花梨
Kanaria_C_o_C
DOODLE【ヤゼル】KP:しらゆき
KPC:甘衣 花梨(あまい かりん)
PL:カナリア
PC:赤芽 一護(あかめ いちご)
ダーツの天才秀才で行ってきました✌️
ふぅん…これがヤゼルの味…
syakenon224
PAST昔に描いた遙か1~3のイラストをまとめました。⚠️ATTENTION⚠️
粗い画像が多いです。
唐突にパロディイラストが出てきます。(※微トレス有り)
漫画はギャグ寄りなのでキャラ崩壊と感じるかもしれません。
苦手な方はご注意を!!
各シリーズのカップリングは下記に記載しています。
1→友雅×あかねメイン
2→彰紋×花梨寄りの逆ハー
3→弁慶×望美メイン 54
O3_tuchii
PAST過去のCOC自PCを初出時系列順に 2209~2210220922 灼熱さえあればいい 影井宗明 差分3枚
220924 Grizzly rain dance 安達 幌真
221008 泥人形のメイド 間 花梨メイド 差分5枚(メイドキャップなし省略)
221029 君が死んでも2月は青いままだ 諸星 巴 差分2枚 14
O3_tuchii
PAST過去のCOC自PCを初出時系列順に 2205~2208220501 思うがままに 真田内 縁
220505 鬼の棲む 杏林 闇吾 差分3枚
220514 レンジでブン 本宮 類 差分2枚
220529 怪異交渉人 月城 凪 差分4枚
220710 星の吸血鬼にさよならを 薄暮 恭夜 差分3枚
220807 え!?お前バニークラブで働いてたってマジ!? 間 花梨バニー差分3枚 20
kazakami_SS
PROGRESS4-2の01をざっくりと書きました。画像は、花梨があまりに綺麗でユーグリーズが言葉を失ってるシーンです。3600字なので、8500+3600=12100字ですね。13000字まであと900字!あと1話でタグのノルマが終わるぞ!
いちじく
DONE花梨ちゃんは無自覚だけど、ましろさんは自覚してる両片想い年上のお姉さんが年下の女の子をめちゃめちゃに振り回すの、好き😌
両片想いまし花「花梨さんはもし好きな魔法を自分で使うことができるとしたら、どんな魔法を選びますか?」
ほんのりと和風だしの香りがする放課後。いりこだしを使ったお蕎麦を作り、お腹を満たした料理部の面々が帰った後の調理室で、おらと二人残ったましろが突然そんなことを言った。
「それって……おらが土の魔法以外も上手に使えたらってこと?」
「そうです。空を飛ぶのも、テレポートも自由ですよ。」
子供の頃いつも見ていたアニメに出てくるような魔法を挙げていくましろ。実際にそんな事ができる人はいるけれど、確かにおらはあまり得意じゃない。広い空を飛んで旅をするのも行きたい場所にすぐ行けるのもとても魅力的だと思う。
けれどもっと大事で、この学園じゃおらぐらいしか欲しがらないような魔法がある。
3457ほんのりと和風だしの香りがする放課後。いりこだしを使ったお蕎麦を作り、お腹を満たした料理部の面々が帰った後の調理室で、おらと二人残ったましろが突然そんなことを言った。
「それって……おらが土の魔法以外も上手に使えたらってこと?」
「そうです。空を飛ぶのも、テレポートも自由ですよ。」
子供の頃いつも見ていたアニメに出てくるような魔法を挙げていくましろ。実際にそんな事ができる人はいるけれど、確かにおらはあまり得意じゃない。広い空を飛んで旅をするのも行きたい場所にすぐ行けるのもとても魅力的だと思う。
けれどもっと大事で、この学園じゃおらぐらいしか欲しがらないような魔法がある。
maru
DOODLEツイの絵気持ちだけ線整えた。ツイで流行ってる本のやつ、最近名前思い出したのが望月花梨。独特だった。あと絵が好きだった高尾滋とか。昔の太宰とか一応読んだ程度で日本文学全然読まんかったのよ…だから余計感性も死んでて日本語知らんのかな😢海外のアドベンチャー系?ダヴィンチコード的な歴史ミステリー物が好きで…古代の呪いの〜とか捜査モノとか。ジェームズロリンズめっちゃ面白いよ✋冒険して現実逃避したいんかも… 2ナツメ
DOODLE花梨が京を救って、一年経った朱雀の会話空見回りの帰り、顔馴染みの子どもたちが手を振りながら、こちらに駆け寄ってきた。
「イサトのにーちゃん! 龍神の神子様の話を聞かせてくれよ!」
「ん? ああ、いいぜ」
「わーい! みんなー、イサトのにーちゃんが龍神の神子様の話してくれるって!」
わあ、と歓声が上がる。どうやら、遊んでるときにそんな話になったらしい。それなりの人数だし、と空を仰ぎながら、ついてくる子どもたちの先頭に立つ。
「お前ら、今日はなんの話が聞きたいんだ?」
空は青く、よく晴れていた。紅葉の擦れる音が聞こえるくらい空気が乾いていて──そう、今日みたいな日だった。あいつに出会ったのは。
と、
「僕、初めて彼女が京を訪れたときの話がいいです」
「わー、いいな」
1100「イサトのにーちゃん! 龍神の神子様の話を聞かせてくれよ!」
「ん? ああ、いいぜ」
「わーい! みんなー、イサトのにーちゃんが龍神の神子様の話してくれるって!」
わあ、と歓声が上がる。どうやら、遊んでるときにそんな話になったらしい。それなりの人数だし、と空を仰ぎながら、ついてくる子どもたちの先頭に立つ。
「お前ら、今日はなんの話が聞きたいんだ?」
空は青く、よく晴れていた。紅葉の擦れる音が聞こえるくらい空気が乾いていて──そう、今日みたいな日だった。あいつに出会ったのは。
と、
「僕、初めて彼女が京を訪れたときの話がいいです」
「わー、いいな」
weep_pic
DONEカリジャミ女体化webオンリー《花梨のジャムに恋をひと匙2》
か1 zeze
※🥥♂🐍♀(先天性) 🐍が水着を着ています
※モブ寮生→🐍(具体的に恋愛的感情はありません
大丈夫🙆♀️な方はyesでご覧ください 4
ytkKye_illust
DONE花梨のジャムに恋をひと匙開催おめでとうございます!🎉新刊sweet nightの展示版Another endです
18歳未満の方の閲覧はお断りします
また後半の展開は製本版のTrue endと異なります 31
ナツメ
PAST遙か2エンド後のアクラム×花梨
カリンの花言葉から
唯一の恋彼は私の名前を呼ばない。
私が空からかえったときでさえ、呼ばなかった。
だからどんなときも、たとえ死ぬときも、呼ばないのだと思う。それはもちろん、彼が私の名前を呼ばなくてもいい近さにいるからだ。繋いだ手を離すことはない。もし離れてしまっても、ほとんど自動的に、私の足は彼のそばに向かう。それは私の意思というより、彼が引き寄せている、そうとしか思えない。
「お前はおかしなことを言う」
「だってアクラム、私の名前を呼ばないじゃない」
「……はて、なんという名だったか」
きっと彼に必要だったのは龍神の神子だったから、“高倉花梨”個人ではなかった。彼にとって私は“白龍の神子”。それだけでよかったし、それ以外は必要なかった。でもいまは違う。
588私が空からかえったときでさえ、呼ばなかった。
だからどんなときも、たとえ死ぬときも、呼ばないのだと思う。それはもちろん、彼が私の名前を呼ばなくてもいい近さにいるからだ。繋いだ手を離すことはない。もし離れてしまっても、ほとんど自動的に、私の足は彼のそばに向かう。それは私の意思というより、彼が引き寄せている、そうとしか思えない。
「お前はおかしなことを言う」
「だってアクラム、私の名前を呼ばないじゃない」
「……はて、なんという名だったか」
きっと彼に必要だったのは龍神の神子だったから、“高倉花梨”個人ではなかった。彼にとって私は“白龍の神子”。それだけでよかったし、それ以外は必要なかった。でもいまは違う。
ナツメ
PAST遙か2現代(または京ではないところに住んでいる京)エンド後の泰継×花梨
そろえるということ「泰継さん?」
自分は他のものと速さが違う。泰継が自覚したのは、少女を北山で拾うより数十年より前のことだ。
まず、他のものより、時の流れが遅い。この世に、かりそめの生を受けて百年近い時を過ごそうと、姿はそう変わっていない。しかし、皆がすぐに理解することは、かなり後になってから理解する(なんなら理解できないことも多々、ある)。だが陰陽術の覚えははやく、兄弟子たちをあっさり追い越してしまって、反感や畏怖を買った。近頃は、そんなことを思い出すことが増えた。というか、あれが「反感を買った」という状態だったのだと気付き、理解した。もう数十年前のことなのに、目の前がにわかに暗くなるのは、心のかけらを取り戻したからか。もともと持ち得ぬものだったのに。
1863自分は他のものと速さが違う。泰継が自覚したのは、少女を北山で拾うより数十年より前のことだ。
まず、他のものより、時の流れが遅い。この世に、かりそめの生を受けて百年近い時を過ごそうと、姿はそう変わっていない。しかし、皆がすぐに理解することは、かなり後になってから理解する(なんなら理解できないことも多々、ある)。だが陰陽術の覚えははやく、兄弟子たちをあっさり追い越してしまって、反感や畏怖を買った。近頃は、そんなことを思い出すことが増えた。というか、あれが「反感を買った」という状態だったのだと気付き、理解した。もう数十年前のことなのに、目の前がにわかに暗くなるのは、心のかけらを取り戻したからか。もともと持ち得ぬものだったのに。
ナツメ
CAN’T MAKE遙か2現代エンド後の泉水×花梨の水族館デート
たとえ時空を越えても 鳥羽離宮は好きだったが、海の中に入ろうと思ったことはない。まして、海には魚のほかに獣がいるなどと、京にいたら知ることはなかっただろう。アクリル板の向こうでうたた寝している海獣を見て、泉水は思わず息を詰めた。
「かわいいですね、アザラシ」
「ええ、最初はとても驚きましたが」
花梨が声をかけてくれて、詰めた息をほうと吐き出す。言われてみれば、たぬきのようで可愛い……ような気がする。
海獣だけではない。色とりどりの熱帯魚も、海亀や鱶も、蟹や海老も、どれも泉水にはおぞましく、また新鮮だった。
それらはスーパーマーケットで売られている見慣れた魚と並んで展示されており、だがひとならぬものを幼い頃から見ていた泉水には、むしろ馴染みがあるような気もしてきて──大きな水槽を眺めているうちに、もともと水辺を好んでいたこともあり、段々と気持ちも穏やかになった。
1029「かわいいですね、アザラシ」
「ええ、最初はとても驚きましたが」
花梨が声をかけてくれて、詰めた息をほうと吐き出す。言われてみれば、たぬきのようで可愛い……ような気がする。
海獣だけではない。色とりどりの熱帯魚も、海亀や鱶も、蟹や海老も、どれも泉水にはおぞましく、また新鮮だった。
それらはスーパーマーケットで売られている見慣れた魚と並んで展示されており、だがひとならぬものを幼い頃から見ていた泉水には、むしろ馴染みがあるような気もしてきて──大きな水槽を眺めているうちに、もともと水辺を好んでいたこともあり、段々と気持ちも穏やかになった。
ナツメ
PAST遙か2現代エンド後の翡翠×花梨
夜の海夜の海へ行きませんか。そう誘ったのは花梨のほうだった。京の暗闇を恐れていた彼女はしかし、こちらの世界の夜の明るさには恐怖を感じてはいないようだった。久方ぶりに潮風を浴びながら、翡翠は思う。
翡翠はといえば、こちらの世界にやってきてすぐ、夜が夏のように短く、どこも明るいこの世界に辟易した。昔どこかの別当が、夜の間も灯りをともしつづけたらどうか、とことあるごとに提案していたが、翡翠はやはり、首を横に降り続けるだろう。夜の間も灯りをともしつづけたら、眠りが浅くなるだけではないか。眠りとはすなわち、休息である。昼も夜も、京では考えられないほど──否、京の貴族には考えられないほど──こちらの世界の民は働いている。夜釣りに勤しむ漁船もそうだ。そんなに働いては寿命が縮む、と思いたいところだが、食べるものがよいのか、こちらの世界の寿命はあちらの世界の三倍はある。まったくどうなっているのやら。
578翡翠はといえば、こちらの世界にやってきてすぐ、夜が夏のように短く、どこも明るいこの世界に辟易した。昔どこかの別当が、夜の間も灯りをともしつづけたらどうか、とことあるごとに提案していたが、翡翠はやはり、首を横に降り続けるだろう。夜の間も灯りをともしつづけたら、眠りが浅くなるだけではないか。眠りとはすなわち、休息である。昼も夜も、京では考えられないほど──否、京の貴族には考えられないほど──こちらの世界の民は働いている。夜釣りに勤しむ漁船もそうだ。そんなに働いては寿命が縮む、と思いたいところだが、食べるものがよいのか、こちらの世界の寿命はあちらの世界の三倍はある。まったくどうなっているのやら。
ナツメ
PAST遙か2現代エンド後、幸鷹の誕生日を祝う幸鷹×花梨
幸福帰ってきて一番気になったのは、時計の音だった。不快というほどではないが、やたらと耳につく。見えない何かに追いたてられるようで、理由もなく、焦った。
あの世界はほとんど無音と言ってもいいくらい、静かで、シンプルで、必要なものが少ない、おおらかだがミニマムな場所だった。だからだろうか。
「幸鷹さん、お誕生日おめでとうございます」
「ああ、ありがとうございます。開けてもよいでしょうか」
彼女と手を繋いでこちらの世界に渡ってきて、最初に思い出したのは自分の誕生日だった。それから当時の住所や電話番号、家族のこと、それまでは必要ではなかったものを思い出した。砂時計が落ちていくように、とめどなく、一定の速度で。
「……時計、ですか」
651あの世界はほとんど無音と言ってもいいくらい、静かで、シンプルで、必要なものが少ない、おおらかだがミニマムな場所だった。だからだろうか。
「幸鷹さん、お誕生日おめでとうございます」
「ああ、ありがとうございます。開けてもよいでしょうか」
彼女と手を繋いでこちらの世界に渡ってきて、最初に思い出したのは自分の誕生日だった。それから当時の住所や電話番号、家族のこと、それまでは必要ではなかったものを思い出した。砂時計が落ちていくように、とめどなく、一定の速度で。
「……時計、ですか」
ナツメ
CAN’T MAKE遙か2現代エンド後、花梨と喧嘩しちゃったイサト
はんぶんこ 花梨と喧嘩した。
理由は、些細なことの積み重ねで、これといった理由はない。ちょっと疲れが溜まってたとか、いつもなら気にならないことが気になったとか、そんな感じだ。
かっとなって出た言葉で、無闇に傷つけたりしないように──泣かせたりするのはごめんだ──頭を冷やそうと、ちょっと涼しくなった街に、ひとりで出る。なんか、変な感じだ。いつもは花梨といるから。
あてもなく街をぶらついて、夜も走ってようか、なんて思う。京にいた頃はそんなことできなかった。こっちの夜はやたらと明るい。だけど、24時間営業の店が無くなったら、とは考えられない。オレもすっかりこっちの人間だな、と思う。
そんなことを考えながら、目についたコンビニに入る。別に欲しいものがあるわけでもないし、なにか買うならスーパーのほうが安い。そんなことも覚えたが、オレは結構コンビニが好きだ。初めてアイスを食べたのが、コンビニの前だったからだ。
842理由は、些細なことの積み重ねで、これといった理由はない。ちょっと疲れが溜まってたとか、いつもなら気にならないことが気になったとか、そんな感じだ。
かっとなって出た言葉で、無闇に傷つけたりしないように──泣かせたりするのはごめんだ──頭を冷やそうと、ちょっと涼しくなった街に、ひとりで出る。なんか、変な感じだ。いつもは花梨といるから。
あてもなく街をぶらついて、夜も走ってようか、なんて思う。京にいた頃はそんなことできなかった。こっちの夜はやたらと明るい。だけど、24時間営業の店が無くなったら、とは考えられない。オレもすっかりこっちの人間だな、と思う。
そんなことを考えながら、目についたコンビニに入る。別に欲しいものがあるわけでもないし、なにか買うならスーパーのほうが安い。そんなことも覚えたが、オレは結構コンビニが好きだ。初めてアイスを食べたのが、コンビニの前だったからだ。
ナツメ
CAN’T MAKE遙か2勝真現代エンド後の勝真×花梨
いつか いつか京を出て、どこかに行けたらいい。あの頃はぼんやりと、そんなことを考えていた。単調で代り映えのない毎日に、いいようのない閉塞感から「末法の世だ」と世を儚んだり、他人に八つ当たりしてしまったり、なんてことは日常茶飯事だった。
それは京を出てからもそうで、「いつかは」なんて嘯いて、なにも変えようとしなかったのは他ならない自分だと気付いた。となりで、笑っている花梨に出会って。
その日は行楽日和だった。まだ日射しには夏の名残を感じはしたが、秋めいた風が、出会った頃よりすこし伸びた花梨の髪をなびかせていた。いつまでも紅葉が降る京で、揺れていた彼女の前髪を思い出す。
「……あそこか?」
「はい、あそこです!」
989それは京を出てからもそうで、「いつかは」なんて嘯いて、なにも変えようとしなかったのは他ならない自分だと気付いた。となりで、笑っている花梨に出会って。
その日は行楽日和だった。まだ日射しには夏の名残を感じはしたが、秋めいた風が、出会った頃よりすこし伸びた花梨の髪をなびかせていた。いつまでも紅葉が降る京で、揺れていた彼女の前髪を思い出す。
「……あそこか?」
「はい、あそこです!」
百合菜
DONE遙か2・頼忠×花梨←勝真。勝真視点の話です。「最近、花梨かわいくなったよな」。そう話すイサト。
しかし、勝真には変わったようには見えない。
そんなとき、花梨・頼忠とともに神護寺に行くことになる。そこで勝真が気づいてしまったのは……
※2021年6月23日Twitterに掲載
「花梨、最近かわいくなったよな」
そうイサトが話したのは京の町に雪が降りだした頃。と言っても、今年は気が交わらなかった関係でいつもより遅いんだけど。
「そうか? 俺にはそうは見えねーけど」
イサトですらと言っては失礼かもしれないけど、女の様子にいちいち気づくようには見えないあいつがそう言うんだから、そうなのかもしれない。
そう思いながら脳内に花梨の姿を思い浮かべる。
京にいる女としては珍しく男のように髪を短くし、怨霊退治のため町やときには野山も駆け巡る。
その姿はかわいいというより健気で、それでいてときには無茶をしやがるから心配になってしまう。
でも、イサトが言うように、あいつそんなにかわいくなったか? 俺には前と変わっていない気がするんだが。
1921そうイサトが話したのは京の町に雪が降りだした頃。と言っても、今年は気が交わらなかった関係でいつもより遅いんだけど。
「そうか? 俺にはそうは見えねーけど」
イサトですらと言っては失礼かもしれないけど、女の様子にいちいち気づくようには見えないあいつがそう言うんだから、そうなのかもしれない。
そう思いながら脳内に花梨の姿を思い浮かべる。
京にいる女としては珍しく男のように髪を短くし、怨霊退治のため町やときには野山も駆け巡る。
その姿はかわいいというより健気で、それでいてときには無茶をしやがるから心配になってしまう。
でも、イサトが言うように、あいつそんなにかわいくなったか? 俺には前と変わっていない気がするんだが。