ゆうら @08yurayuratti22 主に鯉鶴・うさかど・菊トニ・尾白が好きですがかなり雑食色々書けていけたらいいな~どうぞよろしくです! ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 15
ゆうらDONE8月に出した「たむけの花」のエピソード0.1です前回のお話(エピソード0)はこちらhttps://x.com/08yurayuratti22/status/1833013249186632147?t=QhCbOX3-bqTgSe0dyxaKqQ&s=19秋祭りの夜。門倉少年が不思議な少年に、再び出会うお話。たむけの花 エピソード0.1【秋祭り】祭囃子が聞こえてくる。提灯の赤や黄色の光が、遠くでぼんやりと揺らいでいる。 両親は家におらず、一人でも行きたいとせがんだら、遅くならない事を条件に許された。そして何故か母さんが張り切ってまい、白い浴衣を着せられてしまった。きっと動きにくい格好にしてしまえば、無茶は出来ないという考えなんだろう。おかげで走り回ったりは出来なくなったが… 秋の夜の森は、虫の音に包まれている。落ち着く音色に耳を傾けながら、遠い記憶が頭を掠めた気がした。 ……不意に甘い香りがした気がして、立ち止まった。覚えのある匂いだった。 「あれ?」 いつの間にか、右手に白い花を握っていた。見覚えのある花だった。 「これ……」 なんで、忘れていたのだろう。とても大事な贈り物だったのに、いつの間にか失くしてしまった。白い花は、先ほど摘んだかのようにみずみずしく右手で咲いている。 5619 ゆうらDONE『四季の庭』第1話【芝桜 ー白ー 】菊トニ都丹さん視点で書いてみました。(8月イベントの無配になります)都丹オンリー開催、ありがとうございます!!芝桜 ー白ー 庭師の場合 今日も変わらない一日が始まる。 視力を失ってから、この屋敷で庭師として働くようになって、彼此何十年になるだろうか。ご主人様に拾われて、こうした静かで安定した日々に文句などつけられようか。ただ昔のように目が見えていたなら、今でも彼を守る盾になれていたのではないか…等と考えてしまい、少しだけ歯がゆい。 「馬鹿らしい…」 小さく呟いて、手元の花に触れる。フワフワと小さな花たちが指先を擽る様子に、思わず笑う。今年の芝桜も元気に咲いているようだ。 「…綺麗だ」 聞き覚えのない声がした。思わず白杖に手を伸ばすが、その声に敵意を微塵も感じないので思い直す。ひとつ息を吐いて、胸を落ち着かせてから声の方を向いた。 6383 ゆうらDONEお題「二人で過ごす最初で最後の夜だとわかっていた」から始まる…で、うさかど書いてみました(そしたらエ□文になったよ)一応原作軸をイメージしてますが、細かいところは置いといてください…所謂、捕虜エンドです 5562 ゆうらDONE怪盗うさかどより宇誕小説をお届けします!【怪盗×執事】お屋敷で働いている2人のお話なので、怪盗と言いつつ要素薄めです🎁の石はピンクムーンストーンをイメージしてます(石言葉:月の化身)※PWは宇の誕生日🎂✨ 7885 ゆうらDONE怪盗うさかどでクリスマス🎄✨【怪盗×執事】お屋敷で働いている2人なので、怪盗と言いつつ要素薄めです🎁の石はグレームーンストーンをイメージしてます(ムーンストーンの石言葉:恋の予感)恋の予感と贈り物すっかり季節は冬。 朝からとても冷え込んでいる。 「あ~、さっむいな~」 小さく呟いて手を擦り合わせてから、浴場の戸を引いた。 清掃前なので、昨夜の残り湯があるはずだ。 夜警の人間が仕事終わりに使っているだろうから、きっとまだ温かいに違いない。 冷たい水で顔を洗うよりましだろうと、ちょっといただきにきたわけだ。 「あ!門倉さん!おはようご…」 開けた戸を、素早く戻す。 しかし無情にも戸はすぐに開いて、中にいた男に話しかけられた。 「おはようございます!門倉さん!」 「お…おはよう、宇佐美」 早朝から元気のいい挨拶だこと。 「も~、なに閉めてるんですか。お湯貰いにきたんでしょ?」 「そうだけどさぁ…」 なんで先回りされてるんだろう…そう思いつつも、あまり深く考えるのはやめた。 5864 ゆうらDONE #鯉鶴真ん中バースデー2023おめでとうございます✨🎉警察官パロな鯉鶴文です😄…と言いつつ警官要素は薄いです💧(こそっとお祝い!鯉鶴大好きだー💕)だから私は手放せない12月も末になれば、土日など関係ない。 特に私のような職業ならば、尚更だ。 父親が警察官だったから、流れるようにその道に入り、今やそれなりの地位にいるとはいえ、休日返上で業務に当たっていた。 まあ、明日は無理やり休みをいれたので、気力は何とか持ちそうではある。 久し振りに馴染みの喫茶店にでも行こうかと考えを巡らせていた時、部下から声がかけられた。 「鶴見さん。明日の12月25日、お時間を頂けませんか?」 そう言われて、思わずこめかみを押さえる。 「あー…その日は何なのか知っているのか?」 知っているだろう。 そうでなくては、その日を指定したりはしないだろう。 「はい!鶴見さんのお誕生日ですよね!」 「うん」 浅黒く健康的な頬を赤らめて、元気よく話すが、その瞳は不安気味に揺れている。 2760 ゆうらDONE8月生まれの方へ捧ぐ🎉うさかどwebオンリネプリ企画、門さん誕生日短編の1つを加筆して公開!(博物館うさかど番外編)付き合って1年くらい経ってる2人のお話そんなところが好き ~博物館のひと 番外編~今日は僕の大切なオジサンの誕生日だ。 夏の日差しが、目を焼く午後。 恋人の為に買ったプレゼントが、勢いよく地面に落ちる。 手から離れたのさえ気付かなかったのは、目の前の光景に、唖然としながら怒りに震えたからだ。 「門倉さん!!」 口から出たのは、そんな風に名前を呼ぶ事だけ。 これ以上強気に出られないのは、僕の敬愛する人が、恋人の目の前にいたからだ。 「鶴見さん!大丈夫ですか?!」 「…鶴見には大丈夫とか聞くんだ…」 何かボソッと聞こえるが、取りあえず無視だ。 「ああ宇佐美君、大丈夫だよ。ちょっと滑ってしまってなぁ」 そう言いながら、艶のある髪を濡らした鶴見さんが笑った。 2人は何故か全身ビショビショに濡れた状態になっていて、駐車場のアスファルトの上に座り込んでいた。 2997 ゆうらDONEうさかどwebオンリーネプリ企画で出した、門さん誕生日短編の1つを公開します!出会って捕まっちゃう的な、うさかどあるある話ですシンプル(?)な話が欲しいと思って書きましたが、不穏になるのは仕様ですねそうして始まる日今日という日は、何の日か。 世間的には七夕。 俺にとっては生まれた日だ。 知人友人に祝われて、少しほろ酔い気分で街中を歩いていた。 家に帰ったって、男やもめに待つ人はいない。 1人でいる事の…余りにも当たり前な日常を、今更変えるつもりもない。 寂しさも特に感じていない。 40も後半になって、未だ誕生日を祝ってくれる知人友人の顔を思い浮かべて、思わず笑う。 俺には前世の記憶というものがある。 明治時代を生きた記憶が。 知人友人というのは、何を隠そうその時に出会った仲間達だった。 名前が同じ者もいれば、まったく違う者もいる。それでも、集まりの時には昔の名前で呼び合うのだ。 心安まる瞬間。楽しい一時。 俺にはこんな風な繋がりだけあればいいと、そう思っていたのに… 1845 ゆうらDONE【博物館のひと 4.5日目】つまりは番外編です実習4日目と5日目の間のお話4日目に宇は門さん宅にお泊まりし、翌日折りたたみ傘を買いに行く事になっていました…つまり、付き合う前のデート編になります※webオンリーいつ過度開催ありがとうございます! パスワードは門さんの🎂です (いずれシブにて公開する予定) 7824 ゆうらMEMO博物館のひと(ホワイトデー番外編です)学生宇くんと学芸員門さんのホワイトデー話(ちょっと門さん弄くられてます)宇視点で書くのは初めてになります1日でザーッと書いたので適宜修正すると思いますが、折角なので上げ博物館のひと【ホワイトデー番外編】「ほい…」 テレビを流し見している時に、ぞんざいに渡されるそれ。 でもその頬の赤みから、それが照れ隠しだと分かる。 ほんとに、分かりやすいオジサン。 「なんですか?」 あえて聞いてみせれば、視線がこちらに向かないまま、ひとつ咳払いをする。 「…あー、だから、そのぉ…お、お返し…」 「お返しですか?何の?」 ニヤニヤと笑いながら、つんつんとお返しとやらを突く。 「ああ!もう!ホワイトデーとかいうやつの…あれだよ!」 もうここまできたら、素直に言えば良いのに。 まあ、及第点かな。 オジサンにロマンチックな言い回しなんて、端から期待していない。 「じゃあ、まあ、貰っときますよ」 「うん…」 ぽりぽりと頬を掻く仕草。 ふにゃっと笑う顔。 3546 ゆうらDONE博物館のひと(バレンタイン番外編です)学生宇くんと学芸員門さんの初めてのバレンタイン話甘い物といえば鶴さん…と言うことでモメてもらいました!ごめんよ門さん…博物館のひと【バレンタイン番外編】(1) 義理チョコ。 友チョコ。 本命チョコ。 バレンタインに贈るチョコには、色々な関係性が見えてくる。 「門倉さん…それ…有名な高級チョコですよね…」 俺の手に握られているのは、手触りも良い包装紙に包まれたチョコ。 ソレを見る宇佐美の目が…怖い。 「いや…これは…」 「浮気ですか?」 いやいやいや…そんな度胸無いよ?! こんな嫉妬深い恋人がいて、そんな自殺行為出来るわけがない! 「貰ったんですか?あげるんですか?」 「…あ…あげるやつ…です」 そんな目が据わった状態で言わないでくれ… 素直に言えないじゃないか!! 「…誰ですか?」 あぁ、宇佐美相手じゃないのはハッキリ分かっているようだ… これは正直に言うしかない。 「…鶴見」 例によって、何の因果か学生時代からの親友である鶴見の名前を呟く。 4075 ゆうらMEMO博物館のひと(🎄番外編です)学生宇くんと学芸員門さんの未来話12/25は鶴さんの誕生日なので、前ツイしたやつ(門さんが鶴さんの誕生日優先しちゃう)を元に突発的に書いたメモ書き程度の文ですが、せっかくの🎄ネタなので期間限定で公開します(後日加筆してシブに上げる予定)※お付き合いしてる未来話なので、付き合ってる2人を知りたくない方は、そっ閉じしてください…博物館のひと(🎄番外編)(1) 今日は12月24日クリスマスイブ。 まあ、この国においてイベント的な位置づけである故に、イブの方が盛り上がるのも無理はない。 子ども達は明日の朝に届くプレゼントを期待して、ベッドで眠っているんだろうこの時間。 同じ寝るでも意味が違うこの状況。 大人って複雑だよな。 「門倉さん。何考えてるんですか?」 若い恋人が、上から覆い被さるようにしている。 さっきまでは2人で、形ばかりのパーティーだってんでシチューやチキンを食べ、食後のケーキを食べていたよな? なんか唇の端にクリームが付いてる…とかなんとか言って、なし崩しにキスをして。 そのままソファに押し倒されて… 「宇佐美……まて…」 「嫌です。待てません」 俺が勤める博物館に、実習生としてきた大学生の宇佐美。 3812 ゆうらDONEうさかど※現パロ(記憶あり)学生×学芸員(1日目)博物館に勤めてる門倉さんと館長の鶴見さんが学生時代からの親友で、そこに博物館実習生として宇佐美君がやってくるというお話。絶対モメる!楽しそ!読みたい!よし自家発電だ!というノリで書いてます…取りあえず出来たとこまで…長編やってみたくて挑戦中/導入の為うさかど要素薄め※博物館関連の設定は、結構曖昧なので予めご了承ください博物館のひと(1) 俺は関東のとある市立博物館で働く学芸員だ。 俺には物心ついたときから、前世の記憶があった。 前世で俺は、網走監獄の看守部長だった。 そして土方さんの一派として金塊争奪戦の最中に身を置いた。 前世の仲間には、会えてはいない。 しかし、探すようなことはしていない。 懐かしむ気持ちはどうしてもあって、博物館に勤めるきっかけも、そこにあるといっても過言じゃなかった。 若い頃は会いたいと思っていた。 土方さんには特に…。 きっかけになればと新選組の事を調べ、学び、大学で研究する程、若い俺はこだわっていたのだと思う。 彼の出身地でもなければ、活躍した京都でもない。 はたまた、最後の地とされる北海道でもない。 関東の東に位置するこの市立博物館で働いているのは、今の俺に残された小さな願望なのかもしれない。 9398 ゆうらTRAININGうさかど(現パロ)ハロウィンにちなんで練習!サキュバスのハーフな門倉さん、無意識に宇佐美が気になって本能目覚める的な話。いたしてはいないけど、かなり弄ってるのでご注意……いや、ムズいですね?スキンシップって!勢いで書いたので、あとで修正すると思います… 1802 ゆうらDONE菊トニで警部×庭師(支部加筆分追加)お屋敷の庭師をしている都丹さんと、その屋敷の主人と知人な警部菊田さん…ほのぼの、じりじりな感じを目指して書いてみました季節のお花をテーマに続きが書けたらいいなぁ※別カプで考えた世界観なので菊田さん何故か警部。ふと屋敷の庭師が都丹さんだったらどうかなと思ったら書いてました。初菊トニ書き…芝桜 -白-(1) 一面に広がる白い芝桜。 春の陽の光を受けて、ふわりと輝く花畑。 その中心に佇む白い人。 白髪で白い肌をした老齢の男。 見るもの全てが白一色に包まれて、それはこの世のものではないほどに… 「・・・綺麗だ」 その光景に思わず、言葉が口をついて出てしまった。 呟いた言葉は、目の前に佇む男の耳に届いたようだった。 男の顔がこちらに向けれらる。 しかしその視線は噛み合わない。 白い男は、眼も白かった。 人ならざる者のように感じてしまう。 自分とは違う世界に、彼がいるようだった。 そこで、はたと気づく。 初対面の男に言う台詞ではない。 思わず自分の口を押え、苦笑しながら彼に話しかけた。 「ここは貴方が管理されているのですか?」 すると白い男は小さく笑う。 7464 1