教師
はじめ
DOODLE面あた 高校教師パロ②生徒思いな諸星先生の一面を思いがけず知ってしまった面堂先生。
★時代の校則事情はふんわり。女生徒が「それ」を持っていた理由は自分のなかで一応設定があるんですが、お好きなように想像していただければ幸いです。
①https://poipiku.com/5404816/7899029.html
③https://poipiku.com/5404816/7921874.html
生徒に嘘はつけません 授業を終えて職員室へ戻るとすでにあたるがいた。目が会った瞬間に「よっ」と声を掛けられたので、立場上簡単に会釈だけして、隣同士に配置された席へと座る。不本意な席順は担当学年が同じゆえに起こった悲劇で、因果ともいう。
憂鬱な気持ちのままに大仰にため息をつけば、あたるが椅子に座ったまま体を近付けてきた。先ほどの授業はあたるの担任クラスだったので、いつにも増して骨が折れたのだ。
「おれのクラスのやつらどうだった?」
面堂の心情を知ってか知らずか、あたるが平然とした顔で笑う。
「担任が担任なんで相変わらず問題児ばかりだ」
一時間の授業のなかで面堂がどれほど苦労をしたか懇々と説明をしてやるも、あたるは意にも介さず。あまつさえお菓子を食べながらという無作法さだった。
3150憂鬱な気持ちのままに大仰にため息をつけば、あたるが椅子に座ったまま体を近付けてきた。先ほどの授業はあたるの担任クラスだったので、いつにも増して骨が折れたのだ。
「おれのクラスのやつらどうだった?」
面堂の心情を知ってか知らずか、あたるが平然とした顔で笑う。
「担任が担任なんで相変わらず問題児ばかりだ」
一時間の授業のなかで面堂がどれほど苦労をしたか懇々と説明をしてやるも、あたるは意にも介さず。あまつさえお菓子を食べながらという無作法さだった。
はじめ
DOODLE面あた 高校教師パロ③夜の見回りをする面堂先生と諸星先生
①https://poipiku.com/5404816/7899029.html
②https://poipiku.com/5404816/7899029.html
④https://poipiku.com/5404816/7942030.html
夜の見回り テスト期間中の学生たちを牽制する意味合いも込めて、「夜は見回りをするぞ」と聞きようによっては脅しめいた言葉をチラつかせる教師は中にはいる。
正直なところ夜に見回りをするような余裕は持ち合わせていないので、「釘を刺す」程度に収まるのが通例なのだが、今年に限ってはなんだか風向きが変わってきた。
なんでも、近隣の学校で騒ぎが起きただとかで教育委員会が「おおごと」にし始め、年内最後の期末テスト期間のみ夜の見回りを決行するという旨の通達を出す由々しき事態に陥ったのである。
「生徒を信じている。ゆえに見回りは不必要」という教職員の言い分は、「子どもを守るのが大人の務めです」というどうにも反論をし難い言葉によって簡単に却下されてしまった。校長から漂うのは、みなぎる使命感。お上の決定には逆らえないものなのか。
5319正直なところ夜に見回りをするような余裕は持ち合わせていないので、「釘を刺す」程度に収まるのが通例なのだが、今年に限ってはなんだか風向きが変わってきた。
なんでも、近隣の学校で騒ぎが起きただとかで教育委員会が「おおごと」にし始め、年内最後の期末テスト期間のみ夜の見回りを決行するという旨の通達を出す由々しき事態に陥ったのである。
「生徒を信じている。ゆえに見回りは不必要」という教職員の言い分は、「子どもを守るのが大人の務めです」というどうにも反論をし難い言葉によって簡単に却下されてしまった。校長から漂うのは、みなぎる使命感。お上の決定には逆らえないものなのか。
はじめ
DOODLE面あた 高校教師パロ④忘年会へ行ったあとに未来の話をする二人。
ベッドシーンもあります。
面あた、どの世界線でも一生仲良く喧嘩して欲しい。
①https://poipiku.com/5404816/7899029.html
②https://poipiku.com/5404816/7911979.html
③https://poipiku.com/5404816/7921874.html 6451
はじめ
DOODLE面あた 高校教師パロ⑤スクールライフの延長戦の尊さを享受する二人。二人にとって「高校」が特別な場所であれば良いなと思います。
面あた高校教師パロの魅力って、"スクールライフの延長戦"を描けることにあるかもしれない。二人が出会った「高校」を舞台に、大人になっても追いかけっこする姿が見たいです。
▼前作
④https://poipiku.com/5404816/7942030.html
スクールライフ延長戦 校舎棟の中央には中庭があって、生徒たちの交流の場となっている。ベンチに座って談笑したり、球技に汗を流したり、いつの時代も学校は生徒の賑やかな声で溢れている。
授業を終えて教室を出ると、中庭を見下ろせる窓際にあたるがいた。数人の女生徒に囲まれながら、清々しいまでに表情筋を緩ませている。なんてだらしのない顔だろうか。通り過ぎる際にうんざりした面持ちで一瞥したが、あたるは面堂に見向きもしなかった。
「――いやいや、モテちゃって大変」
程なくして職員室の扉を開けたあたるが、開口一番に軽口を叩く。スキップするかの勢いで隣の席に座っては、手にしていた出席簿を机の上に乱雑に置いた。その音がやたらと耳触りだったのて、面堂は臆面もなく顔を顰めた。
4043授業を終えて教室を出ると、中庭を見下ろせる窓際にあたるがいた。数人の女生徒に囲まれながら、清々しいまでに表情筋を緩ませている。なんてだらしのない顔だろうか。通り過ぎる際にうんざりした面持ちで一瞥したが、あたるは面堂に見向きもしなかった。
「――いやいや、モテちゃって大変」
程なくして職員室の扉を開けたあたるが、開口一番に軽口を叩く。スキップするかの勢いで隣の席に座っては、手にしていた出席簿を机の上に乱雑に置いた。その音がやたらと耳触りだったのて、面堂は臆面もなく顔を顰めた。
はじめ
DOODLE面あた 高校教師パロ⑥修学旅行の引率をする二人。一日目の夜、宿でのお話です。
▼前作⑤
https://poipiku.com/5404816/7971585.html
大人の修学旅行「ええっ!」
宿泊先の廊下に響く大仰な声を受け、面堂は手にしていたエアコンのリモコンを落としてしまった。ドア一枚隔てた部屋の中からでも聞こえる声は紛れもなくあたるのものだ。人よりやたらとよく通る。だからすとんと耳に馴染む。
廊下がざわつき出すのを空気で感じ取り、何事だと慌ててドアを開けた瞬間、「女湯を覗いたことがない男なんてこの世におるんか」などという戯けた台詞が耳に飛び込んできたので、さすがにすっ転びそうになった。なんて不純な話を大声で、不謹慎にもほどがある。
「公共の場でなにを話しとるんだ、きみたちは!」
最大ボリュームでがなり立てれば、そばを通りかかった仲居に驚かれた。でも今は気にしていられない。数人の男子生徒と談笑するあたるの方へつかつかと近付いていって、その薄っぺらい胸元を指で三回突けば、眇めるように見上げてくる。
2464宿泊先の廊下に響く大仰な声を受け、面堂は手にしていたエアコンのリモコンを落としてしまった。ドア一枚隔てた部屋の中からでも聞こえる声は紛れもなくあたるのものだ。人よりやたらとよく通る。だからすとんと耳に馴染む。
廊下がざわつき出すのを空気で感じ取り、何事だと慌ててドアを開けた瞬間、「女湯を覗いたことがない男なんてこの世におるんか」などという戯けた台詞が耳に飛び込んできたので、さすがにすっ転びそうになった。なんて不純な話を大声で、不謹慎にもほどがある。
「公共の場でなにを話しとるんだ、きみたちは!」
最大ボリュームでがなり立てれば、そばを通りかかった仲居に驚かれた。でも今は気にしていられない。数人の男子生徒と談笑するあたるの方へつかつかと近付いていって、その薄っぺらい胸元を指で三回突けば、眇めるように見上げてくる。
もゆる青空
DONE年下夏×年上五のなんちゃって漫画特に隠す気もなく堂々と好意を表に出す夏は可愛いですね。
五を年上教師にするにあたって、「夏が居なかったら今のえちおね五って出来上がらなくない!?」と自己解釈に苦しみました😫 5
JNKS_JNKS
DONEまだ付き合ってない教師(34)✕教師(34)
今回は導入部分までのアップなので何も始まってませんが
今後R18になる予定です、たぶん!
背景真っ白ですが一生懸命かきました…
いつかちゃんと仕上げたい 8
HrkOsmt
PROGRESS新刊「君の形をしている」全年齢/34P/A5/500円(会場頒布価格)
261話の内容を踏まえた、傑離反後悟の教師になるまでとこれからと終わりのお話。
《虎》
https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040031105847/ 11
sttktodo
DOODLE今夜帳の中で、開催おめでとうございます!長らく両片想いをしていた教師if五夏がようやく結婚するに至ったけれどもキスの一つもしていないお話です!勢いだけで読んでいただけますと幸いです 32UmyaUmya11
MEMO喜祈阿津真 27歳 163cm 美術教師「ソープスクール(HO4)」
「蛾と踊る」
こんなはずじゃなかった男NO.1。サイコパスみがある感じだったはずなんだけどHO2とHO3のヤバさに負けた。ウチの子で1番同卓者にこぶし振ってるのに全然当たらない。出目がとんでもなく悪い。1シナリオで9ファンブルした。いじられキャラで可哀想で可愛い。
さんど@みりぺん。
MOURNINGワンドロお題「スイカ(の日)」お借りしました。さねげん
※現パロ
👹学同様🍃→教師、🍉→生徒ですが同僚等周りが違う/捏造472川きょうだいかつ家庭内/一部👹学ネタあり/🍉君幼い一人称変化捏造あり/やはり甘く柔い兄ちゃんです
何でも許せれる人どうぞ
先約証明はサイン一つ。「お届けに来たぞ!サインを頼む!!」
「はい、今向かいます」
「受領印は此方だ!!!」
「ちっか!!!??」
照りつける日の光に負けじと鳴り響く蝉の声。インターホンにドアを開けると大自然の騒音に打ち勝つように声を張り上げる配達員がいた。派手な髪色にずいと寄られる顔面。差し出されたボールペンを受け取って玄弥は受領印にサインを行う。
夏休み真っ只中。仕事が休みで昼食作りに忙しい母と兄の代わりに荷物の受け取りに来てみると当たりがいいのか悪いのか特殊な配達員が今回の配送だったようだ。
「うむ!確認させて頂いた!!此方のお荷物は冷蔵便ゆえ早めに保管をお願いする!
それでは御免!」
わっしょい!わっしょい!
祭りでもないのに配達員は掛け声をあげながら去っていった。暑い夏の空気が更に燃え上がったような気がする。じんわりと滲む汗。ずっしりと受け取った荷物の重さに視線を向けると品物名を見て玄弥は大きく目を開く。瞳孔が大きく、丸く広がっては口元が緩むのがわかった。
7933「はい、今向かいます」
「受領印は此方だ!!!」
「ちっか!!!??」
照りつける日の光に負けじと鳴り響く蝉の声。インターホンにドアを開けると大自然の騒音に打ち勝つように声を張り上げる配達員がいた。派手な髪色にずいと寄られる顔面。差し出されたボールペンを受け取って玄弥は受領印にサインを行う。
夏休み真っ只中。仕事が休みで昼食作りに忙しい母と兄の代わりに荷物の受け取りに来てみると当たりがいいのか悪いのか特殊な配達員が今回の配送だったようだ。
「うむ!確認させて頂いた!!此方のお荷物は冷蔵便ゆえ早めに保管をお願いする!
それでは御免!」
わっしょい!わっしょい!
祭りでもないのに配達員は掛け声をあげながら去っていった。暑い夏の空気が更に燃え上がったような気がする。じんわりと滲む汗。ずっしりと受け取った荷物の重さに視線を向けると品物名を見て玄弥は大きく目を開く。瞳孔が大きく、丸く広がっては口元が緩むのがわかった。
remon_uri
DONEらんさんのプリズムシリーズの8作目(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22632627)より。イメージイラストを描かせていただきました。教師と学生の関係から始まった2人がここまできたんですね😂✨作品を読んだ後に見ていただけたら嬉しいです🙏
らんさん、掲載許可有難うございます🙇
シエ(江森)
MOURNING【モブ4】魔女せんせぇとオクタの小ネタ魔女先生はわたしの作品にちょいちょい(名前だけ)出てくるモブ教師的なアレです。わかる人にはわかる例のあの人。
今回ビジュが出たので設定画も一緒に上げようと思ってたんですが、全然間に合わなかったな…そのうちこっそり追加しておきます。
ちなみに一つ前の1-Aモブくんの話にも後々出てきます。 2
sushi029_
MOURNINGニイハチにて展示のポイピクまとめに追加していた教師×教え子エルリがちょこっとだけ続きました♨️オメガバースですが直接的表現は無いです
えるびん先生は高校卒業まで手を出しません 大人なので 4
kmgmgsope
DONE『ぼくのパジャマでおやすみ』▻ 3/31発行 学パロ本のその後の話。
教師×大学生の鍾タル。誕生日ネタです。
前作を読んでなくても特に問題ありません!
ひたすらイチャイチャらぶらぶしてます!
パスはWebオンリー龍鯨戦戯の開催日を半角数字で (例:1234) 15
猫宮♀
DOODLE配信4日目サムネ&全身おばあちゃんの孤独メガネの影響か寝起き感さらにマシマシになったけど氷のかけらの武器のおかげでちょっと教師っぽいかなとも思わなくはない…?
竹刀持ってる体育教師的な?
って思ったけど服のせいでそう見えないなwwww 2
ななしのひと
DOODLE7/7ですね!現パロ煉蛮です。家庭教師煉×学生蛮の設定を引き継いでいます。シリアス?です。
スターゲイザー家庭教師として雇っているこの男の家に来たのは今日が初めてだった。いつもは向こうが、勉強を教えるために自分の家を訪れている。休日に約束をしてやって来たマンションの一室は高層階にあり、見晴らしがよかった。
「いいところに住んでんじゃねえか」
「おかげさまでな」
「おれ以外の奴の家にも教えに行ってんのかよ」
「そりゃ仕事だからな。行ってるさ」
「ふうん」
玄関をくぐり廊下を歩いた先には物があまり無いリビング。その中心にはテーブルと椅子が二脚ある。何も言わず椅子へと腰かけ、蛮骨は窓の外を見た。蒸し暑い中、舗装された道路を人が歩いていく光景が眼下に見える。
「涼し過ぎたら言ってくれ」
「いや、ちょうどいいぜ」
「そうか」
先に座っていた蛮骨の席の前に、煉骨が飲み物を用意する。サイダーだろうか。グラスに注がれた透明な中身は、しゅわしゅわと発泡音を立てていた。煉骨も椅子を引き、向かいへと座る。同じくグラスを手にしていたが、そちらの中身はアイスコーヒーのようだった。
4916「いいところに住んでんじゃねえか」
「おかげさまでな」
「おれ以外の奴の家にも教えに行ってんのかよ」
「そりゃ仕事だからな。行ってるさ」
「ふうん」
玄関をくぐり廊下を歩いた先には物があまり無いリビング。その中心にはテーブルと椅子が二脚ある。何も言わず椅子へと腰かけ、蛮骨は窓の外を見た。蒸し暑い中、舗装された道路を人が歩いていく光景が眼下に見える。
「涼し過ぎたら言ってくれ」
「いや、ちょうどいいぜ」
「そうか」
先に座っていた蛮骨の席の前に、煉骨が飲み物を用意する。サイダーだろうか。グラスに注がれた透明な中身は、しゅわしゅわと発泡音を立てていた。煉骨も椅子を引き、向かいへと座る。同じくグラスを手にしていたが、そちらの中身はアイスコーヒーのようだった。
_maru5_ta_
DOODLE年齢操作悠五(高専教師28×高専生17)付き合いたてもだもだむず痒〜い感じ。
解釈違い気になる方にはオススメしません。
ソウイウコトは早く言って 数日前、虎杖悠仁という男に告白をした。
恋愛なんてした事もなければ、誰かと付き合うという経験もない。だから最初は一回りも歳の離れた担任の男に抱く感情が[[rb:そういう意味 > ・・・・・・]]で好きなのかどうかなんてよく分かってはいなかった。それでも悠仁を独り占めしたいというガキのような小さな感情だけがいつしか手がつけられない程大きく成長していて、気付けば理性の言う事を聞かずにそれは一人で突っ走っていた。その結果、「俺はいつか好きでもない女と結婚させられて後継ぎを産まなくてはならないから、それまでに思い出作りをさせて欲しい」なんて半ば脅しのような言葉で強引に悠仁の恋人という立場を手に入れたのだった。
5062恋愛なんてした事もなければ、誰かと付き合うという経験もない。だから最初は一回りも歳の離れた担任の男に抱く感情が[[rb:そういう意味 > ・・・・・・]]で好きなのかどうかなんてよく分かってはいなかった。それでも悠仁を独り占めしたいというガキのような小さな感情だけがいつしか手がつけられない程大きく成長していて、気付けば理性の言う事を聞かずにそれは一人で突っ走っていた。その結果、「俺はいつか好きでもない女と結婚させられて後継ぎを産まなくてはならないから、それまでに思い出作りをさせて欲しい」なんて半ば脅しのような言葉で強引に悠仁の恋人という立場を手に入れたのだった。
kusarenegibouz
DONE6/30 五七新刊「感情的飛び込みDiver」にくっつけてた無配まんがです。新刊の内容見ないと意味不明なんですが、かと言って新刊の続きでもなんでもないので
「謎パロで、営業マン七海に惚れてる高専教師の五条」の部分だけ分かってればいいのかなと… 4
てゐと
DONEフォロワーさんからもろに影響を受けたので夏のジュドニコを教師パロで書かせていただきました!以前保健室の冷蔵庫にニコが自分のものを入れているってフォロワーさんのツイート、本当に大好きですこ~し拝借させていただきました…すみません、お許しを。まあでもいいですよね、最高。
ジュード→養護教諭
ニコ→生徒
余談ですがジュードせんせが言っている「担任のアイツ」はあの人のことです
とけだす、泡沫「うわ、あつ……」
誰が何と言おうとこんなにも暑いのに、空調の世話に慣れない中途半端な、夏になりかけの季節だ。校舎の窓という窓が開けられて、何が好きで我慢大会をさせられているのかと涼を求めて保健室の扉を開けたのに。ニコが風の流れを作ったので、消毒液の匂いが混じった生暖かい風が頬をさっと撫でる――いや、頬をじわりと撫でつける。
「なんだ、ジュードはいないのか」
廊下とは違い、締め切られた空間の暑さには本当にうんざりしてしまう。文句を言いながらもペタペタと上履きを鳴らすニコの額を、つうっと汗が流れていった。拭うこともしないまま、我が物顔でずかずかと進む先には冷蔵庫があって、ニコは迷うことなく上段に手を掛けて、まずは冷気を浴びた。それからアイシング用の冷却材や氷嚢用の氷の山を手のひらで掻き分けて探し出したのは、プラスチックの黄色いパッケージだ。ジュードはあまりいい顔をしないが特に止めもしないので、保健室の冷凍庫には定期的に氷菓を忍ばせることにしている。食べては入れて、食べては入れて。随分と奥に仕舞い込まれていたところを見るに、随分とそれもご無沙汰になってしまったようだ。
2701誰が何と言おうとこんなにも暑いのに、空調の世話に慣れない中途半端な、夏になりかけの季節だ。校舎の窓という窓が開けられて、何が好きで我慢大会をさせられているのかと涼を求めて保健室の扉を開けたのに。ニコが風の流れを作ったので、消毒液の匂いが混じった生暖かい風が頬をさっと撫でる――いや、頬をじわりと撫でつける。
「なんだ、ジュードはいないのか」
廊下とは違い、締め切られた空間の暑さには本当にうんざりしてしまう。文句を言いながらもペタペタと上履きを鳴らすニコの額を、つうっと汗が流れていった。拭うこともしないまま、我が物顔でずかずかと進む先には冷蔵庫があって、ニコは迷うことなく上段に手を掛けて、まずは冷気を浴びた。それからアイシング用の冷却材や氷嚢用の氷の山を手のひらで掻き分けて探し出したのは、プラスチックの黄色いパッケージだ。ジュードはあまりいい顔をしないが特に止めもしないので、保健室の冷凍庫には定期的に氷菓を忍ばせることにしている。食べては入れて、食べては入れて。随分と奥に仕舞い込まれていたところを見るに、随分とそれもご無沙汰になってしまったようだ。