Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    テキスト

    sheep_lumei

    DOODLE現パロ 年齢・職業不詳の謎多き男サンポと女子高生の星ちゃん
    おそらく裏社会で便利屋とかやってるんじゃないんですかね 闇商人みたいな……

    以前ふせったーでこんなの見たいよ~って喚いたやつを読める程度の文章に整えたやつです、テキストライブの配信見てくれた方ありがとうございました!
    ようこそ非日常だいぶ帰りが遅くなってしまった、と星は学生鞄を手にそれなりの速さで帰路についていた。

    今日の部活は何から何まで忙しかった、後輩は怪我をするし、先輩がうっかり器具を壊してしまうし、同期が──というか、なのかは休みだし。

    こんなに遅くなる予定はなかったのに、と思いながら歩いていた星は街灯が少なくなってしまうのが欠点だが、公園を突っ切れば早く帰れるという事に気付いた。

    幸いにも今日は月夜、人通りは少ないが暗すぎるという事も無い。公園へと一も二もなく進路を変えた事が運命を大きく変える出会いに繋がる事を、この時の星はまだ知らなかった。

    ◇ ◇ ◇

    「流石に暗い……」

    端末の灯りをわざわざ懐中電灯モードにするほどの暗さではないが、やはりこの公園、夜に訪れる人の事を考えていなさすぎる。砂場やジャングルジムなどの遊具近くには街灯の「が」の字も無ければ、星が歩いている遊歩道の街灯は幾つか切れかかっていた。
    8021

    rica_km

    DONE第100回記念イベント24時間耐久ドロライ参加させて頂きました。とても刺激的で楽しかったです!
    ここへ投稿分テキストをまとめて繋げています。投稿画像はくるっぷにまとめました。

    参加お題一覧は文末に表記しました。
    第100回記念イベント24時間耐久ドロライ◆覗き見

     ごそごそ……と、静かにシーツが動いた。次いで、ぴったりくっついていた体温が離れてゆく。
     そこで俺はやっと薄目を開けて、煉獄がベッドを出ていくのを見送った。
     いつも早起きなのは煉獄の方だし、これは珍しいことじゃない。でもついでに見た時計は午前五時。早すぎるでしょ。トイレかな、なんて思ってベッドに潜り直して、煉獄が戻るのを待った。
     ——が、洗面所から盛大な水音が響いて、俺は思わず「マジで?」と呟く。
     これは完全に煉獄のおはようルーティンだ。顔を洗って歯を磨いて、水を飲んで水分補給。
     布団の隙間からちらりと覗き見をすれば、煉獄はベッドから出た時と同じ下着だけの姿だった。クローゼットの前に立ち、扉を開けて迷いなくぽいぽいと服を選び取る。深夜まで俺と仲良ししていた元気な身体がトレーニングウェアに隠れていく。走りに行くのだろう。これも時々あることだ。
    8563