嬰
羽神弓槻
MOURNING〆が上手くまとまらなくなったので供養という形で・・・龍藍湛と兎魏嬰の話でした。
無題「藍兄ちゃん、明日はお誕生日なんだってな。何か欲しいものとか俺にして欲しい事とかあるか?」
白い龍の膝の上で赤い着物を着た黒い小兎が足をパタパタさせながら聞いてきた。
「欲しい物?」
「何かあるのか!」
顔を見上げ藍湛を見つめる瞳はキラキラと輝いていた。
「君とこうしている時間」
「俺と一緒にいて楽しい?」
「うん。あと、とても嬉しい」
「俺と同じだ!!すっごい嬉しい!!」
大きな声を出す黒兎に白い龍は指を口元において「しー」と呟く。
慌てて小さな手で小さな口を押さえバツが悪そうな顔をして小さく謝罪した。
「うん、魏嬰は良い子」
大きな手で頭を撫でられ目を細めて気持ちよさそうにしている魏嬰を静かに見つめる。
「魏嬰と出会えて幸せだ」
708白い龍の膝の上で赤い着物を着た黒い小兎が足をパタパタさせながら聞いてきた。
「欲しい物?」
「何かあるのか!」
顔を見上げ藍湛を見つめる瞳はキラキラと輝いていた。
「君とこうしている時間」
「俺と一緒にいて楽しい?」
「うん。あと、とても嬉しい」
「俺と同じだ!!すっごい嬉しい!!」
大きな声を出す黒兎に白い龍は指を口元において「しー」と呟く。
慌てて小さな手で小さな口を押さえバツが悪そうな顔をして小さく謝罪した。
「うん、魏嬰は良い子」
大きな手で頭を撫でられ目を細めて気持ちよさそうにしている魏嬰を静かに見つめる。
「魏嬰と出会えて幸せだ」
あおかわ。
DONE逆転if忘羨♂♀漫画①※魏嬰が女体化の何でも許せる方向けです。2話目以降はイベント公開に間に合えばいいな…
※24/02/09設定部分修正
次→https://poipiku.com/2330987/9967614.html 14
r103123
DONE香炉if忘羨。関係を持ってしまった藍湛に片想いする魏嬰。0123「藍湛、」
筆が落ちて、強い光と目が合う。この薄い瞳に見つめられてしまったらもう駄目だ。動けなくなる。気付けば天井と此奴の顔しか見えなくなって、唇が重なる。
藍忘機の口付けは力強くて執拗いくらいに長い。口の中がぐちゃぐちゃになって唇がふやける頃になって漸く解放される。
唇と唇の間で糸を引く唾液が涼し気な表情と酷く不釣り合いだった。乱れて顔にかかった髪を耳にかけてやり、白いままなのに熱い頬を撫でる。
「魏嬰……」
お互いの熱を持った場所を布越しに押し当てながら、袷を開く手を受け入れた。
こんな触れ合いはもう何度目になるのだろう。
*
「誰かさんの所為で今日も書き写しが進まなかったな」
破られた下衣を適当に放り、藍忘機が用意した新しいものを手に取る。俺が腰を気遣いながら立ち上がるのを見守る此奴の腕は、支えるべきか手を出していいのかを迷うように宙をさ迷っていた。
2432筆が落ちて、強い光と目が合う。この薄い瞳に見つめられてしまったらもう駄目だ。動けなくなる。気付けば天井と此奴の顔しか見えなくなって、唇が重なる。
藍忘機の口付けは力強くて執拗いくらいに長い。口の中がぐちゃぐちゃになって唇がふやける頃になって漸く解放される。
唇と唇の間で糸を引く唾液が涼し気な表情と酷く不釣り合いだった。乱れて顔にかかった髪を耳にかけてやり、白いままなのに熱い頬を撫でる。
「魏嬰……」
お互いの熱を持った場所を布越しに押し当てながら、袷を開く手を受け入れた。
こんな触れ合いはもう何度目になるのだろう。
*
「誰かさんの所為で今日も書き写しが進まなかったな」
破られた下衣を適当に放り、藍忘機が用意した新しいものを手に取る。俺が腰を気遣いながら立ち上がるのを見守る此奴の腕は、支えるべきか手を出していいのかを迷うように宙をさ迷っていた。
cele10_
DONEアニそし最終回後の忘羨ハウス(スケハ)での二人を見守るちいさきもの達のお話。「忘羨万物百譜〜ちいさきものたちのうた〜」参加作品です。
アニメ軸で、まだくっついてない忘羨設定です!
魏嬰に助けてもらった雀の小豆が二人をスケハで見守ります。
小豆日記「お前、怪我してるじゃないか」
そんな声が聞こえて、温かい手に抱き上げられた。
その時の私は凶悪な烏に襲われて羽を怪我してて相手が誰でも抵抗なんて出来なかった。
正直、あー終わったなーって思ったんだけど、私を助けてくれた黒い服の人間は変わった人だった。
手当てをしてくれて懐に入れられた辺りで私は意識を失っちゃったんだけど、気がつけば壁のないあばら家……不思議な家に連れてこられてた。
(えーこんなの家って言えるの??)
だって二階建てなのに壁が全然ない! こんなのどうやって雨風凌ぐの!? 烏とか野犬とか襲ってきたらどうするの!?
不安でプルプル震えちゃったけど、黒い人は全然気にしてなかった。
(なんでこの人平気なの? え、何? 結構図太い人なの?)
3218そんな声が聞こえて、温かい手に抱き上げられた。
その時の私は凶悪な烏に襲われて羽を怪我してて相手が誰でも抵抗なんて出来なかった。
正直、あー終わったなーって思ったんだけど、私を助けてくれた黒い服の人間は変わった人だった。
手当てをしてくれて懐に入れられた辺りで私は意識を失っちゃったんだけど、気がつけば壁のないあばら家……不思議な家に連れてこられてた。
(えーこんなの家って言えるの??)
だって二階建てなのに壁が全然ない! こんなのどうやって雨風凌ぐの!? 烏とか野犬とか襲ってきたらどうするの!?
不安でプルプル震えちゃったけど、黒い人は全然気にしてなかった。
(なんでこの人平気なの? え、何? 結構図太い人なの?)
miyomimin
DOODLEA○Fの魔法使いと使い魔AU。魏嬰が消えたあとの藍湛と使い魔たちのあれそれ。
私の鏡。使い魔は鏡だ。
そう教えてくれたのは私の叔父だった。
使い魔は鏡だ。己の内面を映し出し、己の内面によってその性質がきまる。故に、使い魔を制御するには己の内面を鍛える必要がある。利己的にならず、奢らず、常に謙虚な姿勢を保ち、礼儀正しく清く生きる。それこそが、優秀な魔法使いと優秀な使い魔なのだ、と。
その言葉を思い出しながら私は自分の使い魔を見下ろした。
床にぺたりと座り込み、ただじっと目の前で眠り続けている魏無羨の使い魔を眺めている私の使い魔。
幼くまろみのある頬は年相応の容姿をしているのに、何の感情も見せない瞳が大人びてように見える。そのちぐはぐな使い魔が見つめる先には小さな寝台がひとつある。寝台の上を埋め尽くすかのように色とりどりの花が並べられ、その中で丸まって眠る魏無羨の使い魔が穏やかな寝息を立てていた。眠る使い魔はもう数年、目を覚ましていない。彼のマスターである魏無羨がいなくなった日から、彼の使い魔はずっと眠り続けているのだ。己を封印したのだろうと、誰かが言っていた。己のマスター以外には従わない。己のマスターにのみ従属する。その感情の表れが彼の使い魔を眠りの世界に誘ったのだ。
1218そう教えてくれたのは私の叔父だった。
使い魔は鏡だ。己の内面を映し出し、己の内面によってその性質がきまる。故に、使い魔を制御するには己の内面を鍛える必要がある。利己的にならず、奢らず、常に謙虚な姿勢を保ち、礼儀正しく清く生きる。それこそが、優秀な魔法使いと優秀な使い魔なのだ、と。
その言葉を思い出しながら私は自分の使い魔を見下ろした。
床にぺたりと座り込み、ただじっと目の前で眠り続けている魏無羨の使い魔を眺めている私の使い魔。
幼くまろみのある頬は年相応の容姿をしているのに、何の感情も見せない瞳が大人びてように見える。そのちぐはぐな使い魔が見つめる先には小さな寝台がひとつある。寝台の上を埋め尽くすかのように色とりどりの花が並べられ、その中で丸まって眠る魏無羨の使い魔が穏やかな寝息を立てていた。眠る使い魔はもう数年、目を覚ましていない。彼のマスターである魏無羨がいなくなった日から、彼の使い魔はずっと眠り続けているのだ。己を封印したのだろうと、誰かが言っていた。己のマスター以外には従わない。己のマスターにのみ従属する。その感情の表れが彼の使い魔を眠りの世界に誘ったのだ。
未月玲音
DONEドット初心者ながらも作ってみました。同志様向けとしてピクスクアバターを作成いたしましたー。png透過処理済です
中に淫紋手首は抹額で縛られています。
2枚目抹額&背中に淫紋付きらおず様。
3枚目ぬい🦊魏嬰ちゃん
4枚目🐉藍湛となっています。
再配布自作発言などなければ、自由にDLしてくださいまし、ちょいちょい手直しな加工は…おk。
DLしたらスタンプでお知らせしてくれると嬉しいです。 4
ナツキ
DONEお題「今日の風呂は熱かったな!」とあちこちはだける魏嬰。パスワードはフェスのお品書き、または鍵垢の固定ポストをご覧ください🙏
お品書き↓
https://poipiku.com/553059/9600410.html
鍵垢↓
https://twitter.com/uranatsuurara 8
も²@time1010thief
MOURNING雪見酒if知己⚠️ギリギリ知己でナニもしてないし見えてないですが手首縛ってるので()一応隠します…🙏
2023/12/30追記
ボツになった魏嬰黒衣バージョンもせっかくなので載せておきます🙋♀
(窓はフリー素材をアタリで入れてて線画ガビガビですが💦)
パスは通称雪見酒回の話数(数字2ケタ) 3
きまこ
DOODLEショタおね忘羨らくがき。※シスター魏嬰とショタ藍湛の「藍湛が成長して少年になったよ!」版です。
増えたらおねショタと分けて追加予定。
おねショタ忘羨はこちら→ https://poipiku.com/2368308/7934816.html 6
SunawithCoC
SPOILER※※沼男は誰だ?ネタバレ※※沼男は誰だ?第二陣で使用したアイコンとスチルです。
秦史進:死屍(しし)から
秦碧:嬰児(みどりご)から
スチル提供、碧と史進の原案デザイン:ろうな様 11
たちばな桃也
DONE22/8/20【蓮の花托 前編 泡沫の景色】cql藍湛も原作番外編にある蓮の実の話を魏嬰から聞いていたら、というifのお話です。
亥の刻清談会1日目の展示作品です。
(時系列は私の解釈で描いております。)
※パスワードは43話の日本語タイトルです 6
CanalGrandeWeb
DONE陳情令、50話の山頂さよなら〜再会までのいつかの時間の妄想①独夜…一人になっちゃった魏嬰ちゃん、寂しがっていたらいいな~と
②東雲…残された含光君は。兄君が忘羨の応援する話
③黎明…藍湛が魏嬰を迎えに行く、最終話のシーンを…藍湛側から 22
rakugakinutakos
DONEある日突然、白猫になってしまった藍忘機(ニャン光君)。果たして元に戻れるのか?
まだ完結してません😂
2024/2/22
新年イラスト
お昼寝魏嬰&ニャン光君
媚薬(マタタビ)盛られたニャン光君
追加しました🐈 31
winlapis6marin1
DONE11月22日はいい夫婦の日🥰魏嬰バージョンと藍湛バージョン。
魏嬰バージョンだけの絵はpixivで展示中。
藍湛バージョンはR18なのでこちらに❤
パスワード:いい夫婦の日、数字4桁で。
r103123
DONE泉精霊藍湛と木こりの魏嬰の忘羨金の斧銀の斧「君が落としたのは金の斧? 銀の斧?」
「ねぇ、あんたの名前は?」
「…………」
「今日こそ名前で呼びたいんだよ。なぁ、まだ駄目なのか?」
「…………」
「頼むよ」
「…………」
「……普通の斧」
「正直者には全ての斧を授けよう」
「うん。ありがとな」
それぞれ材質の異なる斧を三本受け取った魏無羨はガックリと肩を落とし、澄ました表情で泉に戻っていく美しい精霊に今日も未練がましく声を掛ける。
「明日も来るから、明日こそ聞かせてくれよ」
「…………」
「はぁ……」
泉がいつもの静かな水面に戻るのを見届け、大きな溜め息をつく。空は清々しく晴れ渡り、ぽっかりと浮かんだ雲がゆっくりと西へ流れて行く。風もない穏やかな昼下がりだ。
三本の斧を収穫した野菜と一緒に荷車に乗せると魏無羨は家に向かってだらだらと歩き出した。
2294「ねぇ、あんたの名前は?」
「…………」
「今日こそ名前で呼びたいんだよ。なぁ、まだ駄目なのか?」
「…………」
「頼むよ」
「…………」
「……普通の斧」
「正直者には全ての斧を授けよう」
「うん。ありがとな」
それぞれ材質の異なる斧を三本受け取った魏無羨はガックリと肩を落とし、澄ました表情で泉に戻っていく美しい精霊に今日も未練がましく声を掛ける。
「明日も来るから、明日こそ聞かせてくれよ」
「…………」
「はぁ……」
泉がいつもの静かな水面に戻るのを見届け、大きな溜め息をつく。空は清々しく晴れ渡り、ぽっかりと浮かんだ雲がゆっくりと西へ流れて行く。風もない穏やかな昼下がりだ。
三本の斧を収穫した野菜と一緒に荷車に乗せると魏無羨は家に向かってだらだらと歩き出した。
r103123
DONE魏嬰に会うため、声を失った藍湛の忘羨、人魚×天狗au人魚と天狗「昨日ぶりだな美人ちゃん!」
魏無羨の閉じていた羽根が彼の笑顔と一緒にパッと開く。美人ちゃんと呼ばれた美丈夫は小さく一つ頷き、一番背の高い松の木から降りてくる魏無羨を眩しそうに見上げた。
魏無羨はこの辺りの山々を縄張りとする気のいい天狗だ。御参りに来た人間の話を親身に聞いてやるのは勿論、度々人里に降りては賭け事に興じたり人助けをしたりしている。三日前、山を降りて町の賭場を荒らしていた際に背後から魏無羨の肩を遠慮がちに揺する者がいた。それがこの浮世離れした美しさの男である。
透き通るような美しい容姿に天女に似た佇まい。一本歯下駄を履いた魏無羨と変わらない身長と、着物の上からでも分かる恵まれた体躯……。何故あの時自分の肩を揺すったのかは未だ分からないが、綺麗な物が大好きな魏無羨は出会ったばかりのこの美人をとても気に入っていた。
2292魏無羨の閉じていた羽根が彼の笑顔と一緒にパッと開く。美人ちゃんと呼ばれた美丈夫は小さく一つ頷き、一番背の高い松の木から降りてくる魏無羨を眩しそうに見上げた。
魏無羨はこの辺りの山々を縄張りとする気のいい天狗だ。御参りに来た人間の話を親身に聞いてやるのは勿論、度々人里に降りては賭け事に興じたり人助けをしたりしている。三日前、山を降りて町の賭場を荒らしていた際に背後から魏無羨の肩を遠慮がちに揺する者がいた。それがこの浮世離れした美しさの男である。
透き通るような美しい容姿に天女に似た佇まい。一本歯下駄を履いた魏無羨と変わらない身長と、着物の上からでも分かる恵まれた体躯……。何故あの時自分の肩を揺すったのかは未だ分からないが、綺麗な物が大好きな魏無羨は出会ったばかりのこの美人をとても気に入っていた。