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    ペット

    サイカ

    DONE「アカシア」が書きあがってなくてゴメンナサイ。ハート一杯くれた方ありがとうございます!
    こちら、自分の考えや胸中を表した一作になりました。
    今日で猫が空になって1ヶ月。こちらにもあげておきます。
    ポケモンが亡くなっている描写があります、ご注意ください。キバナさんちょい役、初書きオニオンくん。ユウリちゃんに自分の気持ちを託しました。
    アカシアの日々 ずっと傍に居たチョロネコが空になって、一ヶ月が経った。ポケモンロスというものは覚悟していたけれど、思っていた以上に衝撃が少なくて驚きすぎている。もっと、もっと後悔して、むせび泣く日々を思っていたから。
     私は、いつも誰かの気配を感じている。温かい気配。視えない者。チョロネコなのか。わからない。
    「それは、お前がチョロネコに、最善を尽くせたからじゃないか」
     一緒に食事をしているキバナさんに言われ、それは考えました。と、返す。ウーロン茶を口にしながら、目を伏せて続ける。「でも、何か違う気がして」
    「あの子、本当に空に行けたのかな。私、ずっと一緒だよ、ずっと姉妹だよって最期の時まで言っていたから、虹の橋に行けないで、傍に居るから。だから私、あまり寂しくないのかもしれない」
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    カエル

    MOURNING兎赤版ワンドロワンライ
    お題:ペット 21.09.04

    付き合ってない、アラフォーな二人。木兎さんが少し早く現役引退してて……と言う悲壮感は0のお話です。
    2LDK庭付き、駐車場有り、ペット可 太陽みたいなその人が俺達の前から姿を消して、もう彼此六年が経っていた。姿を消して数か月後から時折、思い出したように気ままに、気紛れに届くようになった彼からのポストカードはとうの昔に両手足の指でも足りない数になった。
     旅先で買ったのだろうそれは、その国々の街並みや人々の営み、風景などの写真で、必ず現地の言葉の挨拶と「赤葦におすそ分け!」と言う一言が添えられていた。彼の声が聞こえると共に異国の風までそよいでくるような、そのポストカードは細やかな俺の楽しみとなっていた。
     木兎さんはきっと今日も、地球の何処かで誰かの心を照らしてる。





     誰よりも楽しく、弾けるようにコートの中を駆けて、羽ばたいた木兎さんは惜しまれつつも三十二歳で引退した。足の怪我が原因だった。日常生活や軽い運動ならば問題ないとの事だったが、日の丸を背負って世界の最前線で戦うのはもう、無理だった。化け物世代モンスタージェネレーションと呼ばれた世代の中では誰よりも早い戦線離脱となった。
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