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    Laugh_armor_mao

    @Laugh_armor_mao

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    Laugh_armor_mao

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    鬼狐ワンドロワンライ
    お題 『キス 』
    開催有難うございます。
    時間:30分

    #Foxakuma

    疑問符 噛み付く様な激しいキスも、優しく啄むキスも、爪先立ちしたくなるような、蕩けるキスも、大好きだ。
     唇も、人それぞれでサ、肉厚のぽってりしたヤツも、小さく薄い唇を割る時の感触とか…?…あれ?

    「なぁーんでそんな爆弾、僕にブン投げて来んの?!止めてよミスタ?」
    「え?なんでそんな厄介者扱いすンの?」

     最近、キスして無いとDiscordで軽く話題を出したら、シュウが激しく拒否反応を返して来た。清楚キャラだって、へー。そうなんだー(棒)くらい返してくれると思うジャン。

    「そーゆーのは、ヴォックスに言いなよ!」
    「えー。ヤダよ」

     だって

    「上の空か?まだ余裕があるな」

     だって、最近のキスはコイツとしかして無い。唇の感触とか、どっちがリードしてるとか、関係なく目の前がチカチカして、身体の芯が熱くなる。
     遊びと言えないこんなキスを、俺は持て余している。

    「ヴォックス、俺さ」
    「うん?」
    「キス、すっげぇ好きなの」
    「それは重用」
    「だからさ、他の人ともして良い?」
    「馬鹿なの?」

     黒髪を掻き上げながら心底理解出来ないと金色の瞳が突き刺さる。俺は、自分の感情を説明出来なくて唸る。

    「…こう、なんていうか」
    「あぁ」
    「比べてみたくて」
    「キスをか?」
    「ちがくて、かんじょう?」

     あれ?どうしてだったかな?

    「おい」

     伸びて来た両手が耳を塞いで、深いキスで脳髄まで侵される。溺れるこの感覚に名前を付けたくて、チラッと過ぎった疑問は強引に押し流された。

    「悪いが、他の者にティスティングを許せる程、人間が出来て居ないものでね」
    「んー。まぁ、別に」

     平静を装うヴォックスの瞳の奥に、ゆらゆらと見え隠れする執着の色を観たら、スルッと何かが解決した気がした。

     本当に確かめたかったのは?
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    kohan_saniwa

    DONE #FoxAkuma
    サナトリウムに入所させられた🦊とちょっと不思議な👹の👹🦊
    多分🦊は転生してると思う。設定ふわっふわ。

    ⚠ご本人様方とは一切関係ない二次創作です⚠
    ⚠無断転載・自作発言禁止⚠
    ⚠なんでも許せる人向け⚠



    BGMはA/im/erさんの「w0nderland」でお願いします。
    wonderlandばさ、と窓の外から大きな音がした。眠れなかったミスタは、そっとカーテンを開いた。静かなサナトリウムの周りには建物なんて一切ない。整備された庭と、裏の林と、下の街へ続く道があるだけで、不気味な程に静まり返っている。鳥の羽ばたきと、猛禽の鳴き声と、風と葉の擦れる音と、それから、リノリウムを踏み鳴らす足音。夜のサナトリウムを構成するのはたったそれだけだった。明かりもなければ、娯楽もない。星がチカチカとしていて、勝手な星座を作ることばかり得意になりそうなくらいだ。ミスタの小さな部屋にはベッドと机とものを仕舞うタンスだけ。ささやかな花瓶に活けられた生花は、きっと今晩で枯れてしまうかもしれない。看護師が持ってきたチューベローズとエゾキクが、花弁を数枚落として俯いている。何となく気になって、ミスタは窓を開けた。ふわ、と涼しい風が吹き込んで髪を揺らす。ばさ、ばさ。また頭上を鳥が飛んだのかと上を見上げれば、ばさ、と一際大きな音を立てて真っ黒な鳥が横切った。
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