ミキ
TRPGsui
INFO▌𝐂𝐨𝐂《 聖ベルナデッタの公演 》𝐊𝐏
みきさん
𝐏𝐋
おいぬさん/Craymore Libra
すい /Ellen A.Sagittarius
▌両生還にて!
「子ども扱いはやめてくださいと何度言ったら……!」
四十万ひろ子
SPOILER『庭師は何を口遊む』『カミキルハサミ』
現行/未通過✖
HO2 御蔵ちゃん #yukidalam
HO3 タイゾー #kzm_0J0
HO4 向日ちゃん #totugawa_CoC 2
nekononora
DONEクラミキ。だけど、吉田さんとノースディンさんしかでてません。
過保護で心配性なノースディンさんです。
杞憂な心配 学生時代から、友人知人に変に肝がすわっていると評価されていた。
汗をかいたりおどおどともするのだが、恐ろしい状況や人にも、わりと物怖じせずものを言うし、対処しているから、らしかった。
吉田としては、そんな事ないんだけどなぁ怖いものは怖いし、逃げる時は逃げるし、という反応だったのだが、今日、今、この瞬間、ひょっとしたら自分は皆が言うように図太いのかもしれないと、ホット牛乳が温まっている電子レンジを見ながら、認識を改めていた。
ピーと電子レンジの音が鳴り、中からコップを取りだす。ラップを外して、部屋に戻る。
「すみません。吸血鬼はクラさんぐらいしか部屋にあげた事がなくて、人工血液の方がよかったですか?」
2900汗をかいたりおどおどともするのだが、恐ろしい状況や人にも、わりと物怖じせずものを言うし、対処しているから、らしかった。
吉田としては、そんな事ないんだけどなぁ怖いものは怖いし、逃げる時は逃げるし、という反応だったのだが、今日、今、この瞬間、ひょっとしたら自分は皆が言うように図太いのかもしれないと、ホット牛乳が温まっている電子レンジを見ながら、認識を改めていた。
ピーと電子レンジの音が鳴り、中からコップを取りだす。ラップを外して、部屋に戻る。
「すみません。吸血鬼はクラさんぐらいしか部屋にあげた事がなくて、人工血液の方がよかったですか?」
kurubus_i
DOODLE鬼岩城闇師弟が好きすぎてこういうイメージになりがちED後ヒュンの時系列ならもうちょっと落ち着いてるかもしれない。このヒュンはミストがきずゆうの体をどうこうする気かと危ぶみきずゆうを心配して覗きに来ているが、いやそんなはずは(それは俺だけのはず)とも思っている。
書いてて思ったけど本当にこうなってたらヒュンはきずゆうとも兄弟弟子にもなってたんだな〜ウッたまきずを返して(発作)
🌱(め)
PROGRESSミキクラのギャグ※途中※事故で墓場まで持っていくつもりだった片想いがバレてしまい本気で行方をくらます三木とそれを探すクラさんの話。無限に煎じられているであろうとは思いますがどうしても自分でも煎じたかったんです…
友人に片想いがバレて行方を眩ませたモブMとそれを捜索する友人Cと巻き込まれた超畏怖い高等吸血鬼D 金曜日の夜の居酒屋は人で賑わっている。華金、と言うらしい。
夜でも明るく騒がしい店の中で、窓の外が一瞬ピカッと光ったのをクラージィは見た。後で知ることになるのだが、この時自分達のいた店からほど近い大通り、夜の歓楽街の中心部で、退治人から逃げようとしていたヨセフが笑い転げながら大規模な催眠波を撒き散らしていたらしい。お陰で酒場の賑やかな注文風景は一瞬で週末の性癖大博覧会へと変わってしまった。
カウンターに座る濃い髭面の黒人は何故かそのまま趣味趣向を熱弁し始めているし、別の草臥れたスーツの青年は楽しみにしていた酒を頼むに頼めなくなってか静かに男泣きを始めている。阿鼻叫喚となった居酒屋の隅で、ここでもひっそりと大事故が起きていた。ーー最もこれを事故と呼ぶのだとはあとから吉田から聞いて初めて知ったのだが。
4246夜でも明るく騒がしい店の中で、窓の外が一瞬ピカッと光ったのをクラージィは見た。後で知ることになるのだが、この時自分達のいた店からほど近い大通り、夜の歓楽街の中心部で、退治人から逃げようとしていたヨセフが笑い転げながら大規模な催眠波を撒き散らしていたらしい。お陰で酒場の賑やかな注文風景は一瞬で週末の性癖大博覧会へと変わってしまった。
カウンターに座る濃い髭面の黒人は何故かそのまま趣味趣向を熱弁し始めているし、別の草臥れたスーツの青年は楽しみにしていた酒を頼むに頼めなくなってか静かに男泣きを始めている。阿鼻叫喚となった居酒屋の隅で、ここでもひっそりと大事故が起きていた。ーー最もこれを事故と呼ぶのだとはあとから吉田から聞いて初めて知ったのだが。
nekononora
DONEクラミキ第一印象から貴方に決めていた え、すっげぇ顔がいい
それが隣人として挨拶をしにきたクラさんを見て抱いた第一印象だった。
痩せて頬はこけていたが、顔の長さも顎の形も完璧であったし、眉の形にセクシーなのがあると初めて知った。はっきりとした二重も、意識の強そうな目もいい。鷲鼻も完璧な形をしていたし、唇なんて動いているのをずっと見ていられる。
しかも顔だけではない。唇から漏れだす音も腹の奥に響いて心拍をあげるものであったし、数分話すだけで彼の聖人すぎる人柄は知れた。
外見だけでも推せるというのに、内面も推せるとか、もうそれは推すしかないでないか。
だから隣人という利点を最大限活かして、日本に来たばかりで転化したばかりだという彼の世話をやいた。
1600それが隣人として挨拶をしにきたクラさんを見て抱いた第一印象だった。
痩せて頬はこけていたが、顔の長さも顎の形も完璧であったし、眉の形にセクシーなのがあると初めて知った。はっきりとした二重も、意識の強そうな目もいい。鷲鼻も完璧な形をしていたし、唇なんて動いているのをずっと見ていられる。
しかも顔だけではない。唇から漏れだす音も腹の奥に響いて心拍をあげるものであったし、数分話すだけで彼の聖人すぎる人柄は知れた。
外見だけでも推せるというのに、内面も推せるとか、もうそれは推すしかないでないか。
だから隣人という利点を最大限活かして、日本に来たばかりで転化したばかりだという彼の世話をやいた。
nekononora
DONEクラミキ。これからはじまる恋と愛。 自覚した瞬間、あ、無理だな、と失恋した。
無理だ。無理無理。
だって相手はクラさんだ。
元聖職者で元人間の吸血鬼。二百年眠っていたのに日本でも前向きに暮らしている凄い人。
しかもかっこいいし可愛い。
黙って立っていれば海外の俳優かモデルに間違えられるし、喋ればそのふんわりした雰囲気に引き込まれる。
猫カフェにクラさん目当ての客もいるぐらいだ。
そんな彼の隣に友人として立てているのが奇跡に近いのだ。
だから無理。
うん無理。恋の土俵に立てるはずもない。敵前逃亡、戦略的撤退だ。
だが、なんというか、恋を自覚して失恋したが、友人として接していればカッコいいなぁだとか、髪に触れたいなぁだとか、抱きしめたいし抱きしめて欲しいなぁという欲が蓄積されていく。
1762無理だ。無理無理。
だって相手はクラさんだ。
元聖職者で元人間の吸血鬼。二百年眠っていたのに日本でも前向きに暮らしている凄い人。
しかもかっこいいし可愛い。
黙って立っていれば海外の俳優かモデルに間違えられるし、喋ればそのふんわりした雰囲気に引き込まれる。
猫カフェにクラさん目当ての客もいるぐらいだ。
そんな彼の隣に友人として立てているのが奇跡に近いのだ。
だから無理。
うん無理。恋の土俵に立てるはずもない。敵前逃亡、戦略的撤退だ。
だが、なんというか、恋を自覚して失恋したが、友人として接していればカッコいいなぁだとか、髪に触れたいなぁだとか、抱きしめたいし抱きしめて欲しいなぁという欲が蓄積されていく。
madorominekoko
DONEミキクラです。ケーキバースです。ミキさんが暴走しております。
合点承知で自覚して◆◆三木◆◆
自分がケーキであると自覚したのは、22歳の時だ。
ケーキやフォークについては学校の授業や映画や漫画、小説などで知識を得て、現実にいるのは知っていた。だがフィクションめいた存在として感じており、まさか自分とはと、襲ってきたフォークを踏みつけながら驚いていたのを覚えている。
そのフォークを警察に突きだし、次の仕事までの間にケーキやフォークについてスマートフォンで調べた。
フォークは特定のもの以外は味を感じる事ができない。
その“特定のもの”が、ケーキであり、ケーキは菓子の味がする。フォークにとってケーキ以外のものは甘いとは感じない。
ケーキ現象もフォーク現象も現段階では人間にしか発現がみられず、両者個体数が少ない為、研究が進んでいない。
9823自分がケーキであると自覚したのは、22歳の時だ。
ケーキやフォークについては学校の授業や映画や漫画、小説などで知識を得て、現実にいるのは知っていた。だがフィクションめいた存在として感じており、まさか自分とはと、襲ってきたフォークを踏みつけながら驚いていたのを覚えている。
そのフォークを警察に突きだし、次の仕事までの間にケーキやフォークについてスマートフォンで調べた。
フォークは特定のもの以外は味を感じる事ができない。
その“特定のもの”が、ケーキであり、ケーキは菓子の味がする。フォークにとってケーキ以外のものは甘いとは感じない。
ケーキ現象もフォーク現象も現段階では人間にしか発現がみられず、両者個体数が少ない為、研究が進んでいない。
madorominekoko
DONEミキクラです。闇オークションでクラさんを買います。
十万円の彼 寒さと空腹、貧血と頭痛と身体の痛みと、そんな全ての体調不良と共に目覚めた場所は、全く知らぬ地だった。
ここはどこだと足を引きずって彷徨い歩いて歩いて歩き、何かにつまづいて転んでしまう。
体力も精神も全てが限界で起き上がれず、気絶するように瞼を閉じてしまった。
そして次に起きた時は、また見知らぬ場所。
手足に枷をはめられ、猿轡をはめられ、劇場の壇上のような場所に転がされていた。
観客席のような場所には若者から老人まで、不思議な格好をした男女が座っている。人間が多いが、数人、吸血鬼もいた。暗い観客席に座る人達の顔までハッキリ見える事に違和感を抱く余裕もなく、クラージィの横に立つ男性が何かを話す。
「 」
5142ここはどこだと足を引きずって彷徨い歩いて歩いて歩き、何かにつまづいて転んでしまう。
体力も精神も全てが限界で起き上がれず、気絶するように瞼を閉じてしまった。
そして次に起きた時は、また見知らぬ場所。
手足に枷をはめられ、猿轡をはめられ、劇場の壇上のような場所に転がされていた。
観客席のような場所には若者から老人まで、不思議な格好をした男女が座っている。人間が多いが、数人、吸血鬼もいた。暗い観客席に座る人達の顔までハッキリ見える事に違和感を抱く余裕もなく、クラージィの横に立つ男性が何かを話す。
「 」
madorominekoko
DONEミキクラです。三木さんが分岐を失敗してる世界です。
鳥は籠の中で微睡む 目覚めは最悪だった。
全ての臓腑が毒を流し込まれたかのように熱く痛く、とにかく調子が悪い。腹は減って寒いし、意識が戻らない方がと目覚めて十秒で思ってしまったほどだ。
息をするだけで一苦労だというのに気絶する事すらできず、ここはどこだろうかと歩きだす。
足もまともに上がらない、壁に手をつきズリズリと歩くも、歩けども歩けども、天国とも地獄とも判断つかぬ光景が広がっていた。
夜だというのに昼のように明るく、行き交う人々の服装は奇抜で、建物は奇妙な形の物も多く、地面も何か不思議な素材で覆われている。
人々がかわしている言葉も耳慣れぬもので、訳がわからず死後の世界はこんな意味不明な世界なのかと目を回す。
6501全ての臓腑が毒を流し込まれたかのように熱く痛く、とにかく調子が悪い。腹は減って寒いし、意識が戻らない方がと目覚めて十秒で思ってしまったほどだ。
息をするだけで一苦労だというのに気絶する事すらできず、ここはどこだろうかと歩きだす。
足もまともに上がらない、壁に手をつきズリズリと歩くも、歩けども歩けども、天国とも地獄とも判断つかぬ光景が広がっていた。
夜だというのに昼のように明るく、行き交う人々の服装は奇抜で、建物は奇妙な形の物も多く、地面も何か不思議な素材で覆われている。
人々がかわしている言葉も耳慣れぬもので、訳がわからず死後の世界はこんな意味不明な世界なのかと目を回す。
🌱(め)
PROGRESSデキてるミキクラ。今でも弟が用水路に落ちる夢を見るせいで稀にNが足りなくなって弱る三木を元神父みの強いクラさんがよしよしする話。ド健全ですが後半はスケべに持っていきたいので完成したらしぶに投げます。自分が長文を全然読めないので読めないなりに改行の位置やら数やら色々と弄って自分の読みやすいラインがどこか実験しているので改行間隔がまだ定まっていません…
Nが足りなくなった三木がクラさんにNを貰って甘やかされるミキクラ、にしたい話 新横浜の夜はクラージィには些か眩しすぎる。
吸血鬼が出るからと子供を家にしまい鍵を掛け、暗く恐ろしい夜から身を守っていた200年前とは何もかもが違う。月が上りきった夜半だというのに街には様々な様相の人々が忙しなく行き交っている。
疲れた顔で先を急ぐ男の上着の皺の数。華美な装飾に身を包んだあの婦女は待ち人を探すように雑踏に何度も視線を投げながら頻りに腕時計を確認している。店の前に立つあの青年が取り落として道に広がった広告の枚数まで。視界に入る全ての情報が強烈すぎるほど次々と思考に刻まれていく感覚にはまだ慣れそうになかった。時折目眩を覚えることもあるが、目新しい光景はいつもクラージィを楽しませてくれるので嫌いではない。因みに目の前に聳えるこじんまりとした建造物の窓の中で明かりがついているのは52枚。一番下の階には婦女や女児の喜びそうな洒落た装飾の店が構えられている。ドラルクが「此処のブラッドジャムが絶品なのですよ、因みに血液の入っていないスコーンやクッキーも中々お勧めです、私の腕前ほどでは無いですが」と言っていた小さな店だ。あの窓の明かりの向こう側で夜も忙しなく人間や吸血鬼たちが混在して生活をしているのだと思うと奇妙な心地がする。良き時代だ。
4207吸血鬼が出るからと子供を家にしまい鍵を掛け、暗く恐ろしい夜から身を守っていた200年前とは何もかもが違う。月が上りきった夜半だというのに街には様々な様相の人々が忙しなく行き交っている。
疲れた顔で先を急ぐ男の上着の皺の数。華美な装飾に身を包んだあの婦女は待ち人を探すように雑踏に何度も視線を投げながら頻りに腕時計を確認している。店の前に立つあの青年が取り落として道に広がった広告の枚数まで。視界に入る全ての情報が強烈すぎるほど次々と思考に刻まれていく感覚にはまだ慣れそうになかった。時折目眩を覚えることもあるが、目新しい光景はいつもクラージィを楽しませてくれるので嫌いではない。因みに目の前に聳えるこじんまりとした建造物の窓の中で明かりがついているのは52枚。一番下の階には婦女や女児の喜びそうな洒落た装飾の店が構えられている。ドラルクが「此処のブラッドジャムが絶品なのですよ、因みに血液の入っていないスコーンやクッキーも中々お勧めです、私の腕前ほどでは無いですが」と言っていた小さな店だ。あの窓の明かりの向こう側で夜も忙しなく人間や吸血鬼たちが混在して生活をしているのだと思うと奇妙な心地がする。良き時代だ。
sirosiromizu
DOODLE総一前提マレかず→総一ふと思いついた長編っぽいやつの序盤らへん。
総一要素はこの時点ではあまりありませんが、徐々に増えて行きます。今回はマレかず要素強いのでご注意ください
びよのこそ奪還から分岐したイメージです。口調等掴みきれて無いのでご容赦ください 1118
真央りんか
DOODLEミキクラ。ミキクラ未満。一人で夜の町に消える三ッ木ー その夜の三木の姿に気が付いたのは、クラージィだけだったろう。
勤め先の猫カフェのシフトを終えたクラージィが外へ出れば、町は吸血鬼の時間だった。人間との比率が昼と逆転している。この国の都会の夜はかなり眩しいものだと映像などで見知っているが、新横浜の夜もなかなかに明るい。ただし歓楽街のギラギラした眩しさは限られている。生活の灯りだ。
主に活動するのは吸血鬼なのだから、そんなに灯さなくてもよいものだが、時間帯が同じ人間がおり、また享楽的な者たちには、この眩しさも良いらしい。
深夜でも人通りの絶えない中を歩けば、クラージィは一介のモブとなる。
かつて教会を追われ、慣れぬ土地を転々とし、寄る辺のない身は異物であった。行く先々の村で、代り映えのない生活にその晩の話題を与える者であった。
5889勤め先の猫カフェのシフトを終えたクラージィが外へ出れば、町は吸血鬼の時間だった。人間との比率が昼と逆転している。この国の都会の夜はかなり眩しいものだと映像などで見知っているが、新横浜の夜もなかなかに明るい。ただし歓楽街のギラギラした眩しさは限られている。生活の灯りだ。
主に活動するのは吸血鬼なのだから、そんなに灯さなくてもよいものだが、時間帯が同じ人間がおり、また享楽的な者たちには、この眩しさも良いらしい。
深夜でも人通りの絶えない中を歩けば、クラージィは一介のモブとなる。
かつて教会を追われ、慣れぬ土地を転々とし、寄る辺のない身は異物であった。行く先々の村で、代り映えのない生活にその晩の話題を与える者であった。
ケミカル飲料(塩見 久遠)
DONEミキとクラ♀。クマのぬいぐるみがきっかけでミッキが恋心を自覚する話。クラさん♀が魔性の幼女みたいになってる。これからミキクラ♀になると良いねと思って書きました。蛇足のようなおまけ付き。2023/4/8にTwitterにアップしたものに一部修正を加えています。
魔法にかけられて 「それでは、失礼します」
深めに礼をして、現場を後にした。ファミリー層向けイベントのアシスタントということで、テンションを高めにしたり、予想外の事態に見舞われたりと非常に忙しかったが、イベント自体は賑やかながらも穏やかに進行した。主催している会社もイベント担当者もしっかりとしており、臨時で雇われているスタッフに対しても丁寧な対応がなされた。むしろ、丁寧過ぎるくらいだった。
その最たるものが、自分が手にしている立派な紙袋だ。中には、クマのぬいぐるみと、可愛らしくラッピングされた菓子の詰め合わせが入っている。
「ほんのお礼ですが」
という言葉と共に手渡された善意であるが、正直なところ困惑しかない。三十代独身男性がこれを貰ってどうしろというのだろうか。自分には、これらを喜んで受け取ってくれるような子どもや家族もいなければ、パートナーだっていないのだ。そして、ぬいぐるみを収集、愛玩する趣味も持っていない。
6361深めに礼をして、現場を後にした。ファミリー層向けイベントのアシスタントということで、テンションを高めにしたり、予想外の事態に見舞われたりと非常に忙しかったが、イベント自体は賑やかながらも穏やかに進行した。主催している会社もイベント担当者もしっかりとしており、臨時で雇われているスタッフに対しても丁寧な対応がなされた。むしろ、丁寧過ぎるくらいだった。
その最たるものが、自分が手にしている立派な紙袋だ。中には、クマのぬいぐるみと、可愛らしくラッピングされた菓子の詰め合わせが入っている。
「ほんのお礼ですが」
という言葉と共に手渡された善意であるが、正直なところ困惑しかない。三十代独身男性がこれを貰ってどうしろというのだろうか。自分には、これらを喜んで受け取ってくれるような子どもや家族もいなければ、パートナーだっていないのだ。そして、ぬいぐるみを収集、愛玩する趣味も持っていない。