Pairing(s)「誕生日おめでとう。よく生きました」
目覚めてすぐそう言ったら、ジュウォンは珍しく素直に笑顔を見せ、ドンシクを抱きしめた。「お腹が空いた」と言うまでそのままで、また寝てしまったのかと思った。
ドンシクがジュウォンの誕生日を祝うのは、今日で二度目だ。
出会ってからは四年目になるのか。
一度目は、二人の仲を進展させるつもりで部屋に呼ばれたと思ったのに、煮えきらないジュウォンにドンシクが痺れを切らして、半ば強引に迫ってしまった。そうでもしないと距離が縮まらないと思ったからだ。
捜査の時はあんなに強引に喰らいついてきたのに、ジュウォンはドンシクに遠慮していた。その壁を壊して、どうにか結ばれた二人の記念日。
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