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    テキスト

    widow_kati

    MOURNINGブルーダーのショートエピが来ると聞いて。
    『ブルーダーがグイーデンに指導される側だった過去がある』の妄想をテキストにしました。
    ショートエピ見る前に書いているので、公式設定は反映されてないことを理解してからどうぞ。

    ※注意
    ・女安藤がいます(名前・セリフなし)
    ・ブルーダー→←女安藤が前提ですが、気配は薄め
    ・グイーデンとブルーダーに師弟風の気配あり
    ・クリストバルタスクネタバレ
    ミスルトウクヴァリスキャンプの一角から、歓声が上がる。

    キャンプを率いるクリストバルから熱く声をかけられているのは、エアリオタウンの悲劇を生き延びたアークスの一人。ネクス・エアリオ、レヌス・リテム、そしてアムス・クヴァリスを打ち破った話題の「星渡り」だ。


    いつの間にか賑わいに紛れ込んでいるコルクスは、豪快に笑いながら彼女の背中をバンバンと叩き、それをイングスタッドや周りのアークスたちが朗らかに眺めながら輪を作っている。

    その様子を、指導教官のグイーデンは遠巻きに眺めていた。

    なんでも、クヴァリスキャンプのアークス強化訓練の一環としてクリストバルが提示したミッションを、彼女が一番最初にクリアしてしまったらしい。

    彼女なら、あるいは彼女たちのチームや経験が豊富なアークスなら。やれるだろうと思っていたが、ここまで早いとは予想外だった。
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    ぽえうぉ

    MOURNINGヒバツナですが別れ話です。
    2005年から2011年くらいまで稼働していたサイトで書いていたテキストになります。
    初出は2008年ですが2008年バージョンは目もあてられないレベルでヒギィーッて感じだったので加筆修正を加えています。
    あなたは泡になって消える 「海へ行くなら、駅からバスが出ていますよ」というのは女中の話で、行く気などさらさらなかったのに、チェックアウトの時間になってもまだしつこく海の話をされたから、結局海へ行くことになった。「綺麗ですよ、この時期の海は、人ももう少ないでしょうから」とにこやかに微笑む若い女中の話に付き合うのに、疲れたというのもある。「じゃあ行ってみます」綱吉は頷いて鍵を返した。「お出かけになっている間、お荷物お預かりしますよ」という宿の親切に結構ですありがとうと返事をして、宿代を支払い、頭を下げて宿を出ると、初秋の日差しが目をうつように眩しい。女中のお人よしそうなべに色の頬と、彼女の鈴を転がすような「いってらっしゃいませ」という声に送られて、彼らはいよいよ疲れきったものだ。行くも何も海など。別れを決意した二人に、こんな話はただ酷なだけである。二人の間に、何しろもう恋の高揚などないのだ。
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    ichiei

    DONEマイクロコミックRPG『The Swamp You Die In』進行メモ
    出目に対応したコマ(イラスト)が自分に起こる出来事となる。コマに付属の質問に答えながら物語を進行する。
    ちょっと説明しにくいなあ。原作を見た方が早い、テキストを読まなくてもなんとなくわかるでしょうから。

    さらっとしてますが、リプレイには児童虐待や児童死亡の描写が含まれます。ご注意ください。

    ほんとうにほんとうにさくっと終わるものをプレイしたかった。と思ったら全然さくっといかなかった。
    でもこれぐらいの英語なら自動翻訳なくてもなんとかなるし。ネイティブでない自分にとって非常に見づらいフォントでしたけど。かわいい字体なんだけど癖が強くって。
    https://ive.itch.io/the-swamp-you-die-in
    『The Swamp You Die In』リプレイThere is peace in the SWAMP though the quiet is DEATH.
    ――Bret Harte

    page1:What brings you here3 (1D6):
    You find a mysterious map saving there's treasure in the swamp.
    What are you hoping the treasure could be

    ぼくんちのパパとママがつまんないことで言い争うようになってからもうどれぐらい経つだろう。
    けんかは嫌いだ。けんかが始まると、パパもママもぼくのことなんてまるで見なくなってしまうから。ぼくのことを透明なおばけみたいに無視して、すごく長いあいだ、お互いに汚い声と言葉で罵り合う。物が飛び交うことだってしょっちゅうだ。このまえなんかけんかが原因で僕の大事なマグカップが割れてしまった。大好きな樫の木のマグカップだったのに。こんなふうにして、いつのまにかいろんなものが壊れていくんだろうか。
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    TokageIppai

    DONE去年の双子の日に書いたエスフェクの話に加筆修正したものです。ちょっと追加するつもりがなぜか倍の字数になってた不思議。続きの構想も一応あるのでまとめて本にしたりとかしてみたい…ね…
    冒頭はロードラの[光海王]リヴァイアのストーリーテキストからの引用です。推しと推しを組み合わせれば最強理論の俺得クロスオーバーがしたかったんだ。
    冥海の灯「……やがて時代が流れゆき、人の光が海を照らし出した頃、役目を終えたお姫様は、ゆっくり天へと昇ってゆきました。」
     最後の一文を読み上げると、エステアは一つ息をついて絵本を置いた。
    「……これは、悲しい話、なのだろうか」
    「どうなんだろう、わたしは、そんなことないと思うけど……」
     その絵本は、エステアたちが今滞在している宿の倉庫の中、もう使われなくなった椅子や寝具の奥にあった本棚に仕舞われていた。濃い青色の表紙に銀色のインクで描かれた文字や絵が目を惹く、古いながらも美しい絵本で、きっと宿の主人か誰かが子供のころからずっと大切に持っていたのだろう、と思わずにはいられないものだった。
     そこには、美しい容姿と歌声を持ち、七つの海を統べた海姫の物語が記されていた。
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