蒼天
rinne_bl
DONE3.0後に教皇庁の出来事がトラウマになり不眠症になったヒカセンがオルシュファンと一緒のベッドで寝るだけの話。---------------------
オルシュファン限界オタクが自己救済のために書くシリーズ。自設定捏造改変なんでもあり。
※蒼天3.0ネタバレ有
■ヒカセン設定
名前:ルカ
ミコッテ/男/吟遊詩人
仏頂面がデフォルトだが内心はそうでもない
薄明に微睡むおぞましい程に赤い夕日が染め上げた長い天廊を走っていた。
閃光が奔り、崩れ落ちた体躯から夕日よりも紅い血が溢れ出て白い石床を汚す。
握りしめた手から砂のように命が零れ落ちていく。
いやだ、いかないで。
「――っ!」
叫んで飛び起きた自分の声で目を覚ました。
冷たい汗で張り付いた髪が不快で乱暴に拭い、シャツの胸元を掴んで内臓が掻き回されるような気持ち悪さと乱れた呼吸を宥める。それでも胸の奥に染み付いた恐怖は消えてくれなくて、ベッドの上でぎゅっと体を縮めた。
そう、あれはただの悪夢だ。
実際彼は生きているし、同じフォルタン邸の一室で療養している。昨日も見舞いに行って顔を合わせたばかりだし、寝てばかりで退屈だ、体が鈍るとぼやいていた。
5907閃光が奔り、崩れ落ちた体躯から夕日よりも紅い血が溢れ出て白い石床を汚す。
握りしめた手から砂のように命が零れ落ちていく。
いやだ、いかないで。
「――っ!」
叫んで飛び起きた自分の声で目を覚ました。
冷たい汗で張り付いた髪が不快で乱暴に拭い、シャツの胸元を掴んで内臓が掻き回されるような気持ち悪さと乱れた呼吸を宥める。それでも胸の奥に染み付いた恐怖は消えてくれなくて、ベッドの上でぎゅっと体を縮めた。
そう、あれはただの悪夢だ。
実際彼は生きているし、同じフォルタン邸の一室で療養している。昨日も見舞いに行って顔を合わせたばかりだし、寝てばかりで退屈だ、体が鈍るとぼやいていた。
da0mi
MEMOGlazreal 設定 22.07.17※随時更新
※蒼天までのネタバレと各種ジョブクエのネタバレを含む。
※幻覚が強い
Glazreal 設定 22.07.17名前:Glazreal Ganzrysswyn(グラスレール ガンツリスウィン)
種族:ルガディン/ゼーウォルフ
性別:女
身長:215cm
守護神:ハルオーネ
イメージカラー:インクブルー
好きなもの:お酒・美味しい食べ物・シャインアップル
表情豊かでよく笑う明るいお姉さん。
喜怒哀楽がはっきりとしており、すぐに顔と行動に出てしまう。何かとオーバーリアクション。
お酒が大好きで健啖家。よく食べよく飲む。
エオルゼアには美味しいものがたくさんあるのでいつか冒険者を引退したら酒場を経営したいと考えている。
鞄が常にぱんぱんなのでたまにリテイナーに鞄ごとぶん投げたりする。
名前は古ルガディン語で『硝子の雌鹿 完璧な巨人の娘』
886種族:ルガディン/ゼーウォルフ
性別:女
身長:215cm
守護神:ハルオーネ
イメージカラー:インクブルー
好きなもの:お酒・美味しい食べ物・シャインアップル
表情豊かでよく笑う明るいお姉さん。
喜怒哀楽がはっきりとしており、すぐに顔と行動に出てしまう。何かとオーバーリアクション。
お酒が大好きで健啖家。よく食べよく飲む。
エオルゼアには美味しいものがたくさんあるのでいつか冒険者を引退したら酒場を経営したいと考えている。
鞄が常にぱんぱんなのでたまにリテイナーに鞄ごとぶん投げたりする。
名前は古ルガディン語で『硝子の雌鹿 完璧な巨人の娘』
SJyAlnQBTXyROUR
MEMO妙才さん めっちゃ好みが反映されているカスタムキャスト、もっと細目パーツをくれ
射撃得意そう…
蒼天淵のにょたっこをいかに表現するかが問題なのです(大真面目)
勢いでお願いして嫌な顔されながらポーズ取ってもらいたい…ヒャア… 6
SakumaTRPG
MENU #あたなる異能力妄想・第3話「表裏一体の真実」←new!
・第2話「雨に唄えば」
・第1話「蒼天黄路」
アニメ告知パロまとめです。最終的に載せたものと、ボツ差分やそれっぽくするために切り取ってしまった部分を載せます!(新しい順。下に行くほど過去絵!)
徐々に増やしていきたい 5
鴉の鳴き声
DONEルトゥさんとジョウくんが蒼天街をフラフラするお話蒼天街観光日記「温泉?」
「そ!兄さんが蒼天街の入浴チケットをもらってきたんだ」
「へー」
俺が差し出したチケットをルトゥさんとジョウ君がのぞき込む。
「でも結構な枚数もらっちゃってさ。よかったら二人もどうかなって」
「蒼天街か、確か竜詩戦争終結後のイシュガルドが破壊されて久しい区画を再建した新しい区間だったか?」
「そうそう、俺も来歴は詳しくないんだけどさ。沢山の職人や商人が行き交ってて、すごい賑わってるんだよ」
「へーいいね。ルトゥ、行ってみようよ!」
チケットを受け取った二人は楽しそうに喋り出す。
「公衆浴場に近いけど、サウナやマッサージもあるみたいだね」
「ふむ、では近いうちにお邪魔するとしようか。
もうすぐ星芒祭も近いし、ついでにイシュガルドでシュトーレンを買ってもいいな…」
5336「そ!兄さんが蒼天街の入浴チケットをもらってきたんだ」
「へー」
俺が差し出したチケットをルトゥさんとジョウ君がのぞき込む。
「でも結構な枚数もらっちゃってさ。よかったら二人もどうかなって」
「蒼天街か、確か竜詩戦争終結後のイシュガルドが破壊されて久しい区画を再建した新しい区間だったか?」
「そうそう、俺も来歴は詳しくないんだけどさ。沢山の職人や商人が行き交ってて、すごい賑わってるんだよ」
「へーいいね。ルトゥ、行ってみようよ!」
チケットを受け取った二人は楽しそうに喋り出す。
「公衆浴場に近いけど、サウナやマッサージもあるみたいだね」
「ふむ、では近いうちにお邪魔するとしようか。
もうすぐ星芒祭も近いし、ついでにイシュガルドでシュトーレンを買ってもいいな…」
kr1oooo
DOODLE伏五Webオンリー「暗雲のちに蒼天」展示用2枚目 縦長ショタ伏五+津
3枚目 縦長ショタ伏五(つきあってるかもしれないやつ)
4~6枚目 ショタ~微未来
7~10枚目 影ネタ 10
hatonyan_nyan
SPOILERすーちゃんとブランシュちゃんの話 蒼天バレを含みます銀雪と舞雪対極のわたしたちは、きっと世界で一番似た者同士。
彼女と友人として話すことは嫌いではない。けれど同じ任務をこなすとなると、どうにもこうにも駄目だった。前衛と後衛でジョブとしての相性は悪くはないはずなのだけれど、疑いようもなく相性は最悪だった。だから任務を共にすることは、普通はない。
「すまねえな、別の任務を追ってたらお前さんの案件にも絡んでたみたいでよ」
申し訳なさそうに言うバデロンが同行を頼んだ相手は私を見るなり盛大に顔を顰め、それでも瞬きの後にはなんとか笑顔を作ってこう言った。
「よろしくね、ステファナ」
出来ることなら殺さずにいたい私と、絶対に敵を殲滅する彼女。
同じ雪の二つ名を持つ私たちは、けれど致命的に正反対だった。
2385彼女と友人として話すことは嫌いではない。けれど同じ任務をこなすとなると、どうにもこうにも駄目だった。前衛と後衛でジョブとしての相性は悪くはないはずなのだけれど、疑いようもなく相性は最悪だった。だから任務を共にすることは、普通はない。
「すまねえな、別の任務を追ってたらお前さんの案件にも絡んでたみたいでよ」
申し訳なさそうに言うバデロンが同行を頼んだ相手は私を見るなり盛大に顔を顰め、それでも瞬きの後にはなんとか笑顔を作ってこう言った。
「よろしくね、ステファナ」
出来ることなら殺さずにいたい私と、絶対に敵を殲滅する彼女。
同じ雪の二つ名を持つ私たちは、けれど致命的に正反対だった。
en_osc
DONE相互の葉鳥ちゃんからのリクで1頁SSです。webオンリーエアスケブ「英語を話す中尉に見惚れる禰豆子ちゃん」
セリフ「あのさ、得意なところ悪いんだけど発音悪いよ」
蒼天設定のぜんねずです。
中尉の地雷を踏み抜いたモブとブチ切れる中尉の話。
話の流れで宜しくないセリフがありますが、登場人物個人に向けられたものであり、差別的な意図はありません。
gskzn
DONEビルギット(冒険者・ヒューラン女性)とジェラール(リテイナー・エレゼン男性)の、イシュガルドの旅籠『九つの雲』での一夜の話。蒼天3.0までの内容を含みます。
ちいさな宴(リテイナー×冒険者) イシュガルドの夜はひどく冷える。
呼び鈴に応えるべく『九つの雲』の個室をノックしたジェラールは、ジャケットの襟をきっちりと合わせて冷たい空気をさえぎり、年季の入った扉越しにきしむ床板の音に耳を傾けた。聞き慣れた姉の足音のリズム。夜が更けてから呼び出されるときには、竜騎士の鎧の金属音はしない。
「お待たせ! 来てくれてありがとう」
扉が開いて出迎えられたジェラールは控えめに口角を上げ、参上いたしました、と口上を述べる。出迎えたのは濃緑色のシックなドレスを身に纏ったヒューラン族の女性だ。
ビルギット・ナイト。冒険者であり、世界を救った英雄であり、ジェラールの育ての姉だ。ジェラールは家族でありながら、リテイナー──冒険者に替わって備品・金銭管理や市場での取引を行う倉庫番、要は召使いである──として雇用契約を結んでいる。
5802呼び鈴に応えるべく『九つの雲』の個室をノックしたジェラールは、ジャケットの襟をきっちりと合わせて冷たい空気をさえぎり、年季の入った扉越しにきしむ床板の音に耳を傾けた。聞き慣れた姉の足音のリズム。夜が更けてから呼び出されるときには、竜騎士の鎧の金属音はしない。
「お待たせ! 来てくれてありがとう」
扉が開いて出迎えられたジェラールは控えめに口角を上げ、参上いたしました、と口上を述べる。出迎えたのは濃緑色のシックなドレスを身に纏ったヒューラン族の女性だ。
ビルギット・ナイト。冒険者であり、世界を救った英雄であり、ジェラールの育ての姉だ。ジェラールは家族でありながら、リテイナー──冒険者に替わって備品・金銭管理や市場での取引を行う倉庫番、要は召使いである──として雇用契約を結んでいる。
en_osc
DONEwebオンリーエアスケブ的なリクエストで書いたもの。めがろちゃん(@megalomania32)のリクエスト「ヤキモチを焼く禰豆子ちゃん」
蒼天設定、結婚してる二人の話です。
当時の言葉を使っていますが、差別的な意図は全くありません。
文庫版12pです。
パスワードは「522」です。 12
botabota_mocchi
DOODLE蒼天〜漆黒のシグリの成長のような何か祈り誰かの祈りを受け止めるのが、きっとずっと、怖かった。
○
雪の家に迎え入れられた頃の私は、お世辞にも愛想の良い状態ではなかったように思う。オルシュファンくんはいつだって寛容に、肯定的に私を捉えてくれていたけれど。オルシュファンくんの暖かさに触れて、心から人のために尽くすというのがどういうことか知った。アルフィノくんの成長に触れて、人の進歩を見守るということを知った。タタルくんの奮闘に触れて、人を支える難しさを知った。エスティニアンさんの、イゼルさんの、アイメリクさんの、ヒルダさんの、フォルタン家の人々の――挙げ始めればキリのない話だ。身一つで飛び込んだあのイシュガルドで、私が得たものはきっと人間らしさというものだ。喜び、怒り、……喪失の悲しみでさえ。
2373○
雪の家に迎え入れられた頃の私は、お世辞にも愛想の良い状態ではなかったように思う。オルシュファンくんはいつだって寛容に、肯定的に私を捉えてくれていたけれど。オルシュファンくんの暖かさに触れて、心から人のために尽くすというのがどういうことか知った。アルフィノくんの成長に触れて、人の進歩を見守るということを知った。タタルくんの奮闘に触れて、人を支える難しさを知った。エスティニアンさんの、イゼルさんの、アイメリクさんの、ヒルダさんの、フォルタン家の人々の――挙げ始めればキリのない話だ。身一つで飛び込んだあのイシュガルドで、私が得たものはきっと人間らしさというものだ。喜び、怒り、……喪失の悲しみでさえ。
しらえ(FF14垢のすがた)
REHABILI蒼天序盤って感じの話です。文字書き初心者です ↕よろしくお願いします!↕
一歩進んで一回休み「ぜぇっ、はぁ……っ、は、あ」
雲に覆われ、僅かに明るくなりだした早朝。出歩く人の姿のない静かなイシュガルドを走る冒険者の姿があった。息は切れ、足取りはふらつき、いかにも「倒れそうです」といった様相だ。
「も、もう無理……休憩……」
そう言ってずるずると石畳の階段に座り込む。
彼女が、わざわざこうして早朝の皇都を息を切らして走っているのには、程々に深い訳があった。
「……君はまず、体づくりから始めないといけませんね」
黒い鎧に身と顔を包んだ、暗黒騎士の師は腕を組んで、少し申し訳なさそうにそう答えた。騒動のほとぼりも冷め、やっと暗黒騎士としての一歩を教わらんと訪れた彼女に突きつけるには、あまりにも酷だとは思ったのだろう。
1615雲に覆われ、僅かに明るくなりだした早朝。出歩く人の姿のない静かなイシュガルドを走る冒険者の姿があった。息は切れ、足取りはふらつき、いかにも「倒れそうです」といった様相だ。
「も、もう無理……休憩……」
そう言ってずるずると石畳の階段に座り込む。
彼女が、わざわざこうして早朝の皇都を息を切らして走っているのには、程々に深い訳があった。
「……君はまず、体づくりから始めないといけませんね」
黒い鎧に身と顔を包んだ、暗黒騎士の師は腕を組んで、少し申し訳なさそうにそう答えた。騒動のほとぼりも冷め、やっと暗黒騎士としての一歩を教わらんと訪れた彼女に突きつけるには、あまりにも酷だとは思ったのだろう。
f_chako_yrym
PAST蒼天赤を穿つで無配してた現パロフラカフェのコピ本再録です。ちょっとわかりにくい内容かもですが;槍が絶賛アプローチ中の両片思いなかんじです…弓は自覚しつつ逃げるのでしごおわのロッカールームで不埒な「わからせ」をされてるよっ…ていう。お手に取ってくださった方、通販で既に読んだよという方、ありがとうございました! 5
Mihira_Fanfic
DONEネタバレ注意Spoiler alert
この絵には“蒼天のイシュガルド”に関するネタバレ表現が含まれています。
まだ終わってない方は、終わったらクリックしてね。
This image contains spoilers.
Come back when you've finished HEAVENSWARD. 4
wonyar14
MOURNING蒼天時代のメモを引っ張り出したシリーズその3根暗シリーズ
薪の音 びゅうびゅうと、冷たい風が吹き荒んでいる。イシュガルドはどこも寒い。
もう思い出したくもないあの薄寒い故郷ですら、これほど冷えることはなかった。
俺は横に積まれた薪を取り、ひとつふたつ、薪の中へと放り込んだ。炎が舞い、赤い光が周りで眠る三人の顔をゆらゆらと照らす。
静かに上下する彼らの体が、穏やかな寝息を表している。エスティニアン。イゼル。それからアルフィノ。
思えば遠くへ来たものだ。
俺はありとあらゆるものから逃げ続けている。そのくせに、やたらと夜は穏やかだ。
ふう、と白いため息を夜空に溶かす。しかし同時に、薪がばちんと大きな音を立てた。水分が残った薪が混じっていたのだろう。
薄い眠りから覚めたエスティニアンとイゼルが、ちらと顔を上げる。鎧や夜の闇越しで二人の顔は見えないが、ゆるゆると手を振って何もなかったことを示すと、彼らはまた静かにまどろみの中へ帰っていった。
1556もう思い出したくもないあの薄寒い故郷ですら、これほど冷えることはなかった。
俺は横に積まれた薪を取り、ひとつふたつ、薪の中へと放り込んだ。炎が舞い、赤い光が周りで眠る三人の顔をゆらゆらと照らす。
静かに上下する彼らの体が、穏やかな寝息を表している。エスティニアン。イゼル。それからアルフィノ。
思えば遠くへ来たものだ。
俺はありとあらゆるものから逃げ続けている。そのくせに、やたらと夜は穏やかだ。
ふう、と白いため息を夜空に溶かす。しかし同時に、薪がばちんと大きな音を立てた。水分が残った薪が混じっていたのだろう。
薄い眠りから覚めたエスティニアンとイゼルが、ちらと顔を上げる。鎧や夜の闇越しで二人の顔は見えないが、ゆるゆると手を振って何もなかったことを示すと、彼らはまた静かにまどろみの中へ帰っていった。
wonyar14
MOURNING蒼天時代のメモを引っ張り出したシリーズその2独り相撲
独り相撲「君は、グナース族を気に入っているね」
アルフィノが俺の横を歩きながら、ふと呟いた。そうかあ? なんて呑気な声を出しながらも、俺の腹の底は酷く冷えている。
「違うのかい? 彼らに随分と親切に見えたから」
「"光の戦士"はみんなに親切だよ、坊ちゃん」
「……そう呼ぶのはやめてくれと言っただろう」
不満げな顔をするアルフィノに、「はは、悪い悪い」と肩を竦めながら足を進めた。
チョコボの森には木漏れ日が輝き、俺たちの足音も乾いた音を立てている。
それなのに、俺の心は泥沼から這い出られずにいる。なんて根暗なんだ、と光の戦士が俺を笑う。煩い。お前だって俺なんだろうが。みんなに頼られる光の戦士、お前のどろどろとした部分こそが俺なんだろうが。
1034アルフィノが俺の横を歩きながら、ふと呟いた。そうかあ? なんて呑気な声を出しながらも、俺の腹の底は酷く冷えている。
「違うのかい? 彼らに随分と親切に見えたから」
「"光の戦士"はみんなに親切だよ、坊ちゃん」
「……そう呼ぶのはやめてくれと言っただろう」
不満げな顔をするアルフィノに、「はは、悪い悪い」と肩を竦めながら足を進めた。
チョコボの森には木漏れ日が輝き、俺たちの足音も乾いた音を立てている。
それなのに、俺の心は泥沼から這い出られずにいる。なんて根暗なんだ、と光の戦士が俺を笑う。煩い。お前だって俺なんだろうが。みんなに頼られる光の戦士、お前のどろどろとした部分こそが俺なんだろうが。
wonyar14
MOURNING蒼天時代のメモを引っ張り出したシリーズその1自分の不甲斐なさと憧れを消化しきれず、ひとりでぐちゃぐちゃ考え込んでる自機
曇天 どうして俺はこんなところにいるのだろう。
たまに、そんな疑問が頭をよぎる。それは場所や時間、あるいは状況とはなんの関係もなく、ふつと浮かんでは、じっとりとそこに居座り続ける。
今だってそうだ。
斧を振るい、こちらに遅いくるモンスターの首を断つ。地面にモンスターの血が広がる。嫌な匂いが鼻をつく。そんな戦いの最中でも、俺の頭は意味のない疑問を持て余している。
「ウォン!」
エスティニアンが俺の名を叫ぶ。獣の鋭い爪がこちらに振り下ろされる音が続く。
振り向きざまに斧を薙ぎ、獣の腹を裂く。そうして爪は俺の肉を捉えず、獣はばたりと地面に身を横たえた。
「これで全部か」
イゼルのため息。その呟きに、短く肯定を返すエスティニアンの声。そこでようやく、俺は敵を掃討し終えたことに気付く。
901たまに、そんな疑問が頭をよぎる。それは場所や時間、あるいは状況とはなんの関係もなく、ふつと浮かんでは、じっとりとそこに居座り続ける。
今だってそうだ。
斧を振るい、こちらに遅いくるモンスターの首を断つ。地面にモンスターの血が広がる。嫌な匂いが鼻をつく。そんな戦いの最中でも、俺の頭は意味のない疑問を持て余している。
「ウォン!」
エスティニアンが俺の名を叫ぶ。獣の鋭い爪がこちらに振り下ろされる音が続く。
振り向きざまに斧を薙ぎ、獣の腹を裂く。そうして爪は俺の肉を捉えず、獣はばたりと地面に身を横たえた。
「これで全部か」
イゼルのため息。その呟きに、短く肯定を返すエスティニアンの声。そこでようやく、俺は敵を掃討し終えたことに気付く。