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    57ワンドロライ 第105試合『雪だるま〜SnowMan〜』
    #悟チチ版ワンドロワンライ #天下一悟チチ武道会 #悟チチ #Gochichi #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge

     パオス山の冬はとても寒く、雪も深い。
     幸いというか孫家のある辺りは風の流れなどの関係か雪は積もりにくいようだが、冬は積もった雪を少し集めてその中に白菜などを入れて保管できるくらいには積もる。

     朝起きたチチが、いつもとは違う静けさに期待しながらカーテンを開けたその日がまさに雪の日で、子供達に知らせてやらねばと思ったが、長男と次男もトランクスに招かれてお泊りで遊びに行っていることを思い出した。夫である悟空もまた修行に出ており、まだ数日は戻らないのではないかとチチは思っている。
     まぁ今は畑仕事は完全ではないがそんなに多くもないし、このような雪が積もってしまった日はチチも致し方なしとのんびりすることにする。

     いつもよりゆっくりと家事を済ませて、せっかくだから昼から入浴を楽しむことにしたチチはそれならばと外に出て雪遊びを楽しんだ。
     子供達に誘われてやることもあったが、ひとりで好きなように無心で冷たいものを手にし遊ぶ機会はなかなかない。チチが生まれ育ったフライパン山はもともとは過ごしやすい気候の場所であったし、一時期は文字通り灼熱の山だった。結婚してからは早い時期で悟飯を身ごもり、季節を家族で過ごしていたのでチチひとりだけというと、夫が二度目の死別から戻ってきてから、彼と子供達の不在という時間で得ているという気がする。

     雪を手の中で固めて球にし投げて遊んでいたチチは次に子供達が作るような大きな雪だるまを作ってみようと思ったが、ひとりで作るには大変そうだと考えなおし、小さな雪だるまを作ることにした。

     小さい、と決めたが雪玉と違ってきれいな丸にするのはなかなかに難しい。
     苦戦しながらもなんとかそれっぽい大小の雪の塊を作り、大の上に小を乗せて満足していると、空から夫がチチの名前を呼びながら降りてきた。珍しく思いのほか早い帰宅らしい。
     
     雪景色のパオズ山の感想と冷えたチチの手に驚く悟空は、彼女の足元の小さな雪だるまに表情をほころばせ、友達を作ってやろうぜ、とチチに一緒にもうひとつの雪だるまを作ろうと誘った。

    「そいつかわいいけどよ、ひとりじゃさみしいかもしんねぇから」

     夫のそんな言葉にチチも笑顔で頷いた。

     楽しい時間を過ごしつつも、すっかり冷たくなった耳と手、あと赤くなってしまった鼻の頭に笑いながら風呂にはいるために家へと入っていく夫婦の作った、ふたつの雪だるまが仲良く並んでいたのは言うまでもない。
     
     
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    TRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』
    第7試合 お題『ピアス』

    #悟チチ版ワンドロワンライ
    #天下一悟チチ武道会
    #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi
    「ピアスを開けたい? いいんでねぇか」
    「…………」
    「悟天、何か言いたいなら言うだよ」
    「あ、えっとさ。あっさりOKされるとは思わなかったから」
    「ファッションのひとつだし、おめぇも年頃だからな。親のおらがしてるものを頭ごなしにダメっていうほど気も張ってねぇだよ」

     ソファに座ってのんびりと茶を飲んでいる母に話しかけるタイミングと彼女の期限をかなり慎重に窺って挑んだだけに、悟天の方が拍子抜けしてしまった。
     桃色が主体の旗袍に髪を短くした母親の耳元には確かにピアスがされていて、小さく球が揺れている。

     ピアスといえばやはり女性ものというイメージがあるし、実際母に話すより前に隣に住む兄に相談してみると「彼女へのプレゼントじゃなくて?」と首を傾げられたこともあった。まぁ悟天とて女の子がつけて可愛い装飾が多いものは興味はないが、小さな銀や金のスタイリッシュなものには憧れる。
     耳といういつも露出している部位に身に着けるものだから、やはり一緒に住んでいる家族に黙ってやるのはいかがなものかということと、素行には厳しい母親であるということで話すタイミングを数日前から考えて見計らって挑んだ結果 1737

    eastdragon_DB

    TRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』
    第8試合 お題『月〜MOON〜』

    #悟チチ版ワンドロワンライ
    #天下一悟チチ武道会
    #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi
    「黒髪の悟空さはおひさまみてぇに笑うし、金色の悟空さもきらきらまぶしい太陽みてぇだって思ったけんど」
    「けど?」
    「おっかねぇお顔のおめぇさは、なーんかお月様って感じだべな」
    「それ、髪型のせいとか言わねぇだろうな?」
    「あ、言われてみれば。なんか三日月みてぇな気も…」
    「チチ」
    「ほれ、こうやって後ろにいっぺぇある髪をこんな風にしたら……」
    「チーチ」
    「いいでねぇか、今はおらとおめぇさだけだもの。少しくらい遊ばせてけれ」
    「…………」
    「ふふ。三日月型にしたらやっぱりお月様みてぇだ。真夜中にすっげぇ光ってるお月様、金色に見えることあるもん」
    「俺からしてみりゃあ、チチが月みてぇだけどな」
    「おら…?」
    「金色がねぇって思ってっだろ。金色じゃあなくてよ、このさ…」
    「ん………っ」
    「チチの肌がさ、まんまるの月みてぇに白いのに、なんつうか白すぎず…色っぺぇっていうかさ。…真珠色っていうんだっけ? たまんねぇときある」
    「………悟空さ、触りすぎ」
    「いいじゃねぇか、二人っきりっつったのはチチだし。それに」

     月がキレイな今夜は、子供達不在の二人きりなので。

    「お互いのお月さん、堪能し 513

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    TRAINING悟チチ版ワンドロワンライ『天下一悟チチ武道会』
    第11試合 お題『海 〜Sea〜』

    #悟チチ版ワンドロワンライ
    #天下一悟チチ武道会
    #Gochichi60minOneDrawWriteChallenge #悟チチ #Gochichi
    惑星バンパは「過酷」な環境ではあるが、ブロリーにとっては物心ついたころから生きてきた星だし、色々あったが今はチライとレモが一緒にいる。
     ソンゴクウが持ってきてくれた「家」でぐっと過ごしやすなったし、昼は暑さに夜は寒さに、食料が心もとないと不安がっていたチライとレモが笑ってくれるようになったのはブロリーには嬉しいことだ。
     ゴクウは度々バンパを訪れ食料や他に必要なものを持ってきてくれて、そしてブロリーを修行に誘う。それを数回繰り返すうちにゴクウはブロリー達を地球へと誘った。理由はブロリーが海を見たいといったからである。

     ゴクウ曰く、ブロリーは海自体はとっくに見ていて、かつその中に落ちたりもしていたらしい。
     フリーザの宇宙船が着地した場所、そしてゴクウやベジータと闘った場所こそは氷に覆われてはいたもののその下こそが「海」だったらしい。
     ゴクウから聞く地球の話で、海とは青くて広くて深い場所もあって、たくさんの生き物がいるとあった。
     闘争本能が暴走した状態だったので、海自体をよく見れていなかった。たくさんの生き物がいるなら見てみたいといったところ、ゴクウの瞬間移動なるものでの地球へ 1607