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    ロマンス

    のくたの諸々倉庫

    DONEモブから見た数千年後の先生こうだったらいいのにな話(タイトル)

    ブロマンスを目指した結果モブ(女の子)が出しゃばりました。書いた人の傾向は鍾タルなのでご注意ください。

    先生の名前が違うのは、彼らと生きた時の名前を大切にしたかったとかそういう。
    彼の第一印象としては、「ひどく姿勢のいいおじいさん」だった。
     とはいえ見た目が老けているわけではなく、いっそ若々しいくらいの見た目をしているのだ。だから一瞬、自分でも混乱したくらいで。
    「こんにちは、リーさん」
    「ああ、こんにちは。3日ぶりか」
     言いながら歩み寄った先、長い黒髪が風に揺れる。周りのみんなはリーさんのことを、「かっこいいよね」とか「恋人いるのかな」とか、きゃあきゃあ言いながら見ているけれど──私はあまり、そういう話に乗る気分にもなれず。理由はあまり分からないけれど、だっておじいさんでしょ? というのが一番だろうか。
    「今日はひとりなんだな」
    「はい、みんな忙しいみたいで……リーさんによろしくって」
     歴史の授業の一環で、この璃月の歴史にとても詳しい彼を訪ねて以降、私とリーさんは時折、一緒にお茶を飲む友人関係にある。お互いに異性として意識せず、のんびりお茶を飲めるのは正直とてもありがたくて──時間があれば通ってしまっているこの状況を、彼女たちに知られれば怒られるだろう。
    「はは、ありがとう。
     それでは入るといい、今日はとてもいい茶葉が手に入ってな」
     言って微笑むその 3123