目印の赤いリボン「はい、コナン君」
「なにこれ?」
コナンは首を傾げながら安室から差し出された大きな包みを受け取った。
「いいから開けてみて」
にこにこしながらそう告げる安室にコナンは不思議に思いながら、受け取った包みのテープを剥がしてそっと開くと白い包み紙の中から真っ赤な生地が現れた。見るからにふわふわのそれに手を触れてみると、想像通りふわふわでとても暖かい。
「これ、マフラー?」
「うん、毛利先生から今度君たちが長野に行くって聞いたからね。寒くないように防寒具だよ」
シンプルで綺麗な赤色のマフラーだが、小学生に渡すような代物ではないのでは?と思うくらい手触りがとてもいい。マフラーの手触りを確認しつつコナンは念のため盗聴器の類がないか確認する。
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