yuno☆quiet followDONE #曦澄ワンドロワンライ のお題『声』に挑戦。共寝の翌朝の掠れ声っていいよねって話です。微エロですが、念のためR18。pw:Are you an adult? の答え。英3文字(大文字+小文字)2022/08/28 02:40 up #曦澄 Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow yunoDONEぐだぐだ曦臣話。今更ですが中秋節のお話です。江氏門弟たちが酔っ払って藍曦臣に絡んでいます。とてもぐだぐだしています。【曦澄】酔っ払い中秋節あいつはきっとひとりで蓮花塢にいると思うんだ。だから澤蕪君、行ってあげてよ。 陽気な彼のいつになく殊勝な物言いに、何より愛しい人を孤独なお月見などさせたくなくて、いても立ってもいられず夜空の中を駆けつけてみてみれば。 愛しい情人は、試剣堂にて門弟の皆さんと楽しく酔いどれていましたとさ。 「あいつの中でどれだけ俺は嫌われぼっちなんだ」 フンと江澄が小馬鹿にするように鼻を鳴らす。忌々しいというよりはどこか呆れた様子で酒を呷った彼の周りでは、これまたお酒で上機嫌になっている門弟たちが、まったくですなあと大声で笑っていた。 「どうして我らが敬愛する宗主にぼっち月見酒なんてさせねばならいんですか。ねえ、宗主」 「そうですとも。せっかくの上司の奢りで飲める機会をみすみす逃すなんて」 4547 yunoDONE全然毛色の違う閉関話を書いてみようと、叔父甥話を書いてみました。ほのぼのです。しれっと曦澄世界です。原作小説やらあにそしやら色々混ざった時空。2023/01/29 0:36 up【叔父甥&曦澄】閉関したい「もーやだ! 閉関してやる!」 頭を掻きむしりながら喚き出した金凌に、なんてことをと金氏の側近たちは目を見合わせた。 「い、いけません、宗主。まだ裁決いただかねばならぬことが山とございます」 「私だって疲れる! 疲れるんだ!」 見ろ、こんなに。 金凌は積み重なった書簡を指さした。 「私だって良き宗主として勤め、励みたいと思っているさ。腐敗していた金氏を立て直し、規律正しくやっていきたいと思ってる。でも、だよ?!」 こんなの、陳情とは名ばかりの不平不満の愚痴だらけじゃないか。 やれ、どこそこの連中がズルをしているだの、あいつらの商品は高くて気に入らない、値下げさせろだの。 証拠もろくにない悪意の吹聴ばかり、醜い足の引っ張り合いばかりだ。金凌はうんざりしていた。 2693 yunoDONE江澄を喜ばせよう企画。曦→澄のつもり。閉関した江澄が犬と戯れてます。最初はギャグのつもりだったんですが、着地点を失敗しました。2023/01/28 01:36 up【曦澄】地獄の沙汰も犬次第中から漏れ聞こえてくる声に、言葉に、藍曦臣は思わず動きを止めた。指先が硬直する。微かに震えてもいるだろうか。 「ははっ、可愛いな、おまえは」 可愛い? 可愛いと言いましたか、今。 室内から聞こえてくるのは、紛うことなき江宗主の声。藍曦臣が聞き間違えることなど、決して有り得ない声だ。 「なんだ? おねだりか?」 「どうした? 何をして欲しいんだ? おまえは」 ああ、なんて甘やかな声を出すのだろう。 こんな声を藍曦臣は知らない。 「こんなに尻を揺らして。おまえは待ても出来ないんのか? ん?」 お尻?! お尻と言いましたか、今?! 藍曦臣は思わず目を剥いた。 人前で臀部を揺らす?! いったい中で一体何をしているのです、恥知らずな! 2880 yunoDONE龍猫の曦澄。兄上、運命の子猫を見初めるの巻。江澄というよりはただの子猫です。抹額はしっかり勤めを果たしました。2023.01.08 21:09 up【曦澄】運命の出会い「本年も何卒よろしくお願い申し上げる」 「ええ、こちらこそ。どうぞよろしく」 大世家同士、年賀の挨拶を恭しく交わす。藍曦臣は叔父に連れられ、雲夢に訪れていた。昨年は姑蘇に来ていただいたから、今年はこちらが伺う番だと聞かされ、楽しみにしていた。 というのも、江夫妻に念願の男の子が生まれたからだ。 将来は宗主同士、交流することもあろう。先に生まれたお前が何かとお支えしてあげなさいと叔父に言われ、藍曦臣はまるで新しい弟ができたようで嬉しく思い、会えるのを楽しみにしていた。 一通り挨拶が済み、さて、いつご子息をご紹介いただけるのかと、藍曦臣は気持ちがそわそわし始めた。ついどこにいるのかと周囲の音を拾おうと聞き耳を立ててしまいそうになる。 3414 yunoDONE #曦澄ワンドロワンライ のお題『秋の味覚』に挑戦。お芋の精ワールド。阿澄が藍渙にお嫁入りする話を童話風に書いてみました。2022/10/02 00:11 up【曦澄】その後二人は末永く幸せに暮らしましたとさ「できた!」 こんがり焼き揚げられた丸いお芋に阿澄は目を輝かせた。 匂いも香ばしくてとても美味しそう。これなら小さかった阿澄のお芋もきっと美味しく食べられる。 父上や母上にも喜んでもらえるかしらと期待に満ち満ちた眼差しで振り向いた阿澄に応えるように藍渙も頷いた。 「いい匂いがしますよ。とても美味しそうです」 「ありがとう! 藍渙のおかげだ」 「ふふ、私は作り方を調べただけです。作ったのは阿澄ですよ」 貴方が頑張ったのだと目を細めれば、阿澄は嬉しそうに破顔した。 「味見をしよう? 一番は藍渙に食べてほしいんだ」 「それは光栄です。ではお先にひと口……」 はい、熱いから気をつけて。 そう言って阿澄が器用に菜箸でひとつ摘んで差し出す。藍渙はあーんと口を開けた。 4071 yunoDONE #曦澄ワンドロワンライ のお題『お月見、月餅』に挑戦。付き合いたての手探り時期。まだ遠慮気味な江澄と、関係をもっと深めていきたい兄上の駆け引き、みたいな。2022/09/11 23:37 up【曦澄】願い『これから向かうよ』 そう伝令蝶が来た時にはまさかと思った。 互いに宗主である身、中秋節を共に過ごせないことは承知の上。そう江澄は思っていたが、藍曦臣は違ったらしい。 遅い時間になるけれど、必ず伺うよ。貴方と共に月を眺めたい。 先日の会合での別れ際に耳元に囁かれた言葉。だが、難しいだろう、無理はしなくていいと苦笑とともに躱してしまった言葉を思い出す。 想いを交わし、特別な仲になり。初めて迎える中秋節だった。 まだ三拝はしていないが、いずれは道侶として家族になりたい。そう告げられてはいる。 だが、今はまだその関係にはなく、そして中秋節は家族と過ごすものだ。 貴方は姑蘇で、私は雲夢で、同じ月を眺めよう。貴方の家族と門下を大事にするといいと、そう答えた江澄に、藍曦臣は困ったように眉を下げていた。 3865 related works takami180PROGRESS長編曦澄17兄上、頑丈(いったん終わり) 江澄は目を剥いた。 視線の先には牀榻に身を起こす、藍曦臣がいた。彼は背中を強打し、一昼夜寝たきりだったのに。「何をしている!」 江澄は鋭い声を飛ばした。ずかずかと房室に入り、傍の小円卓に水差しを置いた。「晩吟……」「あなたは怪我人なんだぞ、勝手に動くな」 かくいう江澄もまだ左手を吊ったままだ。負傷した者は他にもいたが、大怪我を負ったのは藍曦臣と江澄だけである。 魏無羨と藍忘機は、二人を宿の二階から動かさないことを決めた。各世家の総意でもある。 今も、江澄がただ水を取りに行っただけで、早く戻れと追い立てられた。「とりあえず、水を」 藍曦臣の手が江澄の腕をつかんだ。なにごとかと振り返ると、藍曦臣は涙を浮かべていた。「ど、どうした」「怪我はありませんでしたか」「見ての通りだ。もう左腕も痛みはない」 江澄は呆れた。どう見ても藍曦臣のほうがひどい怪我だというのに、真っ先に尋ねることがそれか。「よかった、あなたをお守りできて」 藍曦臣は目を細めた。その拍子に目尻から涙が流れ落ちる。 江澄は眉間にしわを寄せた。「おかげさまで、俺は無事だったが。しかし、あなたがそ 1337 yaji1_mdDONESMhttps://poipiku.com/5280290/7208921.htmlの続き*SMの話*R-18 成人済みの方のみどうぞ*若干のモブ(女)要素あり*現代 1848 takami180PROGRESS恋綴3-5(旧続々長編曦澄)月はまだ出ない夜 一度、二度、三度と、触れ合うたびに口付けは深くなった。 江澄は藍曦臣の衣の背を握りしめた。 差し込まれた舌に、自分の舌をからませる。 いつも翻弄されてばかりだが、今日はそれでは足りない。自然に体が動いていた。 藍曦臣の腕に力がこもる。 口を吸いあいながら、江澄は押されるままに後退った。 とん、と背中に壁が触れた。そういえばここは戸口であった。「んんっ」 気を削ぐな、とでも言うように舌を吸われた。 全身で壁に押し付けられて動けない。「ら、藍渙」「江澄、あなたに触れたい」 藍曦臣は返事を待たずに江澄の耳に唇をつけた。耳殻の溝にそって舌が這う。 江澄が身をすくませても、衣を引っ張っても、彼はやめようとはしない。 そのうちに舌は首筋を下りて、鎖骨に至る。 江澄は「待ってくれ」の一言が言えずに歯を食いしばった。 止めれば止まってくれるだろう。しかし、二度目だ。落胆させるに決まっている。しかし、止めなければ胸を開かれる。そうしたら傷が明らかになる。 選べなかった。どちらにしても悪い結果にしかならない。 ところが、藍曦臣は喉元に顔をうめたまま、そこで止まった。 1437 yaji1_mdDONESM先日ツイートした『Mの自覚がある晩吟君がSMのお店でオーナーの曦臣と出会う話』です。短く区切っていくつか続けるつもりの話です。*SMの話なのでR-18 成人済みの方のみご覧ください*若干のモブ(女)要素があります*現代*SMの話です 2565 takami180PROGRESS恋綴3-2(旧続々長編曦澄)転んでもただでは起きない兄上 その日は各々の牀榻で休んだ。 締め切った帳子の向こう、衝立のさらに向こう側で藍曦臣は眠っている。 暗闇の中で江澄は何度も寝返りを打った。 いつかの夜も、藍曦臣が隣にいてくれればいいのに、と思った。せっかく同じ部屋に泊まっているのに、今晩も同じことを思う。 けれど彼を拒否した身で、一緒に寝てくれと願うことはできなかった。 もう、一時は経っただろうか。 藍曦臣は眠っただろうか。 江澄はそろりと帳子を引いた。「藍渙」 小声で呼ぶが返事はない。この分なら大丈夫そうだ。 牀榻を抜け出して、衝立を越え、藍曦臣の休んでいる牀榻の前に立つ。さすがに帳子を開けることはできずに、その場に座り込む。 行儀は悪いが誰かが見ているわけではない。 牀榻の支柱に頭を預けて耳をすませば、藍曦臣の気配を感じ取れた。 明日別れれば、清談会が終わるまで会うことは叶わないだろう。藍宗主は多忙を極めるだろうし、そこまでとはいかずとも江宗主としての自分も、常よりは忙しくなる。 江澄は己の肩を両手で抱きしめた。 夏の夜だ。寒いわけではない。 藍渙、と声を出さずに呼ぶ。抱きしめられた感触を思い出す。 3050 yaji1_mdDONESMhttps://poipiku.com/5280290/7208921.htmlの続き*SMの話*R-18 成人済みの方のみどうぞ*若干のモブ(女)要素あり*現代1プレイ目(ソフト) 5653 yaji1_mdDONESMhttps://poipiku.com/5280290/7208921.htmlの続き*SMのはなし*R-18 成人済みの方のみどうぞ*若干のモブ(女)要素あり*現代 2571 yunoDONE江澄を喜ばせよう企画。曦→澄のつもり。閉関した江澄が犬と戯れてます。最初はギャグのつもりだったんですが、着地点を失敗しました。2023/01/28 01:36 up【曦澄】地獄の沙汰も犬次第中から漏れ聞こえてくる声に、言葉に、藍曦臣は思わず動きを止めた。指先が硬直する。微かに震えてもいるだろうか。 「ははっ、可愛いな、おまえは」 可愛い? 可愛いと言いましたか、今。 室内から聞こえてくるのは、紛うことなき江宗主の声。藍曦臣が聞き間違えることなど、決して有り得ない声だ。 「なんだ? おねだりか?」 「どうした? 何をして欲しいんだ? おまえは」 ああ、なんて甘やかな声を出すのだろう。 こんな声を藍曦臣は知らない。 「こんなに尻を揺らして。おまえは待ても出来ないんのか? ん?」 お尻?! お尻と言いましたか、今?! 藍曦臣は思わず目を剥いた。 人前で臀部を揺らす?! いったい中で一体何をしているのです、恥知らずな! 2880 tia_10l0DONE「春の気まぐれ」フォロワーさんの誕生日に捧げた曦澄SSです。 6 recommended works takami180DONE曦澄ワンドロワンライ第三回お題「夢」本編終了後、付き合っている曦澄。現実での大事なものと、本当は大切にしたいもの。ムーンライト宗主→ごめんねすなおじゃなくて→夢、という連想結果が何故こんなことに。 その夜は金氏と合同の夜狩だった。そこで江宗主は大怪我を負った。 邪祟から師弟を庇い、腹に穴をあけられた。 江澄自身、これはまずいと感じた。血を吐き、体から力が抜ける。「宗主!」 倒れたところを誰かに抱え起こされた。 すかさず金凌が矢を射る。放たれた矢は狙い違わず邪祟を貫いた。「叔父上!」「金凌っ……」 声にできたのはそれだけだった。怪我をせず、健やかに、生きてほしい。お前の生きていくこれからは、どうか穏やかな世界であるように。 江澄は手を伸ばそうとしてかなわなかった。 まぶたの裏に、白い装束の影が映る。心残りがあるとすれば、あの人にもう会えないことか。「誰か止血を!」 怒号と悲鳴が遠ざかり、江澄の意識は闇に沈んだ。 まばゆい光の中で、白い背中が振り返る。「江澄……」 ああ、あなたは会いにきてくれたのか。 江澄は笑った。これは現実ではない。彼は姑蘇にいるはずだ。 体を起こそうとして、まったく力が入らなかった。夢の中くらい、自由にさせてくれてもいいのに。「気がつきましたか」「藍渙……」 ほとんど呼んだことのない名を口に出す。これが最後の会話にな 1653 NATSUME1225DOODLEモンハンライズに両手に氷の刃を纏わせて攻撃してくるゴシャハギっていうモンスターがいるんですが、虚淮さんも使えたらカッコいいな!という落書き K_maguro0415DOODLE【谛虚♀】舞台「人魚姫」広告パロ※構図思いつかなかったので、今回は谛听未登場。後日描きたい。人間の足を手に入れた虚淮さん、歩けないから谛听にお姫様抱っこかおんぶで運んでもらって欲しい。 sgmDONEお野菜AU。雲夢はれんこんの国だけど、江澄はお芋を育てる力が強くてそれがコンプレックスでっていう設定。お野菜AU:出会い 藍渙が初めてその踊りを見たのは彼が九つの年だ。叔父に連れられ蓮茎の国である雲夢へと訪れた時だった。ちょうど暑くなり始め、雲夢自慢の蓮池に緑の立葉が増え始めた五月の終わり頃だ。蓮茎の植え付けがひと段落し、今年の豊作を願って雲夢の幼い公主と公子が蓮花湖の真ん中に作られた四角い舞台の上で踊る。南瓜の国である姑蘇でも豊作を願うが、舞ではなくて楽であったため、知見を広げるためにも、と藍渙は叔父に連れてこられた。 舞台の上で軽快な音楽に合わせて自分とさほど年の変わらない江公主と弟と同じ年か一つか二つ下に見える江公子がヒラリヒラリと舞う姿に目を奪われた。特に幼い藍渙の心を奪ったのは公主ではなく公子だった。 江公主は蓮茎の葉や花を現した衣を着て、江公子は甘藷の葉や花を金糸で刺繍された紫の衣を着ていた。蓮茎の国では代々江家の子は蓮茎を司るが、なぜか江公子は蓮茎を育てる力よりも甘藷を育てる力が強いと聞く。故に、甘藷を模した衣なのだろう。その紫の衣は江公子によく似合っていた。床すれすれの長さで背中で蝶結びにされた黄色い帯は小さく跳ねるのにあわせてふわりふわりと可憐に揺れる。胸元を彩る赤い帯もやはり蝶のようで、甘藷の花の蜜を求めにやってきた蝶にも見えた。紫色をした甘藷の花は実を結ぶことが出来なくなった際に咲くというから、藍渙は実物をまだ見たことないが、きっと公子のように可憐なのだろうと幼心に思った。 2006 巡(メグル)@20216575zDONEトモフジさん(@tmfj0125 )のあまりに可愛くほのぼの、且つエロいイラスト様に感銘を受け妄想のままに書き綴りました。ご都合なシチュエーションを捏造しましたので、軽いお気持ちで読んでください。 12 澪標(みおつくし)SPUR MEホラーが、ホラーがわからぬ……༼⁰o⁰;༽お浄めセッ!に至る話その③現在は8月の初旬。今年はカレンダーが夏になる前から気温が上がり、なかなかの酷暑で夜も熱帯夜が続いているはずなのだが、建物の中は不自然なほどにひんやりとした空気が漂っていた。 「なんか、外に比べて凄い涼しくないですか…?」 流石にこの異変は自分たち以外にも感知できたようで、後輩が発起人の腕にぴったりくっつきながら不安げにあたりを見回している。 「先輩、ここってなにかお化けが出るとかの噂あるんですか?」 ぴっとりくっついた薄いトップス越しの胸の感触を真顔で堪能していた発起人が何かをやり遂げた男の顔で語るには、どうやらこの廃墟は3階建てで、いくつかの怪現象が噂されているという。 ①1階の受付の電話が鳴る ②2階の廊下を行き来する看護師がいる 1209 narehate42DONEワンライ/未練※転生AU、悲恋、兄上が人外 10 palalanpaMOURNINGツイートした恵方巻きを白く塗っただけです曦澄 現代AU 3 巨大な石の顔DONEサンサーラシリーズ第三章。兄上と江澄がキスしそこなった話。明知不可而為之(一) いちばんになりたかった。 あいつに勝ちたかった。 誰よりも強く秀でていたかった。 ちがう、ちがう。 いちばんになって俺は褒められたかった。 さすが次期宗主だ、自慢の息子だって。 愛されたかった、父さんと母さんに。 庭に侵入者がいると思えば、それは江澄が幼い頃から気にかけている少女だった。彼女は向前看(シャンティエンカン。前を向いていこうという意味)という明るい名前のーー前(ティエン)を銭(ティエン)、尚銭看(お金に目をむけていこう)と実はかけているのではないかと江澄が疑っているーー霊剣へ今にも飛び乗ろうとしていた。 「小蓮!」 少女を見つけるなり呼び止めた。 「雲夢へ帰ったんじゃなかったのか。なぜこんな夜更けにまた金麟台にいる?」 12967