つむり
MAIKING 親父が休暇を取るらしい。
「地球に行くが、お前も来るか?」
「え?」
思わずそう返してしまえば、こちら以上にきょとんとした顔をされる。それが苦笑に変わる。
「お前にとっては、地球はそんなに愛着のある星ではないか。いや、サイドスペースの地球なら、馴染みがあるか?」
「ああ、いや……それぞれの宇宙として別々には考えてるけど、地球は地球だろ。……上手く言えねえけど」
こちらに理解を示そうとする考えは、誤解と言うほどではないが、そこまで深く考えたことはない。しどろもどろに返せば、ははは、と快活な笑い声で返される。この人のこういう、なんというか、さらっとしたところは、自分とは似ていないと思う。
「忙しいなら無理にお前も休めとは言わないさ。遣り甲斐も感じているようだしな。」
1656「地球に行くが、お前も来るか?」
「え?」
思わずそう返してしまえば、こちら以上にきょとんとした顔をされる。それが苦笑に変わる。
「お前にとっては、地球はそんなに愛着のある星ではないか。いや、サイドスペースの地球なら、馴染みがあるか?」
「ああ、いや……それぞれの宇宙として別々には考えてるけど、地球は地球だろ。……上手く言えねえけど」
こちらに理解を示そうとする考えは、誤解と言うほどではないが、そこまで深く考えたことはない。しどろもどろに返せば、ははは、と快活な笑い声で返される。この人のこういう、なんというか、さらっとしたところは、自分とは似ていないと思う。
「忙しいなら無理にお前も休めとは言わないさ。遣り甲斐も感じているようだしな。」
Psich_y
MAIKING踏み絵ハニトラ系黒騎士ス√序章。上からの命令により全然秘してない密偵として黒の騎士団に入り込み0を篭絡するまで帰れなくされたスと、スを守りたいがスの目が怖くて正体を明かせないルが賭けに出た結果、さらに拗れることになる話になる……筈。
適当時系列およびルの拗れっぷりが大分強めにつき注意。スザルル。
Poisoned honey, please be trapped 白兜のパイロットを捕縛した。
その一報がルルーシュの元に届いたのは、ルルーシュが、あの忌々しい黒猫――アーサーと睨み合っていた時だった。
急遽軍の呼び出しを受けたというスザクが、切羽詰まった様子で出ていったのが、丁度数刻ほど前の出来事だ。作業の締めに関して、いつも少し神経質なくらい真面目な彼らしくもなく、彼が使っていた机の上にはまだ広げたままの資料が残っている。すぐ戻る、という言葉の通り、本当にすぐ戻ってくるつもりだったのかもしれない。そんなこと、出来る筈もないというのに。
アーサーは、スザクが居なくなったことなど意に介さずといった様子で、ニャア、と一鳴きした後、窓から差し込んでくる日差しが当たる場所で丸まっていた。
11039その一報がルルーシュの元に届いたのは、ルルーシュが、あの忌々しい黒猫――アーサーと睨み合っていた時だった。
急遽軍の呼び出しを受けたというスザクが、切羽詰まった様子で出ていったのが、丁度数刻ほど前の出来事だ。作業の締めに関して、いつも少し神経質なくらい真面目な彼らしくもなく、彼が使っていた机の上にはまだ広げたままの資料が残っている。すぐ戻る、という言葉の通り、本当にすぐ戻ってくるつもりだったのかもしれない。そんなこと、出来る筈もないというのに。
アーサーは、スザクが居なくなったことなど意に介さずといった様子で、ニャア、と一鳴きした後、窓から差し込んでくる日差しが当たる場所で丸まっていた。
きい*
MAIKINGめっちゃラクガキレベルのシェアル下書き絵(線画)です。何故だかちょっとえっちなので(だいたい下書き時は裸だから……)閲覧注意です。
アルルの表情から見て分かる通り(わからない)
これはえろ絵にするつもりなかったんですが、そっち方面に行かなくなってくるよね……
完成は全く違うものになってると思う。
みるこ
MAIKING書きかけのクラークお誕生日SSの、3つあるかたまりのうちの1かたまりめ。全部書き終わったら消す…。
2022/09/21 0:05 update
(2022/10/02追記)
完成しました。
Twitterのメディア欄か下記リンクからどうぞ。
https://privatter.net/p/9341244
大幅な書き換えなかったのでここも残しときます。絵文字ぺたぺたありがとうございました! 2084
045ricketylab
MAIKING転生モノ小児科医・五(記臆アリ)×青年・七(記臆ナシ)
ショタではないです
冒頭の出会いの話だけ、書きかけアップします。
タイトルまだ決まってません💦
no title その子と初めて会ったのは、十月の最後の日だった。
小さな町のクリニックからの紹介状と共にやってきた少年は、僕が前世で愛した姿や色彩をそっくりそのまま持つ少年だった。
オリーブのような柔らかな青碧の瞳、利発そうな眉と高い鼻梁。小麦の穂に似た艶のある黄金の髪。紹介状やカルテに書かれた名前も、僕の愛した漢字と響き。
しかし、その少年は前世での記憶を持ってはいなかった。彼は僕をかつての恋人ではなく、「ごじょう、せんせい」とガラスのように透き通る声で、僕を主治医として認識した。
それでも僕はまた恋をした。
だって僕は七海のことが大好きだったから、七海の美しく儚い少年姿を大好きにならないわけがない。この小さく細い身体が年齢を重ねるごとに強く逞しく、それはもう見事な肉体美になるのを知っている。大きな瞳が次第に知虜に富み怜悧になっても、その奥に慈しむあたたかさが残るのも知っている。
928小さな町のクリニックからの紹介状と共にやってきた少年は、僕が前世で愛した姿や色彩をそっくりそのまま持つ少年だった。
オリーブのような柔らかな青碧の瞳、利発そうな眉と高い鼻梁。小麦の穂に似た艶のある黄金の髪。紹介状やカルテに書かれた名前も、僕の愛した漢字と響き。
しかし、その少年は前世での記憶を持ってはいなかった。彼は僕をかつての恋人ではなく、「ごじょう、せんせい」とガラスのように透き通る声で、僕を主治医として認識した。
それでも僕はまた恋をした。
だって僕は七海のことが大好きだったから、七海の美しく儚い少年姿を大好きにならないわけがない。この小さく細い身体が年齢を重ねるごとに強く逞しく、それはもう見事な肉体美になるのを知っている。大きな瞳が次第に知虜に富み怜悧になっても、その奥に慈しむあたたかさが残るのも知っている。
sarieru_Noel
MAIKING⚠️女体化。海兵学校時代の若🥗サカとゼファ先の話を書きたいやつ。全然完成してないけどいつか完成させるからモチベのために誰か見て()※若🥗サカに恋人(オリジナル)がいる。たぶん完成したら若干若✨→若🥗🌋要素が出る 2049
つむり
MAIKING ここは、冷たい宇宙の真っ只中。ただ記号で呼ばれるだけの座標点の一つでしかない、どこでも無い場所。
あの日、プラズマスパークに伸ばしたオレの手は、その禁忌に触れるまでもなく軽く叩き落とされた。栄光の、ウルトラ兄弟の三番目に。あの強大な力に挑戦することさえ叶わなかったのだ。
罪に問われたオレは、テクターギアとかいう巫山戯た枷を取り付けられた姿で宇宙に放り出され、課された罰は、国外永久追放。思うように体が動かせない上、ディファレーター光線も満足に浴びられない状態となると、どこかの恒星に身を寄せながら、ひっそりと過ごすしかない。
放り出された宇宙はどこでもないし、なにもない。孤独なところだ。けれど、孤独なのは光の国にいた時と何も変わらない。
2297あの日、プラズマスパークに伸ばしたオレの手は、その禁忌に触れるまでもなく軽く叩き落とされた。栄光の、ウルトラ兄弟の三番目に。あの強大な力に挑戦することさえ叶わなかったのだ。
罪に問われたオレは、テクターギアとかいう巫山戯た枷を取り付けられた姿で宇宙に放り出され、課された罰は、国外永久追放。思うように体が動かせない上、ディファレーター光線も満足に浴びられない状態となると、どこかの恒星に身を寄せながら、ひっそりと過ごすしかない。
放り出された宇宙はどこでもないし、なにもない。孤独なところだ。けれど、孤独なのは光の国にいた時と何も変わらない。
つむり
MAIKINGかけねえ←え? そのひとはいつだって、暗くて冷たい宇宙でただひとり、真っ直ぐと光を見詰めていた。
それは、宇宙に浮かぶ星のようだった。
「ベリアルさん!」
星が振り返る。
釣り上がった輝きの切れ長の目は、常にその奥で光を燃やしている。星の光のようなのに、その目はもっと、星に住む生き物のように短い感覚で命を燃やしているように感じる。もう何万年も然程変化していない、この光の国の星とは違う。このひとは常に先を求めている。
「まーた来ちまったのか。ガキ。」
だからこそこの国ではちょっと浮いていて、自分が惹かれてしまう相手だった。
「ぼく……俺はもうガキじゃありませんよ!」
「へー。じゃあオマエ、ココがどこだか、分かるか?」
「どこって……、」
634それは、宇宙に浮かぶ星のようだった。
「ベリアルさん!」
星が振り返る。
釣り上がった輝きの切れ長の目は、常にその奥で光を燃やしている。星の光のようなのに、その目はもっと、星に住む生き物のように短い感覚で命を燃やしているように感じる。もう何万年も然程変化していない、この光の国の星とは違う。このひとは常に先を求めている。
「まーた来ちまったのか。ガキ。」
だからこそこの国ではちょっと浮いていて、自分が惹かれてしまう相手だった。
「ぼく……俺はもうガキじゃありませんよ!」
「へー。じゃあオマエ、ココがどこだか、分かるか?」
「どこって……、」
wwata_candy
MAIKINGのんびり続けてます。1~2p:https://poipiku.com/3257112/7320321.html
=====
イベント出られた方、荒天の中お疲れ様でした。
行けなかったので通販探しに行きます~ 2
あやせ☆めぐる
MAIKINGリョウマくんとファントムリムールバード (その 3)作画日: Sep.18th-19th,2022
サイズ: A4
主にリムールバードの練習に描き始めた筈でしたが、リョウマくんを描き込んでいるうちに本来の目的を忘れてしまいました (^^;) エリアリアお嬢様のファントムリムールバードと、左手・左腕、髪の一部を手直ししました。
UuDO7qIv0j2aVRZ
MAIKINGナオ武付き合ってます
※キスまで
マシュマロリクエストのドライブデートするナオ武の続きです♡
あと1回くらい続きます
ドライブデートするナオ武② タケミチ君と手を繋いだまま歩いた。本当は深海魚コーナーだけで、すぐ手を離すつもりだった。でも、タケミチ君の反応があまりによかったから、サンゴ礁の水槽も、イルカのプールの前でもずっと手を繋いでいた。
タケミチ君はというと、赤くなってぎこちなく歩いていたけど、ボクの手を振り払うことはしなかった。ときどき、目が合うと気恥ずかしそうに笑ってから目を逸らした。
すれ違う人の視線なんかより、手のひらで感じるタケミチ君の体温のほうが、ずっと大事だった。こんな平和にタケミチ君と水族館でデートする未来が来るなんて、過去の自分に伝えたら絶対に信じないだろう。この夢のような状況を無駄にしないように、ずっと手を繋いでいようと思った。
3467タケミチ君はというと、赤くなってぎこちなく歩いていたけど、ボクの手を振り払うことはしなかった。ときどき、目が合うと気恥ずかしそうに笑ってから目を逸らした。
すれ違う人の視線なんかより、手のひらで感じるタケミチ君の体温のほうが、ずっと大事だった。こんな平和にタケミチ君と水族館でデートする未来が来るなんて、過去の自分に伝えたら絶対に信じないだろう。この夢のような状況を無駄にしないように、ずっと手を繋いでいようと思った。
yoikiti86hamu
MAIKING⚠️捏造、一年後の世界線、あおちゃんがぽちゃぽちゃになる今年の夏合宿も海で遊ぶためにダイエットをするあおちゃんの話のネーム
(ヴィルチッタをヴィレチッタと誤字してた......)
3月オンリーに出す本の中にいれるかも 8
Nicolle45475608
MAIKING以前に話していた十二国記パロ今回はマーヴの独り言です。
十二国記は
12個の国に王様がいて
その王様を麒麟と呼ばれる特別な生き物(普通に人の見た目)が選ぶ。という設定です。
麒麟は王様を選べる唯一の存在なので、絶対に王様を見つけ出さなければならない役割があります。
(王様に、王様になる自覚とか、資格とかは全く問われない)麒麟に選ばれたから王なのです
深く考えちゃだめ 405
AccoChat2
MAIKING【注】・何が起きても、どんなカプが出ても許せる方向け。
・両片思いの花松+角名(本来は右だが花松の前では左っぽく振る舞う年下の角名)
・右角名の相手は出るかも含め未定。右角名が苦手な方には非推奨。
・松川に攻めぽく振る舞う角名。振る舞うだけですが、左角名がダメな方には非推奨。
・なんちゃってバンドパロ。書いた人間のバンドに対する無知
・マッキーまだ出ない
・最後は花松両思いハピエン 1605
n..
MAIKING若オディのろイチャイチャ。生徒会室で我慢出来なくなってほしい。(そのシチュのもっと濃いイチャイチャ漫画にしたい!)
彼らを描きたくなる発作が定期的に来る😂
本当に🧸神のキャラデザ良すぎで…
オディのろオディのろ…
w 2
tntn__mn
MAIKING押忍風味というか学パロというか制服着せたかっただけの欲望のビリグレです。描きたいとこだけ書いたので突然始まり突然終わる。
時間がなくてトーンとかいろいろできてなくて雑です!!!!!
一応背後に気をつけて!
nigiyakashi3
MAIKING※月島が幸せになってほしい鯉登と、幸せになるために生まれてきた月島の話。※現パロ転生風味
※挫折中。月鯉になる予定だけど、月ちよが付き合って別れています。
暁を迎えに(仮)「会いたいと思わないのか?」
「思わないことはない。いつかどこかで元気な顔を見られたらいいなとは思ってる」
「はあ、謙虚なことで」
「そうだろ、私はわりと謙虚なんだ」
「今は、な」
「今も、だ」
杉元は、目深にかぶった帽子を取ってゴシゴシ汗を拭いた。夏の木漏れ日が、傷のない顔にチラチラと落ちる。蝉時雨の合間に、手のひらを冷やすアイスコーヒーの氷が涼しげな音を立てた。
「良かったな」
「え?」
帽子のつばを深く下ろした杉元に、鯉登は少し笑った。そんなにせっせと隠すものもないくせに、なぜか癖みたいになっているそれが健気で微笑ましかった。そして、その献身はこの度めでたく成就したのだ。
「夏が終わった頃に惚気話を聞いてやるから、たっぷり用意しておけ」
73421「思わないことはない。いつかどこかで元気な顔を見られたらいいなとは思ってる」
「はあ、謙虚なことで」
「そうだろ、私はわりと謙虚なんだ」
「今は、な」
「今も、だ」
杉元は、目深にかぶった帽子を取ってゴシゴシ汗を拭いた。夏の木漏れ日が、傷のない顔にチラチラと落ちる。蝉時雨の合間に、手のひらを冷やすアイスコーヒーの氷が涼しげな音を立てた。
「良かったな」
「え?」
帽子のつばを深く下ろした杉元に、鯉登は少し笑った。そんなにせっせと隠すものもないくせに、なぜか癖みたいになっているそれが健気で微笑ましかった。そして、その献身はこの度めでたく成就したのだ。
「夏が終わった頃に惚気話を聞いてやるから、たっぷり用意しておけ」
智美。
MAIKING続フォロワー様のフムブン姉弟ちっこい頃ツイから膨らんだアニカビ妄想。大人組考えようとして轟沈するの図。オチとか色々はカビちゃが吸い込みました「……こんなものっ」
デデデのハンマーを拝借してあの転送装置の前に立つ。怪しげな商売にすぐ乗っかるデデデもデデデだけれど、そもそもこんなものさえなければ大事にはならなかったのだ。元凶を絶ってしまえば良い。簡単な話だ。賑やかな足音が聞こえる。デデデは乱暴に扉を開けるとわたしを指す。デデデと少し遅れてやってきたエスカルゴンは目を丸くしていた。
「何をするゾイ!?」
「何って……見て分からない?」
「わわわ、フームが暴走してるでゲス!」
「だってこれがあるから村のみんなも困ってたじゃない」
「……やめるんだ」
藍色のマントがなびく。ハンマーはあっさりとわたしの手から離れた。メタナイト卿はこんな行動を取ったわたしに困惑している。気配を察することは難しいけれど、何を思っているかは少しだけ理解出来るようになった。小さい頃はその仮面が珍しくて、そして怖くなって距離を取っていたっけ。関わってみないと分からないこともある。メタナイト卿は一応デデデの部下だ。時々忘れそうになるけれど。
3319デデデのハンマーを拝借してあの転送装置の前に立つ。怪しげな商売にすぐ乗っかるデデデもデデデだけれど、そもそもこんなものさえなければ大事にはならなかったのだ。元凶を絶ってしまえば良い。簡単な話だ。賑やかな足音が聞こえる。デデデは乱暴に扉を開けるとわたしを指す。デデデと少し遅れてやってきたエスカルゴンは目を丸くしていた。
「何をするゾイ!?」
「何って……見て分からない?」
「わわわ、フームが暴走してるでゲス!」
「だってこれがあるから村のみんなも困ってたじゃない」
「……やめるんだ」
藍色のマントがなびく。ハンマーはあっさりとわたしの手から離れた。メタナイト卿はこんな行動を取ったわたしに困惑している。気配を察することは難しいけれど、何を思っているかは少しだけ理解出来るようになった。小さい頃はその仮面が珍しくて、そして怖くなって距離を取っていたっけ。関わってみないと分からないこともある。メタナイト卿は一応デデデの部下だ。時々忘れそうになるけれど。