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    「花」

    sangurai3

    DONEぽぷまつり連動企画投稿作品。1月のお題「花」をテーマにしたポプマです。本編後想定。
    花、といえば華。ということでこんな感じになりました。…これはポプマなのか?新年早々暗めですいません。
    拙作「華はひときわ輝いて」 https://poipiku.com/2401134/4644282.html
    の内容と一部リンクしています。(読まなくても意味が分かるようにはしております)
    花の生命をその手に握る「自分でホイミかけた方が早いんじゃないの?」
    「人にやってもらったほうが痛みが早く治まる気がするんだって」
     全身擦り傷だらけのポップに、マァムは丁寧に回復魔法をかけていく。最近には珍しくルーラの着地に失敗したポップは、少し照れくさそうに鼻の下を擦った。
    「何となく分かる気もするわ。私も母さんにホイミかけてもらうの好きだった」
     ホイミの契約に成功してからも、擦り傷切り傷を作って帰宅したマァムを母は優しく癒やしてくれたものだ。外傷をおおよそ治し、マァムはポップの表情を窺う。
    「……隠してる傷は無いわね? 心臓が痛んだとか激しい咳が出たとか無い?」
    「無い無い! 着地失敗したのは単なるドジだから!」
     ぶんぶんと首を横に振るポップに「ならいいけど」と小さく返し、マァムは塞ぎきれていない傷が無いか改めて確認に入った。ポップの身体を優しい光が包む。見慣れた光であるはずのそれを、ポップは興味深そうに見つめていた。
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