな身体に対し不釣り合いに大きく、あどけなさを残している。
荒い息を吐く口元にちらりと見える牙は、まだ乳歯であろう柔らかな象牙色をしていた。
着ている服はボロだが丁寧に繕われ清潔で、貧しいなりに大切に育まれていることが伺えた。
西に傾いた陽は、ごみごみした路地の奥までは差し込んでこない。
昼の暑熱が和らぎ、住民たちが一息つく時間だ。
彼が目指すのは路地の奥。
スピノ
DONEリーチ兄弟誕生祭2021絵差分(pixiv見れない方用)完成版はTwitterかpixivにて
pixiv版:https://www.pixiv.net/artworks/93921249
@order_akira
DOODLE久しぶりにアズ氏リハビリらくがきしたらなんかきもくなっちゃったけど供養供養😵双子誕なんだから双子描けよって話だけどこのアズ氏描いたのすらかなり前だし全部のスケジュールがズレてるから逆にアズ誕くらいに双子描いてるかもしれないw
#ツイステッドワンダーランド #ツイステ #ツイステファンアート
2021/11/05
銀鳩堂
MOURNING「ヤング・クロウリー ~始まりの物語~」出会い編冒頭シーンのイメージ。イメージ元は「ディズニー みんなが知らない白雪姫 なぜ女王は魔女になったのか」の鏡を木に吊るすエピ。
後の「美しき女王」となる娘をディアブロ時代のクロウリーが見つけたシーン。
ディアブロはひと目で恋に落ちます。そして女王の悲劇を見届けることになるのです。
下手絵ですが供養です。
画面を美しく構成する力が欲しい…精進せねば…。
銀鳩堂
MAIKINGフレーバーテキストが降ってきたので出力します。「ヤング・クロウリー」のアイデアメモみたいな感じ。
※「ディズニー みんなが知らない白雪姫 なぜ女王は魔女になったのか」読了。鏡を木に吊るすエピソードは本作からの本歌取りです。
※映画「マレフィセント」未視聴。
※「ディズニー みんなが知らない眠れる森の美女 カラスの子ども マレフィセント」 (講談社KK文庫)未読、発注済み。
「ヤング・クロウリー ~始まりの物語~」出会い編ある日、茨の魔女の下僕ディアブロは本来の姿、大鴉に戻り空を飛んでいた。
と、目の隅にキラキラと美しい光が映った。
ディアブロは鴉族の例にもれず光り物に目がない。その光はとてもとても美しく、彼を惹きつけた。
風に揺れ、さんざめく光の群れ。
あれはなんだろう。本当に美しい。もっと近くへ。もっと、もっと!
漆黒の翼の限り羽ばたいて、たどり着いたのは小さな民家だった。
家の周りの木々には、大小の鏡が吊るされて光を反射している。
なんと美しい光景だろう…。
彼は木の一本に降り立つと、降り注ぐ光を浴びてうっとりと黄色い目を細めた。
と、家の中から一人の人間の娘が現れた。
その娘を見た時、ディアブロの下嘴がかくんと落ちた。
1234と、目の隅にキラキラと美しい光が映った。
ディアブロは鴉族の例にもれず光り物に目がない。その光はとてもとても美しく、彼を惹きつけた。
風に揺れ、さんざめく光の群れ。
あれはなんだろう。本当に美しい。もっと近くへ。もっと、もっと!
漆黒の翼の限り羽ばたいて、たどり着いたのは小さな民家だった。
家の周りの木々には、大小の鏡が吊るされて光を反射している。
なんと美しい光景だろう…。
彼は木の一本に降り立つと、降り注ぐ光を浴びてうっとりと黄色い目を細めた。
と、家の中から一人の人間の娘が現れた。
その娘を見た時、ディアブロの下嘴がかくんと落ちた。
銀鳩堂
MAIKING暫定タイトル「ヤング・クロウリー ~始まりの物語~」クロウリー学園長がどうして学園長になったのか、なんて考えていたら妄想が降ってきました。出力しないと落ち着かないので供養です。
なお、映画「マレフィセント」未視聴です。
以下「白雪姫」原作映画を好きな方には不快かもしれない表現があります。
妄想200%未完成のあらすじです。途中にメモ挟まってます。
そんな訳でなんでも許せる人だけお読み下さい。 3499
銀鳩堂
REHABILIツイステのクロウリー学園長のあのセリフが気になって仕方ないのです…。あのチュートリアルモンスターも気になります。
そこら辺を妄想してみました。
決してその手を離さぬよう──────轟音が轟く。
ドーム型の建物全体がビリビリと震える。
「あれ」が、暴れているのだ。
再び、ビリビリと大気を震わせて咆哮が轟く。
天井のシャンデリアがシャラシャラと音を立てて揺れ、パラパラと埃が落ちてくる。
ああ、あんなに埃が。掃除をもっときちんとするようしっかり監督するのだった…。
そんな想念が脳裏をかすめる。今はそれどころでは無いというのに。
ここは鏡舎。我が学園の心臓部。
「あれ」とは…突如式典に乱入してきたキメラのようなモンスターだった。
今年は災厄の年だった。
毎月のように寮長級の生徒がオーバーブロットし、現れた「化身」を倒してブロットに呑まれた生徒を正気に返す戦いで、学園は何度も破壊された。
そして、今日。
1406ドーム型の建物全体がビリビリと震える。
「あれ」が、暴れているのだ。
再び、ビリビリと大気を震わせて咆哮が轟く。
天井のシャンデリアがシャラシャラと音を立てて揺れ、パラパラと埃が落ちてくる。
ああ、あんなに埃が。掃除をもっときちんとするようしっかり監督するのだった…。
そんな想念が脳裏をかすめる。今はそれどころでは無いというのに。
ここは鏡舎。我が学園の心臓部。
「あれ」とは…突如式典に乱入してきたキメラのようなモンスターだった。
今年は災厄の年だった。
毎月のように寮長級の生徒がオーバーブロットし、現れた「化身」を倒してブロットに呑まれた生徒を正気に返す戦いで、学園は何度も破壊された。
そして、今日。