公
yu.
DONEタル鍾webオンリー『冬に至る逍遥』展示物【小説】タルタリヤ×通常サイズの鍾離先生
『ひとところの窓』
ひとところの窓 いつものように、窓に手をかける。
契約の国・璃月、とある建物の一角、道からは死角となる位置。伝統的な細工の施された、薄明かりの漏れる窓枠に、タルタリヤは手をかける。が、窓枠はびくともしない。普段だったら空いているはずの箇所。疑問に思ったものの、別の場所を探ってみると、こちらはすんなりと開いた。開ける場所を間違えたのだろうか?いや、鍾離先生がそうするとは思えない……そう考えながらも、開いた空間にするりと身体を滑り込ませて、室内へと入る。中を進むと、こちらに気づいた鍾離先生は読んでいた本から顔を上げた。傍らの机に置かれていた、繊細な模様の施された栞を挟み、徐に本が閉じられる。
「こんばんは、鍾離先生」
2162契約の国・璃月、とある建物の一角、道からは死角となる位置。伝統的な細工の施された、薄明かりの漏れる窓枠に、タルタリヤは手をかける。が、窓枠はびくともしない。普段だったら空いているはずの箇所。疑問に思ったものの、別の場所を探ってみると、こちらはすんなりと開いた。開ける場所を間違えたのだろうか?いや、鍾離先生がそうするとは思えない……そう考えながらも、開いた空間にするりと身体を滑り込ませて、室内へと入る。中を進むと、こちらに気づいた鍾離先生は読んでいた本から顔を上げた。傍らの机に置かれていた、繊細な模様の施された栞を挟み、徐に本が閉じられる。
「こんばんは、鍾離先生」
Akro801
DOODLEタル鍾 tartali※鍾離がフェラしてます
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ュゥ🐋
DONE7月のタル鍾webオンリー冬に至る逍遥
にて頒布した、ログ+描きおろし本です!
【日廻り(ひまわり)】A5/48P/全年齢
本文カラーインク印刷
BOOTH通頒:https://yurieus.booth.pm/items/5843264
よろしくおねがいします! 14
□これい□
DOODLEタル鍾♀TwitterにUpしたwipをこっちでも掲載。
この構図はすでにいろんな方が描いているかもしれないけれど
弊アカウントでは初でありタル鍾♀ を『描いた』のも初めて。
夏までに完成できればいいなぁ。
greensleevs00
DOODLEリクエスト短編。タル鍾。↓の話の続き。タルくんが死んだ先生の人形を愛でてる話。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20136267
瞬き 甘やかな香りが、風に乗って運ばれてくる。寒さの緩んだ、けれどもまだ冷ややかさを残す風は朝らしく澄んでいた。開け放した窓からは、白々と朝陽が差し込んでいる。
「お待たせ、先生」
厨房から寝室へ戻ってきたタルタリヤは、窓の前にある卓子へ二人分の茶と点心を置いた。昼に喫するものは飲茶と呼ばれるが、早朝の場合は早茶である。故郷スネージナヤにはない習慣で――タルタリヤが朝起きて口にするものと言えば硬い黒パンと、ほんの少しのジャム付きの紅茶だった――けれども今はすっかりこの朝食に慣れてしまった。
「せんせ、髪に花がついてるね」
椅子に腰をおろしながら、タルタリヤは先生と呼ぶ相手に微笑みかける。長く艶のある黒髪に、紅い花弁が数片散っていた。唇にさした紅と響き合い、常よりもどこか華やいだ雰囲気だ。
1780「お待たせ、先生」
厨房から寝室へ戻ってきたタルタリヤは、窓の前にある卓子へ二人分の茶と点心を置いた。昼に喫するものは飲茶と呼ばれるが、早朝の場合は早茶である。故郷スネージナヤにはない習慣で――タルタリヤが朝起きて口にするものと言えば硬い黒パンと、ほんの少しのジャム付きの紅茶だった――けれども今はすっかりこの朝食に慣れてしまった。
「せんせ、髪に花がついてるね」
椅子に腰をおろしながら、タルタリヤは先生と呼ぶ相手に微笑みかける。長く艶のある黒髪に、紅い花弁が数片散っていた。唇にさした紅と響き合い、常よりもどこか華やいだ雰囲気だ。
Akira_over
DOODLEタル鍾のご都合秘境その2また頭の悪い内容なのでおひとりで閲覧ください
ただのギャグ
タルが結構クソガキムーブかましてます
容姿や身体の変化について苦手がある方はブラウザバック推奨
好き勝手やってるので何でも許せる方向け 4
おかか
DONE2023年書き納めタル鍾。暑、熱「今年の璃月の冬は例年に比べて冷え込むようだからな。今日は香菱に体が温まる料理を頼んでおいた」
「へぇ、それは楽しみだね。でも絶雲の唐辛子がたっぷり入ってないといいんだけど……」
――香辛料の辛みにピリピリと舌の上を刺激されながら、会話を弾ませている時も。
「寒さ対策に寝具を新調してみたんだ。少々値が張るのだが、稲妻から仕入れたこの羽毛布団が特に上質で……」
「知ってるよ。41万と8千モラだろ? 俺の執務室の机に請求書が置いてあったからね」
――恋人の自宅に招かれて、真っ白でふかふかの新しい布団に包まれながら眠りに就くまでの間も。
「ん……うぅっ……」
そして、今夜何度目かになる目覚めにうめく現在も。恋人との久しぶりの逢瀬の間、タルタリヤは心の片隅にある問題を抱え続けていた。
1823「へぇ、それは楽しみだね。でも絶雲の唐辛子がたっぷり入ってないといいんだけど……」
――香辛料の辛みにピリピリと舌の上を刺激されながら、会話を弾ませている時も。
「寒さ対策に寝具を新調してみたんだ。少々値が張るのだが、稲妻から仕入れたこの羽毛布団が特に上質で……」
「知ってるよ。41万と8千モラだろ? 俺の執務室の机に請求書が置いてあったからね」
――恋人の自宅に招かれて、真っ白でふかふかの新しい布団に包まれながら眠りに就くまでの間も。
「ん……うぅっ……」
そして、今夜何度目かになる目覚めにうめく現在も。恋人との久しぶりの逢瀬の間、タルタリヤは心の片隅にある問題を抱え続けていた。
白流 龍
DONE先生誕生日/タル鍾/💧🔶捧げる物
※おめでとう!!大好き!!
※ストネタバレあり
雪が降る。積もっている。
去年の年越しは積もってなかったのにな。残念。
そんな事をぼんやりと、ベッドの上で窓を眺めながら考えた。
コンコン
「にーちゃん」
暗い部屋に差し込む光の線。
「ん、どうしたテウセル?もう寝る時間だろ?」
「そうなんだけど、にーちゃんにお客さんだよ」
「えっこんな時間にかい?誰だろう…ドアは開けてない?」
布団を避けて足を下ろすが心当たりがなさすぎて警戒心が働く。
「うん。ドアの窓から覗いたんだ。なんかキレイなお姉さんだったよ。寒そうなかっこして変なの」
「そうか、偉いな」
そう頭を撫でながら。
召使…なら多分「怖い人」だろうし。
師匠…なら多分来ない。
そもそも知る人物かどうかも怪しい。ファデュイの執行官が怪我で療養中。なんてまさか漏れたのだとしたら。
3012去年の年越しは積もってなかったのにな。残念。
そんな事をぼんやりと、ベッドの上で窓を眺めながら考えた。
コンコン
「にーちゃん」
暗い部屋に差し込む光の線。
「ん、どうしたテウセル?もう寝る時間だろ?」
「そうなんだけど、にーちゃんにお客さんだよ」
「えっこんな時間にかい?誰だろう…ドアは開けてない?」
布団を避けて足を下ろすが心当たりがなさすぎて警戒心が働く。
「うん。ドアの窓から覗いたんだ。なんかキレイなお姉さんだったよ。寒そうなかっこして変なの」
「そうか、偉いな」
そう頭を撫でながら。
召使…なら多分「怖い人」だろうし。
師匠…なら多分来ない。
そもそも知る人物かどうかも怪しい。ファデュイの執行官が怪我で療養中。なんてまさか漏れたのだとしたら。
doodle_xw
INFO17日イベントのタル鍾新刊折本の表紙カラーver.(折本の表紙はモノクロです)
いたしてるわけじゃないけど、肌がどこまでセンシティブ判定なのかよく分からないので念の為ワンクッションで。
ワンクッションするほどエッチじゃなくて申し訳ない…
yu.
DONE💧🔸タル鍾 『ささやかな宴席(特別意訳版)』ぬいり先生とタルさんがお店でご飯を食べる話
こちらはぬいり先生の言葉の特別意訳版です。
話の展開は画像投稿したものと変わりません。
ささやかな宴席(特別意訳版)(鍾離先生はまだ来ていないのか)
とある店の窓から漏れ出る、橙色の光を受けながらタルタリヤはそう思った。
璃月港の中心地から少し脇道に入った辺り、喧騒からは少しだけ傍に逸れた路地の合間にある飲食店が、今夜の宴席の場になっている。いつも通りであれば、約束の時間の前には既に鍾離先生が到着していて、自身は遅れてはいないのだが、結果後から来る形になる、という事が多かった。けれど今日は珍しく、先に着いていないようだ。まあそろそろ時間だし、そのうち来るだろうと思い待つ事にする。
店を決める時、ここは肉や山菜類が美味しいぞと言っていたな、と考えていると、足先に何かが当たる感触があった。石か何かかと思い視線を下に向けると、焦茶色の小さく丸い何かが、靴の爪先の上にちょこんと乗っている。不思議に思い、よく見てみようと身を屈めると、それは生きものの頭で、こちらを向かれて顔が見えるようになる。その拍子に、頭の上の双葉のような毛が元気に跳ねる。きりりとした眉と大きな瞳、目元の鮮やかな朱。まろみのある顔の輪郭、かたく閉じられた口、短く丸い手足。ちりんと片耳につけられたピアスが、音を立てて揺れる。その生きものは初めて見たけれど、見覚えがある。ありすぎる。半信半疑のまま口を開く。
4350とある店の窓から漏れ出る、橙色の光を受けながらタルタリヤはそう思った。
璃月港の中心地から少し脇道に入った辺り、喧騒からは少しだけ傍に逸れた路地の合間にある飲食店が、今夜の宴席の場になっている。いつも通りであれば、約束の時間の前には既に鍾離先生が到着していて、自身は遅れてはいないのだが、結果後から来る形になる、という事が多かった。けれど今日は珍しく、先に着いていないようだ。まあそろそろ時間だし、そのうち来るだろうと思い待つ事にする。
店を決める時、ここは肉や山菜類が美味しいぞと言っていたな、と考えていると、足先に何かが当たる感触があった。石か何かかと思い視線を下に向けると、焦茶色の小さく丸い何かが、靴の爪先の上にちょこんと乗っている。不思議に思い、よく見てみようと身を屈めると、それは生きものの頭で、こちらを向かれて顔が見えるようになる。その拍子に、頭の上の双葉のような毛が元気に跳ねる。きりりとした眉と大きな瞳、目元の鮮やかな朱。まろみのある顔の輪郭、かたく閉じられた口、短く丸い手足。ちりんと片耳につけられたピアスが、音を立てて揺れる。その生きものは初めて見たけれど、見覚えがある。ありすぎる。半信半疑のまま口を開く。
わんです。
DOODLE良い夫婦の日だったらしいのでママな🔶を描きました。タブレット用のペンを買ってから日常生活でのお絵描きへのハードルが下がっていて楽しいです。やっぱり仙体の姿が好きです。えっち。
※タル鍾+ちびちゃんたち
※薄っすら男性妊娠、先生が仙体の姿です 3
白流 龍
DONEタル鍾 /💧🔶家族と同等の価値のあるもの
※無事であれという願いを込めて
よくわからない焦り。
よくわからない、呼ばれている感覚。
でもこれだけはわかる。オレは多分、もう。
「せーんせ」
「公子殿…何度も言っているが玄関から入ってこないのか?」
鍵のかかっていない窓を勝手に開け放ち、入り込む姿に驚く様子は微塵も見せずに、ため息交じりにそう問われる。
「でもそのために鍵かけてないんだろ?」
窓を締め、イジワルく問い返すと、またため息を軽くついて視線を本に戻した。その口元が綻んでるのは見逃さない。
そしてその本の装丁が普段と違い華やかに彩られている事に気付いた。
「何読んでんの?」
「あぁ…今度詩歌大会なるものに呼ばれたんだ。モンドとの合同と言われたからそちらの詩について学んでおこうと思ってな」
2266よくわからない、呼ばれている感覚。
でもこれだけはわかる。オレは多分、もう。
「せーんせ」
「公子殿…何度も言っているが玄関から入ってこないのか?」
鍵のかかっていない窓を勝手に開け放ち、入り込む姿に驚く様子は微塵も見せずに、ため息交じりにそう問われる。
「でもそのために鍵かけてないんだろ?」
窓を締め、イジワルく問い返すと、またため息を軽くついて視線を本に戻した。その口元が綻んでるのは見逃さない。
そしてその本の装丁が普段と違い華やかに彩られている事に気付いた。
「何読んでんの?」
「あぁ…今度詩歌大会なるものに呼ばれたんだ。モンドとの合同と言われたからそちらの詩について学んでおこうと思ってな」
yu.
DONE💧🔸タル鍾 小説短編 『夜標』鯨とタルタリヤさんと鍾離先生の話。飲食店は架空。
※海洋恐怖症の方は注意
夜標 遠く、頭の奥から響くような声がする。
くぐもって、辺りに反響しながら広がっていくその音は、まだ幼かった頃目の当たりにした、明確な死の気配、果てのない暗闇を見た記憶を引っ張り上げた。光をも吸い込んで飲み込むような、一度入ったら出られない洞窟のような。
記憶の中から意識を手繰り寄せ、両の瞼を開けると、ちらちらと動く光が視界に飛び込んできた。木漏れ日のように揺らぐ、白く透明な光に数回目を瞬かせる。身体を包む浮遊感と辺りを包む水で、今自分がいる場所は地上ではなく、水中だと知る。そう気づいて、すぐに水面を目指そうと手足をかいて動かしたが、不思議と呼吸は苦しくなかった。疑問は泡になって、水面へと浮いていった。
3608くぐもって、辺りに反響しながら広がっていくその音は、まだ幼かった頃目の当たりにした、明確な死の気配、果てのない暗闇を見た記憶を引っ張り上げた。光をも吸い込んで飲み込むような、一度入ったら出られない洞窟のような。
記憶の中から意識を手繰り寄せ、両の瞼を開けると、ちらちらと動く光が視界に飛び込んできた。木漏れ日のように揺らぐ、白く透明な光に数回目を瞬かせる。身体を包む浮遊感と辺りを包む水で、今自分がいる場所は地上ではなく、水中だと知る。そう気づいて、すぐに水面を目指そうと手足をかいて動かしたが、不思議と呼吸は苦しくなかった。疑問は泡になって、水面へと浮いていった。
白流 龍
DONEタル鍾/💧🔶可愛い龍
※半龍化あり
※🌧️の🔶ボイス未
※書きたいこと書いただけなので終わり方雑
「ねぇねぇせんせ?」
布団の中、手をつなぎながら問いかける
「…どうした?」
まだ呼吸が整ってないその姿に微笑みながら、聞いてみる。
「水龍、知ってる?フォンテーヌの」
「ん…あぁヌヴィレット殿か」
ふーん知ってるんだへぇー
「ふふ…なんだ嫉妬か?」
「む…あーあー、だってさーまーた俺の知らない先生を知ってる奴が出てくんだもんなー」
ゴロンと仰向けになる。すると今度は先生がうつ伏せになって、俺のお腹に手を載せてくる。
…またヨコシマな頭になるからやめてくれ
「俺の過去は気にしないんじゃなかったのか?」
「んなこと言ったってやっぱ実際出てくるとさ、気になるじゃん…つか強いし」
完全に開放していなかったにしろ、一撃で沈められたのが悔しくて悔しくて。
1540布団の中、手をつなぎながら問いかける
「…どうした?」
まだ呼吸が整ってないその姿に微笑みながら、聞いてみる。
「水龍、知ってる?フォンテーヌの」
「ん…あぁヌヴィレット殿か」
ふーん知ってるんだへぇー
「ふふ…なんだ嫉妬か?」
「む…あーあー、だってさーまーた俺の知らない先生を知ってる奴が出てくんだもんなー」
ゴロンと仰向けになる。すると今度は先生がうつ伏せになって、俺のお腹に手を載せてくる。
…またヨコシマな頭になるからやめてくれ
「俺の過去は気にしないんじゃなかったのか?」
「んなこと言ったってやっぱ実際出てくるとさ、気になるじゃん…つか強いし」
完全に開放していなかったにしろ、一撃で沈められたのが悔しくて悔しくて。
ュゥ🐋
DONE水彩アンケートで同率一位のタル鍾と同率二位のセスリとヌ様でした!久しぶりにちゃんと描いた水彩楽しかったけどセスリとヌ様の作画コスト…すごいね…ってなった。あとモフとかのログもつっこんでます。 15
greensleevs00
DONE束縛するために先生の四肢を切断して監禁するタルくんと、世話が必要な状態であればタルを一生側に置いておけると思ってる先生の話。タル鍾ワンドロワンライ「束縛」より。
【タル鍾】「束縛」 鳥の囀りによって鍾離の朝は始まる。窓から漏れる薄明かりをぼんやりと眺めながら、鳥の美しい声に耳を傾けるうち、扉を叩く音が聞こえて、使用人が姿を現す。鍾離様おはようございます、と挨拶を述べるだけで、よく眠れましたか、という言葉をかけもしない。この生活に慣れぬ当初はいささか居心地が悪かったが、今ではもう気にならなくなった。この使用人は、ただ命令されたことをだけ成し遂げる人形のようなものなのだ。
使用人は鍾離を抱き起こし、湯に浸した布で顔や体を拭う。そして、服を着せ、髪を梳く。それから、寝台の上に朝食が運び込まれて、食事となる。今朝は海老と松茸の粥だった。それと、蓮の花をかたどった甘いパイ。豊かな出汁の香りが鼻先に漂い、食欲をそそった。
2388使用人は鍾離を抱き起こし、湯に浸した布で顔や体を拭う。そして、服を着せ、髪を梳く。それから、寝台の上に朝食が運び込まれて、食事となる。今朝は海老と松茸の粥だった。それと、蓮の花をかたどった甘いパイ。豊かな出汁の香りが鼻先に漂い、食欲をそそった。