FineRisoluto
REHABILI!FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
ある「元」光の戦士の6.01その4「まさかタタルさんにホルムギャングの素養があったなんて」
「暴れるヤクを生捕りにするのに便利なのでっす」
「オーバースペックだよ」
「放射状なのが当てづらいのでっす」
「それはオーバーパワーだよ」
タタル、戦士にでもなるのだろうか。
「フィーネさん元気がありませんねえ」
「タタルさんのせいだよ」
縛り上げて石の家まで連行されてきた。その直後に元気が出るものか。
やれやれ、と肩を落とすフィーネの全身を、タタルの視線が上から下まで何度も往復する。
「少し痩せまっしたか……?それに、なぜ弓を持っているのでっす?」
「不健康なわけじゃないよ。今はのんびりしているし、冒険していた頃より食べる量が減ったかな」
タタルの指摘はもっともで、フィーネは暁の血盟と行動を共にしていた頃から痩せている。とはいえ、あの頃は毎日野を駆け、魔物と戦い、帝国と戦い、蛮神を討滅し、夜には疲れたと叫びながら大量の食事を摂って風呂に入りすぐに熟睡していた。
2325「暴れるヤクを生捕りにするのに便利なのでっす」
「オーバースペックだよ」
「放射状なのが当てづらいのでっす」
「それはオーバーパワーだよ」
タタル、戦士にでもなるのだろうか。
「フィーネさん元気がありませんねえ」
「タタルさんのせいだよ」
縛り上げて石の家まで連行されてきた。その直後に元気が出るものか。
やれやれ、と肩を落とすフィーネの全身を、タタルの視線が上から下まで何度も往復する。
「少し痩せまっしたか……?それに、なぜ弓を持っているのでっす?」
「不健康なわけじゃないよ。今はのんびりしているし、冒険していた頃より食べる量が減ったかな」
タタルの指摘はもっともで、フィーネは暁の血盟と行動を共にしていた頃から痩せている。とはいえ、あの頃は毎日野を駆け、魔物と戦い、帝国と戦い、蛮神を討滅し、夜には疲れたと叫びながら大量の食事を摂って風呂に入りすぐに熟睡していた。
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REHABILI!FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
ある「元」光の戦士の6.01その3フェオは激怒した。
必ず、『かわいい若木』の心を覗かねばならぬと決意した。
フェオには人間の心がわからぬ。
フェオはイル・メグのピクシーである。
魔法を操り、人間と遊んで暮らしてきた。
けれども『かわいい若木』の気まぐれには人一倍に鈍感であった。
今日未明フィーネはクリスタリウムを出発し、世界を越え山越え、十里はなれたここモードゥナの市にやって来た。
――探さないでください――
そんなありきたりの書き置きを残して。
それがどれほど『美しい枝』の機嫌を損ね厄介なことになるかとも知らずに。
「モードゥナって食べ物売ってないの?」
市に並ぶのは採集を行う者、製作を行う者向けの品ばかりだが、道具や装備に限っていて、料理の素材になりそうなものは何ひとつない。
967必ず、『かわいい若木』の心を覗かねばならぬと決意した。
フェオには人間の心がわからぬ。
フェオはイル・メグのピクシーである。
魔法を操り、人間と遊んで暮らしてきた。
けれども『かわいい若木』の気まぐれには人一倍に鈍感であった。
今日未明フィーネはクリスタリウムを出発し、世界を越え山越え、十里はなれたここモードゥナの市にやって来た。
――探さないでください――
そんなありきたりの書き置きを残して。
それがどれほど『美しい枝』の機嫌を損ね厄介なことになるかとも知らずに。
「モードゥナって食べ物売ってないの?」
市に並ぶのは採集を行う者、製作を行う者向けの品ばかりだが、道具や装備に限っていて、料理の素材になりそうなものは何ひとつない。
おくばし
REHABILI前回の漫画(https://poipiku.com/137328/6423406.html)の続きです。安田越後守(@ngwk_echigo)さんにネタと許可頂きました、ありがとうございました!
もっとみんな温泉入ってくれ〜
FineRisoluto
REHABILI!FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
ある「元」光の戦士の6.01その2「はぁ」
彷徨う階段亭で、頬杖をついて思わずため息が出る。
今朝、食事を求めてクリスタリウムを回ってみたものの、どの店も物価が高い。
リムサ・ロミンサの10倍近い料理すらある。
罪喰いの脅威が去ったといえど、まだまだ食料調達には危険が伴うのだろうか。
一念発起して、レイクランドの植物や魚を自分で調達することにしたのだが……。
「フラントーヨ」
オリーブの果実。オリーブオイルにはなるが、これだけで食べられるものではない。
「ハードキャンディ」
藻の味しかしない。どの店に聞いても積極的に食べる者はいないようだ。
「ラクサンインクホーン」
体液が天然の染料になる巻き貝。そもそも食用ではない。
「キサントバス」
色素異常で黄色くなったバス。光の氾濫で色素異常を起こしていると言われているらしい。
2171彷徨う階段亭で、頬杖をついて思わずため息が出る。
今朝、食事を求めてクリスタリウムを回ってみたものの、どの店も物価が高い。
リムサ・ロミンサの10倍近い料理すらある。
罪喰いの脅威が去ったといえど、まだまだ食料調達には危険が伴うのだろうか。
一念発起して、レイクランドの植物や魚を自分で調達することにしたのだが……。
「フラントーヨ」
オリーブの果実。オリーブオイルにはなるが、これだけで食べられるものではない。
「ハードキャンディ」
藻の味しかしない。どの店に聞いても積極的に食べる者はいないようだ。
「ラクサンインクホーン」
体液が天然の染料になる巻き貝。そもそも食用ではない。
「キサントバス」
色素異常で黄色くなったバス。光の氾濫で色素異常を起こしていると言われているらしい。
KIT
REHABILI🌈🕒の🦊と👟※前回の話引きずってます。(👹×👟)
一様双子設定ですが多少の腐要素はあります。
苦手な方は開かないことをオススメします。
続きはないと思います。
envy「…お前さ、弟嫌いになったりしないの?」
「なんないよ。」
俺の双子の弟、シュウはいい子の真面目ちゃん。
先生にも友達にも恵まれて。
今じゃ彼女がいるとかいないとか。
でも別に、それで嫌いになるわけでもない。
確かにシュウは俺にも優しくしてくれる。
嫌いになる要素がない。
むしろ好き。
対して俺は一部の先生と生徒からは好かれていても、やはり俺を毛嫌いする奴もいる。
まぁそんな、
皆俺のこと好きになってよ!!
て訳じゃないし、いいけどね。
「ミスタ〜!今日部活なかったよね、」
「シュウ!ないない部活ない!一緒に帰ろ!」
シュウと違うクラスになってからも、部活がない日はこうして一緒に帰ってる。
「今日のカラオケは?」
「パス!」
「だろうな…了解。皆に伝え直し。」
1417「なんないよ。」
俺の双子の弟、シュウはいい子の真面目ちゃん。
先生にも友達にも恵まれて。
今じゃ彼女がいるとかいないとか。
でも別に、それで嫌いになるわけでもない。
確かにシュウは俺にも優しくしてくれる。
嫌いになる要素がない。
むしろ好き。
対して俺は一部の先生と生徒からは好かれていても、やはり俺を毛嫌いする奴もいる。
まぁそんな、
皆俺のこと好きになってよ!!
て訳じゃないし、いいけどね。
「ミスタ〜!今日部活なかったよね、」
「シュウ!ないない部活ない!一緒に帰ろ!」
シュウと違うクラスになってからも、部活がない日はこうして一緒に帰ってる。
「今日のカラオケは?」
「パス!」
「だろうな…了解。皆に伝え直し。」
FineRisoluto
REHABILI!FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
ある「元」光の戦士の6.01その1雨音で目が覚める。
窓から見えるクリスタルタワーはこんな朝でも壮観だ。
あくびをかみ殺しながら、布団から這い出る。
いや、やっぱり二度寝しようか……。
……いつも後悔するんだよな……。
ただ、もう少しだけ。
そう思って布団の中に戻ろうとした瞬間、部屋全体が眩く照らされた。直後、轟く雷鳴に、少しだけ眉毛が吊り上がる。
ラムウの雷撃の方がよほど凄まじかった。
しかし二度寝しようかという迷いを吹き飛ばすには十分だった。
ーー仕方ない。
くぁ、と今度は思いっきりあくびをして、「元」光の戦士ーーフィーネはようやくベッドから抜け出したのだった。
顔を洗い、銀の髪を後ろでひとつにまとめる。
冒険していたころは毎朝編み込んで凝った髪型にしていたのだか、今ではそんな気も起きず。
1400窓から見えるクリスタルタワーはこんな朝でも壮観だ。
あくびをかみ殺しながら、布団から這い出る。
いや、やっぱり二度寝しようか……。
……いつも後悔するんだよな……。
ただ、もう少しだけ。
そう思って布団の中に戻ろうとした瞬間、部屋全体が眩く照らされた。直後、轟く雷鳴に、少しだけ眉毛が吊り上がる。
ラムウの雷撃の方がよほど凄まじかった。
しかし二度寝しようかという迷いを吹き飛ばすには十分だった。
ーー仕方ない。
くぁ、と今度は思いっきりあくびをして、「元」光の戦士ーーフィーネはようやくベッドから抜け出したのだった。
顔を洗い、銀の髪を後ろでひとつにまとめる。
冒険していたころは毎朝編み込んで凝った髪型にしていたのだか、今ではそんな気も起きず。
konohako*
REHABILI進撃の巨人 最終話前に書き始めて、書きかけになっていたものを、リハビリも兼ねて手直し。リヴァミカです。
繋がれる手(仮)後編夕刻、三兵団の合同会議も終わり自室に戻ろうと廊下を歩いている時、訓練に精を出す兵士の声が響き、導かれるよう窓の外を見下ろした。
あれから[[rb:一月 > ひとつき]]、調査兵団の体制が決まった。
巨人と戦っていた時とはわけが違う。エルヴィンもいない中、正直途中で投げ出したくなった。憲兵や駐屯兵団と違って、調査兵団にはブレーンが不在だ。そこも憲兵から補充される予定だが、果たして憲兵やってた人間が調査兵団で出来るのか。
「イカれてなきゃ続かねぇのは、巨人がいなくなったって同じだ」
現在調査兵団にて一番頭がキレそうな人物、俺にとって一番案じている部下は、何とか調査兵団に残留することが出来た。誰もが知っているミカサの状態。退団させる可能性が非常に高く危なかった。退団させて、あの状態のミカサが一人で生きて行けるとは思えない。
2851あれから[[rb:一月 > ひとつき]]、調査兵団の体制が決まった。
巨人と戦っていた時とはわけが違う。エルヴィンもいない中、正直途中で投げ出したくなった。憲兵や駐屯兵団と違って、調査兵団にはブレーンが不在だ。そこも憲兵から補充される予定だが、果たして憲兵やってた人間が調査兵団で出来るのか。
「イカれてなきゃ続かねぇのは、巨人がいなくなったって同じだ」
現在調査兵団にて一番頭がキレそうな人物、俺にとって一番案じている部下は、何とか調査兵団に残留することが出来た。誰もが知っているミカサの状態。退団させる可能性が非常に高く危なかった。退団させて、あの状態のミカサが一人で生きて行けるとは思えない。
mitsuro
REHABILIレオクリ小話ちょっとヤンデレ恋人になりたい男となりたくない男しまったと思った瞬間にはもう遅かった。こちらを見据える青い瞳は、確かに怒りを滲ませている。
怒らせてしまった。クリスは自分の失言に思わずため息を吐きそうになったが、火に油を注ぐ前になんとか飲み込んだ。
「つまり、お前は恋人でもない男と会うたびに寝てるのか」
「そういう意味で言ったんじゃない」
レオンの言い草は心外だが、クリスの伝え方では突き詰めればそういうことになってしまう。
お互いもう中年の男で、関係を始める前に改めて告白し合ったわけでもないが、クリスはなんの抵抗も無く簡単に他人と(同性となれば尚更)関係を持てる性格ではないし、レオンとて戯れに男に手を出すような趣味は持ち合わせていない。お互いにとって特別な相手だということに間違いはないはずだし、レオンに至っては恋人同士の自然な流れだと認識していた。
1472怒らせてしまった。クリスは自分の失言に思わずため息を吐きそうになったが、火に油を注ぐ前になんとか飲み込んだ。
「つまり、お前は恋人でもない男と会うたびに寝てるのか」
「そういう意味で言ったんじゃない」
レオンの言い草は心外だが、クリスの伝え方では突き詰めればそういうことになってしまう。
お互いもう中年の男で、関係を始める前に改めて告白し合ったわけでもないが、クリスはなんの抵抗も無く簡単に他人と(同性となれば尚更)関係を持てる性格ではないし、レオンとて戯れに男に手を出すような趣味は持ち合わせていない。お互いにとって特別な相手だということに間違いはないはずだし、レオンに至っては恋人同士の自然な流れだと認識していた。