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    ねこまんま

    @GWT60624633

    GW:T K暁
    ねこが自分の食べたいものを自炊するところ🍙

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    POIPOI 51

    ねこまんま

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    KKが甘味を楽しむだけの話
    ホントは→を書いてたけど悲しくなってきたので方向転換したやつ https://poipiku.com/1385435/6604854.html

    #K暁

    KKは甘いのが好き「こんなん貰ってさ」暁人が何やら紙袋を取り出した。聞くと1月遅れの誕生日プレゼントだとか。
    するすると包を解き中のものを取り出す。ひとつ、ふたつと机の上に並べると何やら甘い匂いが広がる。
    「なんだ、菓子か?」体に悪そうな色だな。とつぶやくと暁人が腹を抱えて笑う。

    「違うよ、入浴剤」

    …なんだよ、入浴剤って言ったら柚子とかひのきとか和の香りが定番だろうが。何だこの青くて赤くてキラキラしたものは。これじゃ却って疲れが取れないだろ。
    オレが苦い顔をしているのを感じ取った暁人が目尻に溜まった涙を拭いながらこちらを見る。
    おい、そこまで笑うことかよ。

    「KKはどれがいい?」

    色とりどりの…入浴剤?正直どれでも良かったがオレが適当にカラフルなのを選ぶと、暁人は「りょーかい」といって風呂に湯を溜めに行く。


    ────

    「こりゃすごいな…」

    入浴剤が弾けると中から紙吹雪が溶け出し湯の中をユラユラと漂う。
    風呂場に広がる甘い匂いに少々胸焼けを起こしながら湯船に浸かる。やはり疲れを取るのには向いてねぇな。
    暁人はオレの胸に背中を預けたまま溶け残った入浴剤の欠片をつついている。紙吹雪の貼り付いた首筋がいつも以上に艶めかしい。思わず顔を埋めて紙吹雪を舐め取る。小さく漏れる声が愛おしい。

    「…意外と甘くないんだな」
    「そんなもの試食しないでよ」お腹壊すよ、といいながらオレの腕のなかで暁人がくるりと向きを変える。

    「…そうだな、そんじゃメインディッシュを頂くとするか」
    暁人の身体に指を這わせながらキスをすると暁人が溶けるように体を委ねてくる。

    やはり、こっちのほうが甘くていい。

    紙吹雪が2人を祝福するように湯の中をふわふわふわふわと漂っていた。
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    DOODLE #毎月25日はK暁デー 
    お題【初デート】
    参加させて頂きました。宜しくお願いします。お題が可愛すぎて悩みました…
     渋谷駅前、かの有名な交差点は深夜になっても人も車も途切れることはない。煌々と輝くモニター画面には雑多な情報が流され続け、色鮮やかなLEDに彩られた看板は星の光をかき消すように輝いている。夜の闇さえ寄せ付けない光の奔流は、月の存在までも薄く儚いものに変えてしまったようだ。
     信号が青に変わると一斉に人の流れが動き始め、それぞれの進行方向へと、人々が双方向に入り交じりながら滔々と流れていく。その人混みから少し離れて道路を眺めていた青年が、隣に立つ男に話しかけた。
    「ここだったよね、KK」
    「ああ、そうだったな」
    あの夜、二人が『運命的』に出会った場所がここだった。

     
    「ねぇ、夜の散歩に行かない?」
    暁人がそう声をかけてきた。正直なところ面倒だな、とKKは思った。もう飯も食って風呂もはいって、後は寝るだけ、という状態だ。出来ることならこのまま暁人を寝室まで引っ張って行って、さっさと押し倒したいところだが。まるで飼い主に散歩をねだる犬のような目で見つめられては、異を唱えることなど出来ようはずがない。甘いな、俺も。そう思いながら答える。
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