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    ぴえん

    yuzunohappa

    MOURNINGたんぎゆでおとぎ話、というのを細々書いていたのですが、先が進まないのでできた分だけこちらで供養。でっちあげ異世界ものみたいなもんなので、フィーリングで読んでください。なんで和名そのまま使ってるのかとか突っ込んだら負け(私が)
    元ネタはアラビアンナイト。ハピエンです。
    One and eternal night story その王の暴虐は、近隣諸国に鳴り響いていた。
     かの領国は広く豊かで、また戦も強い。他国に攻め込むことこそまずないものの、攻め込んで領地を削るのに成功した国も数十年なかった。
     だが安定した国ゆえか、領土を治める王はある時から粗暴な振る舞いを見せ始めた。自国の女を攫うように後宮に召し上げ、一度閨を共にすると翌朝には殺してしまうのだ。その遺骸は谷に投げ捨て、遺族の元へ戻ることさえないという。
     その残虐さを自国民はおろか他国の民までが恐れ蔑んだが、強大な軍事力と治世の安定を盾に王は非道を働き続けていた。


     その隣国に、義勇という青年がいた。
     彼は前年に自国で王軍の兵士となったが、以来いくさ働きの機会もなく微禄をただ食むだけの身分である。そんなであるので妻を娶ることもなく、楽しみといえば行きつけの店で好物を食べることくらいだった。
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    カミオ🫠

    DONE正邪×ショタ彦。夢/十/夜を参考がてら、少しオマージュしてます。せいじゃさま、愛故に病んでるかもしれませんが、お互い相思相愛です。成人してちゃんと夫婦の契り結びます、ハピエンです。
    元ポス「村から無理やりセージャ様へ嫁がせられたショタ彦と成人になるまで待つセージャ様。
    情緒不安定で外から帰ってきたセージャ様が必ず彦の体を抱きしめて眠るだけの話(ただし彦片足には鎖が嵌めてある)」
    2190日後の約束ずるっ
    背中から翼の様に生えた黄金色のそれを引き摺って、男は戸を叩く。ちなみに、このノックをするやり取りはあの子から教わったもので、男は素直に従っていた。

    コンコンコン。

    決まったノックの回数の後、今日の天気を言うこと。
    以前、男と間違えて扉を開けた天彦が人間共ーー最悪なことに奴隷商人か何かだった。神に囲われた稚児の噂を聞いて、人もいないこんな山中まで天彦を探しに来たのだというーー彼らに暴行を受ける事件は、男が留守中に起こった。もちろん、未遂だが男にしては変わらない。帰ってきた男は、押し倒されてまたあの目をーー男と最初に出会った時のように虚ろの目をした天彦の姿が重なって、怒り狂った。

    『ーー貴様ら、我の妻に何をした?死を持って償え』
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    藤たろ

    PROGRESS夏五
    パス解除しました。イベントありがとうございました!

    「そうだ!脳みそ破壊してリセットすればSubの欲求抑えられるんじゃね!?」
    離反回避はしたけど、高専を離れていた元パートナーが数年ぶりに戻ってきたことにより、体調不良に悩まされる五条と、五条に避けられてると思ってなかなか踏み込めない夏油のすれ違い。ハピエン。

    ※ミミナナを乙骨たちと同じ歳の設定にしています
    前編 GEGO DIG. SUMMER 3 展示作品夏の、蒸し暑い午後だった。

    「悟。そこを”どけ”」
    「……イヤだね。お前こそ、その手を下ろせよ」





    山奥の村での任務だった。

    廃墟同然の家屋の壁を吹き飛ばし、突如現れた白髪の青年に、その場にいた人間はみな同時に言葉を失った。
    薄暗い室内に真夏の日差しが差し込んで、子供2人は目を細める。まるで昔、母親に読んでもらった物語から飛び出してきたかのような容姿の彼。息を乱し、肩で呼吸しながら汗を拭って顔を上げた五条は、サングラスをどこかへ落としたのか、六眼が晒されている。ギラギラと異様な六眼の輝きを前に、壮年の男女はハッとして何やら汚い言葉で五条を罵った。しかしそれも、彼がひと睨みすれば口を閉じる。

    「悟……なぜここに」
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