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    bell39399

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    bell39399

    ☆こそフォロ

    すこしふしぎエレインちゃん2

    ふしぎなのかかん2今日は不思議な箱を拾った。(捨てていった人間にはもちろん、相応のお仕置きをした)
     箱に窓がはまっていて、魔力を流すとなんとその窓に人間の風景や物語が映るのだ! しかも箱の隅についている突起を回すと、映った絵を違う場面に切り替えることもできた。これにはエレインもびっくり仰天である。
    「本当に何でこんな素敵なものを捨てちゃうの?! おかげというか手に入れられたのはまぁ、有り難いのかしら」
     箱はエレインの知らない人間の世界を見せてくれる。ひとりぼっちのエレインは、お仕事をちゃんとこなしつつも箱に夢中になった。人間に興味はないけれど、よその世界を観るのは楽しい。箱はいろんな風景や物語を映してくれる。特にエレインは、ブリタニアのいろんな地方を紹介する【画】が好きだった。人間の世界のあれやこれやのお話も、「まったくにんげんは」などとぶつくさいいつつも、ぶつくさ言う程度には楽しんでいた。
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    bell39399

    かきかけバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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