nmc29bananaxxx @nmc29bananaxxx 君と篤に飢えた妖怪なんでも食べる絵とSSS無節操にぽいぽいする ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 85
nmc29bananaxxxMEMO指を切ってしまった君の手当て?をする篤紅い切先 ぴりり、と薄い刃物が掠めたような感覚に、眉を顰めた。台本を捲っていたら、指先を切ってしまったようだ。入念にハンドクリームを塗って保湿には努めていたのに、手入れが足りなかっただろうか。不覚だと思いながら絆創膏を取りに立ちあがろうとしたところに、手首を掴まれる。白い指に私の眉間の皺は深まり、振り返らずともその手の持ち主はわかってしまう。なんですか、と口を開く前に、僅かに傷ついた皮膚はなまあたたかい感触に包まれた。つい肩が跳ね上がってしまう。それは時間にしてみればたったの数秒だったのかもしれないが、やたらと長く感じて眩暈がした。ちゅう、と微かな音を立てて指先を吸われ、ぞわぞわと熱が身体を這い上がる。距離を作った唇から覗いた舌先が、仕上げのように傷口をなぞった。にやりと笑う顔が、直視できない。本当に変な男だ。手を払いのけて、足早にその場を立ち去る。それでも、最悪なことに一度灯った火は消えることなく燻っていた。 414 nmc29bananaxxxMEMO君と篤とリップ 時事ネタ(?)魅惑のミルキープルーン「どれが良いと思います?」 「……なんだ、これ」 テーブルに並べられたのは、様々なブランドのリップアイテム。遠野が訝しげに外箱を摘み上げると、君島は開けて結構ですよ、と促した。 「広告モデルの仕事でね、私のパーソナルカラーに合わせたリップをセレクトしていただいたんです。三本あって、どれも少しずつ違うのですが……アナタならどれを選ぶのかと思って」 「パーソナルカラーって、これがか?お前、紫ってカンジじゃねーだろ」 パッケージを開けると、中身はいずれも紫を基調にしたカラーのものだった。その中からひとつ手に取り、黒い半透明のケースを眇めた遠野の瞳がきらりと光る。その輝きは、透けて見えるリキッドに混じったパープルのラメによく似ていた。 814 nmc29bananaxxxDOODLE君♀と篤♀ nmc29bananaxxxDONEYES/NO枕絵柄〜多分これで何かノベルティも作る予定 2 nmc29bananaxxxMEMO篤が淹れたココアを飲む君 ナチュラルばかっぷる隠し味はひと匙のバター「ほらよ」 目の前にことりと置かれたのは、ほかほかと湯気を湛えるマグカップ。大きい手には不釣り合いな、かわいらしい丸みを帯びたフォルムの陶器からは甘い香りが漂っていた。 「なんですか、これ」 「ココアだよ。ついでだ」 「……私、甘い飲み物はあまり飲まないんですが」 「お前、甘いモン嫌いじゃねえだろ」 「嫌いではないですけど、体型維持には気を遣っているので」 君島がそう答えると、遠野はフン、と鼻で笑った。 「この程度で弛むようなだらしねえ身体してんのか?」 「なっ、そういうわけでは……」 「冷めるぞ」 「……いただきます」 どっかりと隣に腰掛けた男は、揃いのマグカップにふうふうと息を吹きかけていた。その妙に稚い仕草に、擽ったい心地を覚える。こんなペアのカップなど、いつの間に購入していたのだろう。 704 nmc29bananaxxxMEMO曲と種から見た君と篤終わり良ければすべて良し「なあなありゅーじ」 「何だよ」 「あの二人、何かあったと思わへん?」 種ヶ島の視線の先には、君島と遠野の背中が並んでいた。 「何かって、何だし」 「見てみぃ、あの雰囲気。なんちゅーか、ピンクピンクしとるやん」 「……あー」 また何を言い出すのかと嘆息した大曲は、二人を見やって思わず眉を顰めた。種ヶ島の言わんとしていることは、わからないでもない。現に君島が遠野の隣にぴったりと寄り添い、腰に手まで回している。 「確かにあれは、なんつーか、マズいな」 「やろ?絶対昨日何かあったな」 「昨日って、代表決定戦の後かよ?」 「……まあ、俺らもまだ若いし?」 「何言ってんだし」 ニヤリと笑う種ヶ島に、大曲は再びため息をついた。それでも、あの二人からは目が離せない。遠野も遠野で特段君島を咎めることもなく、普通に話をしているようだ。それどころか、時折君島の顔を覗き込むようにしては嬉しそうにしている。いつになく上機嫌に見えるその周りには、花でも飛んでいるかのようだった。 610 nmc29bananaxxxDOODLE『緋影』のイメージイラスト的君篤らくがき nmc29bananaxxxMEMO君を餌付けする篤の話 書き初めだ〜!明日はもっと味が染みて美味しくなる「遠野くんのお家は、どんなお雑煮なんですか」 洋風のリビングに似つかわしくない炬燵で寛いでいると、不意に君島が問いかけてきた。因みにこの炬燵は俺のリクエストで入れた(はじめ家主は嫌がっていたが、今は満更でもない様子で肩まで布団に包まっている)。 「あー……うちは別にねえんだよな」 「えっ⁉︎」 「そんなに驚くことか?」 大きな瞳が零れ落ちそうなほどに目を見開くオーバーリアクションに、思わず苦笑した。 「だって、アナタのお家ってそういうしきたりとか、大事にするじゃないですか」 「まあな。だからこそって言うか、こっちって食わねえんだわ。結構地域によって違うけどな」 「へえ……そういうものですか」 「お前ん家こそ、そういうのなかっただろ」 1055 nmc29bananaxxxMEMO君が練習の後急いで仕事行こうとしたら「おい待て」って言ってケアしてあげる篤はいますか意外と面倒見が良いってよく言われる「では、すみませんがこれから仕事がありますので」 練習試合を終え、君島は足早にその場を立ち去ろうとした。だが、右腕に何かが引っ掛かる。 「おい待て」 「……遠野くん、その手を離していただけますか」 「離してもいいが、こっちへ来い」 この後は雑誌のインタビューに、テレビ収録も控えている。急いでいるのにどうして邪魔をしてくるのだろうかと君島は苛立ったが、遠野の目力に気圧された。 「時間がないんですが」 「五分で終わる。ちゃんとアイシングしとけ」 まっとうな指摘に、言葉が詰まった。それでも、このまま言われるがままになるのも癪で、君島はせめてもの反論をする。 「自分でできますから」 「利き腕だから俺がやったほうが早い。さっきのショット、結構負荷かかってただろ」 687 nmc29bananaxxxDOODLEウーン流石にこれは犯罪(3年前ビジュ🐰) 2 nmc29bananaxxxMEMOちゅっちゅする君と篤 短い触れる体温「遠野くん」 呼ぶと振り向くその顔が美しいと思う。さらりと揺れる艶やかな髪に、長いまつ毛。私を認めた虹彩に、微かに火が灯る。そのきらめきに気がついたのは、いつからだっただろう。 「ん」 言葉にするわけでもなく、吸い寄せられるかのように唇が重なる。初めて触れた日は、僅かにかさついていた。私がリップクリームを塗るようにと口酸っぱく言っていたお陰で、今ではそこはしっとりと潤っている。柔らかい感触は、何度触れても甘く、気持ちが良い。どうやっても相容れない相手だったはずなのに、粘膜が触れた瞬間に実は相性が良いのかもしれない、と思ってしまったのだ。そんなところで悟ってしまうこともまた衝撃だった、青い春。それももう、昔の話。 421 nmc29bananaxxxMEMO恋しちゃった篤を見た赤+揶揄う種指先で送るキミへのメッセージ「あっ、種ヶ島せんぱ〜い……」 「何や赤福、そないげっそりした顔して」 種ヶ島が飲み物を買いに廊下に出ると、青い顔をした切原がふらふらと歩いていた。声をかけた途端、みるみるうちに捨てられた仔犬のような表情になって泣きついてくる。 「さっき、遠野先輩とすれ違ったんスけど……」 「篤京アツ?へえ」 「めっっっちゃ怖かったんスよ……ニタァって笑いながら歩いてて……」 ぶるり、と身体を震わせながらまるで怪談を話すような切原の語り口に、種ヶ島は思わず笑いそうになった。そういえば、つい先ほどラウンジで遠野が君島に一方的に処刑の話を捲し立てているのを目撃したのだった。相変わらず君島は嫌そうに眉を顰め、遠野は喜色を浮かべてアイアンメイデンがどうの、ギロチンがどうのと滔々と語っていた。 723 nmc29bananaxxxMEMO君→篤より篤→君の自覚が早かったら萌え蕾「あの、遠野くん、お疲れ様!」 練習試合の後、会場を出たところで遠野は女子に呼び止められた。その光景に、隣を歩いていた君島はぴしりと固まる。 「ああ。……あ、そういやこの前もらった差し入れ、悪くなかった」 「ほんとに⁉︎良かった」 小柄で可愛らしい彼女は嬉しそうに破顔し、君島に気づくとぺこりと一礼して去っていった。いつもと真逆のポジションに立たされた衝撃か、それとも遠野を慕う女性がいることに対する驚きか、君島は額に青筋を浮かべた。 「……アナタにも、ファンがいらっしゃるんですね」 「アァ?まあな」 否定をしない遠野に、君島はまた胸騒ぎを覚える。あくまで驚愕しただけであり、それ以上の感情などない。 「驚きましたよ、意外とちゃんと対応していて」 981 nmc29bananaxxxMEMO君→篤だけど両想い(ダイスキー!)告白「どうやら、私は遠野くんのことが好きなようです」 そう告げた君島の表情は、とても想い人に懸想する者の顔ではなかった。俯いて唇を噛みしめる様は、己の咎を認めた罪人のようですらあり、悲愴感に溢れている。 「ふうん、俺も好きだぜ、君島」 「は⁉︎」 「んだよそれ、お前が言ったんだろ」 あっけらかんと返した遠野の返事に、君島は信じられないと目を剥いた。自分の態度は棚に上げて、目の前の蒼白い顔をした男が同じ気持ちであるとは、到底受け入れがたい。現に、遠野は頬を赤らめるでもなく、動揺に長いまつ毛を揺らすわけでもなく、至極平然と同意の言葉を口にした。だが、君島は知っている。この男が良くも悪くも嘘をつかないということを。 760 nmc29bananaxxxDOODLE弘前にて nmc29bananaxxxMEMO篤を着せ替え人形にしたい君お人形さん「これも似合うんじゃないですか」 一人暮らしには広すぎるマンションのリビングに、大量の服飾品が並べられている。君島家付きの百貨店の外商が恭しく持ち込んだそれらは、どれも国内では入手困難なものばかりだ。 「俺の趣味じゃねえな」 「それでは、これもいただきます」 「人の話を聞けよ」 ここに君島を止める人間はいない。当然、外商は満面の笑みで次々とアイテムを提案してくる。次に着せられたのは、ギラギラのビジューが全面に刺繍されたシースルーのブラウス。袖口にはご丁寧にフリルまでついている。思わずうげ、と声が出た。 「これはお前が着るやつだろ」 「おや、アナタにぴったりだと思って持ってきてもらったのですが。ねえ」 同意を求められた外商は、赤べこのように頷く。バカバカしい。四面楚歌である俺は死んだ魚の目をして、着せ替え人形と化す。 652 nmc29bananaxxxMEMO🚬×君と篤(大学生設定)紫煙「……なんですか、この匂い」 初めて遠野の部屋に足を踏み入れた君島は、即座に眉を顰めた。 「あ?シーシャか。最近ハマってんの」 「……アナタ、その見た目で水タバコなんてやったら、余計に怪しいですよ」 「その見た目って何だよ」 実際、艶を湛えた黒髪は今では腰の辺りまで伸びており、ゴシックテイストのファッションに身を包みメイクを施した遠野は、大学でも近寄りがたい存在として扱われていた。当の本人は一切気にしていないが、君島がちくりと刺す棘には一応の反応を見せた。 「また変なモノに手を出して……紙タバコならまだしも」 「紙は臭ェじゃん」 「こんなのを吸っている人が言っても、説得力ありませんけど」 部屋に漂う甘ったるい麝香の匂いは、動物性特有のぎとぎとしたしつこさを纏い、君島の不快感を煽った。壁にかけられたなんとも残虐な処刑の絵画に薄暗い照明も相まって、ただのワンルームはまるでこの世の果てのようだった。 888 nmc29bananaxxxDOODLE君篤オンリーお疲れ様でした♡ nmc29bananaxxxDOODLE🍎🥧再掲 nmc29bananaxxxMEMO『病めるときも、健やかなるときも』のジュエリーショップスタッフ視点の君篤或る日のこと(今日は君島様がVIPルーム、十一時ご予約ね) ここはニューヨーク発祥の高級ジュエリーブランド。芸能人の顧客も多く、セレブリティが来店することも珍しくない。 少し前に、彼がパートナーがいることを公表したニュースを見た。同僚たちは元アイドルが久しぶりにご来店、しかもお相手まで一緒に来るということで色めきたっていたが、私にとっては他のお客様と同様に接するまでだ。勿論、大切なお客様の喜ばしい出来事は嬉しいが、芸能人だからどうということはない。君島様は以前からの上顧客であり、丁重におもてなしすることには変わりない。そんな私だからこそ、彼の担当に指名されていることを自負している。 「お待ちしておりました、君島様」 938 nmc29bananaxxxINFO君篤アンソロサンプルはじめて「お、グラコロ今日からか。食いに行こ」 「あれって、美味しいんですか?」 スマートフォンを見ながらなんとなしに口にした言葉に反応した君島に、遠野は目を丸くした。 「お前……食ったことねえの?」 「ありませんね」 「まさか……ファストフード自体食ったことねえとか言わねーだろうな」 「なくはないですが、あんまり……CMもやったことありませんし」 やはり私のイメージには合わないんでしょうか、とどこかズレたことを言う君島に、遠野はつくづくこの男が規格外であることを思わされた。 「お前、人生損してるな」 「は?︎ なんですかいきなり、失礼な人ですね」 眉を吊り上げる君島も意に介さず、遠野は思いついたことを続けた。 「今日お前オフだろ」 439 nmc29bananaxxxDONE君篤出会い捏造 nmc29bananaxxxMEMO篤が君にご飯作ってあげる話ばっかり書いてる赤い丸が消えるとき《今、何をしていますか》 《どこにいますか》 《誰といるんですか》 そんなどこかの歌詞みたいなメッセージが、毎日のように寄越される。 《メシ食ってた》 《家》 《誰もいねーよ》 俺もそのたびに似たような短文を返し、アイツは一通り満足したのか既読無視。そして、さて寝ようかと思った頃に電話がかかってくる。どんなに忙しくても、顔を合わせない日が続いても、君島は俺の動向を把握しないと気が済まないらしく連絡を欠かさない。 けれど、それが突然ぷつりと途切れることがある。演技の仕事のときだけは、役に入るためにアイツは一切のやり取りを絶つ。メッセージだって未読のままだ。 本当に、勝手なヤツ。 《今日は鯖の塩焼きときんぴら》 829 nmc29bananaxxxDONEコインケース絵柄 nmc29bananaxxxMEMO鍋してる君と篤を見たい 私が今夜はミルフィーユ やっと終わった。 長かった撮影がようやくアップを迎え、君島は凍える身体を縮こませながらエレベーターに乗り込んだ。自宅までは車移動だとはいえ、駐車場からのたった数分にも満たない距離であっという間に体温が奪われてしまう。つい先週までは半袖でも良いくらいだったというのに、急激な気温の変化に疲労も相まって気が滅入りそうだった。 やっとのことで玄関に辿り着くと、何やらダイニングのほうから良い匂いが漂ってきた。そうだ、今日は彼が家に来ているのだった。 「おかえり」 「……ただいま、帰りました」 長い髪を一纏めに結い、黒無地のシンプルなエプロンを着けた遠野は視線だけをちらりと向けると、また手元に目を落とす。久々に見る顔は何も変わっていないはずなのに、どうしてか少し滲んでいるのはきっとあたたかい湯気のせいだ。 889 nmc29bananaxxxDONE色塗った(君篤) nmc29bananaxxxDOODLE君♀篤♀ nmc29bananaxxxDOODLEまた描いてしまった君♀と篤♀ nmc29bananaxxxDOODLE君♀と篤♀ nmc29bananaxxxMEMO古からのありがちネタ(君と篤/種+曲)しょーもない 396 nmc29bananaxxxDOODLE滑り込めなかった87の日🍌 nmc29bananaxxxDOODLE8/2(君も篤もバニーだよ!) nmc29bananaxxxMEMOそして2回戦に突入(君篤) 382 nmc29bananaxxxDOODLE0721の日と聞いて 2 nmc29bananaxxxDOODLE7/8は君篤の日 nmc29bananaxxxDOODLE舌を出し入れする篤(曲解) nmc29bananaxxxDOODLEてすと(過去らくがき) 12