Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    リーガ

    みしま

    DONEリクエストまとめ⑦。Cp2077で死神節制ルート後。ケリーが「そうなると思ってた。Vはまったくしょうがねぇやつだよ」とジョニーを慰める話。
    ※エンディングに関するネタバレあり。なおスタッフロール中のホロコールを見る限りケリーは節制の結果を知らないようですがその辺は無視した内容となっています。
    アンコール インターカムも警備システムも素通りして“彼”が戸口に現れたとき、ケリーは思わずゾッとした。姿を見なくなってしばらく経つ。アラサカタワーの事件はテレビやスクリームシートで嫌というほど目にしてきた。だがその結末は? マスメディアの言うことなど当てにならない。噂では死んだともアングラでうまくやっているのだとも聞いた。けれど真相は誰も知らない。ならばとナイトシティ屈指の情報通、フィクサーでありジョニーの元カノ、ローグにもたずねてみた。返事は一言、「あいつは伝説になったんだ」。金なら出すと言ってはみたが、返されたのは立てた中指の絵文字だけだった。
     Vはいいやつだ。彼のおかげで――奇妙な形ではあったが――ジョニーと再会を果たすことができた。それに人として、ミュージシャンとして立ち直ることができた。もし彼がいなければもう一度、そして今度こそ自らの頭に銃弾をぶち込んでいただろう。大げさに言わずとも命を救われたのだ。だから生きていてほしいと願っていた。一方で、心のどこかでは諦めてもいたのだ。自分とて真面目に生きてきたとは言い難いが、重ねた年月は伊達ではない。起こらないことを奇跡と呼ぶのであって、人がどれほどあっけなく散ってしまうかも目の当たりにしてきた。Vの生き様はエッジー以外の何物でもない。もうそろそろ、読まれることのないメッセージを送るのも、留守番電話へ切り替わるとわかっていて呼び出し音を数えるのもやめにしようかと思っていた。だからその姿を目にしたとき、とうとう耄碌したかと落胆すらしかけた。
    3482

    不知火 螢。

    DONE以前、魔道祖師オンライン交流会5の展示作品の続きが一つ完成しました。
    謎時空の現パロで、藍曦臣がパティシエ、江澄が社畜してます。
    これから曦澄になる予定です。
    彼らがくっつくまでを書いていければと思っています。
    たくさん書けたらまとめてpixivでまとめます。
    作者がゼリーが好きなので、なんだか時間がかかってしまいましたが、楽しんでいただければ嬉しいです。
    めぐる綺羅箱*ゼリーの煌き
    忙しかった仕事も繁忙期が終わったことで落ち着いてきた。
    家に帰って冷蔵庫を開けたら、水と10秒チャージ系のゼリーしか入っていないことに気がつき、食べるものを調達しなければ何もできないことに気がついた。
    家の近くのスーパーに久しぶりに入った。
    なんとも言えないスーパーの寒さと、数の少なくなった野菜たち。
    ちらほらといる独り身であろう人。
    すぐに食べれるものをさがして惣菜コーナーに向かう。

    「あーーー。なんか肉。あと、酒買って行くか」
    ふらふらと歩いていたら、見覚えのある姿が見えた気がした。
    夜遅くだし、あの人ではないだろう。
    そう思って、酒を買いに行く。
    ジャックダニエルを手に取りつまみを探しに行く。
    途中、ゼリーが売っている場所を通った。
    4171

    コノツキナナセ

    DONEウェズンとアダーラのシリーズ2話目『揺るぎなき力』
    ……だけど今回はアダーラは出てきません。
    主人公とウェズンが出会う話。かなり捏造な話。
    時間軸でいうとリベリオン森林とセレーネ杜の間あたり。
    ストーリーが完全にうろ覚えだから間違ってたら目をつぶってください。
    2.揺るぎなき力 たまたま今日はみんなが忙しい日だった。サルガスもアルゴルもプロキオンも、みんなそれぞれやることがあるらしい。最近ずっと忙しかったし、たまにはそんな日があってもいいかな、なんて思っていた。
     あの日からメイサさんの姿をあまり見かけない。見かけても視線すら合わせてもらえない日々が続いていた。――リゲルさんにあんなことがあったあとだから無理もないけれど……。
     なんとなくボクはミッドガルドのなかを歩いていた。時間を潰す術が他に見当たらなかったからだ。部屋に籠っていても苦しいだけだし、それなら散歩していた方がマシだ。
     でも外は外でやっぱり良い気はしない。ボクを見てヒソヒソと話をする人々が視界の端に映る。でもボクは見て見ぬふりをするしかない。関わったって良いことは起こらないし、ボクにはボクを理解してくれる人がいるから。あの赤いアームを振り回して嬉々として笑うサルガスが脳裏に浮かんで、少し心が軽くなった。
    2404

    byakuosuR

    PROGRESSグレビリ新刊のサンプル。全年齢。
    ビリーの誕生日前にサブスタンスのせいでエリオス時空のビリーと押忍!時空のビリーが入れ替わってしまい、誕生日までの五日間を過ごす話。
    戦闘シーンあります。
    新刊のサンプル(side/グレイ)

    サブスタンスというものはまだまだ解明されきっていない物体だ。
    水や電気を発生させたり、時には人間の行動を操るような危険な能力を持ったものもある。そのとんでもない力は人類を驚かせる事象を起こし、想像もしないような出来事を引き寄せてしまう。……今、この瞬間のように。
    周囲を包む、眩い光から庇った目を開く。その起点にはチームの中で最も捕獲能力の高いヒーローが、淡く輝く糸でサブスタンスを捕らえているはずだった。
    サブスタンスが光った瞬間呼んだ彼の名前。その形のまま固まった口から、もう一度同じ名前を呼ぶ。
    「ビリー、くん……?」
    警戒を促す声ではなく、探るような声。背を向けている柔らかなオレンジは見慣れたものなのに、その下に纏う服はヒーロースーツではない。白シャツに濃いグレーのスラックスを合わせた服装はスーツのようにも見えるけど、スーツにしてはスラックスのチェック柄が派手なような気がする。あまり見覚えのないファッションだ。
    10343