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    hiehiereitoko

    DONEサンタクロースを知らない要と、そんなことも知らねぇのか……と思いつつ自分にも来たことがないから「いい子にしてるといいらしいっすよ」と曖昧で語気が弱まっていくさざなみのクリスマス話。
     はいはい。あんたはいい子だよ。オレが保証する。
     未来軸。さざなみ、要両方とも19。退院してふたりで過ごしている。Merry Xmas
    過去も想い出も一緒に食っちまおうぜ「さざなみ、この赤いひとよく見るのですけどクリスマスと何か関係あるんですか」

     これを言われたとき、オレは古典的にずっこけそうになった。

     季節はすっかり冬で、気温は一桁台が日常化していき、吐いた息がすっかり白くなった12月。
     リハビリがてら散歩というか。気取った、少しの期待を込めた言い方を許してもらえるのなら、デートしていたときのことだった。
     
     街中はいつのまにか赤や白、または緑に彩られ、あたりには軽快なクリスマスソングのイントロが流れている。夢みたいに平和そのものの世界だった。
     
     そんななか、デフォルメされたサンタクロースを指しながら要は不思議そうな顔をしていた。
     
    「嘘だろ……」
    「今すごく失礼なこと考えましたね。さざなみの考えることくらいぼくにはお見通しなのですよ」
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    ゆうら

    DONEうさかど※現パロ(記憶あり)学生×学芸員(1日目)博物館に勤めてる門倉さんと館長の鶴見さんが学生時代からの親友で、そこに博物館実習生として宇佐美君がやってくるというお話。絶対モメる!楽しそ!読みたい!よし自家発電だ!というノリで書いてます…取りあえず出来たとこまで…
    長編やってみたくて挑戦中/導入の為うさかど要素薄め
    ※博物館関連の設定は、結構曖昧なので予めご了承ください
    博物館のひと(1)

    俺は関東のとある市立博物館で働く学芸員だ。
    俺には物心ついたときから、前世の記憶があった。
    前世で俺は、網走監獄の看守部長だった。
    そして土方さんの一派として金塊争奪戦の最中に身を置いた。
    前世の仲間には、会えてはいない。
    しかし、探すようなことはしていない。
    懐かしむ気持ちはどうしてもあって、博物館に勤めるきっかけも、そこにあるといっても過言じゃなかった。

    若い頃は会いたいと思っていた。
    土方さんには特に…。
    きっかけになればと新選組の事を調べ、学び、大学で研究する程、若い俺はこだわっていたのだと思う。

    彼の出身地でもなければ、活躍した京都でもない。
    はたまた、最後の地とされる北海道でもない。
    関東の東に位置するこの市立博物館で働いているのは、今の俺に残された小さな願望なのかもしれない。
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