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    rica_km

    @rica_km

    👹滅:💎🔥/🔥🧹中心リバ含雑食、時々作文。ねんどーる&オビツろいど歴2周年(ねん🔥兄弟持ち、💎×2)。かなり20↑成人済

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    POIPOI 16

    rica_km

    PROGRESS宇煉・天桃前提の💎🏅です
    💎🏅・🔥🍑は、どちらも従兄弟関係(年齢設定とか詳細は齟齬が出そうなのでw、ふんわりで…)
    🏅19歳(大学生・成人)・🍑16歳(高校生)の3歳差。両思いながら🍑が未成年の上、🏅が注目を浴び易い状況であることから色々堪えているところ
    💎🔥はいずれも社会人で恋人同士
    💎が一人暮らししている部屋へ🏅は泊まりに来るほど懐いているし、秘密も共有している…
    ひみつとつみひとつ◆01◆01 Tengen side
     俺のマンションには、従兄弟の天満が時々泊まりに来る。いや。時々よりは、もう少し頻繁に。
     立地が便利だからというのは理由のうちほんの一部に過ぎない。
     天満は抜きん出た才のせいで少々注目され過ぎているもので、自宅近辺には大抵マスコミ関係の誰かしらが潜んでいるらしかった。横柄だの生意気だの好き放題に言われやすい天満だが、あれで結構繊細なところもあるのだ。注目の体操選手として世間の注目を浴びるのも無理からぬことだが、衆目に晒され続けて疲弊するメンタルが有名税とは到底思えない。フィジカルにだって影響を及ぼすことくらい想像に難くないはずなのに、それでも世間様は若干十九歳の青年を好奇心の赴くままに追い回して好き放題に書き立てる。
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    rica_km

    PROGRESSDD煉獄の一目惚れからはじまる宇煉の1〜2章目です。
    (某所でメスお兄さん攻めとか言ってたやつです……、が、多分、きれいでセクシーで優しいけどえちぃことは煉獄くんが期待するほどがつがつしないお兄さんだと思います……?)

    【続き03】https://poipiku.com/5529112/8887252.html
    やさしい夜の雨(仮題)◆01〜02◆01
     一目惚れというものが本当にあるのだと思い知った時の衝撃。
     それは煉獄にとって忘れ難い、永遠のような一瞬だった。

     出会ったのは雨の日で、場所は交番だ。
     煉獄は財布を落としてしまったことに気付いて、駅や駅ビルに忘れ物の届出はないかの問い合わせをあちこちにしていた。そこでかなりの時間を要した後に、警察に届いているかもしれないと気付いて駆け込んだのが駅近くの交番だ。
     雨で濡れそぼった煉獄が駆け込んできたので、二人の警官と一人の先客は少し驚いた様子で入口を振り向く。警官の一人が煉獄に対応して空いていた椅子を勧めた。煉獄は弾む呼吸を抑え込みながらそこへ座る。
     もう一人の警官は先に来ていた大柄な男の前に立っていて、その人は手元へ視線を戻すと何かの書類へ記入を続けていた。少し長めの銀髪の人という印象があるだけで、周囲を見渡す余裕のない煉獄はほとんど顔を見ていない。
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    rica_km

    PROGRESSDK宇煉シリーズ:プロローグはドロライお題「短髪・ほっぺたむにー」でツイッターへ投稿した分です。

    こちらは、プロローグ・第1話・第2話です

    【続き03】https://poipiku.com/5529112/8888661.html
    応援団長宇髄くんと剣道部員煉獄くん◆00〜02◆プロローグ

    「黙想ーッ!」
     剣道部部長のよく通る声が剣道場の端まで響く。
     正座で整列している部員たちが目を閉じる。部員ではない宇髄はごく普通に立ち歩いたとて構いやしないのだが、この三十秒ほどの間はぴたりと動きを止めて壁際に立って待つ。両手には大きな薬缶をぶら下げている。中身は朝仕込んでおいた麦茶だ。
     三十名ほどの部員が揃って心静かに今日の稽古を思い返し、週末の地方予選に気持ちを整えている中で、宇髄も静かに深呼吸をする。
    「——黙想やめ。——先生、先輩方に向かって、礼!」
     一斉に床へ両手をついて深く礼を。続いて神棚のある正面へ向かって礼をし、解散。今日の練習はここまでだ。
     ピンと研ぎ澄まされていた剣士たちの空気は、途端にごく普通の高校生男子のさざめきに変わる。宇髄は剣道部員の一年生を呼び集めて、紙コップを配る係と麦茶を注ぐ係に分けた。そして自分はそれぞれの列の整頓を始める。まずは三年生から。
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    rica_km

    DONE「ドロライお題:ホストクラブ」で書いた話に加筆した全3章を支部で全文公開しています(ここに掲載しているのは2章までです)

    歪な夜を越えて
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19968050
    お題:ホストクラブ01
     今、宇髄はこれまでの人生で最も酔っていた。
     煌びやかな内装がぐるぐる回って見える。これまで酒には極めて強く、ザルとかワクとか称されるほどだったし、自分でもそう思っていた。だが、ほとんど休む間もなく飲み続けていれば自分も酔うことを初めて認識した夜だ。
     ここはホストクラブである。宇髄はホストではなく、客だ。
     お目当てはこの店の煉獄という男。同じ大学の学生だ。

     煉獄と初めて会ったのは学食で、宇髄の友人の友人だった。彼は非常に目立つ風貌をしていたが、その派手さに反して実に品行方正な学生である。——と、周囲には思われていた。
     知り合ってから学食で顔を合わせるたびに、どうにも読みきれない彼の表情が気になって幾度か声を掛けたこともある。その後、彼をホストクラブの情報誌上で見かけた。その特徴的な風貌で人違いということはないだろう。そう思って煉獄本人に尋ねると、苦学生である彼は割のいいアルバイトとしてホストクラブのボーイをやっていたが、その店でもっと身入りの良いホストをやらないかと誘われたそうだ。最初のうちはそう悪くもない売上が立っていたのだが、売掛金の三百万ほどを踏み倒したまま客に飛ばれた事から、今ややめられなくなっているということだった。
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    rica_km

    DONE第100回記念イベント24時間耐久ドロライ参加させて頂きました。とても刺激的で楽しかったです!
    ここへ投稿分テキストをまとめて繋げています。投稿画像はくるっぷにまとめました。

    参加お題一覧は文末に表記しました。
    第100回記念イベント24時間耐久ドロライ◆覗き見

     ごそごそ……と、静かにシーツが動いた。次いで、ぴったりくっついていた体温が離れてゆく。
     そこで俺はやっと薄目を開けて、煉獄がベッドを出ていくのを見送った。
     いつも早起きなのは煉獄の方だし、これは珍しいことじゃない。でもついでに見た時計は午前五時。早すぎるでしょ。トイレかな、なんて思ってベッドに潜り直して、煉獄が戻るのを待った。
     ——が、洗面所から盛大な水音が響いて、俺は思わず「マジで?」と呟く。
     これは完全に煉獄のおはようルーティンだ。顔を洗って歯を磨いて、水を飲んで水分補給。
     布団の隙間からちらりと覗き見をすれば、煉獄はベッドから出た時と同じ下着だけの姿だった。クローゼットの前に立ち、扉を開けて迷いなくぽいぽいと服を選び取る。深夜まで俺と仲良ししていた元気な身体がトレーニングウェアに隠れていく。走りに行くのだろう。これも時々あることだ。
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