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    hiromu_mix

    ちょっと使ってみようと思います。
    短めの文章はこっちに投げます。

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    hiromu_mix

    DOODLE罰符で、お題は「パンツと靴下になる環くん」

    しないと出られない部屋系。
    若干ふぁたま風味。ファ→環、みたいな感じかな。
    変化したのは俺の方ぱち、と目を開けたら、天喰の顔がやたら近くにあったので思わずファットガムは飛びのいた。
    「うえ!?」
    「あ、良かった、起きた」
    慌てる自分とは違い、ホッとした様子で天喰はそう言うと、なかなか起きないので心配しましたよ、と呟いて肩を竦める。なかなか起きない。つまりは自分は寝ていたということだが、然し寝る前の記憶が曖昧だ。確かヴィランを追いかけていたような気がするのだが、まさか捕物の真っ最中に寝落ちるほど寝不足ではないはずで。身体を起こしてよくよく周りを見つめ、ファットガムはぽかんと口を開けた。
    「なんや、ここ」
    真っ白い壁が四方を覆う。窓も扉もない空間だ。天井も床も同じ材質で作られているようで、それぞれの境界線がぼやけて見えるほどに真っ白だ。光源がどこなのか分からないが室内はやたら明るい。そもそも壁自体が発光しているのかもしれない。まぶしさに目を細め、ファットガムは起き上がると立って周りを見渡した。それほど広くはなく、4畳半くらいか。天井は、ファットガムが腕を伸ばすと簡単に届いてしまう高さだ。
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    DONEアイスクリームパレット:ラムレーズン(淡い思い出 / 異物 / 背伸びをする)
    あの日、大人になりたかったから部屋に備え付けの戸棚の引き出しを開けると、救急セットや常備薬に混ざって、奥の方。それだけぽつんと異物みたいに、封を切った煙草の箱がコロンと置いてあって、俺は、こんなとこにあったんだなと苦笑した。以前は鞄の奥底に仕舞い込んでいたが、うっかり見つかったらヤバいかも、とさすがに持ち歩かなくなった。それを持っていてもいい年になった今、懐かしい気持ちで俺はそれを見つめ、手に取った。中身はすっかり湿気って、きっともう吸えないだろうけど。
    買ったのは18歳の終わり。勇気を出して封を切ったのは19歳の時。煙草を吸うという行為は、それまでいわゆる悪いことをしようと思ったことのなかった俺に、後ろめたい、という感情を思い知らせた。誰にも見つからないように。部屋のベランダで隠れるように身を潜めて深夜、そっと火をつけた。ファットガムが吸うのを見てると、簡単に付く火がなかなかつかなくて――吸わないと付かないということを知ったのはそれからだいぶ後だった――何度も100円ライターを擦って、やっと煙が緩く経ち上ったときにはホッとした。けど、一気に吸い込んで咽て、俺の煙草デビューは三口吸って終わり。口の中に広がる味が苦くて、胸のあたりがむかむかして、最悪な気分。それに、吸ったらもしかして自分も少しは大人になれんじゃねえかなって期待もむなしく、吸ったところで俺は何も変わらなかった。いくら背伸びしたところでファットガムみたいに、なれるわけもなかった。同じ銘柄の煙草の香りのおかげで、ほんの少し、纏う匂いが彼と同じになっただけで。
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    DONEアイスクリームパレット:ダブル✨
    パイナップル🍍(完全無欠 / とける / 熱帯夜)
    マンゴー(甘い囁き / バカンス / 火照る)
    ウチの彼氏が最高すぎる沖縄までファットガムと二人、チームアップに来て、無事に任務完了。
    ここまで来て、仕事だけして帰るなんて勿体ねえけどまあ仕方ねえかって思いつつ。沖縄にもこんなホテルあんだなって意外に思ったシンプルなビジネスホテルの、そんな窓からでも見えるきらきらと朝日を跳ね返して輝く、コバルトブルーの海を切島は少しばかり恨めしく睨んだ。初めて来たっていうのに一度も海に入ることもなく。体験したのは、想像していた以上の暑さと太陽の近さと、熱帯夜だけで。
    部屋で荷物をまとめてロビーまで降りれば、すっかり脂肪を使い果たしたファットガムがちょうど、隣のエレベーターから出てきたのでそのまま合流。黄色に、真っ赤なハイビスカスが付いたやけに派手なアロハシャツは、多分最初から持ってきたものではないはずで。いつのまに買ったんだろとぼんやり、切島が見上げていれば、ファットガムは手慣れた様子でチェックアウトを済ませていた。終わったでと言いながら切島の分まで荷物を持ち上げたので、慌てて持ちますと言えば、ええねん、とファットガムは笑って。そして、てっきり空港まで直通のリムジンバスを待つのかと思いきや、ホテル前のロータリーを逆方向に向かって歩いて行くので、切島は慌ててその背を追いかけた。
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