menhir_k
REHABILIデキてないアシュクロアシュ(認めた)破局後の未練たら㌧くゆる心 昼時を少し過ぎた頃、アシュトンはラクールに着いた。ソーサリーグローブの脅威も消え、エクスペル最大の都市は活気に満ちている。その上、近々武具大会の開催を控えるラクールの城下は、いつも以上に人々で溢れていた。賑わう城下町の空気とは裏腹に、くもり空は厚く、今にも雨が降り出しそうだ。
曇天を背にそびえ立つ堅牢な城を見上げている内に、人波に流されて随分と押し戻されてしまう。背負った双龍などお構いなしだ。都会の人間はこわい。アシュトンは思った。それから、こんなときは逸れないように手を引いてくれた友人のことを思い出した。彼が今、隣にいないことがどうしようもなく寂しい。人混みでアシュトンだけが、どうしようもなく一人ぼっちだ。
4402曇天を背にそびえ立つ堅牢な城を見上げている内に、人波に流されて随分と押し戻されてしまう。背負った双龍などお構いなしだ。都会の人間はこわい。アシュトンは思った。それから、こんなときは逸れないように手を引いてくれた友人のことを思い出した。彼が今、隣にいないことがどうしようもなく寂しい。人混みでアシュトンだけが、どうしようもなく一人ぼっちだ。
sayutanuco
REHABILIステの最終日。階段で鉄パイプ使って二人で遊んでるココイヌが可愛かったので妄想してみました。一番下にステの感想も書いてます。ちょっかい---------------
「……なぁ、イヌピー」
「ココ…?」
「それいいじゃん、どこに落ちてたんだよ」
柴大寿が東京卍會の連中とやり合っている中。ゆったりと階段に腰を下ろして身を預けていた九井は、ふっと口許を緩ませて乾が手にしている鉄パイプに視線を流してきた。
「ココも使ってみるか?」
「んー……そうだなぁ、棒術も有りかもしんねーけど……」
九井に渡した錆のない銀色が教会の仄かな明かりを吸いとる。微かに反射した暖色に端整な横顔を染めた幼馴染は、撫ぜるように長い指先を滑らせていった。
さっきまで乾がしっかりと握っていた場所に九井の手のひらが重ねられる。たったそれだけのことで揺れそうになる感情を拒むように、乾は九井から目を背けた。
1845「……なぁ、イヌピー」
「ココ…?」
「それいいじゃん、どこに落ちてたんだよ」
柴大寿が東京卍會の連中とやり合っている中。ゆったりと階段に腰を下ろして身を預けていた九井は、ふっと口許を緩ませて乾が手にしている鉄パイプに視線を流してきた。
「ココも使ってみるか?」
「んー……そうだなぁ、棒術も有りかもしんねーけど……」
九井に渡した錆のない銀色が教会の仄かな明かりを吸いとる。微かに反射した暖色に端整な横顔を染めた幼馴染は、撫ぜるように長い指先を滑らせていった。
さっきまで乾がしっかりと握っていた場所に九井の手のひらが重ねられる。たったそれだけのことで揺れそうになる感情を拒むように、乾は九井から目を背けた。
梨那★
REHABILI【俺の彼氏は眼鏡男子/銀大】支部の「いーすわ、どーせ銀星が送ってくれるんすもん」の続きです
銀星はイチャコラ→大牙としたい的な感情です🍀夢ぽい銀大好きな方どーぞ^_^
#腐ラスタ #銀大
俺の彼氏は眼鏡男子/銀大 赤とんぼがちらほらと見えだした。この辺りの緑地と言えば公園で未だ紅葉する時期には早い。木々と芝生を行き交うとんぼの赤が映える。
「駅に集合で良かったじゃねぇすか?」
9月の終わり、キラキラとした噴水の飛沫が気持ちいい。薄っすら浮かぶ汗は風によって熱を奪われいつの間にか心地よいものとなっていた。
「眼科受診の日、寝坊したのどこの誰だっけ」
昼と夜の長さが同じになりこれから日が短くなる。ジリジリとした陽射しに別れを告げ太陽が恋しい季節がやってくる…秋と冬の狭間。俺は恋人?とはまだ呼べない相手が待ち合わせ場所にやってきたそれだけで心が弾んでいた。責める言葉とは裏腹にだ。彼を待っている時間でさえ愛おしい。
2249「駅に集合で良かったじゃねぇすか?」
9月の終わり、キラキラとした噴水の飛沫が気持ちいい。薄っすら浮かぶ汗は風によって熱を奪われいつの間にか心地よいものとなっていた。
「眼科受診の日、寝坊したのどこの誰だっけ」
昼と夜の長さが同じになりこれから日が短くなる。ジリジリとした陽射しに別れを告げ太陽が恋しい季節がやってくる…秋と冬の狭間。俺は恋人?とはまだ呼べない相手が待ち合わせ場所にやってきたそれだけで心が弾んでいた。責める言葉とは裏腹にだ。彼を待っている時間でさえ愛おしい。
のーま(ルガノエンテ)
REHABILI年明けネタ。ルガノさんの独白超短文。盛り上がりもなくオチもない、だらだらした何か一応男×男だしほんのり男娼のお仕事描写あるからワンクッションだけ入れとくか… 827
razume
REHABILIアシュ︎︎ ♀ヨダ︎︎ ♀ 付き合ってる現パロ (※女体化するにあたって一人称、二人称を変更してる所あり)ボクサーアシュ(とカルナ)と、そのスポンサー的なヨダナというざっくりとした感じ 3745
higumafactory
REHABILI五夏。授乳コンカフェで働くsgrくんに甘えまくるstrくんの話。連載形式でちまちまあげていきます。授乳コンカフェのすぐるママと甘えん坊さとるくん。1「授乳コンカフェ……?ラルゥ、今世ではまた…すごいことやってるね?」
前世の盟友は赤いリップを塗った形の良い唇で笑うと、私に言う。
「うふふ。そうなの。他にもおっぱいパブに、乳牛コンカフェもやってるのよ。どのお店も経営は順調よ♡」
…世も末だな。そう思いながら私は目の前のカップに手を伸ばした。
死後の世界である、あの空港で唯一無二の親友と別れ今世に生まれ落ちた。前世で関わった人間にまた出会ったりしているが、悟には未だ会えていない。
「傑ちゃん…今世でも私と手を組まない?」
ラルゥはニッと笑う。
「…手を組むって…共同経営者とか?魅力的な話だけど、まだ大学在学中だからなぁ…」
悟と再会した時に「授乳コンカフェの経営者をやっていて…」と説明するのは色々面倒だ。当たり障りのない様に断るのが賢い選択だろう。
1490前世の盟友は赤いリップを塗った形の良い唇で笑うと、私に言う。
「うふふ。そうなの。他にもおっぱいパブに、乳牛コンカフェもやってるのよ。どのお店も経営は順調よ♡」
…世も末だな。そう思いながら私は目の前のカップに手を伸ばした。
死後の世界である、あの空港で唯一無二の親友と別れ今世に生まれ落ちた。前世で関わった人間にまた出会ったりしているが、悟には未だ会えていない。
「傑ちゃん…今世でも私と手を組まない?」
ラルゥはニッと笑う。
「…手を組むって…共同経営者とか?魅力的な話だけど、まだ大学在学中だからなぁ…」
悟と再会した時に「授乳コンカフェの経営者をやっていて…」と説明するのは色々面倒だ。当たり障りのない様に断るのが賢い選択だろう。
menhir_k
REHABILIデキてないのに別れ話をするアシュクロ逃げないでも似気無いでもどちらでも
にげないぼくら 薄ら白く幽鬼のように浮かび上がる、レースに似た花を視界の端に捉える。冷たい夜の空気の中、煽したばかりの火が風に吹かれて頼りなく揺れていた。乾いた枝を投げ込むと、ぱちりと小さな火花を散らして焚き火が爆ぜる。驚いて手を引いくアシュトンの様子を見ていた隣の青年が、思わずといった様子で小さく噴き出した。気恥ずかしさに、頬が照る。
「ごめんごめん。そうむくれるなって」
言葉とは裏腹に、深まる青年の笑みにつられてアシュトンも笑った。
「クロードよりぼくの方が野宿には慣れてるんだよ」
「知ってるよ。ぼくはアシュトンみたいに食材を上手く扱えないし」
そんなわけで、はい。道具袋をあさり始めたかと思えば、クロードが眩しい笑顔で肉の塊を突き出してきた。最後に立ち寄った村で仕入れた少し値の張る上質の肉だ。本来、野宿の延長で調理し、振る舞うような肉ではない。
5278「ごめんごめん。そうむくれるなって」
言葉とは裏腹に、深まる青年の笑みにつられてアシュトンも笑った。
「クロードよりぼくの方が野宿には慣れてるんだよ」
「知ってるよ。ぼくはアシュトンみたいに食材を上手く扱えないし」
そんなわけで、はい。道具袋をあさり始めたかと思えば、クロードが眩しい笑顔で肉の塊を突き出してきた。最後に立ち寄った村で仕入れた少し値の張る上質の肉だ。本来、野宿の延長で調理し、振る舞うような肉ではない。
menhir_k
REHABILIオペラさんを仲間にしてから竜の巣で双剣士の死体を見付けるクロードの話死者 死体を見付けた。陽の光も届かない、寒々しく暗い坑道の最奥に、その死体はひっそりと横たわっていた。ところどころ魔物に食べられているのか損傷が多く、申し訳程度に残った肉も腐り果てている。それでも辛うじて残った衣服の残骸から、その遺体がかつて人であったことが知れた。それも剣士だ。投げ出された一対の短剣を見下ろして目を細める。
「クロード。そちらには誰かいまして」
落ち着いた柔らかい声が聞こえて、クロードはゆっくりと振り返った。独特の装飾具を揺らしながら、紋章術師の女が近付いてくる。明るく開けた屋外では春の花のような淡紫色の髪は、彩度を欠いた闇の中では鈍い銀色に見えた。
クロードが口を開くより先に足元に視線を落とした女が、小さな声を発した。
2357「クロード。そちらには誰かいまして」
落ち着いた柔らかい声が聞こえて、クロードはゆっくりと振り返った。独特の装飾具を揺らしながら、紋章術師の女が近付いてくる。明るく開けた屋外では春の花のような淡紫色の髪は、彩度を欠いた闇の中では鈍い銀色に見えた。
クロードが口を開くより先に足元に視線を落とした女が、小さな声を発した。