ブラッド
炉妻さとり
DONEオスブラWebオンリー「COFFEE BREAK!」開催おめでとうございます!展示小説です。
ブラッドを襲う夢を見たオスカーが夢を思い出して様子がおかしくなるお話です。
続きは部屋で 湯気の中にいるようなふわふわとした視界。白みがかった視界の中でも褐色の腕は確かな輪郭を持ち、白い腕を白いシーツに沈める。白い肌を覆い隠すはずの制服のシャツは、はだけられて肘に溜まり、衣服の意味をなしていない。現実味のないその光景を、オスカーは他人事のように眺めていた。
「やめろ、オスカー……」
そう言って見上げるブラッドの薔薇色の瞳は熱で潤み、オスカーの心を惑わす。『やめろ』という明確な命令の言葉が誘惑の言葉に聞こえるほどに。
オスカーはこの色が好きだった。意志が強く、常に前を向いている目だ。その目が今はオスカーだけを映している。もっと自分だけを見てほしい。ブラッドの頬に手を添え、顔を近づける。耐えるようにブラッドの瞼が伏せられた。黒々とした睫毛を涙の雫が伝い、オスカーの指を濡らした。
5336「やめろ、オスカー……」
そう言って見上げるブラッドの薔薇色の瞳は熱で潤み、オスカーの心を惑わす。『やめろ』という明確な命令の言葉が誘惑の言葉に聞こえるほどに。
オスカーはこの色が好きだった。意志が強く、常に前を向いている目だ。その目が今はオスカーだけを映している。もっと自分だけを見てほしい。ブラッドの頬に手を添え、顔を近づける。耐えるようにブラッドの瞼が伏せられた。黒々とした睫毛を涙の雫が伝い、オスカーの指を濡らした。
夕源(yugen)
DONE同行クエで1番好きなのがナターシャさんだったので、二次創作にして残したいと思い描きました。話として至らない部分が多いですが描ききれて満足してます。ベロブルグには、大切な人が犯した過ちにどう向き合うかが沢山ありそれがテーマなのかな、と思ってたりします。
BGMとしてもステージとしても好きなのはリベットタウンです。薄暗いBGMが好きで、ステージがちょっとブラッドボーンっぽいので。 15
yun357
MOURNINGシガーキスをするキスブラのはなし。※ブラッドの喫煙描写がありますので苦手な方はご遠慮下さい。
synonyms of kissなぁ、こんなとこお前のファンが見てみろよ。
卒倒しちまうぞ。
眩暈がするような高揚感に、少しの緊張感と好奇心を混ぜた心臓の音を誤魔化そうと、すぐ鼻先にあるすました顔を見つめながら、そんな事を心の中で呟いた。
「はぁ〜〜〜…やっ…と自由だ〜〜…」
縮こまっていた長めの両腕を限界まで広げ、固まりきった背筋をいつもよりも多少上に伸ばす。
溜めに溜めていた報告書やらレポートやらの文字通り山と積まれた書類仕事をやっとの思いで終わらせて、開放感たっぷりの俺は、先ずは一服しようと喫煙所に足を向けた。
「…お。」
喫煙所には先客がいるようだった。仕事を終えて、折角の一本目の休息は出来れば一人きりで満喫したかったが。まぁ、いいかと思いながら近づいた俺は、その先客の正体を二度見する。
2175卒倒しちまうぞ。
眩暈がするような高揚感に、少しの緊張感と好奇心を混ぜた心臓の音を誤魔化そうと、すぐ鼻先にあるすました顔を見つめながら、そんな事を心の中で呟いた。
「はぁ〜〜〜…やっ…と自由だ〜〜…」
縮こまっていた長めの両腕を限界まで広げ、固まりきった背筋をいつもよりも多少上に伸ばす。
溜めに溜めていた報告書やらレポートやらの文字通り山と積まれた書類仕事をやっとの思いで終わらせて、開放感たっぷりの俺は、先ずは一服しようと喫煙所に足を向けた。
「…お。」
喫煙所には先客がいるようだった。仕事を終えて、折角の一本目の休息は出来れば一人きりで満喫したかったが。まぁ、いいかと思いながら近づいた俺は、その先客の正体を二度見する。
Ppeco0
PROGRESS「人形ちゃんとマリア様」以前は人形ちゃんだけだったんですが、せっかくだし最近描いていたマリア様とセットにしてみました。やっぱりこの2人ばかり描いてしまいますね。それだけ2人が可愛い&格好良いということで……。
リゲル
DOODLE喧嘩したくないブラッドリーさんの話どうしようもないブラネロ
無題どうでもいいこと、どうでもよくないこと、何もかもをきっかけに、何百年も口喧嘩をしてきたんだ。もう飽き飽きだというのについカッとなってバッと吐いてしまう。ネロは目をかっぴらいて、よく知る憎たらしい顔を見ていた。これ以上何か言ってくると言うのならグーで殴ってやるつもりでいた。なのに、は、と、気の抜けた息が漏れてしまう。
しがみつくように抱きしめられたのだ。
ブラッドリーは、さっきまでの勢いはどこへやら、ネロの背中に腕を回して、溜息をつくように呟く。
「…正直言って、てめえがどうして怒ったのか分からねえ」
「……喧嘩売ってんのか?」
「ちげえよ、逆だよ、それでも喧嘩したくないんだよ」
呆気を取られる。咄嗟に、言葉を返す。
631しがみつくように抱きしめられたのだ。
ブラッドリーは、さっきまでの勢いはどこへやら、ネロの背中に腕を回して、溜息をつくように呟く。
「…正直言って、てめえがどうして怒ったのか分からねえ」
「……喧嘩売ってんのか?」
「ちげえよ、逆だよ、それでも喧嘩したくないんだよ」
呆気を取られる。咄嗟に、言葉を返す。
Tenoriekd
DONEムーキセキさん作のGMレスTRPG/ソロジャーナル『レコードユアレポート』をブラッドパスのPCマシュー・バンゴールで遊ばせていただきました!!! のリプレイ画像です!!! セッションはこれからです!!(気早人)マシューのイラストはpicrewの「うちゅうあめーば」様(https://picrew.me/ja/image_maker/1276414 )よりお借りしました!!! 8
gottanisoko
SPOILERCoCシナリオ「Deceiv Blood(ディセイブラッド)」のネタバレを感じ取ってしまうような描写を含みます。現行で通過中の方や、未通過の方は閲覧は自己責任でお願い致します。PASS:公開NPCジョシュアの誕生日(半角数字4ケタ) ➡ KP向け資料に記載があります 4
水面(minamo)
SPOILERミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」のレポ⋯というか落書き😅スピードワゴンさん中心ですが、ネタバレしてますので知りたくない方は見ないでね!⚠️ 4
mosu
SPOILER文字イラスト6枚2024、㋁。
ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッドのミュージカルのことです。
音楽も生演奏で凄かったなぁー
チケット代金高いって言われてたけど
そんなことなくて、十万円くらいの価値ありました🤣
ネタバレ多いです、ので自己責任で閲覧どうぞ。 6
RoRworld21
SPOILER2024年2月15日(昼・夜の部)帝国劇場(2月23日 夜の部 観劇後、修正・追記)
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド ミュージカル
内容詳細レポートと感想走り書き備忘録(第一幕のみ)
ファントムブラッド ミュージカル 内容詳細と感想走り書き備忘録(第一幕)2024年2月15日(昼・夜の部)帝国劇場
(2月23日 夜の部 観劇後、修正・追記)
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド ミュージカル
内容詳細レポートと感想走り書き備忘録(第一幕のみ)
先日、本当に幸運なことに昼の部、そして夜の部とジョジョミュージカルを2回連続で観劇する機会に恵まれ、夢のような時間を過ごさせてもらった。
色々な心配と不安と…期待を持って帝国劇場に足を運んだわけだが、
いざ舞台が始まれば、その熱量たるやすさまじく、ただただ圧倒され、涙し、
今は心の底から感謝の念でいっぱいである。
本当に、素晴らしい舞台だった。
原作シリーズ、アニメ作品、そしてスピンオフ作品…
今までジョジョが積み上げてきた歴史、そのものに対する敬意に溢れる舞台であったと、私は感じた。
28003(2月23日 夜の部 観劇後、修正・追記)
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド ミュージカル
内容詳細レポートと感想走り書き備忘録(第一幕のみ)
先日、本当に幸運なことに昼の部、そして夜の部とジョジョミュージカルを2回連続で観劇する機会に恵まれ、夢のような時間を過ごさせてもらった。
色々な心配と不安と…期待を持って帝国劇場に足を運んだわけだが、
いざ舞台が始まれば、その熱量たるやすさまじく、ただただ圧倒され、涙し、
今は心の底から感謝の念でいっぱいである。
本当に、素晴らしい舞台だった。
原作シリーズ、アニメ作品、そしてスピンオフ作品…
今までジョジョが積み上げてきた歴史、そのものに対する敬意に溢れる舞台であったと、私は感じた。
葵そら
DONEネロブラ♀のバレンタインです。チョコの作り方を教えて、と言ってきたブラッドに、好きな人が出来たのでは?と心配になるネロのすれ違いストーリー。
両片思いです。
ネロブラ初めて書いたので変なところあっても許してください💦 3396
こばと
DONE晶ちゃんWebオンリー開催おめでとうございます!Twitterから再掲のブラ晶♀︎です。
現パロ。ブラッドリーの姉捏造。姉視点の話です。
楽しんでいただけたら幸いです!
ベイン姉弟サンドされるブラ晶♀︎の晶の話「最近ね、店にすっごい可愛い子が来るのよ」
カチャ、と空になった皿の上にカトラリーを置いて、ちらりと目線を上げる。目の前にいる男──あたしの弟を見ると、弟は頬杖をついて、興味なさげに「へえ」と適当な相槌を打った。
「あんた、もうちょっとマシな反応できないの?」
「あ? んなこと言ったって、おまえが話すこたぁほとんど同じ内容じゃねえか」
ため息をついて、グラスを上から持ち上げてぐいっと煽った。まるで酒でも飲んでるかのような仕草だけれど、中身は水。それでも絵になるから、我が弟ながらつくづくイイ男に育ったものだ。
白黒の髪の毛にワインレッドの瞳。あたしの弟であるブラッドリーは、幼い頃からあたしが仕込んだ甲斐あって、見た目も中身もかなりイイかんじに育った。あたしと年の差五歳で、しかも弟はようやく20歳になったぐらいなのに、弟は堅気じゃない見た目と雰囲気をしているせいでよく女にモテた。弟自身、女が嫌いじゃなかったし、気に入った女とよく遊んでいた。高校生の時なんかは特に派手で、家に帰ってくるのも週に一度くらいで、それ以外の日は多分外で女と遊んでいたんだろう。
5048カチャ、と空になった皿の上にカトラリーを置いて、ちらりと目線を上げる。目の前にいる男──あたしの弟を見ると、弟は頬杖をついて、興味なさげに「へえ」と適当な相槌を打った。
「あんた、もうちょっとマシな反応できないの?」
「あ? んなこと言ったって、おまえが話すこたぁほとんど同じ内容じゃねえか」
ため息をついて、グラスを上から持ち上げてぐいっと煽った。まるで酒でも飲んでるかのような仕草だけれど、中身は水。それでも絵になるから、我が弟ながらつくづくイイ男に育ったものだ。
白黒の髪の毛にワインレッドの瞳。あたしの弟であるブラッドリーは、幼い頃からあたしが仕込んだ甲斐あって、見た目も中身もかなりイイかんじに育った。あたしと年の差五歳で、しかも弟はようやく20歳になったぐらいなのに、弟は堅気じゃない見た目と雰囲気をしているせいでよく女にモテた。弟自身、女が嫌いじゃなかったし、気に入った女とよく遊んでいた。高校生の時なんかは特に派手で、家に帰ってくるのも週に一度くらいで、それ以外の日は多分外で女と遊んでいたんだろう。
cuffblessu1213
DONE【新作】ブラ晶♀。全年齢。新刊に収録予定の描き下ろし3本のうちの1本です。
体調不良になってしまった晶ちゃんを看病するブラッドリーというシチュです。
賢者として頑張ろうとするあまりうまく甘えられない晶と甘やかしてあげたいボス
という構図を書きたくて仕上げました。アイボリーみたいにピュアでまだ始まって
いない二人です。
Ivory これまで心細くなったのは一体どんな時だっただろうと晶は思い浮かべる。例えば大学を出て就職してすぐの頃。学生時代は学校に行けば誰かしらいて、友達と過ごすのが当たり前で。帰宅すれば親がいて食事や寝床などの住環境を心地よく整えてくれた。就職して一人暮らしを始めたとたん、急にそのどちらも取り上げられてしまって、代わりに知り合いのいない職場、やり方が分からない仕事、知らない土地、他人のようにまだよそよそしい部屋と家具たちに囲まれた。どうやってそれを乗り越えたか、乗り越えたと感じたのかと思い返してみても、結局は時間が解決したとしか言いようがない。必死で前に進んでいるうちに、いつの間にか景色が変わっていたような感覚だったのだ。
4974よーぐる🍄
DOODLE別れ話をした次の日に店に来るブラッドリーとぶち切れるネロ(未練たらたら)な話てめえは記憶喪失か!「よおネロ、飯食わせろよ」
出入口の扉を開け、ブラッドリーが店に入ってきた。挨拶もないのはいつものことだ。
どう見てもカタギには見えないが、異様に似合っている柄物のシャツとスーツに身を包んだ長身を屈め、昼休憩中で内側に仕舞ってあった暖簾を慣れた様子で潜り、勝手にカウンターのど真ん中のスツールに座る。
「あー、腹減った。飯大盛りな」
そう言いながら長い足を組み、隅に置いてある新聞の束を手に取ってまず広げるのはスポーツ面だ。しかし、ゲームの内容に興味があるわけではない。チームの勝敗だけを確認し、満足そうに頷くと、スマートフォンを取り出して何者かに暗号みたいな数字と記号の羅列を送る。意味は分からないが、どうせ一般人には関係無いろくでもない内容だろう事くらいは分かる。
4217出入口の扉を開け、ブラッドリーが店に入ってきた。挨拶もないのはいつものことだ。
どう見てもカタギには見えないが、異様に似合っている柄物のシャツとスーツに身を包んだ長身を屈め、昼休憩中で内側に仕舞ってあった暖簾を慣れた様子で潜り、勝手にカウンターのど真ん中のスツールに座る。
「あー、腹減った。飯大盛りな」
そう言いながら長い足を組み、隅に置いてある新聞の束を手に取ってまず広げるのはスポーツ面だ。しかし、ゲームの内容に興味があるわけではない。チームの勝敗だけを確認し、満足そうに頷くと、スマートフォンを取り出して何者かに暗号みたいな数字と記号の羅列を送る。意味は分からないが、どうせ一般人には関係無いろくでもない内容だろう事くらいは分かる。
BL1NDF0RL0VE
DONE世界にブラッドリーしか居なかったネロの話※魔法舎軸ですが現実の人物名が出てきます
お前と地獄の話がしたい「この世界にも天国や地獄ってあるんですか?」
魔法舎中庭での訓練中、ふと、賢者さんから尋ねられた。
「あるよ、地獄。俺は旦那様と奥様に拾ってもらうまで、地獄にいた」
シノがくい、と猫のような丸い顎でネロを指した。別にシノはネロに話すことを強いているわけではない。お前の代わりに俺が話した。だから話すも話さないも、自分の好きなようにしたらいい、と大きな赤い目で、待ってくれているのだ。なんかこういうところ、あいつに似てるかもな。いや、そうじゃなくて。
「あー……まぁ俺も似たようなもんだよ。賢者さんが聞きたいのはそういうのじゃなくてさ、もっとこう……」
「祈りや信仰として、天国や地獄といったものが、この世界でも信じられているかということか?」
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「あるよ、地獄。俺は旦那様と奥様に拾ってもらうまで、地獄にいた」
シノがくい、と猫のような丸い顎でネロを指した。別にシノはネロに話すことを強いているわけではない。お前の代わりに俺が話した。だから話すも話さないも、自分の好きなようにしたらいい、と大きな赤い目で、待ってくれているのだ。なんかこういうところ、あいつに似てるかもな。いや、そうじゃなくて。
「あー……まぁ俺も似たようなもんだよ。賢者さんが聞きたいのはそういうのじゃなくてさ、もっとこう……」
「祈りや信仰として、天国や地獄といったものが、この世界でも信じられているかということか?」
水野しぶき
DOODLE学パロ ブラッドリーの父親の葬式なかなか進まないので尻叩き用
【学パロ】ブラッドリーの父親の葬式 父親が死んだ。三番目の父だった。そのことをブラッドリーは電話で聞かされた。耳にスマートフォンを押しつけながら顔を上げると、晴れでも雨でもない、中途半端な空模様を飛行機雲が切り裂いてゆくのが見えた。
じつの父親は、ブラッドリーが中学に上がる頃に死んだ。敵対組織の鉄砲玉に体のあちこちを打たれて失血死という、なんともあっけない死に様だったが、おなじくらい、あの男には似合いの末路だったとも思う。
身一つで裏社会に飛び入り、たった十数年で独自の犯罪シンジケートと巨万の富を築きあげた男は、その筋ではカリスマとして崇められていたが、人間としては比較的クズの部類だった。ただ、裏も表も、クズほど長生きするというのが定石である。すくなくとも善人よりかはマシな生を送るというのが通説だ。数多の恨みを買いながらも、あの男が五十年以上も生きながらえることができたのは、まさに奇跡というほかない。
6375じつの父親は、ブラッドリーが中学に上がる頃に死んだ。敵対組織の鉄砲玉に体のあちこちを打たれて失血死という、なんともあっけない死に様だったが、おなじくらい、あの男には似合いの末路だったとも思う。
身一つで裏社会に飛び入り、たった十数年で独自の犯罪シンジケートと巨万の富を築きあげた男は、その筋ではカリスマとして崇められていたが、人間としては比較的クズの部類だった。ただ、裏も表も、クズほど長生きするというのが定石である。すくなくとも善人よりかはマシな生を送るというのが通説だ。数多の恨みを買いながらも、あの男が五十年以上も生きながらえることができたのは、まさに奇跡というほかない。
猫の助
INFO冬コミ103で出したブラッドボーンの小説のショートストーリー。小さい女の子のプロローグです。※※夏コミ C104(初日)に受かりましたので、
◯プロローグ アリアンナを、少女から女性そして…に変更
◯ヘンリックという男
◯妄執たる血の聖女
上記の3点を加筆し1冊の本に纏めて新刊として発行致します。
もう1冊連盟員のギャグ小説は篝火4で新刊として出します。
上記の理由によりポイピクでこの作品の更新はストップ致しますが、プロローグ アリアンナだけはこの話単品のみでも読んで頂けますが、ヘンリックという男、妄執たる血の聖女は単品では読みきれませんのでご注意下さい。
サンプルとしてお読み頂けましたらして幸いです。
小さい女の子プロローグ アリアンナ
パチ…パチパチッ…
暖炉の薪が音をたてている。
ずっと雪に覆われたお城
綺麗だけどよく消えちゃうお姉さん達
おじいちゃまのお顔をした鳥の様な人達
何時も床磨きをしているお掃除のおじいちゃん達
変な兜を被ったお兄ちゃん達
物心が付いた時から周りに居る皆は優しかった。
(お外に居る大きいお腹の虫は苦手だけど)
暖かいお部屋
ふかふかのベット
優しいお母さま
ちょっと怖いお父さま
だけど幸せだった。
お父さまは怒るとちょっぴり怖いけれど、大きな手で頭を撫でてくれるのが大好きだった。
お母さまは好き嫌いをするとお父さまより怖いときが有ったけど、寝る前に抱っこをして色々なお話をしてくれるとふわふわ温かくて気持ちよくて…幸せだった。
1083パチ…パチパチッ…
暖炉の薪が音をたてている。
ずっと雪に覆われたお城
綺麗だけどよく消えちゃうお姉さん達
おじいちゃまのお顔をした鳥の様な人達
何時も床磨きをしているお掃除のおじいちゃん達
変な兜を被ったお兄ちゃん達
物心が付いた時から周りに居る皆は優しかった。
(お外に居る大きいお腹の虫は苦手だけど)
暖かいお部屋
ふかふかのベット
優しいお母さま
ちょっと怖いお父さま
だけど幸せだった。
お父さまは怒るとちょっぴり怖いけれど、大きな手で頭を撫でてくれるのが大好きだった。
お母さまは好き嫌いをするとお父さまより怖いときが有ったけど、寝る前に抱っこをして色々なお話をしてくれるとふわふわ温かくて気持ちよくて…幸せだった。
60_chu
DONEブラッドリーが産まれて育つ話ですがほとんどモブが話してる架空の話なので架空の話が大丈夫な人は読んでください。ベイン夫人が言うことには 幌越しに風の音を聞きながら今夜も降り続ける雪のことを思った。馬橇は止まることなく故郷から遠ざかる為に走っていく。どこまでも白い景色の中で私たちは揺られ続けていた。自分でどれだけ息を吹きかけても指先は暖かくならない。私たちは互いに手を擦り合ってここより暖かいであろう目的地のことを話した。誰かが歌おうと声をあげた時、体が浮き上がる感覚がして私たちは宙に放り出された。浮いている時間は一瞬だったはずだけれど空にある大きな白い月が触れそうなほどはっきり見えた。天使みたいに私たちは空を飛んで、そして呻き声をあげたのは私だけだった。
轟音と断末魔が落下していく。馬橇がクレバスを越えられなかったのだろう。獣みたいな唸り声が自分から出たことが信じられなかった。痛みのせいで流れた涙が、すぐに凍って瞼を閉ざしてしまう。体は動かない。肌の上で融ける雪を感じながら私は自分たちの村を守護してくれていた魔法使いに祈った。それしか祈る相手を知らなかった。私は私を馬橇に乗せた人を憎もうとしてでもできなくてまた泣いた。
14995轟音と断末魔が落下していく。馬橇がクレバスを越えられなかったのだろう。獣みたいな唸り声が自分から出たことが信じられなかった。痛みのせいで流れた涙が、すぐに凍って瞼を閉ざしてしまう。体は動かない。肌の上で融ける雪を感じながら私は自分たちの村を守護してくれていた魔法使いに祈った。それしか祈る相手を知らなかった。私は私を馬橇に乗せた人を憎もうとしてでもできなくてまた泣いた。