「御剣検事、出たッス!」呆気にとられる間もなく糸鋸がドタドタとやってきた。「キッチンから来てその言い方はやめたまえ。色々とアレだ」「何スか」「いや。それより、ドールハウスはキミが出してくれたのか」「いや、帰ってきたら既にここにあって中で寛ぎモードだったッス」「相変わらず不可解な」中を覗くと糸鋸に似ている方が御剣にキィキィ鳴いて挨拶してくれた。その姿に目を細めた瞬間、突如赤い彗星が横切った、ように見えたのは、御剣似の生物がドールハウスに飛び込んで糸鋸っぽい方にパンチをかました姿である。「何事ッスか!」「…自分だけ仕事していたのが気に入らなかったようだな」