サメ
torimocchi1
DONE課題:「おかえり」「ただいま」帰るししと迎えるさめのししさめ
帰路 悪夢を見る時、子供の頃を反芻する内容がほとんどだ。――今もそうだ。
ゴミ袋とそれに入りきらなかった紙屑が散らばった埃っぽい部屋でそれ以上に薄汚い自分が膝を抱えている。夢であることが頭の片隅で分かっていても、惨めで仕方なかった。
早く早く起きろと必死で念じながらその場で膝を抱えていた。目の前にある扉なんぞ触ろうとも思わない。どうせどこに行けやしないし、そもそも行きたい所だってない。だからただ終わりを待つ。いつものように。
ギシリ。
ふと床板の軋む音が聞こえた。咄嗟に身構えた。
――何故。脳内に疑問符が満ちる。この悪夢で自分以外の存在が出てきた事は一度もない。誰かに助けられた覚えなんてそれこそ一度も無かったから。
1488ゴミ袋とそれに入りきらなかった紙屑が散らばった埃っぽい部屋でそれ以上に薄汚い自分が膝を抱えている。夢であることが頭の片隅で分かっていても、惨めで仕方なかった。
早く早く起きろと必死で念じながらその場で膝を抱えていた。目の前にある扉なんぞ触ろうとも思わない。どうせどこに行けやしないし、そもそも行きたい所だってない。だからただ終わりを待つ。いつものように。
ギシリ。
ふと床板の軋む音が聞こえた。咄嗟に身構えた。
――何故。脳内に疑問符が満ちる。この悪夢で自分以外の存在が出てきた事は一度もない。誰かに助けられた覚えなんてそれこそ一度も無かったから。
間柄田
DONE【自創作】わちゃ4人組それぞれが重め(+面倒くさめ)の過去を持っている、
すこーし暗くて、ちょっとコメディな日常を過ごすご機嫌なメンバーたちである!
|内容|
・キャラ表 ・人物相関図 ・組織図 3
ooTOKIMIYAoo
MOURNING【フォロワーさんからの課題】☔️「(️🦁に向かって)意地悪」のセリフを使ってししさめの短い創作物語を作ってください。
(配点:100点)
7000兆点もらいました! 582
torimocchi1
DONE通夜に行くししさめ※兄夫婦捏造
通夜 村雨の兄が死んだ。何故それを部外者の俺が知っているのか。それは丁度知らされた村雨と共にいて、村雨が通夜に付いて来てほしいと言ったからにすぎない。その時の村雨はいつも見せていた生きている兆候が完全に無くなっていて、むしろこいつこそ死人か幽霊でないかと間違えんばかりに生者には見えなかった。だから無関係でありながら零時を回るこの深夜に村雨ついて来たのだ。
通夜は村雨の実家、親族間のみで行うらしい。案内に沿って車を進めるとやがて大きい邸宅が見えたので近くに車を停め、そこに向かう。忌中札の掛けられた玄関を通ると喪主なのだろう村雨兄の妻らしい人間が立っていた。付き添いである自分から言う事はなく、村雨がこの度は…と言うのに合わせて一礼する。村雨は軽くその女性と軽く話を始めた。会話から甥と姪がいるらしいのだが、今は祖母つまり村雨の母に預けているのだとか。何言か交わし会場に入る。通り際に女性を見るが、目を潤ませても泣いている様子はない気丈だ。
4402通夜は村雨の実家、親族間のみで行うらしい。案内に沿って車を進めるとやがて大きい邸宅が見えたので近くに車を停め、そこに向かう。忌中札の掛けられた玄関を通ると喪主なのだろう村雨兄の妻らしい人間が立っていた。付き添いである自分から言う事はなく、村雨がこの度は…と言うのに合わせて一礼する。村雨は軽くその女性と軽く話を始めた。会話から甥と姪がいるらしいのだが、今は祖母つまり村雨の母に預けているのだとか。何言か交わし会場に入る。通り際に女性を見るが、目を潤ませても泣いている様子はない気丈だ。
torimocchi1
DONE料理をして食べるししさめ(Twitterアップ時と微改変あり)
「人は思い出だけで生きている」「人は思い出だけで生きていける」
果たして、これは真か否か。
台所へ入ると村雨はいつも近くにあるソファーに陣取ってこちらを見てくる。俺として『テメーが食べたいって言ったんだから手伝え』と命じてもいいはずだが、家に鍋すら置いていないヤツに勿論そんな事言える訳がないのだ。
油を敷いたフライパンにたっぷりのバターとニンニクを溶かすと、ソフリット入れ炒める。焼けた根菜の甘い香りが漂った頃に赤ワインを加えた。ジャァッとワインの煮たつ音を聞きながら、村雨の質問を考える。
ギャンブル中、またそれに相似した環境でなければ村雨の問いかけは基本的にストレートだ。だからこれは言葉の通り。果たして俺は、『獅子神敬一は思い出だけで生きてける』のか。
2440果たして、これは真か否か。
台所へ入ると村雨はいつも近くにあるソファーに陣取ってこちらを見てくる。俺として『テメーが食べたいって言ったんだから手伝え』と命じてもいいはずだが、家に鍋すら置いていないヤツに勿論そんな事言える訳がないのだ。
油を敷いたフライパンにたっぷりのバターとニンニクを溶かすと、ソフリット入れ炒める。焼けた根菜の甘い香りが漂った頃に赤ワインを加えた。ジャァッとワインの煮たつ音を聞きながら、村雨の質問を考える。
ギャンブル中、またそれに相似した環境でなければ村雨の問いかけは基本的にストレートだ。だからこれは言葉の通り。果たして俺は、『獅子神敬一は思い出だけで生きてける』のか。
torimocchi1
DONE祭りに行くししさめ祭りの後で ピコンとスマホがメッセージ受信を知らせる。開くと「終わった、迎えに来い」という簡素な命令文が記されている。それに文句を言うでもなく「今から行く」とだけ返した。
急いで走らせた公道は通勤ラッシュを過ぎていて、それほど混雑していない。普段通りに職員出入口付近につけて出てくるのを待つ。疲れたような人の流れが見えるなか、待ち人は案外すぐに現れた。本当は降りて迎えに行きたいところだが以前にそれをやったら同僚や看護師に「あの人は誰だ」と質問責めにあったらしい。(特に独身生活の長い女医に細かく詰められたとうんざりしていた)
だからイイ子に車内で待機しなければ。怒った村雨の機嫌を取るのも大変だがそれ以上に疲労を重ねさせたくない。
4590急いで走らせた公道は通勤ラッシュを過ぎていて、それほど混雑していない。普段通りに職員出入口付近につけて出てくるのを待つ。疲れたような人の流れが見えるなか、待ち人は案外すぐに現れた。本当は降りて迎えに行きたいところだが以前にそれをやったら同僚や看護師に「あの人は誰だ」と質問責めにあったらしい。(特に独身生活の長い女医に細かく詰められたとうんざりしていた)
だからイイ子に車内で待機しなければ。怒った村雨の機嫌を取るのも大変だがそれ以上に疲労を重ねさせたくない。
mochudayo
MEMOコルベスの店にいるサメの女の子。カドリーユとは幼馴染。ブラッドほどではないけどそこそこマイペース。
見た目は幼女っぽいけど、長生きする種族らしいので本当に幼女なのかは誰も知らない。
語尾に「~のだわ」とつけて話す。愛くるしい姿と人懐っこい性格から、セイクリッドにとても可愛がられている。
マシュマロが好き。 3
mochudayo
MEMOコルベスの店で働いてるサメさん。奇人変人が多い中、かなりまともなため、ブレーキ役に回りがち。
ブラッドとは血フレ(ちふれ)だけど、彼女のように人間の血は飲まないしそういう趣味もない。けれど嗜好品として上質な血は飲む。ちゃんとお肉屋さんで買ってるよ!
アリスとは幼馴染(兄妹ではない)。
キバが素敵な人に憧れている。 2
asuwanaaifu
MEMOさめしばさんの再録集に天を仰ぎながら怪文書と共に送りつけてしまったイラストです。ご本人様から許可いただいてます。さめしばさんありがとうございます!さめしばさんの素敵なお話はこちらです→迂遠な熱に焦れる(https://poipiku.com/3976714/5901839.html)ファミレス絵は別の"夏空に希う"というお話からお借りしたものになります🙌よしはろ
DONE礼紋 真一郎れいもん しんいちろう|名探偵|age27|178
▼嗤う人間師
▼芸術は今日も首を吊る
▼ぞめく渦中にある阿呆
▼これは詳細を省くが結論だけ言うとお前は犬
▼大怪獣サメラ
▼美術館ホラーRTA 4
ぴぴぃ
DONEBWから1×年、プレイ時間の半分ほどを費やしても会えなかった色違いキリキザンに2023/01/11バイオレットでようやく出会えました!てれやの小さめの女の子です!ちなみに通常キザンもてれや♀takamura_lmw
DONE102話がくる前にやっておかねばならなかった賞味期限40分のさめしし(友愛)。フルスロットルで何もかもを捏造しました。皿と火事のコマとか。あと私の性癖である「他意のない同衾」も入ってます。
朝が来る 会場を出た途端、獅子神が頽れた。
それを予想していた村雨はすぐに支えに入ったが、二十キロもウエイト差があってはひとたまりもない。早々によろけ出したのを、渋谷がひょいと代わった。
「村雨くん、足腰鍛えた方がいいんじゃない?」
「必要十分の筋力はある。この男がデカすぎるだけだ」
「それはそうかもしれないけどさ」
うわ言のように獅子神が「わりぃ……」と呟いた。がくりと俯いた顔を覗き込んで、顔色を確かめる。幾分青ざめてはいるが、目の焦点はきちんと合っている。何か話せ、と喋らせても、呂律が回らないということもない。本当に頑丈な男だった。
梅野が廊下の奥に視線を送って言った。
「一応銀行(こちら)で用意した医者が待機していますが」
6994それを予想していた村雨はすぐに支えに入ったが、二十キロもウエイト差があってはひとたまりもない。早々によろけ出したのを、渋谷がひょいと代わった。
「村雨くん、足腰鍛えた方がいいんじゃない?」
「必要十分の筋力はある。この男がデカすぎるだけだ」
「それはそうかもしれないけどさ」
うわ言のように獅子神が「わりぃ……」と呟いた。がくりと俯いた顔を覗き込んで、顔色を確かめる。幾分青ざめてはいるが、目の焦点はきちんと合っている。何か話せ、と喋らせても、呂律が回らないということもない。本当に頑丈な男だった。
梅野が廊下の奥に視線を送って言った。
「一応銀行(こちら)で用意した医者が待機していますが」
liliput
MAIKINGしぶさめ?なのかな??なんでも許してください。前に書いた先生のモブレ後の話、手当てする渋谷さん。先生がめっちゃ虐待されてるんでご注意ください。書きたいところだけ。そのうち続きます。 6654
torimocchi1
DONEししさめホラー要素皆無
100%ギャグ
「え、俺の恋人って都市伝説的な存在なのか⁉︎」「あなた、私に何を隠している」
違うな、私に何が聞きたいのだと村雨は小首を傾げた。それに可愛いと感想を抱くよりも先に居心地の悪さを感じる。だって誰が聞けるんだ。
――お前って都市伝説になってるのか、なんて
それは村雨の迎えに行く途中の話だ。
車の窓を開けながら公園の側を徐行で走っていると、小学生くらいの子供が数人近くで集まっていた。
理由は分からないがその中の数人がワイワイと喧嘩をしていて、一人が癇癪を起こしたのだろうボールを言い合いの相手に投げつけた。それは避けられてしまい、先を見失ったボールは丁度車の横腹に当たったのだった。子供達は急いで駆け寄り主犯も含め全員で謝罪したので、ぶつけられた事は不問にした。しかし問題はそこではなくこの後に続いた児童達の言葉だ。
5234違うな、私に何が聞きたいのだと村雨は小首を傾げた。それに可愛いと感想を抱くよりも先に居心地の悪さを感じる。だって誰が聞けるんだ。
――お前って都市伝説になってるのか、なんて
それは村雨の迎えに行く途中の話だ。
車の窓を開けながら公園の側を徐行で走っていると、小学生くらいの子供が数人近くで集まっていた。
理由は分からないがその中の数人がワイワイと喧嘩をしていて、一人が癇癪を起こしたのだろうボールを言い合いの相手に投げつけた。それは避けられてしまい、先を見失ったボールは丁度車の横腹に当たったのだった。子供達は急いで駆け寄り主犯も含め全員で謝罪したので、ぶつけられた事は不問にした。しかし問題はそこではなくこの後に続いた児童達の言葉だ。
ooTOKIMIYAoo
MOURNING【フォロワーさんからの課題】「思い出だけで生きていける」のセリフを使ってししさめの短い物語を作ってください。
配点:100点(部分点あり)
100億点を頂き、ししさめ大学特待生になれました。 217
須藤(SD_0v0ds)
DOODLE薫(源氏名:ムラサメ)×バニ輝バニーボーイな輝さんと恋をする薫さんはどんなご職業?を考えたときの私なりの一つの案です。(ムラサメさんの店はホストクラブと(ヒーローもの)コンカフェとショーパブ(殺陣とかもやる)が混ざったようなもんだと思ってください楽しそう)
zen🐊
MOURNINGれめししさめ3P本(小説)の表紙を描かせていただいてます。ラフできたので供養🙏この手のグワッとした絵はラフ段階が一番躍動感あるんだよナ〜畜生…上手にカラーにしたいです。
あと、結構いっぱい隠れてしまったので供養です。黎明くんの手がオスっぽいのが好きです。 3
villagerain02
DONEメリーハッピー(ししさめ)※さめ誕で1/9まで全体公開していたものです
※後半に行くにつれて幻覚度がめっちゃ上がっており、明日の私が解釈違いを起こす可能性すら感じるので、全てを許せる神向け
Log———
1/6:新年ぶん追加
1/3-4:12/25ぶん追加
12/24:12/24ぶんのみ公開 15
takamura_lmw
DONEナヲさんと盛り上がったにょたゆりさめししです。モブ女性視点、害悪ナンパモブ男有(即退場)、つきあってるさめしし。
先天性にょた☔️とにょた🦁がコスメを買いに行く話です。
例によって突貫なのであとで修正を入れます。→1/9修正しました。
コスメに関しては全然詳しくないので何言ってんだコイツ…と思ったらスルーしてやってください。
にょたゆり☔️🦁 獅子神敬さまは、私の最初のお客さまの一人だ。
美容専門学校の夜間課程を出て数年、派遣とはいえ運良く外資コスメブランドの美容部員として百貨店に配属された私は、その初日に、ブースの前でかちんこちんに固まっていた背の高い少女に声をかけた。
膝の抜けたスラックスに、サイズの大きすぎるおそらく男物のシャツと、ぶかぶかのジャケットを着て、高校生のようなローファーを履いた彼女は、「何かお探しでいらっしゃいますか」と声をかけた私に飛び上がって驚いた。
「あ、あ、あの」
「はい」
「……ごめんなさい、なんでもないです」
少女は大きな目をうろうろとさせ、それからぎゅっと口をつぐんで、すらりとした体を縮めるように背中を丸めた。
5703美容専門学校の夜間課程を出て数年、派遣とはいえ運良く外資コスメブランドの美容部員として百貨店に配属された私は、その初日に、ブースの前でかちんこちんに固まっていた背の高い少女に声をかけた。
膝の抜けたスラックスに、サイズの大きすぎるおそらく男物のシャツと、ぶかぶかのジャケットを着て、高校生のようなローファーを履いた彼女は、「何かお探しでいらっしゃいますか」と声をかけた私に飛び上がって驚いた。
「あ、あ、あの」
「はい」
「……ごめんなさい、なんでもないです」
少女は大きな目をうろうろとさせ、それからぎゅっと口をつぐんで、すらりとした体を縮めるように背中を丸めた。