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    nappa_fake

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    #mirmプラス #mirm夢
    mfstが嫉妬する話。
    嫉妬する話はね、なんぼあってもいいですからね!
    mfst/つきあってる/夢主ネームレス/モブ有り

    #mirm夢
    #mirmプラス
    #メフィスト(魔入間)

    左側が温かい 13冠は忙しい。新米ともなれば、あちこちに顔を出して挨拶をしたり、愛想も振りまく。もちろん、面倒にならない範囲で、だけど。
     そうやって忙しくするのも嫌いじゃない。でも、そのぶん彼女との時間が減ってしまう。
     それでも今日はなんとか早めに切り上げられて、彼女も勤め先近くのショッピングモールで待ち合わせた。
    「この辺りかな」
     彼女からはもう着いたと連絡があった。待ち合わせの場所であたりを見回す呂と、いた。
     駆け寄ろうとしたとき、別の男が彼女に声をかけた。
    「……」
     思わず足が止まる。
     彼女は笑顔で何かを答えている。
     羽管と尻尾の付け根が、ずしりと重くなった。
     拳を握ると、爪が手のひらに食い込んだ。
     男の手が彼女に伸びるのが見えた瞬間、足が動いた。
    「この子に、なにか?」
     彼女の目が大きくなる。何度か瞬いて、ニッコリ微笑む。
    「あっ、メフィ……、大丈夫、こちら、会社の先輩」
    「えっ、あ、失礼しました」
    「いえ、こちらこそお待ち合わせの邪魔をして申し訳ない。失礼します」
     男はそつのない笑顔で、その場を離れた。
     気まずくなって彼女を見ると、さっきまでの外向き用じゃない、少し呆れた笑顔で俺を見上げていた。
    「今の悪魔ね、会社の先輩」
    「……うん」
    「来年、娘さんがレビアロンに入学するから、記念に降誕祭を開くんだって」
    「え……」
    「だから、贈り物を買うならどこがいいか聞かれてたの」
    「……ごめん」
    「いいよ」
     彼女は俺の手を取って歩き出し、すぐに立ち止まって手を持ち上げた。
    「まったく、メフィストは馬鹿だな」
     彼女の指が手のひらに触れて、じんわりと温かくなる。痛みが引いて、そっと握られる。
    「ごはんを食べてからにしようと思ってたけど、すぐにメフィストの家に行く?」
    「……いや、ごはん食べてからにしよう。俺と会えなかった間、どんなことがあったか聞かせて」
    「いいの?」
     キョトンとした顔で見上げられた。
     いいんだよ。本当は今すぐにでも連れ帰ってベッドに押し倒したいけど、嫉妬にまかせて抱き潰すなんて、かっこ悪いことはしたくない。
     好きな子には優しくしたいんだ。
    「うん。美味しいもの食べよう。お酒とつまみを買って帰って、家でダラダラして、他にすることがなくなったらベッドに行こう」
    「わかった」
     にこにこ笑う彼女に手を引かれた。
     指を絡めて肩を寄せると、ようやく安心できた。
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