さもゆ
MAIKINGロナルドくんが好んで見ているヌーチューバーが吸血鬼だったよなぜかめちゃくちゃ胸がむかむかするよ〜なドのドラロナ。の進捗。【ドラロナ】愛の咀嚼音を聞きやがれ むし、むしり、がりがり、ざくっ。ざくっ……。
ロナルドがやたらと熱心に見ているスマホのヌーチューブ画面には、ヌンタッキーのチキンが映っている。
山盛りだ。
それはどうやら咀嚼音のASMR動画のようだった。
がりがりざくざく、チキンの衣が歯で砕かれ、肉が毟り取られる小気味の良い音が部屋中を満たしている。
聞こえてくるのは咀嚼音だけだった。美味しいとか不味いとかそういった感想どころかBGMも特になく、本当にただ配信者が黙って画面いっぱいのチキンを食べているだけの動画らしい。
ドラルクが目を覚まして、こうしてソファベッドの後ろから覗き込んでみても気づかないほど熱中するには、どうにも面白味の足りない内容に感じる。今夜は早くに起き出し趣味に出かけたためジョンもいない、美味しそうだなとか今度食べに行こうぜとか、もしくは、ドラルクに作らせよう、とか。そういう他愛ない会話を楽しむ相手もいない状況で、ただひたすら、山盛りのチキンが減っていく動画を見続けている。
12115ロナルドがやたらと熱心に見ているスマホのヌーチューブ画面には、ヌンタッキーのチキンが映っている。
山盛りだ。
それはどうやら咀嚼音のASMR動画のようだった。
がりがりざくざく、チキンの衣が歯で砕かれ、肉が毟り取られる小気味の良い音が部屋中を満たしている。
聞こえてくるのは咀嚼音だけだった。美味しいとか不味いとかそういった感想どころかBGMも特になく、本当にただ配信者が黙って画面いっぱいのチキンを食べているだけの動画らしい。
ドラルクが目を覚まして、こうしてソファベッドの後ろから覗き込んでみても気づかないほど熱中するには、どうにも面白味の足りない内容に感じる。今夜は早くに起き出し趣味に出かけたためジョンもいない、美味しそうだなとか今度食べに行こうぜとか、もしくは、ドラルクに作らせよう、とか。そういう他愛ない会話を楽しむ相手もいない状況で、ただひたすら、山盛りのチキンが減っていく動画を見続けている。
Ciel≒しえを
MAIKING※所長とジュディスがハードボイルドしたり喋くってるだけ※歳の近いCPにならない男女の親友的距離感が好き
※がっつり書きかけです。後半はアロヴァン(になるはず)
※「唇荒れてんのか、俺が治してやっからな」(要約)を書きたいがための話だったのに気がそぞろになってきてしまったので、投げ置き
※また筆が乗ったら完成まで頑張るので続きが待てる人だけ読んでね 6049
hai_Priesty
MAIKING描き途中+まだ塗ってないものですがもし○○が●●編いたら考えいっぱいで【参加してなかった編にコスさせた皆】です~
戦争編力くん:遠距離の双眼鏡めっちゃ厄介そうですね!?
宇宙編テラー君・ボクシング編シェンくん・学校潜入②ムイちゃん:普通に発揮して善戦ですね!?
天擂祭ジュリアちゃん:そこそこ戦えますがやっぱシェン君にボコられそうです…?でもチャイナ服ジュちゃんみたいです(おい)~
kikiA0316
MAIKING别养黑莲花皇帝当替身 番外編まで魔翻訳で読んだので勢いで書こうと思ったオタク。雪ちゃんの一人称「俺」か「私」で迷うけど心の声は俺な気がして。。
雪軒はおもいっっきりR18にしたい。先生をでろでろにしながら、実は雪ちゃんのほうがどろどろにされてるのが本当好き。
後ろからしながら「先生、阿雪の顔見て、さびしいです」ていう雪ちゃんはいると思います。
cool_jelly15
MAIKING中等部コウヒロ見つめあったお互いの瞳に星を見る2人を描きたいなあ〜って描き始めたやつ
主旨はめちゃくちゃ健全なんですけど、素で服を描かないままペン入れしちゃって自分でもびっくり
そのうち服描きます、ごめんよ2人とも🙏
mymed20
MAIKING10話まで見て、カトマクかカトチハか悩んでカトマクチハの3Pでいいんじゃね?となった人間による、たぶん11話か12話で明かされるであろう部分を含むので今のうちに書いておきたい妄想(3Pしてません)カトマクチハ書きたい マキナの残骸ともいえる、彼女の体を構成していた部品の前でぼろぼろと大粒の涙を流すチハルを見て、マックスがぽつりとつぶやく。
「いいアニマトロニクス買ってもあれはできないんだろうなー」
「お前、わざわざ金かけて泣く気?」
「んなわけないじゃん」
軽妙な掛け合いも、BGMが泣き声では続ける気にはなれなかった。
カートがマキナの首を抱くチハルの横にしゃがみこむ。
「チハルちゃん、大丈夫だって。今は部品が足りなくてスリープモードだけど、脳が無事ならマキナちゃんすぐに復活するから」
「で、でも、こんな」
ひどいものだった。胴体は穴だらけ、首は脳髄を守るようにした管だけがかろうじて繋がった状態で引きちぎれている。
カートはチハルの頭を撫でてそっと抱き寄せた。
1132「いいアニマトロニクス買ってもあれはできないんだろうなー」
「お前、わざわざ金かけて泣く気?」
「んなわけないじゃん」
軽妙な掛け合いも、BGMが泣き声では続ける気にはなれなかった。
カートがマキナの首を抱くチハルの横にしゃがみこむ。
「チハルちゃん、大丈夫だって。今は部品が足りなくてスリープモードだけど、脳が無事ならマキナちゃんすぐに復活するから」
「で、でも、こんな」
ひどいものだった。胴体は穴だらけ、首は脳髄を守るようにした管だけがかろうじて繋がった状態で引きちぎれている。
カートはチハルの頭を撫でてそっと抱き寄せた。
tw6mp9
MAIKING成長ifのしょうらんで、いつも何しても顔が変わらない庄に嫉妬させたい乱と顔が変わらないだけでいつも狂おしいほど嫉妬してる庄の話を思いついた……それで「一体乱は僕をどうしたいのかな?」ってニコって笑う庄とそれに巻き込まれるは組(主にきり、いすけ)と大戦犯乱の話たいとるみてい 成長if 庄乱「庄ちゃんが嫉妬してくれないぃ〜?」
「う、うん。」
授業が終わった五年は組の教室では、きり丸によるお悩み相談会が開かれていた。相談者は親友である乱太郎で、結構深刻そうな顔をしていたのでどんなことを相談してくるのだろうと息を飲んでいたきり丸が乱太郎から放たれた言葉に思わず拍子抜けしてしまった。
その悩みというのは、庄左ヱ門が乱太郎に対して嫉妬をしてくれないという悩みだった。
「え?庄左ヱ門に嫉妬されたいの?」
「うん……。きり丸、どうしたら庄ちゃんにやきもち妬かせられると思う?」
「えぇー……、そんなこと言われてもなー。」
「頼むよ〜ぉ。きりちゃんなら、いい方法思いつくかなあって思って。」
「うーん、考えはあるけどよ…。」
526「う、うん。」
授業が終わった五年は組の教室では、きり丸によるお悩み相談会が開かれていた。相談者は親友である乱太郎で、結構深刻そうな顔をしていたのでどんなことを相談してくるのだろうと息を飲んでいたきり丸が乱太郎から放たれた言葉に思わず拍子抜けしてしまった。
その悩みというのは、庄左ヱ門が乱太郎に対して嫉妬をしてくれないという悩みだった。
「え?庄左ヱ門に嫉妬されたいの?」
「うん……。きり丸、どうしたら庄ちゃんにやきもち妬かせられると思う?」
「えぇー……、そんなこと言われてもなー。」
「頼むよ〜ぉ。きりちゃんなら、いい方法思いつくかなあって思って。」
「うーん、考えはあるけどよ…。」
sushidesushiooo
MAIKINGこれも四分の三くらい書けてるじこちゅ〜「えっ、手伝ってくんないの?」「書きものをどうやって手伝えっちゅーねん」むむむ、それはそうである。じゃあしょうがないなと観念して向日がシャープペンシルをかりかり、と走らせ始めると忍足が横からそれを覗き込んできた。「手伝ってくんないんじゃないの」「漢字………」「え!?」向日がたった今参加メンバーの欄に記入したのは、忍足侑士の四文字であり、自分と宍戸の名前の次くらいに自信があったのでまさか間違えてるわけないと思わず大きめの声が出る。慈郎は書けるけど画数が多いからちょっと苦手。もう一回自分の書いた文字を見てみたけど、やっぱり合っていたので「なんだよ、合ってんじゃん!」と顔を上げる、と。
ちゅ、
ん?
「あ、悪ぃ」「いや、大丈夫やで」
471ちゅ、
ん?
「あ、悪ぃ」「いや、大丈夫やで」
sushidesushiooo
MAIKINGこれは四分の三くらい書けてるゆうしが告白失敗し続けるはなし書斎の小窓から、ぼんやり外を眺めていると、突然バケツをひっくり返したように雨がざあざあ降ってきて、あっという間に見える景色が水浸しになっていく。また、雨かあ。今朝、岳人からの連絡に返信をするために開いたスマートフォン、買った時から入っているお天気アプリのアイコンはお日さまマークになっていた気がするけど。夕立か。洗濯物は干していなかったし、まあ、なんの問題もないか。岳人があんまりにもちゃんと傘を持ち歩かないからって、彼の小さめボディバッグにも収まる軽量の折りたたみ傘をこの前の梅雨シーズンにあげた。紺色に、ワインレッドの糸でちいさくブランド名の刺繍がしてあるやつ………少し紫みが強くて、あの頃の八月の日差しに透ける岳人の髪色みたいで、いいなと思ったから。この家は駅から七分程度の立地と、1LDKのおまけにちょっとした書斎スペースが付いていることが気に入って、一昨年の四月から住んでいる。ついこの前更新をした。岳人の家からも実は乗り換えなし。最寄り駅を伝えた時「えっ!俺の家から一本で行けるじゃん!」と言われたので「あ、そういえばそやな」と今気付きましたポーズを取ったけど、そもそもその沿線で探してましたし、というのは伏せておいた。七分程度なら、あの折りたたみ傘でも問題ないだろう。それに、きっと岳人が電車を降りる頃には、きっと雨は止んでいると思う。岳人って俺だけじゃなくてお日さまにも好かれているので。
602sushidesushiooo
MAIKINGこれはもう終わりを書くだけ心理戦を繰り広げる忍岳とある朝、向日が目を覚ますと、親友兼ダブルスパートナーである忍足のキス顔が目の前にあり、思わずめちゃくちゃ大きい声で「わーーーーー!???!?!?」と言いそうになるのを堪え、かつ、なんかもしかしたら夢かもという疑いがあったので、再度目を閉じた。まぶたの裏側で、必死に忍足の気配を感じ取り、あ、とりあえずどっか行ったなとひと安心する。よかったー。………ん?いや全然よくないかも。あれ?侑士いま、え?えっと………そういう?………一応、断っておくと、向日岳人にとって忍足侑士は親友兼ダブルスパートナー兼すきなひと、であった。なので、おおよそ、状況から判断するに、忍足が向日へ先程行った行為については別になんら問題はなかったのである。ひとつだけ、といっても数としては1であるが、重みとしては400億くらいの問題、があるとすると、確実にしたのかわからないという部分だけ。そう、確実にしたという証拠はない。その、キスを………向日が目を覚ましたのは、もしかしたらくちびるが触れあった後だったかもしれないし、もしくは、触れる前だったかもしれないし、はたまた、そういうんじゃなくて、たまたま向日のまぶたになんかゴミっぽいのが付いていて、たまたまそのことに気づいた忍足がそれを取ろうとして近付いて、たまたま取ったタイミングでまばたきをしただけの可能性だってあるわけで。せめてくちびるになんらか、触れた、そういうタイミングで目を覚ませばよかったのに、ことが起きた前か、後か、それとも何にも起きていなかったのか、そんな、なんとも微妙なタイミングで目を覚ましてしまったのである。ええー………これどーすんだよ………今日日曜日だから、昨日の夜に「アラームかけないで寝る!」とか侑士に宣言してぐうぐう寝てた自分がうらめしい。お、起きたよ〜ってアピールするタイミングが………見つからない………とりあえず向日は大きめに寝返りをうって「んぅー………」みたいな、呼吸よりデカめの、ひとりごとより弱めの、そういう音を発した。
841sushidesushiooo
MAIKINGこれは半分くらい付き合ってるはなし忍足は向日との想い出を、どんな細かいことだって、上質なワインレッドの革の手帳に濃紺の万年筆で、一文字、一文字、大切に書き込んで記録していた。これは現実に存在するものではなく、あくまで忍足の心の中に存在するモノであり、誰かに見せたりとかはできないけれど、忍足がちょっと元気がない時とか、うれしいことがあった時とか、そういう時にこっそり読み返してはそっと閉じて、表紙をやさしくなでたりしていた。向日のまんまるの頭をなでる時くらい、とびきりやさしく。もとより、誰にも見せてやるつもりもないのだが。ちなみに、結構ゴツめの鍵付きです。
この手帳、びらびらと結構な数の付箋が貼ってある。すべて向日に言われて特にうれしかったことが書いてあるページ。はじめの頃は向日がくれたきれいな羽根やお気に入りの栞、向日葵と蒼い鳥が書いてあるやつ………とかを挟んでいたのだが、あまりにもぶ厚くなってしまうので途中から諦めて付箋に移行していた。想像上のモノなので、別に気にしなきゃいいじゃんなんて、向日に言われそうだったが、その辺り、忍足はこだわるタイプだったのである。
471この手帳、びらびらと結構な数の付箋が貼ってある。すべて向日に言われて特にうれしかったことが書いてあるページ。はじめの頃は向日がくれたきれいな羽根やお気に入りの栞、向日葵と蒼い鳥が書いてあるやつ………とかを挟んでいたのだが、あまりにもぶ厚くなってしまうので途中から諦めて付箋に移行していた。想像上のモノなので、別に気にしなきゃいいじゃんなんて、向日に言われそうだったが、その辺り、忍足はこだわるタイプだったのである。
sushidesushiooo
MAIKINGこれも四分の一くらいむかひの寝顔をみていろいろ考えるゆうしのはなしろうそくがふっと消えたみたいに、部屋が突然しんとしたので「ああ、岳人寝たんやな」と忍足は思った。向日はいつも忍足より先にベッドでくつろぎ始めて、いよいよ眠くなってくると今日一日あったおもしろかったことを天井に向かって投げかける。向日のおおきくてまんまるでつやつやの瞳は、すごく暑くなる日の朝露のように、いつも太陽の光を集めてはきらきらと楽しげに瞬いていて、忍足にとっては結構なんでもないことでも、なぜか向日の瞳フィルターを通して見ると、世界の色の彩度がぐっと上がって、なんだかとってもすばらしい日だったような気がしてくるから、忍足はこの『岳人くん寝る前ラジオ』のヘビーリスナーだった。
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MAIKINGこれは四分の一くらい書けてる距離感が近いむかひの話「あ、岳人のリップクリームってちょっと香り付きなんやな」と思って、いや、おかしいやろ………とすぐに思い直した。ちなみに一応言っておくと、岳人がいつもジャージのポケットに入れていて、ミーティングの時とかに塗り直しているそれを今ちょっと貸してもらったりとかした訳ではない。去年の冬に、俺が「唇が乾燥する」と言ったら「使う?」と差し出してくれたことはあったけれど、なんというか、岳人はまだ誰にも踏まれていない雪のように真っ白な気持ちで親友である俺を心配して貸してくれようとしているのに、こちらはそれをただの親友から借りたものとして受け取れる状態ではなかったことがすごくばつが悪かったのだ。一瞬思考停止している間に岳人はそれを「いや、さすがに俺とお前でもこれは無理か」と笑いながら引っ込めたので、拒否したみたいに勘違いされたのと「さすがに無理」というワードにぶん殴られて、俺は唇を噛んだのを覚えている。少し鉄の味がした。
406sushidesushiooo
MAIKINGこれはまじでここまでしか書けていない季節と忍岳のはなし「なんかスイカ食べたい」と帰り道に向日がぽつりと言ったので、ああ、さっき青果店の前を通った時に切りたての匂いがしたからだなと合点がいく。一緒に歩いていたら、誰でも想像がつくようなことではあったが、本来完璧には知りえない向日の心の中が少し覗けたような気になるので、そういうのを含めて、忍足は向日の思ったことをすぐ口に出しがちな性格が結構好きだった。自分が熟考してから発言をするタイプなのもあり、少し羨ましさすらある。こう、向日が自分とは全然違うタイプの人間なのだと改めて思い知らされる時、忍足は目を細めてそれをゆっくりと咀嚼した。
264Glasses_curry_M
MAIKING『玄武君はおつかれ』の前日譚的なやつです。朱雀君のアルバイト「紅井、アルバイトをしないか。何、難しい事じゃない。ただその部屋で一晩過ごせばいいだけだ」
爆炎の朱雀ことオレは、めでたくオウケン高校を卒業し、そのままアイドルという社会人になった。
相棒の玄武は、その頭脳を活かすために大学に進学した。もちろんアイドルはやめてねぇ!けど、ガクギョーに専念するためドラマとか舞台とか拘束時間の長い仕事はセーブしている。
そんな神速一魂があらたな体制となった4月、オレはすぐ19歳になり、実家から放り出された。
「は?」
親父曰く『男は高校を卒業したら独り立ちするもんだ』。あまりにも突然の出来事だったから、とりあえずにゃこだけは実家に預け、オレは最低限の荷物を抱えオフだというのに事務所に助けを求めに行った。
4784爆炎の朱雀ことオレは、めでたくオウケン高校を卒業し、そのままアイドルという社会人になった。
相棒の玄武は、その頭脳を活かすために大学に進学した。もちろんアイドルはやめてねぇ!けど、ガクギョーに専念するためドラマとか舞台とか拘束時間の長い仕事はセーブしている。
そんな神速一魂があらたな体制となった4月、オレはすぐ19歳になり、実家から放り出された。
「は?」
親父曰く『男は高校を卒業したら独り立ちするもんだ』。あまりにも突然の出来事だったから、とりあえずにゃこだけは実家に預け、オレは最低限の荷物を抱えオフだというのに事務所に助けを求めに行った。
あんこ
MAIKING未亡人の呪いにかかった伊に魅せられる五の話すべて夢の中 私とあの人の出会いは、互いの親同士が決めたお見合いでの席だった。事前に聞いていた経歴も見せてもらった写真もあまりにも好みではなかったから、私はあの人とのお見合いに乗り気ではなかった。
けれど、実際に会って話してみれば気遣い上手のあの人は優しくて思いやりがあって、話も面白くて私を楽しませてくれるような人だった。それは婚約をしてからも変わらずで、私は近い将来に来るであろうあの人との結婚生活に胸を躍らせていたのだ。
あの人と夫婦になれたのなら、やりたいことがたくさんある。様々なことを共に経験して、二人一緒に夫婦として成長していけたならどんなに幸せなことだろうか――――そう思っていた矢先のことだった。
1410けれど、実際に会って話してみれば気遣い上手のあの人は優しくて思いやりがあって、話も面白くて私を楽しませてくれるような人だった。それは婚約をしてからも変わらずで、私は近い将来に来るであろうあの人との結婚生活に胸を躍らせていたのだ。
あの人と夫婦になれたのなら、やりたいことがたくさんある。様々なことを共に経験して、二人一緒に夫婦として成長していけたならどんなに幸せなことだろうか――――そう思っていた矢先のことだった。
あんこ
MAIKING五が伊のことを好きではないと証明するため、お試しでお付き合いを始めた呪専五伊地。お前/あなた のことなんて好きじゃない 人が行き交う遊歩道の中で、僕は通行の邪魔にならないよう隅に寄って佇んだ。正確には、「喉乾いたから飲み物買ってくる」と言って僕を置いていなくなった二学年上の先輩――五条先輩を待っている。
ひまわり畑に囲まれたこの遊歩道は、通行料を払うことなく入れるデートスポットとして有名であり、両手の指では数え切ることができないくらいには、僕は五条先輩と二人きりでこういった場所へ出かけていた。
なぜ頻繁に二人だけで、ましてや男同士では滅多に行かないようなところに来ているのか。事の発端は約三ヶ月前まで遡る。
「傑と硝子が俺は伊地知のことが好きだって言うんだけど、お前どう思う?」
「…………はい?」
授業の合間にある昼休み、机の上に弁当を広げた僕の元へ五条先輩はやってくるなり第一声にそう訪ねてきた。
1217ひまわり畑に囲まれたこの遊歩道は、通行料を払うことなく入れるデートスポットとして有名であり、両手の指では数え切ることができないくらいには、僕は五条先輩と二人きりでこういった場所へ出かけていた。
なぜ頻繁に二人だけで、ましてや男同士では滅多に行かないようなところに来ているのか。事の発端は約三ヶ月前まで遡る。
「傑と硝子が俺は伊地知のことが好きだって言うんだけど、お前どう思う?」
「…………はい?」
授業の合間にある昼休み、机の上に弁当を広げた僕の元へ五条先輩はやってくるなり第一声にそう訪ねてきた。
あんこ
MAIKINGアルファ×ベータ五伊地。「愛の証明」の続編へ続く物語。モブ補助監視点。牙を隠した獣ども「お日様の香りだあ」
「癒される〜」
「おい、お前らあんまり引っ付くな。迷惑だろうが」
「ンなこと言ってる伏黒が一番近いじゃん」
「ちゃっかり隣陣取って、イヤラシイわよアンタ」
「あ?」
「ちょっと皆さん、落ち着いて……」
珍しい光景を見かけたのは、高専敷地内にある大木下のベンチだった。近くを通りかかった時やたら騒がしい様子だった為に見てみれば、俺と同時期に高専にやって来た一年生の三人が伊地知さんを揉みくちゃにしていたのだ。二人は首元に抱きついて、もう一人は伊地知さんに並んで座っている。
「お日様の香りだなんて初めて言われました。そんなに臭いますか?」
「するする。でもほんのり香ってくるって感じだよ」
「特に首元ら辺よね」
5209「癒される〜」
「おい、お前らあんまり引っ付くな。迷惑だろうが」
「ンなこと言ってる伏黒が一番近いじゃん」
「ちゃっかり隣陣取って、イヤラシイわよアンタ」
「あ?」
「ちょっと皆さん、落ち着いて……」
珍しい光景を見かけたのは、高専敷地内にある大木下のベンチだった。近くを通りかかった時やたら騒がしい様子だった為に見てみれば、俺と同時期に高専にやって来た一年生の三人が伊地知さんを揉みくちゃにしていたのだ。二人は首元に抱きついて、もう一人は伊地知さんに並んで座っている。
「お日様の香りだなんて初めて言われました。そんなに臭いますか?」
「するする。でもほんのり香ってくるって感じだよ」
「特に首元ら辺よね」
あんこ
MAIKING祓本パロ。五の浮気現場(?)に遭遇してしまったマネ伊の話no title 今日はめでたい日だ。なぜなら、某大型番組に祓ったれ本舗──通称祓本──の五条悟と夏油傑の二人の出演が決まったからだ。すでにお笑い業界では名を知られているお二人だがそれでも世間の人々にはまだ認知されていない。だからこそ、この番組への出演は祓本の魅力を伝えるのに大きなチャンスでお二人の夢を叶える第一歩ともいえる。お二人も出たいと言っていた番組であるし、出演が決まったと知れば私より大喜びするだろう……早く伝えたい。
しかし、お二人にそれぞれ電話をかけても鳴るのはコール音のみで出る気配がない。五条さんにはよくある事だが夏油さんが出ないのはおかしい。何かあったのでは……と私は夏油さんのマンションへ赴いていた。マネージャーである私は緊急用にと合鍵を渡されているから難なくオートロックを解除しエントランスを抜ける。そして、焦りや心配からかはやる気持ちのまま玄関の鍵を差し込んだところで違和感を覚える。
2464しかし、お二人にそれぞれ電話をかけても鳴るのはコール音のみで出る気配がない。五条さんにはよくある事だが夏油さんが出ないのはおかしい。何かあったのでは……と私は夏油さんのマンションへ赴いていた。マネージャーである私は緊急用にと合鍵を渡されているから難なくオートロックを解除しエントランスを抜ける。そして、焦りや心配からかはやる気持ちのまま玄関の鍵を差し込んだところで違和感を覚える。
あんこ
MAIKING転生パロ。前世で先に逝った五と夏に仕返しする為に「私達付き合ってまーす」と伊と家が周囲を振り回す話。屋烏の愛 大学の講義が休講の日、いつものように幼馴染みの彼女と出掛けていた日のことだ。私の隣を歩いていた彼女が突然立ち止まり、ある一点を見つめるかのように、じっとそこから視線を外さなかった。目をほんの少しだけ見開いている姿は普段見られるようなものではなく、珍しく彼女が戸惑っていることがわかる。何事かと思った私は彼女と同じように立ち止まり、彼女の視線の先を追う。そして、私は彼女と同じように目を見開いたのだ。
街の雑踏の中、周囲と比べるまでもない飛び抜けた身長と幅広い肩幅をもった男が二人。それぞれの髪の色は白と黒で、見事なコントラストだ。ワハハ、と笑い合う声が人混みの喧騒音に紛れてもこちらまで聞こえてくる。今世では初めて聞くのに、知っている声。あの時と変わらない声。けれど、あんな大口を開けて少年のように笑う姿を見るのは〝初めて〟だった。
4595街の雑踏の中、周囲と比べるまでもない飛び抜けた身長と幅広い肩幅をもった男が二人。それぞれの髪の色は白と黒で、見事なコントラストだ。ワハハ、と笑い合う声が人混みの喧騒音に紛れてもこちらまで聞こえてくる。今世では初めて聞くのに、知っている声。あの時と変わらない声。けれど、あんな大口を開けて少年のように笑う姿を見るのは〝初めて〟だった。