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    masasi9991

    @masasi9991

    妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど
    平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの

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    masasi9991

    DONE今日も寝起きのデググラ毎日

    「ふが」
     キミの寝言が聞こえたような気がして目が覚めた。キミの方に寝返りを打って転がって、まだうまく開かない目でぼんやりとキミの顔を見る。ベッドの中は暖かくて気持ちがいい。さっきのは寝言だったんだろうか、それともいびきかな。どっちでもかわいい。キミはまだ起きてないらしい。
     キミがまだ目を閉じているのかどうかは、よく見えない。外はぼんやり明るいみたいだ。ただおれの目がまだ開かない。がんばって起きようと目を開いても、やっぱり眠くてすぐに暗闇の中だ。ぼんやりまどろむ。すうすう、と寝息が聞こえる。キミの鼓動と呼吸に合わせて、静かにゆっくり、少しだけ、ベッドとブランケットが波打っている。とても柔らかく。
     ふかふかの雲の波に揺られているようだな、と頭に浮かんだのは半分夢みたいな考えだ。こんなふうに微弱な柔らかい揺れがもっと眠気を誘う。
     寝ようかな。全然、まだ起きなくてもいい時間だ、きっと。
     そう考えながら眠っていたのか、眠っていないのかもわからなくなってきた頃に、突然ベッドが大きく揺れた。
     ドシンと大きな波が雲のブランケットにぶつかった。……というのは、カーテンの隙間から差し込 738

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    DONE市場でソファを探しているデググラサイズがない

    「なかなか……あれもこれもどれもそれも……いい! ウーム」
    「さあどうしようか。ソファはなくても生活できなくはないし、これというのがなければまた後日でも」
    「む。いやしかし明日はまたさらにいいお店が出店していたら、困る。決めきれない!」
    「あはは。じゃあ今までに見た中から決めてしまうか」
    「あ! これはどうだ?! これはすごいぞ、ベッドにもなるソファだ!」
    「へえ、いいじゃないか。座り心地も良さそうだし、デザインも値段も申し分ない」
    「なあ座ってみてもいいか? 座ってみてもいいだろうか、店主! おお、思った以上にフカフカだ!」
    「そんなに端っこに座らずに真ん中に座ればいいじゃないか」
    「いやいや、おれが場所をとってお前が座れなくなったらいけない」
    「別に全く、問題ないとは思うけどな。キミの隣ならなんでも。ま、それはそれとして……。でもこれは確かにいいかもしれないな。これでベッドにもなるなら場所もお金も節約できる。一石二鳥だ」
    「そうだ、一石を投じている……ソファ界に一石を投じているのだ!」
    「待てよ、ベッドにするとこれはシングルサイズだ」
    「ジングルベル?」
    「キミかお 775

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    DONE寝起きのデググラ寝袋の中


     ここはいったいどこだろうな? ふ、と考えてすぐにわかった。ここは家のベッドの上ではないぞ。家の中と山の上ではやはり空気が違うのだ。それにテントで迎える朝は目を閉じていてもとっても眩しい。布地の向こうから朝の太陽がはりきっておはよう! と言っている。
     お布団の中のぬくもりは、いつもとそんなに変わりはしないが。今日もぬくぬくだ。外に出たらちょっぴり寒そうだが。
     でも朝が来たからには起きなければ。
    「よし!」
     気合を入れて、ぐわっと目を開く。うっ、眩しい。朝陽の眩しさで目がシュパシュパする。山の上で迎える朝は、村で迎える朝より眩しいような気もする。太陽に近いからだろうか。
     両目をこすって目を開かせるつもりで手を動かしたら、動かない。おれの両手はお布団の中でなにか重たいものを抱えているらしい。重たいしあたたかいし、柔らかい。いつもとおんなじだ。しかしこう狭いと、ベッドの上と違って全く身動きが取れないぞ。お布団じゃなくて、寝袋の中だからな。
     こうして採掘の途中で野宿をして迎える朝は、悪くない。今朝は天気もいいらしいからなおさらだ。少し肌寒いのも、寝袋の中のぬくもりがかえ 1440

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    DONEちょっとしたことでご機嫌なデググラ宝探しパイ


     今日はいい日だ。天気がよくて、寒くもないし暑くもない。秋の昼下がりらしい涼しい風と、青い空に少しだけ浮かんでいる白い雲がいい具合だ。
     空ばっかり見ているって、わけじゃない。キミを見上げると、どうしてもその向こうに空が見える。店を出てからご機嫌でスキップしながら先を行くキミを追いかけて、道の途中で突然キミが、あっと声を上げて振り返ったところ。
    「グランツ! おまえの分はどうだった?」
     と、キミはおれの手にした袋を指差しながら大慌てで尋ねた。
    「おれの? まだ開けてないな。というかこれはおれの分じゃなくて、おれたちの分だろう。一人でこんなに大きなパイは食べ切れないぜ」
    「そうかな?」
     首をかしげる、キミを見上げる。その向こうに空が見える。日差しも眩しい。とてもいい日だ。
    「まあさっき店で食べた分のパイはハズレだったけどな」
    「そうだったのか!? そ、それじゃおれのこの、大当たりのウサギの王子様の人形を、お、おまえに……」
     そう言いながらも踏ん切りが付かないのか、キミの手は小さな陶器の人形を大事に握っている。大きくて骨ばった手に握られた人形はそら豆のように小さく見え 1189

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    DONE本編が始まるちょっと前のデググラです心臓の音


    「グランツ? グランツ? 大丈夫か!?」
    「う、わ、ああ……、大丈夫だ」
    「全然大丈夫じゃなさそうだ!」
    「いや、大丈夫、大丈夫なんだ」
    「だって今のおまえは何を言っているかぜんぜんわからないぞ」
     そんなことはない。全然しっかりわかっている。と答えようとしたけど、さっきまで以上にろれつが回らなくなってしまった。
     頭がくらくらする。視界もぐるぐる回っている。足にうまく力が入らなくて、自分の足なのに自分の足じゃないみたいだ。
     なのに地面とのキスだけは免れている。なぜだ? 身体中が熱い。飲みすぎだ。
    「さすがに飲みすぎだ。しょうがない」
    「う」
     もう返事はまともな声になってもいない。もっと前からそうだったかもしれない。胸が詰まって変な声が出る。
    「ゆっくり歩こう。家まで送るからな」
    「うん」
     辺りがぼんやり明るい。ほとんど暗い。いつの間にか店の外だ。そしてキミに引きずられるようにして、どうにか歩いている。
     そうだ、ほとんどキミに寄りかかって、歩いている。飲みすぎて倒れそうになったおれをキミが抱きかかえてくれて、それから。
     身体中が熱いし、身体で触れているところも熱 912

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    DONEハロウィンにいちゃいちゃするデググラおかしがあるからいたずらできない


     ビレッジを埋め尽くす大量のお菓子。聞いたところによると、お城の方までこんな状況らしい。おかげで今年のハロウィンは、大人も子どもも全員もれなく、お菓子のプレゼントを受け取ることができた。いたずらをしても、いたずらをしなくても。
    「これはこれで結構疲れるな」
     弟子たちや近所の子どもたちにお菓子を配り終えて一息をついたころには、もう夜も深くなっていた。一階のロックやロッタナの部屋は例年以上にお菓子でいっぱいだ。その上、前途の通り大人の分もきっちりあるから、おれとデグダスの二人分、リビングや台所にまで置かれている。
     こうなるとどこに行っても甘い匂いがしている気がする。さすがに寝室には、お菓子は置いてないはずなんだが。
    「楽しかったなあ」
     パジャマに着替えたデグダスは、まだまだ興奮が醒めないらしく、ベッドにも入らずソワソワしている。窓の戸締まりを確認したり、寝室に飾ったカボチャの顔を突き回したり。
    「キミが楽しんでるところが見れてよかった」
    「おう! ん? おまえはちょっとションボリしていないか? そうか、そういえばおまえは、甘いものはあまり好きでは 1967

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    DONE寝起きのデググラ(お昼寝)よくばりなので


    「ぐわ。うわ?」
     眩しい。目を開けようとしたが非常に眩しい。まだまぶたがうまいこと動かない。開いているのと閉じているのの中間だ。それでもやはりぼんやりと眩しい。
    「おれは寝言を言った気がする」
    「ふっ、くふふふ……」
    「すごく大きな声で寝言を言ってしまった気がする……むにゃ」
    「ふっふっふっふ、それは寝言じゃないのかい?」
    「ンン? グランツも寝言を言っている」
    「おれのは寝言じゃないぜ」
    「ぐわ」
     ぼんやりした天井の風景の中に、グランツの顔がにゅっと割り込んできた。
    「わ! グランツ! こんなところで寝ていると風邪を引くぞ!」
     びっくりしてしっかり目が覚めてしまった。もちろん目もちゃんと開いた。天井の明かりはとてもまぶしいが、おれを覗き込むグランツの顔で少し影になっている。
    「あっはっは、それはこっちのセリフだ。ソファなんかで寝てちゃ、今の季節はいくらキミでも風邪を引く」
    「ウムム、でも暖かだぞ」
    「おれは仕事上がりだからな」
    「おう! おつかれさん!」
     気がつくとグランツもおれと一緒になってソファに寝そべっている。いや、違うぞ。グランツが寝そべっているの 1322

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    DONE寝起きのデググラですたまには


     たまには、おれが先に起きることもある。いつもは、キミに起こしてもらうのを楽しみに待つ朝。でも今日のように、キミよりも先に目が覚めた朝は、時々のご褒美だ。
    「すやすや」
     規則正しいキミの寝息。本当にスヤスヤと言っている。寝相もきっちり大の字だ。太い二の腕が、腕枕にちょうどいい。
     腕にそっと頭を載せて、しばらくそのままでいる。寝息は相変わらず、規則正しい。早朝の静かな中にキミの寝息だけが聞こえてくるこの時間が、早起きしたおれにとってのご褒美のひとつ。
     でもあまり長くこうしてると、キミの腕がしびれてしまうかな。それじゃキミの腕がかわいそうだから、いい加減にして起きることにする。
    「ンお」
     起きた瞬間にいびきが。腕が軽くなったから起きたか? 普通は逆なんじゃないか。
     大きな口をあけて、一度だけいびきをかいたキミは、おれを乗せていたのと反対側の腕を大きく動かして、鼻の頭を人差し指でぽりぽり掻いた。
     そしてまた、スヤスヤ、と寝息。ちょっとだけ不規則になった。そういえば、少しずつ外も明るくなってきた。カーテンの隙間から青白い光が差し込んでくる。そろそろキミが起きてしまう時 1078