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    ハイラル

    四 季

    MAIKING「コログからの贈り物(https://poipiku.com/4663883/6648540.html)」の本題として書いている話。半年くらい書いているのですが終わる気配がないので、とりあえずきりのいいところまで。この後リンクが馬でハイラル中を旅に出ます。
     実際にゲームで「馬でハイラル一周」しているのですが、結構大変。
     でも、色々な景色が見られて、ますますハイラルが好きになりました。
    雲霧披きて青天を観る① リンクは困っていた。
     厄災との戦いを終え、一月ばかりの時が流れたが、ゼルダの体調が思わしくなかったためだ。
     一月前、戦いが終わったその足で、二人は自然にカカリコ村に向かった。カカリコ村はいまだハイラル王家に忠誠を誓うシーカー族の暮らす村であり、何よりゼルダの解放を待ちわびているインパの待つ場所である。まずはそこへ向かうのが自然なように思えた。
     百年前はともに越えられなかったハテノ砦を、厄災討伐を終えた今、ゼルダとともに越えることの感慨を噛みしめながら、リンクはまだ足元がおぼつかず、一人で騎乗することのできないゼルダを抱き抱えて馬に乗った。
     馬を駆るのは人馬一体と評されるほど慣れているリンクだが、このときはいつもと少し様子が違った。ハイラルで最も尊いひとをその身に任されているのだという緊張感とともに、どういうわけか、寄りかかるゼルダの重みと温もり、規則正しい呼吸に、リンクは限りない安堵と、ほのかな胸の高まりまでも覚えていた。
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    faj

    DONE和パロリンゼル 中編
    救いは誰がために~前編~(https://poipiku.com/3007373/8080758.html)の続きです。
    ・前編同様、ハイラルとは全く関係のないお話です
    ・ゼルダが、他の男性に寝取られそうになるシーンがあります
    ・ゼルダが少し心弱い人です。姫様は気高く強い方だ!と思われる方は、ご注意ください
    ・最後は、ハピエンです
    ・以上が大丈夫そうで何でも許せる方向けです
    和パロリンゼル【救いは 誰がために~中編~】「リンク!見てください、あちらの方にもたくさん花があります!」
    四角い板のようなものを構えながら、ゼルダは声を弾ませリンクを呼ぶ。
    ゼルダの持っているものは、プルアが試作品として作ったからくり道具らしく。何でもその場の景色でも人物でも、絵のように切り取る事ができるのだそうだ。その板の中身の構造や、絵として切り取れる原理などはリンクには全く分からなかったが。今回の試作品はゼルダがプルアのお手伝いをして作り上げたものらしく、今日はその性能を試すための遠乗りでもあった。
    ゼルダがイーガ一族に拐われたあの事件から数ヶ月。ゼルダにはしばらくの間、外出禁止令が出されたのだが。
    しかしゼルダ本人も今回の事はだいぶショックが大きかったらしく、気持ちも沈んでしまっていて。しばらくは本当に、部屋からもあまり出ない引きこもった生活を送っていた。
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    bimiusa9931

    DONEファイ&ギラヒムの誕生からスカウォ本編までに何があったのか、また彼らのこれからについて解釈したお話です。
    ⚠️スカウォと風タクのネタバレあり
    ⚠️捏造だらけ
    ⚠️ギラファイ前提
    ※作中に出てくる設定はハイラルヒストリアと百科の情報を元にしています。矛盾が生まれないように解釈したつもりですが、それでもところどころ見落としや説明の足りない部分があるかもしれません。
    それでもOKという方のみどうぞ!
    いつかまためぐり逢うその日まで【完全版】ファイが初めて天望の神殿で彼に出会った時、この世の全てを憎む禍々しさしか感じられなかった。彼女は無意識に、彼を倒さねばならないと理由もなく感じた。


    「フン、なかなかいいモノだね」


    戦闘中彼が「ファイ」に触れてきた時、理由もなく感じた既視感がなんなのか、感情を持たない彼女にはわからなかった。しかし、彼を倒さねばならないと強く思っていたはずなのに、何故か先程まで自分の考えていたこととは相反した思いが心の中を支配した。それは、人の言葉で言うところの「懐かしさ」というものであった。


    「さっきのギラヒムとかいう男、ファイに似てたね」


    何の気なしにファイの主人、リンクが呟く。
    聡明な彼女は悠久の時を生きて初めて感じた既視感とリンクの発言が無関係だとは思えなかった。自分はただ主人リンクのサポートをするためだけの存在でしかなく、感情も持ち合わせていないはずなのに、ファイの心の奥底にはもやもやとした説明のできない『何か』が確かに生まれつつあった。
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