クラト
ケミカル飲料(塩見 久遠)
DONEミキとクラ。寝ている間に髭が生えるミッキと魔が差したクラさん。やや、仄暗いかもしれない。書いている人はミキクラと思っています。2023/4/6にTwitterにアップしたものの再掲となります。
薄明を遠ざける 夜明け前に、ふと目が覚めた。頭はすっかり冴えていて、眠気が戻ってくることはなさそうだ。隣からは規則正しい寝息が聞こえてくる。寝返りの要領で彼の方に向き直ると、薄明りでも彼の顔がよく見える。相変わらず両目の下の隈は色濃く、頬の窪みは深い。気配に聡い彼のことなので、起こしてしまうかもと思いつつ、そっと頬に手を伸ばした。
すると、彼の肌に掌が触れるかどうか、というところで、チクチクとした感触に阻まれた。髭だ。そういえば、以前、彼に現代の剃刀を触らせてもらったことがある。軽くて扱いやすそうだった。とはいえ、今の自分には無用なものだ。頬に触れる枕カバーのサラサラとした質感を心地よく感じながら、思いを馳せる。
655すると、彼の肌に掌が触れるかどうか、というところで、チクチクとした感触に阻まれた。髭だ。そういえば、以前、彼に現代の剃刀を触らせてもらったことがある。軽くて扱いやすそうだった。とはいえ、今の自分には無用なものだ。頬に触れる枕カバーのサラサラとした質感を心地よく感じながら、思いを馳せる。
えくれあ
MOURNING実はさくらとぴぃすのおはなしでした。SSソムリエ企画第1弾寄稿作品 もう、何年前やったかな。この時期になると、あの子の勘違いを思い出すんだ。あれは紫陽花の光る朝で、二度と戻れない時間で……せやけど夏の足音はすぐそこまで聞こえてきとった。
「この時期、こっちでは愛を伝えるシーズンなのよね?」
なんて、あなたがいうものだから
「……バレンタインデーなら2月だけど?」
ウチはそう聞き返したっけ。目をキラキラとさせながらそういうあんたはめっさ眩しうて、夏の空のようやった。ウチの返事が気に食わへんかったんか、まるで今の空みたいに顔を曇らせたっけ。
「向こうで友達が教えてくれマシタ。古い時代からそう呼ばれているシーズンなのヨ!何だか恥ずかしくてこっちで育ったママには聞けていないのだけど…チェリーになら聞けます!」
1814「この時期、こっちでは愛を伝えるシーズンなのよね?」
なんて、あなたがいうものだから
「……バレンタインデーなら2月だけど?」
ウチはそう聞き返したっけ。目をキラキラとさせながらそういうあんたはめっさ眩しうて、夏の空のようやった。ウチの返事が気に食わへんかったんか、まるで今の空みたいに顔を曇らせたっけ。
「向こうで友達が教えてくれマシタ。古い時代からそう呼ばれているシーズンなのヨ!何だか恥ずかしくてこっちで育ったママには聞けていないのだけど…チェリーになら聞けます!」
mix_maze
MAIKING現パロうさかど刑務官やってるかどくらと、囚人のうさみです。
何年も前のやつの書きかけ。完成させたいなあ…
囚人うさみ×刑務官かどくら 「今回は僕が囚人ですか」
すれ違いざまに呟いた、受刑者の言葉がどうにも引っかかる。
坊主頭で人当たりの良さそうな顔をした、口の両端に黒子を持つ青年。典型的な模範囚で、礼儀も正しい優男。
宇佐美というその男について、しきりに看守達が噂していたのを門倉は聞いていた。あんな奴が何をしでかしてここに来たのか、どうも殺しらしい、痴情のもつれだろうか、だが相手は男だそうだ、などと部下達は口々に話していた。
肝心の注目の的は、何故だろうか、門倉のことを気に入っているらしかった。
「ご結婚は、されていないのですか」
ある日突然、例の受刑者にそう声を掛けられた。
「……えっ?」
「あ、いえ、突然すいません……左手に指輪、されてないので」
3270すれ違いざまに呟いた、受刑者の言葉がどうにも引っかかる。
坊主頭で人当たりの良さそうな顔をした、口の両端に黒子を持つ青年。典型的な模範囚で、礼儀も正しい優男。
宇佐美というその男について、しきりに看守達が噂していたのを門倉は聞いていた。あんな奴が何をしでかしてここに来たのか、どうも殺しらしい、痴情のもつれだろうか、だが相手は男だそうだ、などと部下達は口々に話していた。
肝心の注目の的は、何故だろうか、門倉のことを気に入っているらしかった。
「ご結婚は、されていないのですか」
ある日突然、例の受刑者にそう声を掛けられた。
「……えっ?」
「あ、いえ、突然すいません……左手に指輪、されてないので」
mameko_noya
DONEユアミト(多分) トス離反後の二人の話 一応何もしないままで終わる短い漫画翌日は何もなかったかのように「クラトスはいずれボクの元に戻ってくる」とか言うと思う
6.24 絵と台詞を一部修正しました 3
katamaitumuri
SPOILERマーダーミステリー「をとめのつどい」通過しました。山邑さくらとして参加してきました~!難しかった~沼ってしまった~!
でもをとめに囲まれて楽しかったです。
さくらちゃんはいつか描けたら。 5
kamune1001
DOODLEクラトス(テイルズオブシンフォニア)Kratos Aurion(TALES OF SYMPHONIA)
Unofficial Fan Art
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hathiovo
DOODLEども!支部に置いてた季節物ジニクラは下げてこちらに収納しました~!狼クラと旅子うさぎジニという異色の性癖ですが、珍しくお気に入りですꉂ🤣𐤔
うさクラと旅子狼ジニも好きだけど、こっちのが可愛い仕上がりな気がしましてオホホ。
パスはいつものです。
ログ作りたいけど見直すのめんどくてねえ(よぼよぼ) 15337
mameko_noya
DOODLEユアンとクラトスの色鉛筆アナログイラスト。多分戦場※流血・腕欠損表現等有り
元々早描きの予定だったので服や武器などおもいきり間違えています。体の大きさも合っていませんが目を瞑ってください。
1枚目は合成、2・3枚目は単体です 4
mameko_noya
SPOILER1〜4枚目:一つ前の作品に仕込んだ隠し要素を見やすくしたもの※読んだ時の後味が悪くなる要素なのでお気をつけください
5〜8枚目:初期ラフと完成版比較。絵や台詞の変化をお楽しみいただければと
pass:クラトスが苦手と思われる食べ物 8
Ugaki_shuuu
TRAINING【きどあさ】キドさんの髪についた桜の花びらを取るアサクラとアサクラの耳元に桜を差すキドさんを情緒たっぷりに書きたかったけど書けなかった何か。多分昼休憩ぐらいに散歩がてら花見しに行ってる。 1864hu3op
SPUR MEロル&キドル本、来週中に描き上げたら出るぞ…がんばれ私。今日18時からちょっと距離ある場所で仕事が入ってしまって、自分の機嫌を取るために冷凍のイクラと明太子を解凍して米を予約設定にして出かけたんですよ。炊き立ての白米に出迎えてもらうハズが炊飯器開けたら水に浸かってる米が出迎えてくれてね「あ"ぁ"ーーーーーっ」って声がでたよね。
驚くほど綺麗なフラグ回収に一周回って笑っちゃったって話です☺️ 4
akarizaki
DONEクラトスとロイドくんエアスケブありがとうございました!
おまかせシチュでしたのでよみランの2人で描かせていただきました。
よみランでいっぱいはしゃいで欲しいですね…ロイドくん…
よみランの敷地内を2人であるきながらおしゃべりしてほしい…幸せ親子して…
リクエストくださった淡雪さん、ありがとうございました!
nenufar999coral
MENU2023年3月サラエコWEBオンリー『ちゃくらとけあるら』本日25日朝10時~翌朝26日9時50分まで開催(翌0時までだったのを延長しました!)
・瑞木キキ個人サークル&『ちゃくらとけあるら』本部のサークルカット。
・事前のざっくり参加表明テンプレートで殴り書き。 3
akarizaki
DONEクラトスとユアンエアスケブありがとうございました!
イチャイチャなシチュ指定でしたのでユアクラでもクラユアでもとれるよう描きました。
また、二人とも長年生きているだけあって酸いも甘いも知り尽くしているような気がするのでイチャイチャさせるにあたって甘い雰囲気よりも大人な…ビターな……退廃的な…?雰囲気の方が似合うな~と思いました!
リクエストくださった星屑★ダンサーさん、ありがとうございました! 2
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ18(最終セクション)
R-1R-1(エピローグ)
「『ロナルドウォー戦記番外編 時を超えた客人 終わり』、と……」
ロナルドはデータを保存し、大きく伸びをした。それからすぐにバックアップをとる。
「お疲れさまロナルド君。バナナオムレットが冷やしてあるよ。ホイップクリームとカスタードの二色使いだ」
「マジで? 食う!」
「ヌー!」
ドラルクの言葉にロナルドは疲れた顔を輝かせた。ジョンは両の前脚を挙げて喜ぶ。事務所の隅では床板が跳ね上げられ、ヒナイチも出てきた。事務所の応接テーブルを囲んで、三人と一匹のお茶の時間が始まった。
「いつの間にモジャモジャさんからネタ使用許可を貰っていたのかね」
ドラルクが人数分のカップに紅茶を注ぐ。
「斧で切り落とされるんで助けて下さいって言ったらOKくれた」
2147「『ロナルドウォー戦記番外編 時を超えた客人 終わり』、と……」
ロナルドはデータを保存し、大きく伸びをした。それからすぐにバックアップをとる。
「お疲れさまロナルド君。バナナオムレットが冷やしてあるよ。ホイップクリームとカスタードの二色使いだ」
「マジで? 食う!」
「ヌー!」
ドラルクの言葉にロナルドは疲れた顔を輝かせた。ジョンは両の前脚を挙げて喜ぶ。事務所の隅では床板が跳ね上げられ、ヒナイチも出てきた。事務所の応接テーブルを囲んで、三人と一匹のお茶の時間が始まった。
「いつの間にモジャモジャさんからネタ使用許可を貰っていたのかね」
ドラルクが人数分のカップに紅茶を注ぐ。
「斧で切り落とされるんで助けて下さいって言ったらOKくれた」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ17N-9N-9
「……そうか。では、このままあの街に?」
「そうしたいと思っている」
ノースディンには予想のついていたことだった。クラージィはあの街で暮らしたいと言うに違いないと。
「あの春の夜に、お前やヨセフがいなかったら、私は二百年後の世界を見る事なんてかなわなかった。あの街にドラルクがいなかったら、私は結局野垂れ死にしたかもしれなかった。今さら神のお導きとは言うまいが、この僥倖を私は大切にしたい」
相手は己の心を曲げないあまり、一度は死に至った男だ。そこには裏表も妥協もなく。それこそが彼の美点とノースディンはわかっている。今さら誰が彼を止められるだろう? 手元に置いておきたいとノースディンひとりが願ったところで、どうにかなる話では無いのだ。
2296「……そうか。では、このままあの街に?」
「そうしたいと思っている」
ノースディンには予想のついていたことだった。クラージィはあの街で暮らしたいと言うに違いないと。
「あの春の夜に、お前やヨセフがいなかったら、私は二百年後の世界を見る事なんてかなわなかった。あの街にドラルクがいなかったら、私は結局野垂れ死にしたかもしれなかった。今さら神のお導きとは言うまいが、この僥倖を私は大切にしたい」
相手は己の心を曲げないあまり、一度は死に至った男だ。そこには裏表も妥協もなく。それこそが彼の美点とノースディンはわかっている。今さら誰が彼を止められるだろう? 手元に置いておきたいとノースディンひとりが願ったところで、どうにかなる話では無いのだ。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスとのつかないやつ16アカジャというか再会したやつ見る前の構想そのままで終わりまで書く予定なので嫌だったらゴメンね
C-8C-8
いくつかのドアの前を通り過ぎて、教えられた部屋に入る。壁際にクローゼットと整えられたベッド、それから正面の書き物机をはさんで、本棚、姿見。掃除の行き届いた居心地の良い部屋だ。ベッドの上には新品のパジャマまで用意されている。
クラージィは柔らかいベッドに腰を降ろし、行儀悪く仰向けに倒れた。指で唇に触れる。まだ血と体温の味が口の中に残っている。なかなか牙の入らない肌の弾力も。
意外なことに――いや当然なのか、その味と感触は不快なものではなかった。自分で予想していたほどの抵抗も忌避もなく、かえって困惑するほど円滑にことは済んだ。
(いや、円滑……ではなかったな)
ノースディンは何も言わなかったが、かなり痛かったのではないだろうか。元から青白い顔が真っ白になっていた。その場に残してきてしまったのはまずかったように思う。心配だったが、棺までついていくのはさらにまずかろうとクラージィは思った。ドラルクからは、棺のありかは吸血鬼の社会において大変繊細な話題と聞いている。
2278いくつかのドアの前を通り過ぎて、教えられた部屋に入る。壁際にクローゼットと整えられたベッド、それから正面の書き物机をはさんで、本棚、姿見。掃除の行き届いた居心地の良い部屋だ。ベッドの上には新品のパジャマまで用意されている。
クラージィは柔らかいベッドに腰を降ろし、行儀悪く仰向けに倒れた。指で唇に触れる。まだ血と体温の味が口の中に残っている。なかなか牙の入らない肌の弾力も。
意外なことに――いや当然なのか、その味と感触は不快なものではなかった。自分で予想していたほどの抵抗も忌避もなく、かえって困惑するほど円滑にことは済んだ。
(いや、円滑……ではなかったな)
ノースディンは何も言わなかったが、かなり痛かったのではないだろうか。元から青白い顔が真っ白になっていた。その場に残してきてしまったのはまずかったように思う。心配だったが、棺までついていくのはさらにまずかろうとクラージィは思った。ドラルクからは、棺のありかは吸血鬼の社会において大変繊細な話題と聞いている。
bagw0rm
DOODLE【メガ←スカワ】でサンクラとスカワのお話兄弟想いのサンクラ兄かも
眠らせてたけどにっちもさっちもいかないので上げちゃう
兄弟の告解 スカイワープはメガトロンとのキスを忘れられずにいた。400万年の眠りから醒めて、スカイワープが先ず視界に入ったのは倒れ伏すメガトロンだった。助けなければという一心で駆け寄って、抱き起こしたメガトロンの顔を覗き込む。普段こんなに近くで見ることはない、それ程距離が近い。オフラインのオプティック、苦も楽も表さないフェイスパーツは、スカイワープに神聖さすら感じさせた。しかし彼は、彼自身それと気づかぬままメガトロンの唇に吸い寄せられるようにキスをしていた。とても自然でスムーズな動作だった。
世界にただひとり、彼だけがいてて、そして意識のないメガトロンがいる。彼にとって現実味のない一時だった。まるで世界がスカイワープとメガトロンだけの空間であるかのようなリアリティを欠いた感覚に、スカイワープはブレインが痺れるようだった。
1461世界にただひとり、彼だけがいてて、そして意識のないメガトロンがいる。彼にとって現実味のない一時だった。まるで世界がスカイワープとメガトロンだけの空間であるかのようなリアリティを欠いた感覚に、スカイワープはブレインが痺れるようだった。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ15N-8N-8
入浴と着替えを済ませたクラージィを、ノースディンは暖炉の前で迎えた。すでに夜明けの近い時間だ。窓にはカーテンが引かれている。
「もうニンニク臭はしないな、ひと安心だ」
「……血を吸わないとダメか?」
相変わらずクラージィは視線だけを壁に向けている。理由がわかっているとはいえ、視線を合わせて貰えないまま会話をするのがノースディンには少々辛かった。
「嫌なのか? 血が」
「そういうことでは無いんだが……パック詰めの血液しか飲んだことがないので、血が出るまで噛みつくのが、ちょっと」
「いや、血を出すために噛むんだぞ? 痕も残らん、安心して噛め。手首か、首筋か、どっちがいい?」
「普通は?」
「首だな」
「じゃあ、それで」
1517入浴と着替えを済ませたクラージィを、ノースディンは暖炉の前で迎えた。すでに夜明けの近い時間だ。窓にはカーテンが引かれている。
「もうニンニク臭はしないな、ひと安心だ」
「……血を吸わないとダメか?」
相変わらずクラージィは視線だけを壁に向けている。理由がわかっているとはいえ、視線を合わせて貰えないまま会話をするのがノースディンには少々辛かった。
「嫌なのか? 血が」
「そういうことでは無いんだが……パック詰めの血液しか飲んだことがないので、血が出るまで噛みつくのが、ちょっと」
「いや、血を出すために噛むんだぞ? 痕も残らん、安心して噛め。手首か、首筋か、どっちがいい?」
「普通は?」
「首だな」
「じゃあ、それで」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ14C-7C-7
風の音がする。
「ん……」
クラージィが身じろぎすると、すぐ耳元で声がした。
「起きたのか?」
「ノースディ……うわ?」
四方に暗い空が広がっている。足元に地面の感触がない。
「あまり動くなよ、バランスを崩すと危ない」
「飛んで、いるのか……?」
向かい風が顔に吹き付ける。クラージィが下を見ると、夜の街が輝いていた。
大きな駅ビルと、バス乗り場の街灯。その周囲では無数の小さなビルが看板を煌々とさせてひしめいている。合間を縫うのは車のライトが続く道路だ。特徴的な円い陸橋が見える。少し離れて、集合住宅の通路の灯り、家々の窓。遠くの暗いのは川の方角か。
「灯りが、あんなにたくさん」
眩しい。クラージィは目を細めた。ノースディンは言った。
720風の音がする。
「ん……」
クラージィが身じろぎすると、すぐ耳元で声がした。
「起きたのか?」
「ノースディ……うわ?」
四方に暗い空が広がっている。足元に地面の感触がない。
「あまり動くなよ、バランスを崩すと危ない」
「飛んで、いるのか……?」
向かい風が顔に吹き付ける。クラージィが下を見ると、夜の街が輝いていた。
大きな駅ビルと、バス乗り場の街灯。その周囲では無数の小さなビルが看板を煌々とさせてひしめいている。合間を縫うのは車のライトが続く道路だ。特徴的な円い陸橋が見える。少し離れて、集合住宅の通路の灯り、家々の窓。遠くの暗いのは川の方角か。
「灯りが、あんなにたくさん」
眩しい。クラージィは目を細めた。ノースディンは言った。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ13アカジャとかでいろいろ情報出ているけど、当初考えていた内容から変更なしで終わりまで書くつもりですのでご了承下さい…
N-7N-7
「やあ赤毛の姫君、お邪魔しているよ」
「ちん!?」
見覚えのある赤毛の娘が床下から出てきたので、ノースディンは挨拶をする。応接セットの向かいに座る弟子が、警戒する赤毛の娘に声を掛ける。
「ヒナイチくん、今日のヒゲはお客さんだから、何もしないよ。しないでくださいよ? クッキーがあるけど、食べるかね」
赤毛の娘はノースディンに隙を見せないように不自然な歩き方で室内を大きく迂回し、ドラルクの隣に座った。ノースディンは苦笑した。人間に嫌われるのはどうでも良いが、会話の席では少々やりづらい。
「貴女の美しい顔に憂いがさすようなことはしないとも」
「カーッ! ナチュラルにやっとるじゃないか! なんだそのキメ顔!」
2823「やあ赤毛の姫君、お邪魔しているよ」
「ちん!?」
見覚えのある赤毛の娘が床下から出てきたので、ノースディンは挨拶をする。応接セットの向かいに座る弟子が、警戒する赤毛の娘に声を掛ける。
「ヒナイチくん、今日のヒゲはお客さんだから、何もしないよ。しないでくださいよ? クッキーがあるけど、食べるかね」
赤毛の娘はノースディンに隙を見せないように不自然な歩き方で室内を大きく迂回し、ドラルクの隣に座った。ノースディンは苦笑した。人間に嫌われるのはどうでも良いが、会話の席では少々やりづらい。
「貴女の美しい顔に憂いがさすようなことはしないとも」
「カーッ! ナチュラルにやっとるじゃないか! なんだそのキメ顔!」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ12C-6 C-6
年末にドラルクキャッスルマークⅡを訪れた吸血鬼たちの中には、自分の店で働かないかとクラージィに声を掛けてくれる者もいた。とりあえず二週間という話で、クラージィはその店のホール係を勤めている。
「これはアレだろうクラージィ、関西地方のレトリックでテンドンというヤツ」
クラージィがノースディンにバイトがあるので一緒には行けないと言うと、ノースディンとドラルクはすぐさま説明を求めた。
「いつの間にそんなことに。どこの店です?」
「ラーメンヘッド氏の……」
「ダメだーッ!」
言い終わる前に、ドラルクにすごい形相で叫ばれてしまった。
「におい意外は、とても良い店なんだが」
「猛毒ですよ!」
ラーメンヘッドのニンニクラーメンの店は同業者の集まる商業施設の中にある。未明まで開いているような店ではない。万一朝まで居ることになっても、この施設には日光の入る窓がない。昼間でも安全を確保できる……というのがクラージィの主張である。
3797年末にドラルクキャッスルマークⅡを訪れた吸血鬼たちの中には、自分の店で働かないかとクラージィに声を掛けてくれる者もいた。とりあえず二週間という話で、クラージィはその店のホール係を勤めている。
「これはアレだろうクラージィ、関西地方のレトリックでテンドンというヤツ」
クラージィがノースディンにバイトがあるので一緒には行けないと言うと、ノースディンとドラルクはすぐさま説明を求めた。
「いつの間にそんなことに。どこの店です?」
「ラーメンヘッド氏の……」
「ダメだーッ!」
言い終わる前に、ドラルクにすごい形相で叫ばれてしまった。
「におい意外は、とても良い店なんだが」
「猛毒ですよ!」
ラーメンヘッドのニンニクラーメンの店は同業者の集まる商業施設の中にある。未明まで開いているような店ではない。万一朝まで居ることになっても、この施設には日光の入る窓がない。昼間でも安全を確保できる……というのがクラージィの主張である。