朝上さん
MOURNINGGoBの擬人化です完結するまで取っとくつもりがブラシスタさんでやられちゃった……ちびっと8のネタバレありますしブラシスタさんばっかと言って3枚しかなかったです。えぇ……
最後資料っぽいのがあるので自タグ付けてます。文字が太くなってるのが最近です。 14
daimajin_o
MOURNING孫竹竹と孫の体格差萌えてるから意識的に孫を小さくはしたんだけど、ちょっと、小さすぎたか……?と悩んだ末、完成させるのが億劫になってしまったらくがき、です。供養
本当はあと2ページあった
fujimura_k
MOURNING2022年5月発行 明治月鯉R18 『鬼灯』身体だけの関係を続けている月鯉。ある日、職務の最中に月が行方を晦ませる。月らしき男を見付けた鯉は男の後を追い、古い社に足を踏み入れ、暗闇の中で鬼に襲われる。然し鬼の姿をしたそれは月に違いなく…
ゴ本編開始前設定。師団面子ほぼほぼ出てきます。
鬼灯鬼灯:花言葉
偽り・誤魔化し・浮気
私を誘って
私を殺して
明け方、物音に目を覚ました鯉登が未だ朧な視界に映したのは、薄暗がりの中ひとり佇む己の補佐である男―月島の姿であった。
起き出したばかりであったものか、浴衣姿の乱れた襟元を正すことも無く、布団の上に胡坐をかいていた月島はぼんやりと空を見ているようであったが、暫くすると徐に立ち上がり気怠げに浴衣の帯に手を掛けた。
帯を解く衣擦れの音に続いてばさりと浴衣の落ちる音が響くと、忽ち月島の背中が顕わになった。障子の向こうから射してくる幽かな灯りに筋肉の浮き立つ男の背中が白く浮かぶ。上背こそないが、筋骨隆々の逞しい身体には無数の傷跡が残されている。その何れもが向こう傷で、戦地を生き抜いてきた男の生き様そのものを映しているようだと、鯉登は月島に触れる度思う。向こう傷だらけの身体で傷の無いのが自慢である筈のその背には、紅く走る爪痕が幾筋も見て取れた。それらは全て、鯉登の手に因るものだ。無残なその有様に鯉登は眉を顰めたが、眼前の月島はと言えば何に気付いた風も無い。ごく淡々と畳の上に脱ぎ放していた軍袴を拾い上げて足を通すと、続けてシャツを拾い、皺を気にすることもせずに袖を通した。
54006偽り・誤魔化し・浮気
私を誘って
私を殺して
明け方、物音に目を覚ました鯉登が未だ朧な視界に映したのは、薄暗がりの中ひとり佇む己の補佐である男―月島の姿であった。
起き出したばかりであったものか、浴衣姿の乱れた襟元を正すことも無く、布団の上に胡坐をかいていた月島はぼんやりと空を見ているようであったが、暫くすると徐に立ち上がり気怠げに浴衣の帯に手を掛けた。
帯を解く衣擦れの音に続いてばさりと浴衣の落ちる音が響くと、忽ち月島の背中が顕わになった。障子の向こうから射してくる幽かな灯りに筋肉の浮き立つ男の背中が白く浮かぶ。上背こそないが、筋骨隆々の逞しい身体には無数の傷跡が残されている。その何れもが向こう傷で、戦地を生き抜いてきた男の生き様そのものを映しているようだと、鯉登は月島に触れる度思う。向こう傷だらけの身体で傷の無いのが自慢である筈のその背には、紅く走る爪痕が幾筋も見て取れた。それらは全て、鯉登の手に因るものだ。無残なその有様に鯉登は眉を顰めたが、眼前の月島はと言えば何に気付いた風も無い。ごく淡々と畳の上に脱ぎ放していた軍袴を拾い上げて足を通すと、続けてシャツを拾い、皺を気にすることもせずに袖を通した。
fujimura_k
MOURNING現パロ月鯉 社会人月島×大学生鯉登真ん中Birthday切欠に書いたのがこの話だったな…と思い出したので期間限定再掲。
2021年12月初版2022年12月改定2版 お手に取って下さったみなさまありがとうございました。
Every day that lasts.#1.
「夏休みん間、月島んとこに居ってよか?」
言った瞬間、後悔した。
月島は、一三歳年上の恋人は、驚いた顔をして言葉に詰まった。初めて見る顔だ。驚きと、困惑が綯交ぜになったような。そんな表情は初めて見る。
あぁ、やっぱり。言わなければよかった。
恋人になれたからといって浮かれ過ぎた。そんな押し掛けるような事を言って、迷惑に思われたに違いない。嫌気がさしただろうか。
子供の相手をするのは面倒だ。恋人になどするべきじゃなかった。そう思われていたらどうしよう。思われていてもしようが無い。事実そうなのだから。
「…うちに、住む…ってことですか?」
不安と後悔で押し潰されそうになりかかったところで、漸く聞こえてきたのはそんな声だった。
14868「夏休みん間、月島んとこに居ってよか?」
言った瞬間、後悔した。
月島は、一三歳年上の恋人は、驚いた顔をして言葉に詰まった。初めて見る顔だ。驚きと、困惑が綯交ぜになったような。そんな表情は初めて見る。
あぁ、やっぱり。言わなければよかった。
恋人になれたからといって浮かれ過ぎた。そんな押し掛けるような事を言って、迷惑に思われたに違いない。嫌気がさしただろうか。
子供の相手をするのは面倒だ。恋人になどするべきじゃなかった。そう思われていたらどうしよう。思われていてもしようが無い。事実そうなのだから。
「…うちに、住む…ってことですか?」
不安と後悔で押し潰されそうになりかかったところで、漸く聞こえてきたのはそんな声だった。
fujimura_k
MOURNING現パロ月鯉。2021/12発行『PRISONER』全文公開。R18。本文中に無理やりのような描写があります。不道徳。閲覧にはくれぐれもご注意下さい。
嘘 / 虜囚一体、何時からだったろうか。
誰彼となく無邪気にじゃれつく彼の…鯉登さんの姿が目に映る度、妙に苛つくようになったのは。
鯉登音之進。入社してきたばかりの新卒。弊社大手取引先のご子息。何れはうちを離れて御実家へ戻られると聞いている。
弊社への入社は上と鯉登さんの御実家との引合いという話だ。よくある『社会勉強の為に。』というやつだろう。弊社としては単なる一社員というよりは大事なお預りものでもある。ご両親より俺と同じ十三歳上の兄が過保護だと言う話も聞いた。そんな曰く付きの新人など面倒で、引き受ける方は堪ったものではない。
方々が押し付け合いをした結果、彼は鶴見部長の居る第七営業部所属となった。その上、俺は教育係の指名を受けた。社長直々の命だと聞けば断る宛は無い。
51361誰彼となく無邪気にじゃれつく彼の…鯉登さんの姿が目に映る度、妙に苛つくようになったのは。
鯉登音之進。入社してきたばかりの新卒。弊社大手取引先のご子息。何れはうちを離れて御実家へ戻られると聞いている。
弊社への入社は上と鯉登さんの御実家との引合いという話だ。よくある『社会勉強の為に。』というやつだろう。弊社としては単なる一社員というよりは大事なお預りものでもある。ご両親より俺と同じ十三歳上の兄が過保護だと言う話も聞いた。そんな曰く付きの新人など面倒で、引き受ける方は堪ったものではない。
方々が押し付け合いをした結果、彼は鶴見部長の居る第七営業部所属となった。その上、俺は教育係の指名を受けた。社長直々の命だと聞けば断る宛は無い。
fujimura_k
MOURNING2022年5月発行 明治月鯉R18 『鬼灯』後日談ペーパー『鬼灯』の後の二人の一幕。ゴ本編開始前。鯉は未だ何も知らないし、月は鯉を殺せる気でいる。そんな頃の二人。
花に酔う 「あの鉢は、如何されました?」
行燈の薄明りの下、月島がふと問い掛けて来たその問いに鯉登は暫し口を噤んだ。というのも、月島の問うのが何であるか、直ぐには合点がいかなかったのだ。情事の後の気怠さもあってか、思考が儘ならなかったというのは言い訳になるだろうか。
「鉢とぞあったか?」と朧に問い返しさえした鯉登に、月島は呆れたような、驚いたような。何とも言えぬ顔をして「鬼灯ですよ」と溜息交じりに呟いた。言われて漸う鯉登は気が付いた。
明後日の方を向いたまま「あぁ」と短く声を漏らした鯉登は「使用人が貰って来たのだ」と呟き、ごろりと寝返りを打った。
伏せていた身体が翻ると、汗の浮いた裸の胸が顕わになる。軍服を着こんでしまえば誰の目にも触れることは無いが、曝された若い肌には情事の跡が幾つも見えた。
2237行燈の薄明りの下、月島がふと問い掛けて来たその問いに鯉登は暫し口を噤んだ。というのも、月島の問うのが何であるか、直ぐには合点がいかなかったのだ。情事の後の気怠さもあってか、思考が儘ならなかったというのは言い訳になるだろうか。
「鉢とぞあったか?」と朧に問い返しさえした鯉登に、月島は呆れたような、驚いたような。何とも言えぬ顔をして「鬼灯ですよ」と溜息交じりに呟いた。言われて漸う鯉登は気が付いた。
明後日の方を向いたまま「あぁ」と短く声を漏らした鯉登は「使用人が貰って来たのだ」と呟き、ごろりと寝返りを打った。
伏せていた身体が翻ると、汗の浮いた裸の胸が顕わになる。軍服を着こんでしまえば誰の目にも触れることは無いが、曝された若い肌には情事の跡が幾つも見えた。
sui
MOURNING利こま天使の小松田くんと学生利吉さんが出会う話
※ぴた〇ンパロ。利吉さんのお母さんが亡くなっている設定です
窓に吹きすさぶ強い風の声に利吉は目を覚ました。少しだけ開いていたカーテンの向こう側の無機質な景色には普段と何一つ変わらない色が映る。朝六時半。パジャマのままリビングに向かうと、背広に腕を通す父と目があった。
「利吉、今日も遅くなる。じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
通っている学校の近くにあるマンションに、利吉は父と二人で住んでいる。利吉は身支度を整え朝食を腹に納めると、プラスチックゴミで膨らんだゴミ袋と鞄を持って靴を履いた。
「行ってきます」
母は利吉が十歳の頃に交通事故で亡くなった。玄関に飾っている家族写真の中で楽しそうに笑う母をちらりと見て、ドアを閉める。今日もいつもと何も変わらない一日がはじまる。学校に行って、友人と喋って勉強して……嬉しくも楽しくも悲しくもない毎日の繰り返しだ。これでいいんだ。この生活に不満を持たず何も望まず、毎日が繰り返されるなら。いや、それは少し悲しいかもしれない。ささやかな娯楽、友人、父、誰といても何をしていても決して誰にも埋めることの出来ない一人分の隙間が未だに塞がらない。本当は塞がる筈なんてあるわけないのに、その隙間を手の届く範囲内の何かで必死に埋め合わせをしようとしている。それは、寂しくて悲しくもあり、自己嫌悪の塊に未だに真正面から向き合えない自分に残された逃げ道だった。そんなの、どんなに浅はかだなんてわかっている。だが、どうしようも出来なかった。
4393「利吉、今日も遅くなる。じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
通っている学校の近くにあるマンションに、利吉は父と二人で住んでいる。利吉は身支度を整え朝食を腹に納めると、プラスチックゴミで膨らんだゴミ袋と鞄を持って靴を履いた。
「行ってきます」
母は利吉が十歳の頃に交通事故で亡くなった。玄関に飾っている家族写真の中で楽しそうに笑う母をちらりと見て、ドアを閉める。今日もいつもと何も変わらない一日がはじまる。学校に行って、友人と喋って勉強して……嬉しくも楽しくも悲しくもない毎日の繰り返しだ。これでいいんだ。この生活に不満を持たず何も望まず、毎日が繰り返されるなら。いや、それは少し悲しいかもしれない。ささやかな娯楽、友人、父、誰といても何をしていても決して誰にも埋めることの出来ない一人分の隙間が未だに塞がらない。本当は塞がる筈なんてあるわけないのに、その隙間を手の届く範囲内の何かで必死に埋め合わせをしようとしている。それは、寂しくて悲しくもあり、自己嫌悪の塊に未だに真正面から向き合えない自分に残された逃げ道だった。そんなの、どんなに浅はかだなんてわかっている。だが、どうしようも出来なかった。
ゆーや
MOURNING衛拓と書いてあるけど受け攻めあまりないです。早朝のノリでそのまま書いたら中身がなくなりました。供養。
※ネタバレが少し含まれていると思います。未プレイでネタバレだけ少しくらってるので知識不足です。
上記ご容赦くださる方のみ閲覧どうぞ。 2534
kv_____0
MOURNINGオリジナルの百合です。食べられる人は食べてね気になるあの子と、あの子の彼女。キャラ設定
*坂井:大学1年生。百合をこよなく愛する
*瞳子:大学2年生。坂井のバイト先の先輩
*黒江:大学2年生。瞳子の同居人
「あっ!」
21時、疎らになり始めた客を眺めてグラスを磨いていた瞳子は、突然聞こえたその大きな声に思わず肩をすくめた。
声の主は坂井─同じホールスタッフとしてバイトをする仲間だった。
「どうしたの?何かミスっちゃった?」
「いや……今日、終バスの時間いつもと違ったの思い出して……」
彼は少し青ざめた顔で時計を眺めていた。“大学から近いから”という理由でここをバイト先に選んだ彼は、電車で1時間半はかかる場所に住んでいるため、終バスを逃すことはこの辺りでどうにか夜を明かさなければいけないことを意味していた。しかもこの近辺はいわゆる住宅街で、漫喫やネカフェなどは存在しないも同然だった。
3204*坂井:大学1年生。百合をこよなく愛する
*瞳子:大学2年生。坂井のバイト先の先輩
*黒江:大学2年生。瞳子の同居人
「あっ!」
21時、疎らになり始めた客を眺めてグラスを磨いていた瞳子は、突然聞こえたその大きな声に思わず肩をすくめた。
声の主は坂井─同じホールスタッフとしてバイトをする仲間だった。
「どうしたの?何かミスっちゃった?」
「いや……今日、終バスの時間いつもと違ったの思い出して……」
彼は少し青ざめた顔で時計を眺めていた。“大学から近いから”という理由でここをバイト先に選んだ彼は、電車で1時間半はかかる場所に住んでいるため、終バスを逃すことはこの辺りでどうにか夜を明かさなければいけないことを意味していた。しかもこの近辺はいわゆる住宅街で、漫喫やネカフェなどは存在しないも同然だった。
kinakonakonaki
MOURNING夏の終わりに商店街の人達と交流する📿・カプなし
・エセ名古屋弁
📿とモブしかでないです
勿体無いのでここで上げておく
名古屋の夏は蝉も鳴かない「暑ッ…」
まだ午前中だというのに、じりじりと肌を焼く太陽に、空却は思わず声が漏れた。わざわざ外出するほどの用事はないが、ようやく盆の忙しさを乗り切ったのに、父親に仕事を頼まれては堪らないと寺を抜け出してきたのである。
馴染んだ商店街に向かい、日陰を確保する。店の並びを眺めながら、何をしようかと足を進めていると、食欲をそそる香りがした。
「お、生臭坊主!来たな!」
「おっちゃん!唐揚げくれ!」
空却のお気に入りの唐揚げ専門店だ。ここ暫く精進料理続きだったこともあり、迷うことなく注文する。大ぶりの唐揚げが揚がるのをわくわくと眺める空却に、店主は機嫌良く笑った。
「今年は特に暑うて大変だったな〜」
「おう、えらかったわ…」
3861まだ午前中だというのに、じりじりと肌を焼く太陽に、空却は思わず声が漏れた。わざわざ外出するほどの用事はないが、ようやく盆の忙しさを乗り切ったのに、父親に仕事を頼まれては堪らないと寺を抜け出してきたのである。
馴染んだ商店街に向かい、日陰を確保する。店の並びを眺めながら、何をしようかと足を進めていると、食欲をそそる香りがした。
「お、生臭坊主!来たな!」
「おっちゃん!唐揚げくれ!」
空却のお気に入りの唐揚げ専門店だ。ここ暫く精進料理続きだったこともあり、迷うことなく注文する。大ぶりの唐揚げが揚がるのをわくわくと眺める空却に、店主は機嫌良く笑った。
「今年は特に暑うて大変だったな〜」
「おう、えらかったわ…」