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    M_0410ve

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    M_0410ve

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    情報共有のために『リーダー日誌』をつける習慣が生まれた流星隊の中で付き合いはじめたてとちあの話。(最初に軽い説明あり)

    小説として支部に出すほどではないかなぐらいの妄想メモ。
    その後の展開も考えているため、少し加筆してから支部に上げる可能性は、ある。

    #てとちあ
    ##てとちあ

    リーダー日誌にまつわる鉄千※これまでのあらすじ※

    全員リーダーになった結果、情報共有を今までよりも重要視すべきだということに気づいた流星隊。
    それで『リーダー日誌』なるものをその時のリーダーがつけるようになる。
    日誌はリーダーが保管しているが、メンバーはもちろんいつでも確認でき、次にリーダーになった者はきちんとそれまでのページを読むことで引き継ぎがより安定するようになるというわけだ。
    そして、それを提案したのが千秋だったこともあり、初めの頃はみんな、書いたあとに「こんな感じ?」「書き漏らしある?」と千秋に確認をとりにきていた。
    その名残から、慣れてきた今でもリーダー日誌は定期的に千秋の元に届けられ、千秋が赤ペンで「この時の話し合いはすごくいい雰囲気だったな!」「衣装もカッコよかったぞ!」「次にここに行く時は〇〇を食べたいな。」「リーダーお疲れ様。よく頑張りました!俺が抱きしめてやろう☆ぎゅー!」とかなんとかあれこれコメントを書くのが習慣になっている。

    そしてこれは、その習慣が始まった後で晴れてお付き合いをはじめた鉄千。

    *ー*ー*ー*ー*

    一緒に過ごす時間が増えて、日誌を持ってくるついでに何となくそのまま一緒に内容確認したりしつつ2人の時間を過ごすようになると、鉄虎の時に書かれる千秋の赤ペンコメントの量は控えめになっていった。
    直接話すのだから同じようなことを改めて書いてもなぁと軽く考えた千秋が、わざわざ多くは書き込まなくなっていったのだ。

    けれどある日、日誌を持ってきた鉄虎が少し気まずそうな顔で「その、俺のページにはもうあんまり書かない感じッスか?」と聞いてくる。
    「? 他のメンバーと違って直接話しているからいいかと思ったんだが……もっと何か書いた方がいいか?」と千秋。

    すると鉄虎は決まり悪そうにヘラリと笑って「あー……」と唸ってから、ぽつぽつと本音を語りだす。

    「……最近、俺のページの時だけあんたが静かになるの……正直ちょっとだけ、寂しいッス。他の人とのやり取りばっかり見せつけられるのも、なんか……うぅ。」

    日誌を言い訳に幸せな気持ちで2人一緒に過ごすのは嬉しい。直接語り合う時間は何にも変え難い。
    だがそれとは別に、翌日に返ってきた日誌を開き、のびのびとした筆跡の赤がコメントしてくれているのを読む時、その文字から千秋の快活で優しい声が聞こえてくるみたいで幸せだった鉄虎。
    それなのに最近は、他の人のページからばかり元気な声が聞こえることにヤキモチを焼いていた。

    それにあわよくば、自分が他のページを読んで 伝わる愛情を羨ましく思っているみたいに、自分に向ける千秋の愛情と優しい言葉たちを、他の隊員にも見てほしい。自慢したい。そんな気持ちも。

    こんなことを千秋に言ったら大笑いされるかなと思ったりもしたけれど、鉄虎の本音を聞いて一瞬驚いた顔をした千秋は、「そうか……。うむ、わかった。これからはちゃんとお前のページにもいっぱい書かせてもらおう!本当に、いっぱい書いちゃうからな!」と言ってにっこり微笑んだ。

    鉄虎は千秋の大人らしい包容力に安心し、子どもっぽくて 決してカッコよくはない本音を受け入れてもらえたことにホッと力が抜ける思いがした。
    しかし千秋は次の瞬間 目を泳がせて、「それなら俺からもひとつだけお願いしていいだろうか。」と不安そうに呟いた。

    「え?押忍。なんスか?」
    「……その、俺の時は、おまえがコメントをしてくれないか?」

    そう。
    実は千秋のページには、閲覧マークはもらえるものの、他メンバーからのコメントなどは特にない状態だった。
    千秋自身、それはそういうものだと受け入れていたのだが、寂しさがなかったわけではない。
    本来、「あまえんぼう」なのだ。
    それが鉄虎の話を聞いて、『そんなに幸せなものなのか』と思ったら、やっぱり自分も少しだけ味わいたくなってしまった。

    「俺のところは少しでいいんだ!ひと言でいい。今のおまえの話を聞いたら、誰かが応えてくれるって、やっぱり嬉しいんだなって思って。俺も、ひとりで日誌を開いた時に、おまえの声が聞こえたら嬉しいかもって、それで……。」
    「先輩……」

    鉄虎は、自分も含めて全員、千秋が赤ペン先生みたいにお返事をくれることが当たり前になっていたのだということに気づいた。
    千秋は先生でもお母さんでもなくて、ただの同じ隊員なのに。
    いつまでも後輩気分の抜けていない自分を悔しく思いながらも、千秋がそんな甘えを言う相手に自分を選んでくれたことに喜びも湧き上がってくる。

    「押忍!わかったッス。これからあんたのページには 必ず俺がコメントするッスよ!」
    そう約束してやると、千秋はさっきの鉄虎と同じく安心した様子で「ほんとうか!わーい、楽しみだなぁ!」と、とても嬉しそうに笑った。

    それがあまりにかわいくてたまらない気持ちになった鉄虎はその日、「いやいや、俺は明日も朝から仕事なんだが!?」と焦る千秋のぶんまでまとめて無理やり外泊届けをもぎ取った。




    ひとまずおしまい
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    DOODLE情報共有のために『リーダー日誌』をつける習慣が生まれた流星隊の中で付き合いはじめたてとちあの話。(最初に軽い説明あり)

    小説として支部に出すほどではないかなぐらいの妄想メモ。
    その後の展開も考えているため、少し加筆してから支部に上げる可能性は、ある。
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    全員リーダーになった結果、情報共有を今までよりも重要視すべきだということに気づいた流星隊。
    それで『リーダー日誌』なるものをその時のリーダーがつけるようになる。
    日誌はリーダーが保管しているが、メンバーはもちろんいつでも確認でき、次にリーダーになった者はきちんとそれまでのページを読むことで引き継ぎがより安定するようになるというわけだ。
    そして、それを提案したのが千秋だったこともあり、初めの頃はみんな、書いたあとに「こんな感じ?」「書き漏らしある?」と千秋に確認をとりにきていた。
    その名残から、慣れてきた今でもリーダー日誌は定期的に千秋の元に届けられ、千秋が赤ペンで「この時の話し合いはすごくいい雰囲気だったな!」「衣装もカッコよかったぞ!」「次にここに行く時は〇〇を食べたいな。」「リーダーお疲れ様。よく頑張りました!俺が抱きしめてやろう☆ぎゅー!」とかなんとかあれこれコメントを書くのが習慣になっている。
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    そうだよな、そんな訳ないよな。
    動かない俺の袖口を軽く掴んで、ウィルは店内へと足を進め 1106

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    DONEガスウィル
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