糸鋸に御剣、ミサイルと不思議生物たち。今日は揃って久々のドライブだ。大きな公園のドッグランでミサイルを遊ばせて(その間不思議生物たちはロデオ宜しくミサイルの背に乗っていた)、一頻り遊んでから気持ちの良い芝生の広場でようやく色づき始めた木々を眺められる場所にレジャーシートをひく。
「さてお待ちかねのお弁当ッス」まずはミサイル用のおやつとお水を用意して、続いて自分たちの分を広げた。弁当箱の蓋を開け、御剣が「ヌオぉ」と唸る。「かぼちゃと栗しか入ってない!」そこにニヤリと笑った糸鋸が「じゃーん」と別の弁当箱を広げた。「ドッキリ成功ッス!我々のお昼はこっちッス!」
「私はいつものアレを言うまでがセットと言う事でいいだろうか」「カルいジョークで勘弁してほしいッスー!そっちはUMAの弁当ッスよ」栗とかぼちゃづくしの弁当箱は不思議生物たちへ、不思議生物たちもキィキィ鳴いて踊ってはしゃいでいる。「勘弁してやるか」御剣もふっと眉間のヒビを緩ませた。