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    えまこ練習中

    @mobr10014
    練習中ですモブ霊が好きです
    リアクション下さった方、わざわざありがとうございます🙇‍♀️精進できるよう頑張ります🙇‍♀️

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    えまこ練習中

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    14×14
    同級生パロ

    お前誰だよっていうモブオリキャラ透(6歳)がでてきます


    今日のお題は【楽しい?君といると楽しいよ】です。
    #お題ガチャ #cp向けお題ガチャ

    君が笑ってくれるなら14歳。それは思春期真っ只中の時期――

    放課後の教室に帰宅部の二人がいる。
    「このクラスってモブと俺しか帰宅部いないの?」
    「うん。そうみたいだよ。皆部活入ってるって。やっぱり部活動で青春すべきだったかな。霊幻くんどう思う?」
    モブは机に突っ伏した。そのサラサラの一直線に切りそろえられた漆黒の前髪が机に触れる。
    「なぁ〜に言ってんだモブ! 学校には有象無象がいるが、周りに影響されるな。俺の持論じゃ帰宅部が最強だよ。人生において最もダラダラできる期間を有効に使ってダラダラしてる勝ち組が俺たちだ!」
    霊幻は突然立ち上がって、早口で如何に帰宅部が素晴らしいかの演説を始めた。
    「…………そうでもないような」
    霊幻の演説は見事あっさりと流されてしまった。それでも負けじとモブに畳み掛ける。
    「つれないなモブくん〜〜なんだよ〜〜だって楽しいだろ?」
    「楽しい? まぁ君といると楽しいよ」
    二人でいると当たり前の日常が不思議と楽しかった。
    性格も見た目も真反対な同級生のモブと霊幻は、クラスの誰から見ても仲が良かった。いつどのように仲良くなったのかは二人とも覚えていないようだ。唯一の帰宅部ということもあり気が合ったのかもしれない。二人は一緒にいる時間が長かった。

    他のクラスメートが放課後だけじゃなく、休日も部活に勤しんで青春している間、モブと霊幻は休日もよく一緒に過ごしていた。
    今日もまた当たり前のように、霊幻のうちで二人でゲームをしながら、おやつを食べたり、たわいのない話をしたりしながらダラダラと過ごしている。
    「俺んち、ばあちゃんと二人じゃん。俺の父さんと母さんさ、二人で海外飛び回って仕事してんの」
    霊幻が目をキラキラさせて話はじめた。あまり霊幻のお父さんとお母さんのこと聞いたことないな……とモブは思った。話を聞くと、どうやら霊幻の両親が、今度久々に日本に戻ってくるらしいが、それもほんの少しの滞在らしく、目的の仕事を済ませたらその日中に日本を発ってしまうとのこと。
    「すっごく久々でさ、5年振りくらいだと思うんだけど、帰りの飛行機出るまで少し時間あるみたいで、会うことになってんだよ。本当はばあちゃんも一緒に連れて行きたいところだけど、足が悪いから俺一人で空港行くんだ」
    と嬉しそうに霊幻が話す。
    「5年ぶり……」
    なかなか会えない最愛の家族に会うための空港への道のり約2時間ほどを霊幻はどんな気持ちで行くんだろうか。モブは霊幻の嬉しそうな顔を見ながら想像して胸が温かくなった。

    そしてその当日、モブと霊幻はいつものように電車に乗る時間まで一緒に過ごしていた。
    山の麓の誰も管理してないだろう草が縦横無尽に生えたところをかき分けて座って、二人で川の流れる様子を見ていた。
    「霊幻くん、今日は昼過ぎたらすぐ出るんだよね」
    「おう! そうなんだ。なんか落ち着かなくて。結局お前ん家朝から行っちゃって悪いな」
    「それは別にいいんだけど、電車、乗り遅れないようにしないとね。あともう少ししたら僕、駅まで送るよ」
    「うん。モブ、ありがとうな」
    表情豊かである霊幻は、いつにも増して嬉しそうだった。



    うわーーーーーーーーん。
    どこからか泣き声が聞こえる。
    「モブ、なんか泣き声? が聞こえないか?」
    「うん。聞こえる。誰か泣いてる?」
    二人は周りを見渡した。すると山の方から一人の小さな男の子が泣きながら歩いていた。

    「透――?! どうしたんだよ?! お前結構家から距離あるけどここまで一人で歩いて来たのか?」
    霊幻が急いで駆け寄って、屈みこんでその小さい男の子の両肩に手をおいた。
    「れ……霊幻兄ちゃん!! 母ちゃんが母ちゃんがぁあああ」
    小さな男の子は霊幻に抱きついた。霊幻はこの男の子と知り合いらしい。
    この男の子――透は6歳。何年か前、山を一人で散策していた頃に霊幻はよく透と遊んでいた。
    只事ではない悲痛な叫びを聞いて、透を背負って少し離れた山奥のその男の子の家に急いで向かった。やっとのことで家にたどり着いた。背から下りた透は、勢いよく家の中に駆け出した。それを追いかけるモブと霊幻。

    「母ちゃあああん」
    キッチンの床に透のお母さんが倒れていた。状況を理解したモブと霊幻は急いで救急車を呼んだ。救急隊の人が駆けつけるまで、霊幻は透の肩を抱きながら傍にいてあげた。
    モブは霊幻の電車の時間のことを気にかけていた。
    「霊幻くん! 電車の時間が! お父さんとお母さんに会うんでしょ?」
    「そうだけど……」
    モブに言われた霊幻は既にその事に気付いていたようだ。
    「ここは僕がいるから、霊幻くんはもう行って!」
    霊幻はそばにある小さな身体をよりぎゅっと抱きしめながら、透の顔を見て
    「俺こいつをこのままおいては行けないや」
    と言った。モブは霊幻の色んな気持ちが分かって辛くなったが、霊幻自身がこういう【いい奴】であることは、自分が一番分かっているつもりだった。
    救急車が到着して、全てが終わった。少し早めに乗る予定だった電車の時間からもう既に1時間以上すぎていた。

    「もう間に合わねぇーな。仕方ないか……またそのうち会えるよな」
    霊幻はモブに笑いながら語りかけた。その笑顔には霊幻の本当の気持ちが隠されてしまっていることにモブは気付いていた。霊幻に無理して笑って欲しくないと思った。自分の前では泣きたいときは我慢せず泣いてほしい。でも今モブは、霊幻の心から笑った顔が見たかった。

    「行こう」
    霊幻の隣にいたモブが宙に浮いている。
    「霊幻くんに言ってなかったけど、僕、超能力者なんだ」
    呆気にとられた顔でモブを見つめる霊幻。
    「す……すごい。モブ、お前すごいな」
    「驚かせてごめん。残念ながらテレポートはできないんだけど、僕の念動力で二人浮かせた状態でスピード上げれば何とか空港まで間に合うと思うんだ」
    霊幻はモブの意図を理解した。モブが宙に浮いたまま、霊幻に手を差し伸べる。けどその手をなかなか霊幻がとらない。
    「こわい?」
    とモブが聞くと
    「うん。少し……」
    と素直に霊幻が答える。モブは優しく微笑みながら霊幻の手をとった。
    「大丈夫だよ。僕はこの手を絶対に離さない。絶対間に合わせてみせるから。僕を信用して。霊幻くん行こう!」
    霊幻は自分の身体が宙に浮いていることに感動しつつも、やはり恐怖を感じていた。無意識にモブの手をぎゅっと握りしめてしまった。モブはそれに気付いて、もう片方の手も差し出す。
    「霊幻くんこっちも」
    今度は霊幻の方からしっかりとモブの手をとった。

    モブの超能力は本当に凄かった。霊幻は手を繋ぐだけだとやっぱり怖くて、目を瞑って、モブの身体にしっかり抱きついていた。モブは、霊幻が怖くないようにと話しかけながら猛スピードで空港へ向かっていた。しばらく経つと霊幻も慣れてきて、モブと会話する余裕が出てきたようだ。
    「速すぎて何も見えないな」
    霊幻はまだ怖いのか、モブにがっちり抱きつきつつも周りを見渡しながらそう言った。モブは霊幻に抱きつかれて不思議と安心感を味わっていた。今まで仲は良くてもこんなに密着することなんてなかったから新鮮な気持ちだった。自分が霊幻の生命を握っているということと霊幻が自分を信用してその生命を預けているということ、自分だけがそれを許されているその事実にこの世界中の人に対して少し優越感が生まれた。

    霊幻の恐怖心がなくなるように、表情を伺いながら時おり抱きしめ直す。
    「霊幻くんもう怖くない?」
    「うん。モブと一緒なら怖くない」
    霊幻からのその言葉は、まるで自分の気持ちが伝わったように感じられるものだったので、モブはとても嬉しかった。


    こうして霊幻は無事に両親に会うことができた。

    とびっきりの笑顔の霊幻が手を振りながらモブの元に戻ってくる。モブはその笑顔を見て嬉しくて、そして安心した。
    「おかえり」
    「モブ! 待たせたな。久々に父さんと母さんに会えて良かった。ありがとな」


    「それにしてもお前すごいな。こんなすごい力なんで隠してたんだ」
    さっきまで恐怖心が勝っていたのか、霊幻は今更興奮しているようだった。
    「昔、力が暴走したことがあって、僕はなるべくこの力を使わないようにしてたんだ」
    モブは、なるべく暗くならないように、努めて明るく言った。霊幻はモブの気持ちを感じとったのか、あまり詮索はせず、モブを気遣いながら再度感謝の気持ちを述べた。
    「そうだったのか。力、本当は使いたくなかったんだろ? ごめんな。でもありがとう」
    霊幻のこういうところが好きだなと思った。霊幻のためにこの力が役立って本当に良かった。この力は霊幻のために、僕に生まれた時から備わってた力だったのかなと錯覚した。
    「……要らないと思ってたこの力が、僕にあって良かったって今すごく思ってるよ。霊幻くんのためならいくらでも使うよ。君が笑ってくれるなら――」

    二人の住む町までの約2時間の道のりを、電車に揺られて戻る。力を使い過ぎたモブは、電車で座った瞬間に霊幻に寄っ掛かりながら寝入ってしまった。霊幻はモブを起こさないように身体を支えながら、心の中で何度も感謝を伝えていた。


    おわり



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    Replies from the creator

    えまこ練習中

    MEMOこちらは現在の私の気持ちです。内容は自分に直接関わるモ関連のことのみです。一番の被害者は奥様と理解しています。でも作品の名前で顔出ししてプロモーションなどを行っている中で事務所はもちろん、作品関係者、そして自身のファン、作品のファンも被害者と言っていいんじゃないかと思っています
    自分の気持ちは昨日とはまた異なっています。昨日までは受容しきれてなくてレは○井さんしか考えられないって思ってました
    SKRIさんについてR4.10.27

    信頼回復はないよ

    現状のキャラは続投かもしれないけど、どうしたってチラつくし、それは作品に泥を塗ってる

    新しい仕事はないと覚悟した方がいい


    モ見たって好きだけどやっぱり
    どっかで、あーってなっちゃうんだよ
    だって作品のプロモーションしてたし、私にとってレは【○井さん】だった

    多分私、○井さんのことよく知らなすぎて、勝手に人物像作ってたみたい
    思ってた以上に櫻井さんのこと好きだったんだな……って感じてる。
    別に追っかけしてた訳じゃないけど

    他にもうまい声優さんいっぱいいると思う、もしモ側が声優変える(ないと思うけど)っていうなら喜んで受け入れたい
    までこの件について受容してる


    正直言って、スピンオフの映像化、OVAの可能性は限りなく0になったと思う
    867

    えまこ練習中

    TRAININGシ〇イシティのワンドロライお題6 桜

    あまりにも綺麗なその訳をの前日譚です。

    個人的に盛り上がってしまい、前日譚も作ってしまいました。
    出来は拙いですが、自分の興奮するネタだったようです笑

    本編の方との噛み合いから、本編も修正すると思います。
    前日譚の方もちょこちょこ修正するつもりです。R4.7.20モブside修正
    あまりにも綺麗なその訳を〜前日譚〜霊幻side

    あ〜あ、しくじっちまったな。
    俺はきな臭い案件をやめとけばいいものを一人で立ち回り、完全にしくじっちまった。
    俺はまんまと殺されて、今、俺の存在なんてなかったかのように後処理されてるところだった。どこだか分からない場所に、けして小さくはない俺の身体は運ばれて、大きな木の下に必死に掘られた穴に入れられている。
    お前、素人じゃないだろ……もっと深く埋めてくれよ。そんな深さじゃダメだろ。
    なんて客観的に思ったけど、こんな知らない場所に深く埋められたら、誰も俺を見つけることはできないだろうな……。俺の身体は誰にも見つからずに朽ち果てるのか。それもまた人生……ってか。

    何年か前であれば、いつ死んだっていいって思ってた。でも今こうして成仏できてないことからも分かるように、俺は未練がある。それがなんなのかも分かる。
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