生時
haru72akihuyu
TRAINING自転車に乗って(じゅ、ゴとゲの学生時代) 日差しが眩しくて少しだけ目を細めた。私は今、片側一車線の道路をコンビニへ向けて自転車で下っている。後ろに五条悟を乗せて。人里離れた山の中にある学校から最寄りのコンビニまでは、どんなに頑張っても三十分はかかる。明日になれば任務で山を降りるのに、悟はどうしても行くのだ言って聞かなかった。今日発売の漫画を読みたいのだそうだ。
まあ私も暇を持て余していたから、コンビニへ行くことに特に異論はなかった。悟が素知らぬ顔で私が跨る自転車の荷台に座ったこと以外は。
一言文句を言ってやろうかと口を開いた私は、けれど無邪気に笑う悟の顔を見てすぐにそんな気を無くしてしまった。ペダルを漕ぎ出すと身体全体に風を受け、しばし暑さを忘れる。
「いいねいいね、涼しいね〜」
私の肩にあごを載せてだらしなく喋る悟はご機嫌だ。と、いきなり脇から前かごに手を伸ばされバランスを崩してしまう。
「こら悟、危ないだろ」
体重をかけられ、思わず前のめりになって自転車を止めた。前かごから取り出したペットボトルを傾ける悟を軽く諌めるも、返ってきたのはのんびりとした鼻歌だけ。
まったく悟は自由だ。私は一つ息を吐いて再度ペダル 963
たんごのあーる
TRAINING[夏五ワンライ]お題:星座占い。大遅刻。オチなしです。学生時代って、なんでもないようで、そこで価値観とか、処世術とか、いろんなことを学んでたり、吸収してたりしてたんだろうな、っていう。
「硝子、何読んでんの?」
ガタガタと音をたてて自分の椅子を引き寄せると、五条が覗き込んでくる。その距離の近さにややウンザリしながら、彼の子守役の男を探したが、教室内には見当たらなかった。
「ファッション誌。付録が欲しくて、コンビニで買ったんだけど、五条見る?」
「俺が見てどーすんの?」
と言いながらも、どうやら手持ち無沙汰だったようで、五条はペラペラとページをめくり始めた。この服は硝子に似合いそう、だの、猫カワイイだの、新発売のこのお菓子が美味しそうだの、他愛もない話で盛り上がる。
「どうでもいいしすぐ忘れちゃうんだけど、最後のほうの星座占い、つい見ちゃうんだよなぁ。ちなみに五条、何座?」
「俺?誕生日12月7日だから…何座?」
2117ガタガタと音をたてて自分の椅子を引き寄せると、五条が覗き込んでくる。その距離の近さにややウンザリしながら、彼の子守役の男を探したが、教室内には見当たらなかった。
「ファッション誌。付録が欲しくて、コンビニで買ったんだけど、五条見る?」
「俺が見てどーすんの?」
と言いながらも、どうやら手持ち無沙汰だったようで、五条はペラペラとページをめくり始めた。この服は硝子に似合いそう、だの、猫カワイイだの、新発売のこのお菓子が美味しそうだの、他愛もない話で盛り上がる。
「どうでもいいしすぐ忘れちゃうんだけど、最後のほうの星座占い、つい見ちゃうんだよなぁ。ちなみに五条、何座?」
「俺?誕生日12月7日だから…何座?」
鳴海恭介
DOODLE黒の教団壊滅事件の長髪アレン+ティムが好きすぎて、学生時代に買った17巻今も宝のように持ち続けてる。ティムがめちゃくちゃ喜んでるのが可愛すぎて〜〜〜愛しい〜〜〜
髪切るまで二人で三つ編みとかヘアスタイル制覇してると尚可愛い。
二人が可愛い二人が。
アレン+ティムコンビが、神田+神田ゴーレムと喧嘩してる所とか大好き
ティム絶対に生き返って
金柑🍛
DONE学生時代とかのドゥちゃん、自分が殿下に愛されてることに戸惑いの方が大きそうなのでそれを受け入れようとした時なんかごちゃごちゃ考えてそうだなって。受け攻めようわからんけどデミドっぽいかも?わからん。嫌な予感がしたら見ないでくれ。おれは陛下の大切な人って受け入れてる紅花主従アースもまた最高。(話逸れた)
時緒🍴自家通販実施中
TRAINING青っぽい学生時代狡宜。800文字チャレンジ83日目。
鼓動が限界(ある夏の日に) 初めてギノと口づけをした時、心臓が痛すぎて病気になったと思った。不恰好にも手の汗がびしょびしょだったし、それで嫌われやしないかまた心臓の鼓動が早くなった。何回も歯磨きした、歯磨きしすぎて血が出るくらい歯磨きした。ガムも噛んだしミント味のラムネも食べた。そうして俺はやっとギノと先送りにしていたキスをして、恥ずかしそうに笑う彼にもう一度キスがしたくなった。でももう鼓動が限界だ! これ以上キスしたら死んでしまうかもしれない。死因、キスをしたこと、愛する人とキスをしたこと、少しロマンチックだけれど、もっとしたいことがたくさんある。海に行きたい、山に行きたい、俺が好きなところ全てにギノを連れて行きたい。廃棄区画にある古本屋とか、やっぱり廃棄区画にあるジャンキーなハンバーガーショップとか、そんなところにギノを連れて行きたい。ギノは嫌がるだろうな。でも俺を知って欲しいんだ。俺はまだ童貞でデートの仕方も知らなくて、だから自分の好きなものを教えるくらいしか思いつかない。でもそれだって充分だろう? 俺の好きなものは、俺を構成するものなんだから。それを差し出すってことは、俺を差し出すってことなんだから。
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MAIKING夏五で都々逸ネタ学生時代に交わした約束を、夏が死んだ後にしっかり守る五。
使用都々逸(?)は、
“三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい”
“お前死んでも寺へはやらぬ、焼いて粉にして酒で飲む”
のふたつ。
いつか漫画か何かにしたいけど、時間も気力もねぇからSSだけ先に書いた。傑とテスト前に日本史の勉強をしている最中、明治初期のところに差し掛かった時のことだ。
「あぁ、そうそう。この時代、“ざんぎり頭叩いてみれば文明開花の音がする”という歌が流行るほど、髷を切り落とした者を先進的なものたちだという賞賛の声も増えてきた頃だね」
と、補足の豆知識を教えてくれる。
その今まで歴史で聞いてきた俳句や和歌とも違う音のリズムに少しばかり興味を抱く。
「字余りすぎね?」
「和歌でも俳句でもないよ。都々逸って言って、七・七・七・五の歌。有名なのだと、高杉晋作が遊女に送った“三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい”とかかな」
烏を殺しとは随分物騒なこって。
「へぇ、高杉ってカラスに恨みでもあんの?」
率直な感想を傑に言えば、きょとりとした後おかしそうに吹き出した。
「違う違う!三千世界はこの世界全て。カラスは、遊女が客に【浮気をしない】という約束を神に運ぶ役割を担っていてね。約束を破ると三羽のカラスが死ぬらしい。世界中の全ての烏を殺してでも、朝寝、つまりはセックスして一緒に朝を迎えたい。お前を独占したい、みたいな内容の恋の歌だよ」
神に約束を運ぶということは、カ 1807
club_oxalate
DOODLE▼葦悠です。「待つこと春」▼葦悠が同じ大学に入る妄想、まだ捨てていませんけども、同じ大学に入るまで後まだ2年かかって、入ったらまた2年一緒なんだなあと思って切なくなったりうれしくなったりしました。たった2年なんですが、学生時代には一生埋められないと感じる大きな差ですね。
時緒🍴自家通販実施中
TRAINING学生時代、先生に呼び出された2人の話。800文字チャレンジ58日目。
言えないひとこと(好きのひとこと) こんなに誰かを好きになるなんて、今までにない経験だった。女子に告白されたのは数え切れないし、数人と付き合ったこともある。けれどこんなに胸の奥がちりちりと熱せられるように誰かを愛したのは初めてだった。今までの経験全てが役にたたなくて、本を破り捨てたくなったのは初めてだった。そしてまだ二十年も生きていないのに、きっと自分の人生のほとんどをこの男と過ごすのだろうと思ってしまったのだ、俺は。それくらい宜野座伸元という青年は鮮烈な印象を俺に残してしまった。
「熱いな、エアコン壊れた部屋で待機ってのもゼミの先生もひどいよな」
「仕方ないだろう、廃棄区画に行ったのがバレたんだから。退学にならないだけ優しいよ」
847「熱いな、エアコン壊れた部屋で待機ってのもゼミの先生もひどいよな」
「仕方ないだろう、廃棄区画に行ったのがバレたんだから。退学にならないだけ優しいよ」
wakaobba
TRAINING最終兵器笑顔✨ジュン様は小学生時代から自分の容姿も才能も置かれた状況も全て理解した上でキラン笑顔を使いこなしていた事がマガで証明されましたのでね。もうね、昔も今も無敵ですよね。
@7_kankankan_100
DONEどひふ版深夜のワンライのお題「貯金」で書いたどひふです。中学生時代。中学生の頃、一二三はある物を見つけてしまった。独歩の部屋の棚の奥、惑星や鉱物、植物や生物の図鑑の後ろに隠れるようにそれはあった。夏休みの自由研究の調べ物に独歩の本を借りようとしただけだ。探るつもりはなくて全く偶然の事だったので一二三はなんの悪気もなくそれを図鑑の後ろから取り出す。クッキーかチョコかが納まっていただろう繊細な花柄が描かれた缶箱。そのままにしておけなかったのは『一二三の……』と太字の油性ペンで書かれた文字を見つけたから。その先に続く文字があるらしいが本に隠れて見えなかったのだ。
独歩はこんな所に『一二三の……』何を隠しているのだろうか。もしかしたら悪口かもしれない、と一二三はちょっとヒヤリとした。学校で時々独歩にしつこくくっつくなと怒られたりするのを思い出すと、その可能性はあり得る。
でも仕方がない。独歩にくっついていると落ち着くし、いないとなんだか寂しくてやっぱり側に行ってしまう。眠る時にお気に入りのぬいぐるみを離さない小さい子のようなものなのかもしれない、と一二三は自分で思っていた。これが大人だったら、タバコやお酒のようなやめたくてもやめられないものだろうか。ま 2391
MochiGome_DRG
MAIKING夜祭ゼロの狂乱モード解放したいの図。野生時代みたいな感じかな?
腕引き千切ってくる表情描きたい人生だった。
(天井した所為もあって)可愛くて仕方が無くて練習戦200戦してしまった。
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TRAINING征陸さんとお母さんのオルゴールと狡噛さんと宜野座さんのオルゴール。学生時代から外務省時代まで続いた二人のお話です。
800文字チャレンジ15日目。
オルゴール(あなたを思うということ) 父が母に贈ったプレゼントの中に、木箱を薔薇模様を彫ったオルゴールがある。母はもう意識を失ってしまったが、まだ薬を打ちつつ俺の世話をしてくれていた頃に、夜中そのオルゴールを鳴らしていたことがあった。エリーゼのために。ベートベンが愛した女のために書いた曲。父は音楽知識も豊富だったから、それを贈ることに何か意味があったのかもしれない。母と示し合わせた何かがあったのかもしれない。けれど俺はそれが分からないで、悲しい曲を夜中、空を見ながら聴く母を、家に帰って来ない父を、そしてそんな両親と暮らしていかねばならない自分を不安に思ったのだった。
だから狡噛がオルゴールをくれた時、それがエリーゼのためにだった時、俺は少し驚いた。何となく父を思わせるところのある彼は(会ったこともないというのに、狡噛は父に似たことをよく言った)、五年目の記念に、と進級したばかりの俺にそう言った。俺はいつものようにあたふたしてしまって、ちゃんと答えられなかったと思う。でもそれをもらった時、俺はもしかしたら、二人に別れが来るかもしれない、と思わずにはいられなかった。狡噛を思って、空を見上げながらオルゴールを鳴らす時が来ると思わずにはいられなかった。そして数年後に、それは現実となったのだった。
936だから狡噛がオルゴールをくれた時、それがエリーゼのためにだった時、俺は少し驚いた。何となく父を思わせるところのある彼は(会ったこともないというのに、狡噛は父に似たことをよく言った)、五年目の記念に、と進級したばかりの俺にそう言った。俺はいつものようにあたふたしてしまって、ちゃんと答えられなかったと思う。でもそれをもらった時、俺はもしかしたら、二人に別れが来るかもしれない、と思わずにはいられなかった。狡噛を思って、空を見上げながらオルゴールを鳴らす時が来ると思わずにはいられなかった。そして数年後に、それは現実となったのだった。
kijico_trpg
DONECoCTRPGシナリオ『蟇』の通過お疲れ様絵🐸💕ネタバレは無いです!!来てくれたPC2人ともKPCと仲良くしてくれて嬉しかったな!
よく通ってる喫茶店のマスター☕️と学生時代の先輩🥕たち~~!loveだよ!☔️💕 4
時緒🍴自家通販実施中
TRAINING最終考査が終わって旅行に行く学生時代の狡宜です。東北に行きます。
800文字チャレンジ11日目。
冬の星座(モラトリアムのキス) 学生時代、最終考査を終えて二人で旅行に行ったことがある。本当は大人の許可が必要で、IDだって就業証明があるものじゃなきゃいけなかったのだが、狡噛はどこかに手を回して(多分廃棄区画だろう)本物と見紛うばかりのIDを俺に用意した。旅行先に選んだのは、東北に近い、人が住むぎりぎりの地区だった。もう少し行けばハイパーオーツ畑といったところだ。そこはひなびた温泉宿で、女将も不思議がっていた。もうここらには何もありませんよ。名物の祭りもあったんですけどねぇ、シビュラシステムの命令で、みぃんな宿を仕舞ってしまって。私ももうそろそろ終わりにする予定です。
美味しい料理をたくさん食べて、掛け流しの湯に浸かって、そのまま寝るのかと思ったら、狡噛は俺を散歩に誘った。女将は懐中電灯を持たせてくれたのだが、それはとても狡噛の散歩には役に立った。何せ彼は林の中の一本道を歩き、光などなかったから。
807美味しい料理をたくさん食べて、掛け流しの湯に浸かって、そのまま寝るのかと思ったら、狡噛は俺を散歩に誘った。女将は懐中電灯を持たせてくれたのだが、それはとても狡噛の散歩には役に立った。何せ彼は林の中の一本道を歩き、光などなかったから。
時緒🍴自家通販実施中
TRAINING学生時代の狡噛さんと宜野座さんのラブレターにまつわるお話。800文字チャレンジ9日目。
手紙(ラブレター) 狡噛は変にアナクロなところがある男だった。授業はほとんど重ならなかったが、教師の講釈をタブレットにまとめるでなくノートに書き写したり、そして今ではほとんど見ない小説を読んでいたり。だからからなのか、狡噛にかぶれた少女たちは、彼と同じ本を読みたがった。そしてその本に感化された少女たちは、狡噛に手紙を書くのだった。愛しています、好きです、そんな簡単な、けれど想いを込めたラブレターを書くのだった。狡噛の靴箱には、いつだってラブレターが詰まっていた。俺はそれに胸を痛めながら、彼が学生鞄にそれを入れるのをじっと見た。そしてその手紙はどこに行くのだろうかと、俺は思うのだった。
彼の同級生がいたずらを思いついたのは、狡噛があまりにもラブレターをもらっていたからだろう。ラブレターで狡噛を呼び出して、待ちぼうけさせてやろう、という馬鹿ないじめだった。全国一位の男には敵わないから、せめてそんな男でも手に入れられないものがあることを教えてやる、ということなのだろう。俺は話を聞いても、それを狡噛には伝えなかった。ただ俺は狡噛が傷つくとどうなるのか少し気になった。そんなこと、どうでも良いことなのに。
1008彼の同級生がいたずらを思いついたのは、狡噛があまりにもラブレターをもらっていたからだろう。ラブレターで狡噛を呼び出して、待ちぼうけさせてやろう、という馬鹿ないじめだった。全国一位の男には敵わないから、せめてそんな男でも手に入れられないものがあることを教えてやる、ということなのだろう。俺は話を聞いても、それを狡噛には伝えなかった。ただ俺は狡噛が傷つくとどうなるのか少し気になった。そんなこと、どうでも良いことなのに。