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    暴走

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ14話「決戦」TEXT版
    魔力が暴走しドラゴンへと化身したマレフィセント。魔法の武具を手に入れたフィリップ王子。二人の激突が迫る。

    ※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載中。このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが独自の世界線へ入ったため捏造特盛。ツイステ要素あり。何でも許せる人向け。
    ※第一話と被る内容あり。矛盾も発生しているので統合版で要調整です。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第⑭話「決戦」 フィリップ王子と三人の妖精たちが城の前に駆けつけた時、城の人々は既にみな眠りに落ちていたが、ドラゴンと化したマレフィセントはなお咆哮を上げ魔力を解き放ち続けていた。
     毒々しい黄緑の霧が城門から吹き出し、爆風の余波に乗って吹き付けてくる。が、王子が美徳の盾を掲げると霧は盾に跳ね返されて消えていった。
     フォーナが目に涙をためてつぶやく。
    「マレフィセント……。なんてことなの、あんなに魔力を使ったら死んでしまうわ……」
    「もう遅いわ……。あれじゃもう元には戻れない……。王子、せめて彼女を止めてあげて下さい」
     と、メリーウェザーが言った。
    「そんな! もう望みは無いというの!?」
     とフォーナが言い返す。
     その時、皆の前に飛び出した小さな影があった。
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    DOODLEガスウィル
    独り言聞いちゃったガストの暴走(ハッピーエンド)
    「こんな俺、好きになんか、なってくれないよな……」
    いや、好きですが何か???
    おっと、いきなり失礼。思わず本音が。初めましての人は初めまして。そっじゃない人はごきげんよう。ガスト・アドラーだ。って何いきなり自己紹介してんだよ。
    虚しく一人ツッコミを入れながら、目の前の現実をどうにか飲み込む。俺の視線の先にいるのは、ウィル・スプラウト。ついさっき、トレーニングルームでちょっとした口喧嘩になって、足早に出ていった相手だ。そして俺は、そんなウィルの忘れ物を慌てて届けに来た紳士。よし、ダメだこれ。
    話の流れ的に、おそらく、きっと、ウィルは俺のことが好きで、今までの態度から叶わない恋だと思い込んでいる。これは俺の願望ではないはず。ではここで調子こいて『マジで!? 俺も!!!』と出ていったらどうなるか。良くて逃げられる、悪くて振られる。両思いなのに。だがこれはほぼ間違いない。だって考えても見ろ。オトモダチもお断り、いつでもどこでも大嫌いと言い続けて来た相手にどの面下げてあなたが好きですって言える? いや、こっちからしたらバッチ来いだけど本人の心情としてさ、無理だろ。言ってて地味にダメージ来た。なんで俺がこんな目に、両思いなのに。
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    くじら

    Happy New Yearガキ扱いされて勝手に煽られた旭がムカムカして変な方向に暴走しSMまがいに走り焦る界川…ていうなゆみゆ(トンチキ)
    なゆみゆ(トンチキ)なゆみゆ


    「やるからには本気でいく。まずはそこに横になれ」
    お前にSMはまだ早い、という言葉が癪に触ったのだろうか。那由多は一体どこで調達したのかもわからない不気味な仮面を装着するとポケットから鞭を取り出した。試すようにピシャリと床に叩きつける姿が妙に様になっていて息を呑む。那由多の手はこんな悪趣味な玩具ではなく、世界を奪う歌声を浴びせるに曲を作り、マイクを握るためのものだ。これは深幸のある種の願いでもある。しかし那由多はお構いなしに、その神聖な手でふざけたアダルトグッズを握りしめる。今日に限ったことではない。数日前は禍々しいディルドを掴んで「こんなジャンクに俺が負けるわけがない」と突きつけてきた。烈火の如く怒り狂っていて非常にわかりづらいが、那由多なりのやきもちなのだと思う。ちなみに深幸はその玩具を使ったことはない。酔っ払った友人に罰ゲームと称して押し付けられただけだ。激怒していた那由多は中々話を聞いてくれなかったが、宥めながら事の流れを説明すると途端に興味を失ったように凶悪なそれを投げ捨てていた。今回もどうにか説得して、早くその凶器を奪い取らなくてはならない。那由多はマニアックな性癖を知らなくていい。否、知らないでいてほしい。夢を見すぎだと言われても構わない。そのくらい深幸は本気だった。
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