君と過ごす最後の七日間.
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「類。オレを類の部屋に一週間、泊めてくれないか」
真夏のとある日曜の朝、目を開けると君は僕の上に乗っていて、そんなことを言っていたね。どこから入ってきたのか少し考えたが、そういえば前にうちの合鍵を渡したんだった。
「勿論いいよ」
夏休み期間だし、ショーの練習も、よく考えれば入れてなかったから、何も問題はない。むしろ僕は、愛しの君と一週間離れず過ごせて、嬉しいぐらいだ。
「ありがとうな。一週間……一週間でいいから」
「一週間でも二週間でも、好きなだけ泊まっていったらいいよ」
僕の胸に顔を埋めた君の表情は見れなかったけれど、きっといつものように照れているだろう。
一日目
最近練っている新しい演出のことを君と話したね。夏休みでなかなかに会えなかったから、結構な量が溜まっていたんだ。
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