いや、そんなに息苦しいわけはねーな！！！髪の長い人とキスするとき、髪の毛ぐしゃぐしゃってするの、いいよねっていうユリアル。
これは地上の場合。同じテーマでお空も書きたいが今日はもうおやすみなさい。

………………

ユリウスは、自分の髪が嫌いだ。
腰に届くほど長く伸ばしているのは、この髪に手間をかけることさえ煩わしくて、伸びるがままにさせているにすぎない。見苦しくないように最低限の手入れはするが、毎朝、櫛を入れるたびに、あちこちに跳ね散らかった乾いた髪にうんざりする。おまけに色はまるで失敗した紅茶のような赤茶色だ。
もっと、手触りが良くて素直にまとまる、例えば金色の髪だったらよかったのに。
『だったらよかったのに』なんてなんの発展性もない感想をユリウスが抱くことはとても珍しい。だが、この髪だけは、生まれてこの方一度も折り合いをつけられずにいる。

楽園で探す希望のかけら-勇気の使徒は世界に抗うシリーズ　ポップの眼下にはかつてアバンが貼った結界に覆われた島があった。
　そこはデルムリン島、かつてモンスターたちの楽園だった島。今は人間たちが占拠する島。
　ポップはトベルーラを使いながらふわりと結界を通り抜け、ゆっくりとブラスの家に向かう。なんなく結界を通り抜けることができることにポップは笑いがこみあがってくる。
　何が邪悪なるものを退く結界なのか。オレですら通り抜けることができるというのに。
　かつてのブラスの家は予想どおり見る影もなくなっていた。壊され、踏みにじられ、単なる瓦礫の山と化している。その周りに幾人かの武装した兵士が倒れこみ眠っていた。ポップが島全体にかけたラリホーの影響だ。
　そう、こいつらだって入り込めたんだ。島に侵入したコンキスタドールですら。邪悪なものが入り込めず、誰にも荒らされず、資源の豊富なこの島はさぞや魅力的だったのだろう。住んでいたモンスターたちも至って平和的な気性で、仕事がやりやすかったに違いない。

[西涯侠][昊欢] 半灵（下）突生变故确实可算岳昊轻敌，只是这一番偷袭不中，之后便不过是更难缠几分，还不至能一鼓作气扭转战局，固然因在清源一战后一直难逢敌手此时已有些让他战意上涌，可让他真正久违地现出些怒意的，却是那一对灰隼。

向来都是一双人一对灵兽，而灵兽再乖顺也只与自己的那一位主人心意相通，护其周全，而那一对猎隼能供狂剑任意驱使，配合成阵乃至偷袭伤人，倒仿佛它们从来都只有一个主人，凭默契或是情深做不到这般同目同心，只有旁门左道可以。

岳昊一手执剑以剑意锁住狂剑动向，一边冷眼扫向他身后同来的几人，之前因衣饰相近便以为都是随从家仆，也不是没有发现其中有人眼神尤为空洞宛如失魂，只是没有想到原来竟是事出有因，而既然那一对猛禽无一退化，应该是在缔约之前就已经失了心智。

[西涯侠][昊欢] 半灵（中）其实之前秦欢早就已经想向岳昊剖白心迹，只是前事本已坎坷，又平白被耽搁了几年，总觉得一笔勾销才是上上之策，偏心中总是执念难销，如今听秦双一番策动，整夜辗转之后亦感若不坦诚直言，他眼下即便是醒了，与岳昊之间的误会于纠缠之上便永远阻隔着他本无意缺席的漫长时光。

第二日过午，他怀着自从前在苍穹分别时就挥之不去的忐忑心情迈进岳昊的院落，盯着那半掩的房门犹豫了半刻，一声岳掌门才要出口，便听见一旁墙角花藤之下的阴影里传来对他的一声招呼。

他在转过身去面向岳昊之前本想着自己几时才能在他眼里看上去不像是这几年被睡钝了反应，却在走近后看清岳昊和小白的动作之后什么也都想不起来，只剩下因惊讶而导致的沉默。

秦欢本以为岳昊斜倚在那张靠椅里是在抚弄着小白歇晌，循着它呜咽一样的喉音细看才发现他那只放在扶手上的左手已经解去了护腕，内外衣袖一齐掀至臂弯露出多半个手肘，而枕靠在上面的小白来回舔弄着他手腕的粉嫩舌尖之下，赫然是一条至少寸许长的新鲜伤口。

[西涯侠][昊欢] 半灵（上）起风了。

一阵清脆的极似风铃的声音响过，脑海中无端飘过这样一句，秦欢睁开了眼睛，然后疑惑地发现自己眼前是并不熟悉的床顶。

他楞了好一会儿才想起来记忆里最后的实景是祭剑台上一脸担心的秦双和无措的李西涯，又费了好些力气才让自己这已经不知道睡了多久的僵硬身体支撑着坐起来，他从没想到有朝一日将双腿从被子里挪出来也要这般费力，正要因无法凭一己之力站起身来而感到气馁，就听见门响伴着秦双一声久违的呼唤。

“哥！”

他转过头，一时还无法将眼前已不是少女打扮的女子和印象中的妹妹联系到一起，秦双却已经兴冲冲几步走到他身前按住他肩膀。

“哥，你睡了这么久，身上肯定没力气，别急着起来。”

等扶他重新安放好如今有些细弱的双腿，麻利地去旁边木柜里搬出个软枕垫在他身后让他靠坐得舒服一点，交待了一句“哥你等等啊”就走去门口招呼了个谁说“劳烦告诉岳大哥说我哥醒了，方便的话请大夫过来给仔细瞧瞧”，这才回过身来搬了把椅子坐在他床边一脸的喜不自禁。