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    ガバガバ

    Wayako

    MOURNING3兄/弟過去捏造のお話。突然あらわれた謎の手紙から、拳兄が過去を振り返っています。
    書き終わる前に解釈違い他を起こしたので、途中でポーイ!基本的に勿体ない精神での投稿なので、ご容赦下さい…。

    ※時代、地域設定などはがばがばに書いてます。
    ※能力の詳細もかなり、がばがば。
    ※👒さんをかなりヤバめの毒親として書いてますので、苦手なかたはご注意ください。

    ゆるーーい目でよんでいただけたら幸いです…
    みちしるべさて、どうしたもんかね。
    手の中にある手紙をくるり、とまわし、ケンは考えた。
    お手紙、そういって過言ない大きさの薄く汚れた薄茶色の封筒は、年月を経たような年期を帯びている。後ろは蜜蝋で閉じてあり、これまた年代を感じさせた。今時、蜜蝋でなんて使うかね。
    送り主の名前はなし。
    どう考えても怪しい。
    しかし、それは間違いなく、ケンに当てられたものであった。
    もう一度、手紙の正面を見る。そこには懐かしく忌まわしい、故郷の言語の筆記体で『兄さんへ』と書かれていた。

    「不思議だねぇ。弟くん、何か新しい能力にめざめたのかい?」
    Y談のおっさんが飲んでいた酒を置いてひょいっと手紙をとり、高くあげた手からそれをはなす。手紙はひらひらと舞い落ち、屋台の机へと着地した。
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    huutoboardatori

    DONEオーブの文字です ブラックホール直前くらい?
    死人がガバガバ出てるので注意‼️
     ぐうううううと、そこらを思い切り鳴らすような音がした。

    「お前……」
     ジャグラーは、思わずガイの顔を見つめた。
     ガイは手に持った松明をぱちぱち言わせたまま、まだちょっと理解が及んでいないであろう顔で呆然とした。自分のお腹の音に。
     そこらの倒壊した柱で組まれた櫓が燃え盛っている。焼かれた死体はすっかり炎におおわれて、黒い影のようだ。濃いタンパク質の匂いが、辺りにたちこめていた。

    △△△

     辺境の戦いなんかにろくろく兵は出ない。
     駆け出しのガイとジャグラーが指揮を執るような、一小隊も組めずの分隊が二つ、それと通信兵が一人。軍医は居ない。元々救助隊のガイがいるから割り当てられなかったのかもしれないが、指示を出しながら怪我人の面倒なんて到底見られない。つまるところの使い捨てだ。兵の質もたかが知れていて、逃げたり、死んだり。夕刻あたりに燃えだした村は、日付が変わる頃には耳に痛いほど静かになっていた。小さな火事がいくつも起きて、月も無いはずの暗い夜は不気味に明るかった。燻った家の瓦礫は煤煙がぶすぶすと立ち、足元には息絶えた人間がごろごろ横たわる。ガイはもう一周だけ、と言って村の残骸を見回りに行く。もう悲鳴すらひとつも聞こえないことは、ガイがいちばんわかり切っていた。
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