Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    卒業

    黄菜@カズれなアンソロジー開催!

    DONE「パピエン最終話(2025/1/26朝7時放送)を見たブログ主がオンリーに間に合わせようと急いで書いた小説」という設定のカズれな小説です。

    黄菜(ブログ主もとい朱音もとい花砂)本人の作品はこちら。

    最終決戦の日向、レナサイドの話と卒業式後の話を妄想した……という形式の狂い。
    未来へ蕪木町へ光のシャワーが降り注ぐ。

    「綺麗……」

    思わず呟いてからハッとする。あの光はブラックパピヨンに向けてみこが放ったものだ。エンジェルの力を使い果たしたとしてもおかしくない。

    「みこちゃん、ひびきちゃん!」
    「無事でいてくれ……!」

    考えていることは同じだったらしく、ギンを支えている日向からも祈るような呟きが聞こえてきた。早くみこ達のところに行って無事を確かめたい。しかし、周りには力を使い果たして倒れているギンやカズキに闇の動物たち。ここを放っていくなんて出来ない。

    「日向ちゃん、もう少し頑張れる?」
    「レナこそ」
    「ふふ、さすが日向ちゃん」

    不敵に笑った日向に微笑み返してパピヨンロッドへ力を込める。戦うだけが力の全てではないと知ったあの日のことを思い出す。マイクの形に変形したロッドへ歌声を乗せる。
    2136

    ひいらぎ

    DOODLE学パロライカブ
    閲覧ありがとうございます。
    ライオスくん高等部2年、カブルーくん中等部1年です。
    高等部2年にとって中等部1年ってなかなかそういう対象にはならないよなーと思いました。
    結ぶまでいくのはきっとはやくてもカブルーくんが高等部卒業してからでしょうね。
    育ち育み結ぶもの「おはようございます、ライオス先輩」
     春休み明け、登校第一日目。いつもの待ち合わせ場所に彼は立っていた。桜の花びらが舞い散る中嬉しそうに笑う彼は、少し驚くほどに人目を引いた。けれど、俺はそんなことよりもずっと違和感が強くて、いつもなら立ち止まることなく連れ立って歩き出していたはずの足を止めた。
    「なんだい、それ」
    「どれですか?」
    「その言葉遣いだよ」
    「ああ……」
     彼は得心したようにそう声を漏らすと、両腕を開いて見せた。
    「俺も今日から中等部なので、『ライオスくん』は卒業しようかと思いまして」
     得意げな笑顔を浮かべて、そんなことを告げる彼の手は大半が袖に隠れている。制服の採寸から帰ってきた彼が、『ライオスくんと同じくらい大きくなるから大きめを注文した』と語っていたのを思い出す。俺も四年前は大きめの制服に着られていたよなあ、ということも。それから、そんな俺を見て、『ライオスくん、かっこいい!』と目をキラキラさせていた彼のことも。
    2136