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    博物館

    minamidori71

    DONE現パロビョルアシェ、第五話。
    クリスマス前にルカへの想いを自覚したビョルンは、向学心に燃えて英国史と文学を自習しはじめ、博物館で開かれたルカの公開講座にまで足を運ぶ。しかし想いが募るあまり、プラトニックな憧れにとどめておこうという当初の考えは、徐々に変化してゆく。

    今回でこのシリーズは終わるつもりでしたが、もう一話延びます。作中、ロンドン博物館が登場しますが、この博物館は昨年閉館しました。これまで特に明記してきませんでしたが、この現パロシリーズは原作軸からちょうど1000年後、2014年10月からはじまっています。なので第五話の時点では2015年5月です。
    Unknown Legend(5) 熱心に質問をしていた年若い受講者が丁重に礼をのべ、興奮気味に去ってゆくのを見届けて、ゆっくりと席を立ち、歩み寄る。とっくに気づいていたはずのルカは、それでも大袈裟に眉を上げ、両腕を広げてみせた。
    「これはこれは。しかし、なんだってこんな回りくどいことをするかねえ?」
    「別に、回りくどかねェよ。正規の手続きだ」
    「ひとつ屋根の下に暮らしてるんだから、訊きたいことがあるならいつだって訊きゃアいいのに」
    「そういうのは、ひとつだけ質問があるときに使う手だろ。俺の場合、全部聴きたいんだ。だってものを知らなさすぎだから」
    「ふーん?」
     鼻を鳴らし、くちびるの片端を吊り上げるいつもの笑みを向けてくる。そして、
    「まァ何にせよ、勤勉なのはいいことだ。オレは嫌いじゃねェよ、そういうの」
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    ゆうら

    MEMO博物館のひと(🎄番外編です)
    学生宇くんと学芸員門さんの未来話
    12/25は鶴さんの誕生日なので、前ツイしたやつ(門さんが鶴さんの誕生日優先しちゃう)を元に突発的に書いたメモ書き程度の文ですが、せっかくの🎄ネタなので期間限定で公開します(後日加筆してシブに上げる予定)
    ※お付き合いしてる未来話なので、付き合ってる2人を知りたくない方は、そっ閉じしてください…
    博物館のひと(🎄番外編)(1)

    今日は12月24日クリスマスイブ。

    まあ、この国においてイベント的な位置づけである故に、イブの方が盛り上がるのも無理はない。
    子ども達は明日の朝に届くプレゼントを期待して、ベッドで眠っているんだろうこの時間。
    同じ寝るでも意味が違うこの状況。
    大人って複雑だよな。
    「門倉さん。何考えてるんですか?」
    若い恋人が、上から覆い被さるようにしている。
    さっきまでは2人で、形ばかりのパーティーだってんでシチューやチキンを食べ、食後のケーキを食べていたよな?
    なんか唇の端にクリームが付いてる…とかなんとか言って、なし崩しにキスをして。
    そのままソファに押し倒されて…
    「宇佐美……まて…」
    「嫌です。待てません」
    俺が勤める博物館に、実習生としてきた大学生の宇佐美。
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    ゆうら

    DONEうさかど※現パロ(記憶あり)学生×学芸員(1日目)博物館に勤めてる門倉さんと館長の鶴見さんが学生時代からの親友で、そこに博物館実習生として宇佐美君がやってくるというお話。絶対モメる!楽しそ!読みたい!よし自家発電だ!というノリで書いてます…取りあえず出来たとこまで…
    長編やってみたくて挑戦中/導入の為うさかど要素薄め
    ※博物館関連の設定は、結構曖昧なので予めご了承ください
    博物館のひと(1)

    俺は関東のとある市立博物館で働く学芸員だ。
    俺には物心ついたときから、前世の記憶があった。
    前世で俺は、網走監獄の看守部長だった。
    そして土方さんの一派として金塊争奪戦の最中に身を置いた。
    前世の仲間には、会えてはいない。
    しかし、探すようなことはしていない。
    懐かしむ気持ちはどうしてもあって、博物館に勤めるきっかけも、そこにあるといっても過言じゃなかった。

    若い頃は会いたいと思っていた。
    土方さんには特に…。
    きっかけになればと新選組の事を調べ、学び、大学で研究する程、若い俺はこだわっていたのだと思う。

    彼の出身地でもなければ、活躍した京都でもない。
    はたまた、最後の地とされる北海道でもない。
    関東の東に位置するこの市立博物館で働いているのは、今の俺に残された小さな願望なのかもしれない。
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