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    🍞けい🍞

    @keikeikei3600
    アニメ、漫画、ゲーム好き。現在ほぼダイ大中心。推しは竜の勇者様。右側ネタ大好きです。ネタバレ・腐あり。ご注意を。最近腐要素多め、ポプダイ多めで垂れ流しております。

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    🍞けい🍞

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    引き続き、BLゲームのバラン編です。(新装版14巻あたりのネタバレあり)
    キャラ崩壊注意。特にラーハルトが変。
    でもラーハルトは竜父子強火担なので、二人にはケンカしないで仲良くしてほしいと思ってるんだ、多分。
    一部、前に書いた小話のネタを使ってます。

    #ダイ受
    dieAcceptance

    BLゲームの世界で父さんに再会した話ゴトゴトと馬車の荷台に揺られながら、おれたちはベンガーナからテランへと向かっていた。
    おれの、額に浮かぶ紋章……つまり竜の紋章の秘密を調べる為だ。
    と言っても、おれは自分が何者なのかとっくに知っているから、実はみんなに合わせて行動しているだけだったりする。

    この世界──BLゲームの世界に来て数週間。
    こっちは、おれが元いた世界に似てはいるけれど、色々違う部分も多かった。
    おれはデルムリン島に住むダイではなく、デルムリン島に住んでいたダイだった。
    アバン先生の開設したアカデミーに通うため、パプニカに移住してきた、というのがおれの設定らしい。
    先生の開設したアカデミーは、おれみたいに勇者を目指す者だけじゃなくて、大それた言い方をすれば、世界を救う者を目指す為の訓練所、のような所だ。
    そこに、ポップを始めとする、おれの知っている仲間達が通ってきていた。
    アカデミーの設立には、パプニカ王家もかなり援助したらしくて、レオナもちゃっかり通ってきていたりする。
    クロコダインとヒュンケルは、最初はやっぱり魔王軍にいたんだけど、結局あっちと同じようにおれたちの仲間に加わった。
    今は、クロコダインは城の守りに、ヒュンケルはアカデミーでアバン先生の補佐として勤めている。
    ちなみにおれたちの強さは、戦闘でレベルアップするんじゃなくて、日数が経過するごとに強くなっていくようだった。
    だから、この世界に来たばかりのおれは、まだデルムリン島にいた頃のおれぐらい弱くてびっくりしたんだ。
    今はアバンストラッシュも打てるようになっているけど。

    ヒュンケルが仲間になった後、フレイザードがバルジ島に現れたことを知り、数人で向かったんだけど……。
    あっちの世界ではおれがフレイザードを倒したわけだけど、こっちじゃアバン先生が倒したらしい。
    らしい……と言うのは、実はその瞬間をおれは見ていなくて、話は全てポップに聞いたからだ。
    バルジの塔でおれたちと対決したフレイザードは、あっちと同じように氷炎結界呪法を使ってきた。
    苦戦を強いられたおれたちは一端撤退を試みた。
    だけど……。
    マァムがフレイザードにくらわせるはずだった渾身の一撃が、何故かおれに当たってしまい、おれは意識を失った。
    ここからはポップから聞いた話なんだけど……。
    気絶したおれの頭をフレイザードは掴むと、おれを氷漬けにしたらしい。(ちなみに今回レオナはその場にいなかったんだ)
    氷漬けにされたおれを残して、みんなは一端撤退。
    ポップは、おれを残して行けるかって言ったらしいんだけど、やっぱりマァムに気絶させられたんだって。
    (結構あれ痛かったけど、ポップ大丈夫だったかな……)
    気球で脱出したみんなは、マトリフさんに助けてもらい、アバン先生はマトリフさんと再会。
    すぐに戻って来なかったおれたちを心配して、クロコダインとヒュンケルもパプニカから駆けつけてくれた。
    再度島に上陸したみんなは、魔王軍の総攻撃にも耐え、炎魔塔と氷魔塔を破壊。
    フレイザードと再度対決し、先生がアバンストラッシュでトドメを刺したんだってさ。
    バルジの塔にみんながたどり着いた時、おれの氷漬けは溶けていなかった。
    だけど、おれの額の紋章が突然光りだして、氷漬けが溶けて、おれは助かったんだって。

    そんな訳で、その紋章の秘密を探るべく、おれたちは、テランへ向かうことにした。
    アバン先生は紋章の秘密を知っているようだったけれど、おれ自身で確かめたほうがいいからと言っておれたちに教えてはくれなかった。
    ……おれは知っているけれどね。
    マァムは、おれとポップを昏倒させた力を目の当たりにした先生にアドバイスされて、ロモスの山奥にいるブロキーナ老師の所へ修行に行った。
    少しの間、マァムとはお別れだ。

    テランへ向かう前に、社会科見学だから、と言って、アバン先生はおれたちをベンガーナのデパートへ連れて行ってくれた。
    ポップがふざけて、あぶない水着をおれにすすめてきたから、先生に言いつけてやった。
    でも、せめてネコのきぐるみにしておきなさい、っていう先生のお説教もどうかと思うな……。
    そんな事をしていたら、あっちと同じように超竜軍団が街を襲ってきた。
    先生の指示で、レオナがみんなの避難誘導をし、それ以外のメンバーは二手に分かれた。
    ポップ、ヒュンケル、クロコダインはドラゴンの方へ、アバン先生とおれはヒドラの方へ。
    あっちで戦った時の記憶が蘇って、おれは力を使うのはちょっと怖かった。
    でも、アバン先生がうまくサポートしてくれて、おれは、みんなに怯えられずにすんだ。
    それにしても、男の人たちに妙に馴れ馴れしく手を握られたのは、何だったんだろう……?
    それに、あの時とは違う、なんかおかしな目つきで見られたような気がしたんだけど。
    まあそれは置いといて……。
    そんな時、おれたちの戦いを見ていたナバラさんとメルルが、おれたちに声をかけてくれた。
    それで、二人がテラン出身だと分かって、案内を頼んだのだった。

    前は、ベンガーナからテランに向かう道中、自分が何者なのか不安で、怖くてたまらなかったのを思い出した。
    一刻も早く知りたいのに、正体を知るのが怖い……そう思っていたんだっけ。
    ベンガーナを発って数時間、テランの湖の辺りへ馬車は到着した。
    おれの──思い出の場所。
    ナバラさんとメルルに促され、竜の彫像がある場所へ向かう。
    二人に聞いた、湖の底にあるといわれる竜の神殿。
    そこへおれは一人で向かうことにした。
    みんなが、心配そうな目でおれを見ている。
    ──大丈夫だよ。おれ、きっと、上手くやるから……!
    心の中である決意を固めたおれは、ドボンと湖に飛び込んだ。

    下へ下へと潜っていくと、額に紋章が浮かび上がる。
    導かれるままに更に下へ潜っていくと、神殿があった。

    扉から内部に吸い込まれたおれは、竜水晶のある部屋へ向かう。
    竜水晶と会話していると、突然背後の扉にヒビが入った。
    ──来た……
    普通に扉を開けてくればいいのに、その人は扉をわざわざ壊して部屋へ入ってくる。
    その姿が見えておれは……


    ▶「と……父さん‼」思わず叫び、飛びついた
     「だっ、誰だおまえは」思わず身構えた


    本当は下を選んだ方がいいんだろうけど……。
    でも、そっちだときっと、おれは記憶を消されて、ポップが死んじゃって、父さんと戦うことになるよね……。
    だとすれば……やっぱり……


    ▶「と……父さん‼」思わず叫び、飛びついた。
    「⁉ダ……⁉いや……ディ……⁉………?…………っ⁉」
    混乱し硬直する父さんの反応に、マズかったかな、と思い、慌ててぱっと身体を離す。
    「あ……えーと……その……」
    「……なぜ……」
    父さんの、静かな声に顔を上げる。
    「なぜ……私が……父だと……わかる……⁉」
    「……‼」
    ──しまった……。言い訳考えてなかった……!
    「それは……その……。ほら……あの……親子だから……なんとなく……」
    「……そうか。親子の血の絆、なのかもしれんな……」
    適当に答えちゃったけど、父さんは都合よく解釈してくれたみたい。
    ……よかった。
    もう、おれ……これ以上、誤魔化しきれないもん……!
    「……ディーノ……!よく……生きていてくれた……!」
    「……父さんっっっ」
    おれと父さんはしっかりと抱き合った。
    この世界に来た時から、ずっとずっと会いたかった人。
    ──おれの、父さん。
    あっちじゃいきなり人間を滅ぼそうなんて言われて、記憶を奪われて、大事な人たちも殺されかけたけど……。
    どんなに酷いことしても、この人はおれの父さんだから。
    親子として過ごせた時間は、とてもとても短かくて。
    おれが意地を張らないで、もっと早く父さんって呼んでいれば、もっと違っていたのかもしれないって思ったりもした。
    だから……思わず、父さんって呼ぶ方にしちゃったんだ。

    おれと父さんが抱き合ってる間、竜水晶は黙っておれたちを見守っていてくれた。
    とりあえず……初対面は上手く行った、と思う。
    ディーノって、父さんと母さんがつけてくれた本当の名前も、すんなり受け入れられたし。
    でも、父さんも父さんだよね。
    いきなり扉壊して入ってきて、人間を滅ぼせなんて言われたら誰だって身構えちゃうと思うんだ。
    最初から父さんだ、って言ってくれていればよかったのにね。


    「父さん……どうしてこんな所に……?」
    「私は……お前を迎えに来たのだ」
    「迎えに……?」
    「そうだ……。私と共に来い!そして人間どもの世界を滅ぼすのだ‼」
    「……‼」
    ──だから、父さん!それはダメだってばぁーーーっ
    せっかくイイ感じに再会できたのに……。
    がっかりするおれに、父さんは滾々と竜の騎士の務めを話す。
    そんな事を言われても、おれの意志は変わらない。
    人間を滅ぼすなんてこと、選ぶはずがない。
    話しても埒が明かないおれに痺れを切らした父さんは、おれの腕をガシッと掴む。
    「……できれば傷つけたくは無かったが……おまえがそういう気持ちならば……力ずくでも連れて帰るぞっ」
    「あああっ」
    父さんの額の紋章がカアアッと輝く。
    「ぬおおおおおおッ」
    父さんから放たれる竜闘気におれは一瞬で吹き飛ばされた。
    ──もうっ!父さん、ほんとに融通きかないんだからっっっ


    ドサッとおれの身体が地面に叩きつけられる。
    「ダイッ」「ダイ君っ‼」
    ポップに支えられながら身体を起こしたおれは、みんながあちこち傷だらけなことに気づく。
    ガキン、と金属がぶつかり合う音がしてそちらの方を見れば、ヒュンケルと……ラーハルトが対峙していた。
    ──えっ⁉ラーハルトがいる……!
    「あいつは……!」
    「あいつは陸戦騎ラーハルト。人間を滅ぼすってんで戦いになっちまったが……どうやらおめえの方もなんかあったようだな」
    ポップがちらりと湖の上空を見上げる。
    そこには父さんが、腕組みをしてこちらを見下ろしていた。

    「バラン様!」
    ヒュンケルの剣を弾いたラーハルトが、地面に降り立った父さんの方へ駆け寄る。
    「ディーノ様とお会いになられたのですね」
    「うむ。だが……やはり力ずくで連れ帰らねば「バラン様!」
    父さんの言葉を遮って、ラーハルトが言った。 
    「ですから!力づくはなりませんと申し上げたはずでは⁉」
    「⁉」
    「?」
    ──あれ??ラーハルトって父さんの部下だよね?父さんに従うわけじゃないの⁉
    いぶかしむおれたちを他所に、ラーハルトは父さんに訴える。
    「どうせまた会っていきなり、人間を滅ぼそうなどと仰ったのではありませんか⁉」
    「それはまあ……言ったが」
    「ああぁ……そんな父親にわーいと着いて行く子供がどこにいますか⁉ですから、何度も申し上げましたように……」
    ぽかんと父さんとラーハルトのやり取りを眺めるおれたち。
    あんまり状況が飲み込めないけれど、どうやらラーハルトは父さんに怒っているらしい。
    おれは心の中で密かにラーハルトを応援した。
    すると突然、ラーハルトがくるりとおれの方を向く。
    「ディーノ様!いえ……今はダイ様、でよろしいでしょうか?」
    「あ、はい……」
    なんとなくラーハルトに気圧されるおれ。
    「では失礼して……ダイ様!」
    そう言うと、ラーハルトは跪く。
    「こちらにいらっしゃる御方は、竜騎将バラン様。現在は、魔王軍で超竜軍団長をなさっておられます」
    「あ、うん」
    「そして私めは、バラン様に遣える竜騎衆が1人、陸戦騎ラーハルトにございます」
    「ご丁寧にどうも……」
    「既にご存知と思いますが、こちらのバラン様は貴方と同じ竜の騎士、紛うことなく貴方様のお父上なのです」
    「な……!なんだって!」
    「この人が……超竜軍団長で……竜の騎士で……ダイ君の父親⁉」
    「まさか……ダイ君の父親だったとは……」
    「なんと……バラン、そうであったのか……!」
    「やはり……おまえも竜の騎士だったか……」
    「…………」
    おれ以外のみんなは、ラーハルトが話した事実にびっくりしていた。
    そりゃ、そうだよね。
    でもおれは、そんなラーハルトにびっくりしていた。
    ──ラーハルトって……こんな性格だったっけ?
    父さんは何も言わず、ラーハルトが話すのを気まずそうに見ていた。
    ラーハルトは周りの反応は気にしない様子で、父さんがこれまでどれだけ必死におれの事を探してくれていたのかを話してくれた。
    「……と言う訳で、バラン様は魔王軍に降ったのです」
    「そうだったんだ……」

    「……そろそろ、話しても構わんか」
    居た堪れない様子で立ち尽くしていた父さんが、ゴホンと咳払いをした後、口を開いた。
    「ディーノよ……よく、分かっただろう。人間がいかに愚かな存在か」
    「……」
    「だからおまえも私の元に来るのだ。共に人間を滅ぼそう」
    「……嫌だ……って、言ったら……?」
    「……‼ディーノ……!」
    「嫌だっておれが言ったら……また、力ずくで連れて行こうとするんだろ?おれ……嫌だよ……。もう……おれ……父さんと……戦いたくないよっっっっ」
    「……」
    おれは、もう、あんな悲しい戦いをしたくなかったんだ。
    せっかく会えたのに、ぶつかり合って、ただお互いを傷つけるだけの戦いを。
    「お願いだよ……分かってよ……父さん……」
    「ディーノ……」
    ぽろぽろと涙を零すおれを、父さんは何やら考え込んでじっと見ていた。
    「……いまさら……生き方を変えられん」
    戸惑いながらまだそんな事を言う父さんに頭にきて、おれは思わず叫んだ。
    「……っ!わからずやーーーっ」
    ──ほんとに……頑固すぎるよ、父さん。よし、こうなったら……!
    「……おれ、父さんと一緒にデパートに行きたいよ……!」
    「!」
    「……一緒に、お風呂にも入りたいし……!」
    「‼」
    「……いつかは……一緒に暮らしたいし……!」
    「」
    「…………………………分かった。人間を滅ぼすのは、とりあえずやめておこう」
    長い長い沈黙の後、父さんが言った。
    「本当」
    「だが、今更お前と行動することはできん。それに……魔王軍を裏切ることで、私も命を狙われることになるだろうからな」
    「そっか……」
    「私はラーハルトと共に、ベンガーナの南端・アルゴ岬に隠れ住む。私に会いたくなったら……訪ねてくるといい」
    「……父さん……‼」
    「ではな……。ラーハルト、行くぞ」
    「はっ!それでは、ディーノ様、失礼いたします」
    「あ、うん!ラーハルト……ありがとう‼またね!」
    おれの声にラーハルトは振り返ると、ぺこりと律儀に一礼し、二人はルーラで去っていった。

    こうしておれは、父さんとの再会を戦うことなく終わらせる事ができた。
    でもおれは、まさかこの時の選択が、後のエンディング攻略に大きく響いて来るとは思ってもみなかったんだ。



    多分……続く。



    以下補足。

    このゲーム内ではダイ君はヒロイン枠なので、氷漬けにされるし、飲み込まれたら服が溶けるよ。
    真魔剛竜剣は折ってないけど、真魔剛竜剣見せてあげるってダイ君がロンさんに持ってったら、ダイの剣も作ってくれるよ。

    あと、真面目な話(ネタバレ注意)
    バーンパレスでラーハルトにあった時、ディーノって呼ばないでくれって言ってるけど、父さんの事思い出してツライからなんだよね。と言うことは、父さんがいれば呼ばれる事に抵抗はない、むしろ嬉しい、という解釈で合ってるよね……⁉
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    🍞けい🍞

    DONE7/1~2開催「デルパリバリバ!」の展示。
    現パロポプダイシリーズ『オレの知らないあいつの事情』のリバver.の話。
    【相手が望むなら逆の立場もあり】と匂わせたまま結局ポプダイで終わった本編を、実際にリバにしてみました!!
    リバ(ダイポプ)を書くのは初!となります。書けてるといいな……!!
    前半ポプダイ、後半ダイポプ です。
    あいつの知らないオレの事情【ここまでのあらすじ&キャラ設定】
     
     ポップとダイは幼馴染。なんやかんや遠回りしつつも、半年前の夏に二人は恋人となった。
     秋には初めて身体を重ねた二人は、現在遠距離恋愛中。人並みに性欲も持ち合わせている彼らは、中々会えないそのもどかしさをテレセクで解消することもあった。
     そして季節は巡り春を迎え。両親が遠方に泊りがけで外出するのを利用し、ダイはポップに自宅へ来ないかと提案したのだが……。


     【ポップ】
     都会で一人暮らしをする大学生。二十歳。ダイのことはずっと昔から密かに好きだった。
     頭が良く、特にスケベに関しては更に頭の回転が早い。ダイとダイのおっぱいをこよなく愛している。
     初夜では抱く側だった。そのことに満足はしているものの、実は内心である心配事を抱えている。
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    DONEメガンテを巡るポップとダイの攻防戦。(ダイは籠城戦です。外から友軍が来ないと敗ける…)R-18は念の為。
    ほぼ会話オンリーです。ダイが弱々で、アニメ58話冒頭の戦意喪失ダイにキュンとなって衝動的に(略)
    別の話になる予定だったので後で統合するかもしれません。
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    The Point of No Return 回帰不能点〜ダイ酒場兼宿屋は夜になってもざわめきが消えない。
    人里離れたデルムリン島育ちのダイが人の気配の濃厚さに気疲れしているのを悟ったポップはダイに先に風呂へ入れと促した。
    カラスの行水ですぐ部屋に戻ったダイと入れ替わりにポップが一階の風呂に行くと、ダイは寝る前の準備として二人の荷物をすぐ持ち出せるようにそれぞれのベット上の足元に置いた。
    それは二人がデルムリン島から冒険の旅にでたときからの習慣だった。

    不思議なことに魔王軍に夜襲をかけられたことはほとんどないが、野生動物や凶暴化したモンスターに襲われたことは何度もある。

    ダイが相手を剣で切り払えば返り血で服や荷物が汚れるし、ポップがうっかり最近出力が上がり続けているメラを放とうものなら山火事になりかねない。
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