tukaichi17
REHABILIメンタル回復用無題 その日、アタリメはタコワサと海にほど近い宿の離れで無聊を託っていた。
暇なとき、よく二人はどちらともなく海を見に行く。穏やかな西の海の時もあれば、いつも荒れている東の海の時もある。今日は東の海だった。
凍えた風に身を晒し、肩を並べて砕けては散っていく波をずっと見ていた。そのうち雪が降り出して、これは積もると察した二人は、近場で宿を取ったのである。
雪は、日も傾きかけた頃になってようやく熄んだ。
その時のアタリメは、タコワサと二人で火鉢を囲み、冷えた身体を温めながら黙って炭の弾ける音を聞いていた。
ふと鳥の声が聞こえたので、アタリメは立ち上がり、部屋の障子を開け放つ。外は一面の銀世界である。十センチは積もっているか。
3015暇なとき、よく二人はどちらともなく海を見に行く。穏やかな西の海の時もあれば、いつも荒れている東の海の時もある。今日は東の海だった。
凍えた風に身を晒し、肩を並べて砕けては散っていく波をずっと見ていた。そのうち雪が降り出して、これは積もると察した二人は、近場で宿を取ったのである。
雪は、日も傾きかけた頃になってようやく熄んだ。
その時のアタリメは、タコワサと二人で火鉢を囲み、冷えた身体を温めながら黙って炭の弾ける音を聞いていた。
ふと鳥の声が聞こえたので、アタリメは立ち上がり、部屋の障子を開け放つ。外は一面の銀世界である。十センチは積もっているか。
おむむ
REHABILI黒い毛むくじゃらのご訪問。先日上げたあまくんれのさんの前日譚。
の前半。後半は後日あげる予定。
れのさんとひとりの会話。
絵本というか児童書風で。
潜はイレギュラーだったけど異世界って初回組はどれくらい拘束されてるのかな…
□駄文にお付き合い頂いた上に毎回ご丁寧にほんっっとにありがとうございます。
感想文人間崩壊していてお恥ずかしい限りです…あとで消そう…
🤝🤝🤝 2569
2ka_asmc
REHABILIおしゃべりしてるだけ ほのぼのかと思ったら急にぶっ込んでくるうにどこまでが悪戯なのか「やあブラザー! トリックオアトリート!」
「ん」
早番の勤務を終えた昼下がり。特にこれから用事もないので、ソーンズのいる実験室に押しかけたのがついさっきのこと。実験器具を洗っていた彼は、こちらにいつもと変わらない——イベントには興味のなさそうな——視線だけを寄越して、顎である方向を指した。
「菓子ならそこの棚の上にある」
「うそ、準備してくれてたの?」
「偶然だ」
目線の先、棚の上にはちょっとした菓子折りの箱が置いてあった。かわいらしいデザインのそれは、ソーンズが自分で買ったとは思えない。おそらく誰かからの貰い物だろう。
彼自身が手をつけたのか、中身がいくつか無くなっており、残っているのはちょうど僕が好きなやつばっかりだ。うん、ハロウィンの戦利品としては十分かな。
1393「ん」
早番の勤務を終えた昼下がり。特にこれから用事もないので、ソーンズのいる実験室に押しかけたのがついさっきのこと。実験器具を洗っていた彼は、こちらにいつもと変わらない——イベントには興味のなさそうな——視線だけを寄越して、顎である方向を指した。
「菓子ならそこの棚の上にある」
「うそ、準備してくれてたの?」
「偶然だ」
目線の先、棚の上にはちょっとした菓子折りの箱が置いてあった。かわいらしいデザインのそれは、ソーンズが自分で買ったとは思えない。おそらく誰かからの貰い物だろう。
彼自身が手をつけたのか、中身がいくつか無くなっており、残っているのはちょうど僕が好きなやつばっかりだ。うん、ハロウィンの戦利品としては十分かな。
さなか
REHABILI石流に熱の籠もった瞳で告白されたら流されてしまいそうな押しに弱い乙骨くんの石乙石乙散文 ぎゅっと身体を抱き締められて、耳元で「好きだ」とハッキリ言われた。抱き締めてくる逞しい腕は少し震えていて、力強いのに何故か不安定で、耳元で囁かれた告白の言葉も、ハッキリ聞こえるのに何処か必死で。
いつも何事もなんでもない風に受け流して堂々としているこの人が、こんな姿を見せることがあるだなんて驚いてしまって。
そして何より自分への好意を示す言葉が信じられなくて、上手く飲み込めなくて。
その好きはどういう好きなのだろう。仲間とか友達とか、そう言う好きであるはずはない、そういう好きをこんな必死に抱き締めながら伝えるなんてありえない。
だったら、恋とか愛しているの好きだろうか。そう考えたら、そんな気持ちをこの人から向けられるなんて有り得ないって思って。
1070いつも何事もなんでもない風に受け流して堂々としているこの人が、こんな姿を見せることがあるだなんて驚いてしまって。
そして何より自分への好意を示す言葉が信じられなくて、上手く飲み込めなくて。
その好きはどういう好きなのだろう。仲間とか友達とか、そう言う好きであるはずはない、そういう好きをこんな必死に抱き締めながら伝えるなんてありえない。
だったら、恋とか愛しているの好きだろうか。そう考えたら、そんな気持ちをこの人から向けられるなんて有り得ないって思って。
tukaichi17
REHABILIアタワサのタコワサ視点みたいな話 夜の海を二人で歩いた。
まだそういう関係になる前の話だ。互いに好意はあったが、それを自覚はしていなかった頃である。
目を閉じると瞼に光に重さを感じるくらい、その日の月は青かった。
そろそろ潮が満ちるのか、海風は少し強い。風に煽られ、ばたばたと着物の袖と袴がはためく音が潮騒と良く合った。
「前はもう少し、波打ち際が遠かったのだが」
ちいさく呟くと、隣を歩いていた開襟シャツと洋袴姿の男――アタリメが耳聡く訊き返す。
「何だって?」
独り言であるからタコ語で呟いていたのだが、聞かれて不味いことではないので改めてイカの言葉で言い直した。
「海ガ近イ、ト言ッタノダ」
会話するには困らないが、流暢さにはやや欠ける。けれど、言わんとすることは伝わったのか、アタリメもため息のように呟いた。
3505まだそういう関係になる前の話だ。互いに好意はあったが、それを自覚はしていなかった頃である。
目を閉じると瞼に光に重さを感じるくらい、その日の月は青かった。
そろそろ潮が満ちるのか、海風は少し強い。風に煽られ、ばたばたと着物の袖と袴がはためく音が潮騒と良く合った。
「前はもう少し、波打ち際が遠かったのだが」
ちいさく呟くと、隣を歩いていた開襟シャツと洋袴姿の男――アタリメが耳聡く訊き返す。
「何だって?」
独り言であるからタコ語で呟いていたのだが、聞かれて不味いことではないので改めてイカの言葉で言い直した。
「海ガ近イ、ト言ッタノダ」
会話するには困らないが、流暢さにはやや欠ける。けれど、言わんとすることは伝わったのか、アタリメもため息のように呟いた。
バルサミコ
REHABILI黄葉(もみちば)を、散(ち)らまく惜(お)しみ、手折(たを)り来て、今夜(こよひ)かざしつ、何か思はむ原神の万葉くんがいう歌は万葉集からなの
フォローしてる方の毎日 兼さん 可愛すぎてな・・・目の保養なんです
最近お絵かき遠のきがちなのでリクエストしてもらって描いた三日月さん
三日月さんは比較的真面目に描きやすい 4
Magic_WGH
REHABILI역시나 듀란오블인데 이제 둘이 이별한지 조금의 시간이 흐른 상태에서 우연히 마주쳤다는 느낌으로 봐주세요... 헤어졌어도 그간 쌓인 정이 있으니 안부 묻는 그런모습이 갑자기 보고싶었을뿐,., 2さなか
REHABILI石乙がちゅっちゅしてるだけの話散文 ふっと目を覚ますと、目の前に石流の寝顔があって、乙骨はぼんやりとその顔を眺めた。下睫毛の伸びた目は閉じられていて、薄く開いた口が僅かに呼吸を刻んでいた。
(……寝てる)
その状態は明らかで、乙骨もほんの一瞬前まで寝ていたのだから当然だ。
(いつも僕よりさっさと先に起きてるから、こんなにしっかり寝顔を見るのは珍しいかも)
そんな風にまじまじと石流の顔を見つめていれば「んー」と唸りながら、石流が身動いだ。
「……おっこつぅ~~…」
そしてその口が思ったより気の抜けた声で自分のことを呼ぶものだから、乙骨は目をパチクリとさせたあと、フフッと笑みを零した。
(僕の夢でも見てるのかな)
そんな風に思ったら、なんかかわいいなぁと思って、じんわりと愛しさが溢れてきた。
1533(……寝てる)
その状態は明らかで、乙骨もほんの一瞬前まで寝ていたのだから当然だ。
(いつも僕よりさっさと先に起きてるから、こんなにしっかり寝顔を見るのは珍しいかも)
そんな風にまじまじと石流の顔を見つめていれば「んー」と唸りながら、石流が身動いだ。
「……おっこつぅ~~…」
そしてその口が思ったより気の抜けた声で自分のことを呼ぶものだから、乙骨は目をパチクリとさせたあと、フフッと笑みを零した。
(僕の夢でも見てるのかな)
そんな風に思ったら、なんかかわいいなぁと思って、じんわりと愛しさが溢れてきた。
viole_t_te
REHABILIパリピ孔明/諸葛亮孔明夢 孔明さまに拾われたフォースキングダム社員の日常
続く…のか?
520 ① 棄つる神あれば引きあぐる神あり、という古くからの言葉があるが、今のわたしは正にその引きあぐる神に命を拾われたと言っても過言ではない。職を失い路頭に迷い、それでも音楽という細く脆い蜘蛛の糸を手繰ることでしか生きられなかったわたしを拾い上げたのは、近頃界隈を騒がせている噂の軍師様だった。
「孔明さんっておもしれー男ですよね」
渋谷のハンバーガーショップは深夜でも絶えず騒々しい。狭いテーブルで膝を突き合わせてポテトをつまみにビールを煽る。職が見つかって以来の贅沢でわたしは早くも酔いが回り始めていた。
「そうでしょうか?」
「え、そうでしょ。めちゃくちゃおもしろいじゃないですか」
「お褒めに預かり光栄です」
にこり、と微笑む孔明さんの髭にソースが付いている。
1380「孔明さんっておもしれー男ですよね」
渋谷のハンバーガーショップは深夜でも絶えず騒々しい。狭いテーブルで膝を突き合わせてポテトをつまみにビールを煽る。職が見つかって以来の贅沢でわたしは早くも酔いが回り始めていた。
「そうでしょうか?」
「え、そうでしょ。めちゃくちゃおもしろいじゃないですか」
「お褒めに預かり光栄です」
にこり、と微笑む孔明さんの髭にソースが付いている。
mie_mie_mie
REHABILI💛←💜久しぶりに文字書きをしたらよく分からない文章が出来上がりました。
💛は出て来ません。💜の独り言。
先日ツイートしたけど、検索避けし忘れたのであげ直し。
多分続きます。
no name僕とルカの関係に名前をつける事はできないんだ
友人で、同僚で、兄で、弟で、親で、子で
ルカにはずっと好きな子がいるのは知ってるし、本気で応援してるんだ。
好きな子の話をキラキラの笑顔で話すルカが好き。
そこには嫉妬も何もなくて、本当にルカがあの子と幸せになって欲しいって心底、思っているんだ。
別にその優しい眼差しを僕にむけて欲しいと思った事もないし、嫉妬もなく、ただただ、ルカの幸せだけを願っている。
僕たちは、友人だからいっつも一緒に遊んだ。
ルカの運転で目的もなくドライブして、一日中遊んだ。
気がついたら夜もすっかり更けていて煌めいて流れる夜景をハイウェイから眺めたりした。
僕たちは、同僚だから仕事で落ち込んでる僕を海に連れ出してくれた。
1049友人で、同僚で、兄で、弟で、親で、子で
ルカにはずっと好きな子がいるのは知ってるし、本気で応援してるんだ。
好きな子の話をキラキラの笑顔で話すルカが好き。
そこには嫉妬も何もなくて、本当にルカがあの子と幸せになって欲しいって心底、思っているんだ。
別にその優しい眼差しを僕にむけて欲しいと思った事もないし、嫉妬もなく、ただただ、ルカの幸せだけを願っている。
僕たちは、友人だからいっつも一緒に遊んだ。
ルカの運転で目的もなくドライブして、一日中遊んだ。
気がついたら夜もすっかり更けていて煌めいて流れる夜景をハイウェイから眺めたりした。
僕たちは、同僚だから仕事で落ち込んでる僕を海に連れ出してくれた。